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2008/11/24

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皆さん、はじめまして。
北海道で自然写真を撮っている山田雅幸と申します。

僕は自然あふれる北海道の中でも一番の大きな街、札幌で生まれ、札幌で育ちました。
今の写真活動は、20代前半で改めて見た北海道の深い自然、そしてそこに住む野生
動物達の姿に衝撃を受け、感動したことにより始まりました。
あれから15年という歳月が経った今、自然は更に奥深さを増して自分の目に映っています。

初期の頃は「自然」の中でも「原始自然」、つまり「手付かずの自然」というものを求め、
山に篭り、原始的な風景や野生動物の観察に明け暮れたものでした。
もちろん、現在でもそれはひとつのテーマではありますが、深い自然の中に長く身を置く
事によって、近頃また新しいテーマが浮かび上がってきているところです。

それは「人間」というもの。

自然と人間とは、一見対象的であり、僕自身もこれまで自然写真を撮る上で、なるべく
そこを切り離して考えてきました。視点はいつも「人間の気配のない野生の世界」という
ものだったのです。
ところが、何年か経ってどんどんと自然というものにのめり込んでゆく一方で、自然の景色
を少し落ち着いた心で眺める事ができた時、目の前に浮かび上がってきたのは、以外にも
「自分自身」という像でした。
都会の生活や自分を取り巻く環境への「ジレンマ」、先への「不安」など、まるで鏡に写った
自分を見つめるように、全てがさらけ出され、そこで様々な事を考える様になりました。
そして、それからあとに続く「大雪山の麓で質素な生活を営む人達」との出会いによって、
更に衝撃を受け、自分自身の「価値観」というものを問い直す事になっていくのです。
「一体、自分にとって大切な事とはなんだろう・・・」と。

「こんな小さな島国の中に、様々な価値観を持って生きている人達がいる。」
恥ずかしくも、今更ながら初めてその事に気が付いた感覚がありました。

今、僕は長年のサラリーマン生活に終止符を打ち、農家や山の仕事に関わりながら、もう
一歩、自然の中に足を踏み入れて、新しい目線で「自然」というものを見始めています。
幼少の頃から札幌でなにひとつ不自由なく軟弱に育ってきた自分が、今でも薪を割って生
活を送っている人達に衝撃を受け、そこに力強さを感じ、彼らの質素な生活の中に溢れる
「笑顔」や「澄んだ瞳」、「夢」の話などに大きく共感しています。

「自然」を見つめながら「人間」というものを知る。僕はこの2本の線の交わるところに浮かび
上がる、なにか本来の人間にとっての大切な「心」というものを、今後も深く感じてゆきたい
と思います。

「ココロで見る自然」

この場では、そんなテーマで「自然」、「人間の姿」、「心」の事についてお話をしていきたい
と思います。

多くの皆様に興味を持っていただければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願い致します。