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2014/04/27
ミュンヘン五輪 銅メダリスト 石井千秋氏 「ブラジル柔道のパイオニア」発刊 14/04/16   サンパウロ新聞WEB版より。
「伯国柔道の歴史知ってほしい」
 「日本の人々にブラジルの柔道のことを知ってもらいたかった」―。1972年のミュンヘン五輪で銅メダルを獲得した柔道家の石井千秋さん(72、栃木)が、「ブラジル柔道のパイオニア」をこのほど発刊。その最大の理由を冒頭のように語る。同書はこれまで石井さんが邦字紙上に投稿し連載された内容や、日本の新聞及び雑誌に掲載された内容をまとめたもの。注目されるのは、これまで日系社会でもあまり知られていなかったブラジル柔道のパイオニア(開拓者)たちの生き様を石井氏が自らの足で歩いてインタビューし、書き記していたものを改めて公にさせたこと。ブラジルの正式な柔道史がこれまで無かった中で、その歴史の一端を知る貴重な一冊と言える。
 石井さんによると、過去に新聞紙上などで掲載された内容を改めて書籍にまとめようと思ったきっかけが、同じ早稲田大学出身で宮崎県人会長や日本語センター理事長などを歴任した谷広海さんが昨年10月に交通事故によりサンパウロ市内で亡くなったことだという。
 「自分もいつ死ぬか分らない。その前に尊敬するブラジル柔道のパイアニアたちのこと、自分自身がブラジルで行ってきた柔道の活動を知っておいてもらいたいとの気持ちが強かった」と石井さん。昨年10月から過去に撮りためた写真や原稿を整理・選択し、わずか半年弱の日程で書籍発刊の運びとなった。
 同書は(1)ブラジル柔道のパイオニア(2)ブラジル柔道金メダル物語(3)がんばれ娘たちよ!の3章から構成されている。
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 (1)は、ブラジル柔道発展の足がかりとなった前田光世氏(コンデ・コマ)をはじめ、大河内辰夫、小川龍造、小野安一、内藤克俊、谷宗兵衛、深谷 清節、木原芳雄、アウグスト・コルデイロ、倉智光、篠原正夫、岡野脩平の各氏のほか、岩船貢氏や聖州バストス在住の馬欠場卯一郎(うまかけば・ういちろ う)氏、ウジミナス製鉄所柔道部のことなどを取り上げている。
 (2)は、ブラジル柔道代表選手として五輪で金メダルを獲得したア ウレリオ・ミゲル氏、ロジェリオ・サンパイオ氏などに焦点を当てている。また、(3)は1997年12月に行われた本紙主催の「エッセイ大賞」に選ばれ、 柔道選手として活動した石井さんの3人娘のことを中心に書いた内容を改めて掲載している。
 既に5日に開かれたブラジル稲門会(相 田祐弘会長)の総会で同書を紹介したという石井さんは「漢字にルビがふってあり、2世の人からも読みやすいと好評でした。父親(勇吉さん)と一緒に書いた 『黒帯三代』が出版されてから既に約50年がたちますが、その時と同じく今回もヤクルト商工さんに寄付をいただいたり、(ブラジル講道館柔道)有段者会や 稲門会の皆さんなど本当にたくさんの方々にお世話になりました」と関係者への感謝を表した。その上で、「今までコロニアではブラジルの柔道について書かれ たものがほとんどなく、戦前に苦労してきたブラジルの柔道マンたちの功績を伝え、日本の人たちにブラジル柔道のことを知ってほしかった」と強調した。
 同書は、石井さんの軽快ながら思いのある文章と、当時から現在までの貴重な写真も数多く掲載されており、読みやすい。
 太陽堂(電話11・3207・6367)、高野書店(電話11・3209・3313)など日系書店のほか、本紙(電話11・3347・2000、担当=ミエ)でも販売している。1冊50レアル。
2014年4月16日付
thumb石井さん1
2014/04/27 08:54 | BLOG『私たちの40年!!』より | No Comments

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