Home > ■Webメントレ!

2009/02/12

Webメントレ
このコーナーは、読者やJunkStageメンバーからのお悩みに対して、
スポーツドクターである辻秀一がアドバイスをしていく連載です。

————————————————————————————————————–

今回の質問者:象さん子
マイナス思考はよくないのでしょうか?

「辻先生こんにちは。
私は、大学でクラリネットを専攻し、卒業してからはアマチュアオケや、アンサンブル、
ソロで自主的に活動している主婦です。

プラス思考は良いとよく言われますが、マイナス思考はよくないのでしょうか?
私の場合、本番前にマイナス思考の方がうまくいくことが多いようです。
口に出して「大丈夫!」と言うとどこかで安心してしまうのか、失敗することが多く、
「アカン!でけへん!ど~しよ~!」と言ってると結果は良いようなのです。
しかも口に出して言わないと、思っているだけでは効果はないのです。

ですから、私の場合はマイナス思考的なことを口に出していく方向でいいかな、と思うのですが、
「アカン!」と深刻な顔で言っていたら、周りにあまりいい影響を与えないようで、
心配をかけたり疎ましく思われたりするのです。

理想は、心ではマイナス思考、表向きにはプラス思考的に振舞えればいいのですが、
心とは違うことができないのです。
周りに対しても「こんな出来じゃアカンやん!」と本気で思っているので、
言わずにはいれないのです。
マイナス思考は周りに迷惑をかけるし、やっぱりよくないのでしょうか?」

————————————————————————————————————–

回答:辻秀一より
ポジティブやプラス思考の本当の意味を知ろう!

プラスとかマイナスの定義は、ただ陽気とか明るいというのがプラスではありません。
プラス思考とはその思考の選択をすると自分の心がフロー状態の方向に行くものをいいます。フローとはメンタルで大事な心の状態、すなわち『揺らがず・とらわれず』の心の状態を言います。
象さん子さんにとって、大丈夫と考えるとフローではなくなるのなら、その思考はプラスではありません。フロー状態だと人は自分らしくなるし、パフォーマンスは向上しますし、元気にもなるのです。

自分や周りの心の状態がこのフローへ傾けば、それはプラスあるいはポジティブといいます。
例えば、こうです。“ばかやろう!”という言葉は通常マイナスな言葉・ネガティブワードです。いきなりそんなこと言われたり、メールで来たら、こちらはノンフロー状態になりますね。だから、ネガティブです。
でも、一緒にがんばってきた後で飲みに行ってそこで肩組みながら、「そうだなあ!ばかやろう!お互いにもっとできたよなあ!」って笑いながら言えば、この時の“ばかやろう”はお互いがフローな心の状態になったので、プラスな言葉ということになるのです。

プラスかマイナスかは自分か周りの人の心の状態こそが、答えなのです。
ただフローかどうかの判断はむずかしい。見えにくいし定量化できないからです。その感性を磨くしかありません。またはフローはどんなパフォーマンスにとってもそのレベルを決定する重要なファクターなので、パフォーマンスに着目して判断していかなければなりません。
これも難しいですが、それしかありません。ただ陽気なのとは違うのです。フローとは状況の即して最適・最大のパフォーマンスを発揮させる心の状態と定義しているからですね。

フロー状態を創り出すために自分で選択できるものは、思考・表情・態度・言葉です。
これらはすべて心の状態に影響する自分ツールです。この選択によって自分の心がフローになるかどうか決まっていくのです。
何がプラスで何がマイナスか?どんな時はそれがプラスなのかを学習していくのが人生です。その力をライフスキルと呼んでいるんですよ。

2009/01/03

Webメントレ
このコーナーは、読者やJunkStageメンバーからのお悩みに対して、
スポーツドクターである辻秀一がアドバイスをしていく連載です。

————————————————————————————————————–

今月の質問者:大和田真砂
浪費が止まりません!どうしたらいいのでしょう?

「辻先生、こんにちは。JunkStageライターの大和田真砂と申します。
先生のご連載をいつも楽しく拝読しております。
今回、ぜひわたくしの悩みもwebメントレでご回答いただきたく、
思い切ってご相談させていただきました。

わたしの悩みは浪費がとまらないことです。浪費の対象は着物です。すでに売るほど持っているのですが、シーズンごとに発表される新作を見るとほしくて堪らなくなり、ついつい買ってしまいます。生活に支障をきたすほどではありませんが、それでなくてもメンテナンスや保管場所代にお金がかかるため、年間で考えるとかなりの額を注ぎ込んでいることを知り、愕然としました。

とはいえ気に入って買ったものですし、他人にあげたり売ったりすることは考えることもできません。両親はそろそろ買うのを控えるよう忠告されていますが、やはりかわいらしい柄をみるとどうしても欲しくなってしまいます。自分でもこのままではいけないと家計簿を見るたびに思うのですが、どうしたらいいか分かりません。

辻先生はいかが思われますか?御意見をいただければ幸いです。」

————————————————————————————————————–

回答:辻秀一より
“my own value”を大切に。悪いことではありません。

みなさん、明けましておめでとうございます。
大和田真砂さんのこのご質問は大なり小なりみんなが考えるような悩みですね。かく言うわたしも同じようなところを持っています。

人間は自分が大事にしていること、すなわちmy own valueをもとに行動しているのです。それに基づき行動の優先順位やエネルギーの配分を行って生きています。浪費というのは現象を表現している言葉であって、大和田真砂さんにとっては本当に浪費とは思っていないのだと思います。自分の中ではお金をためることよりも、好きな着物にお金を使う方が大事だからです。あなた自身のvalueがあるんです。だからちっとも浪費じゃない。お母さんにどんなに言われてもです。

人のvalue、価値について他人のわたしがとやかくいうことはできません。わたしも自分の好きなバスケにクラブチームまで作ってお金を使ってしまっていますが、家内にいつも疑問を持たれています。
価値は人それぞれですね。だから、真砂さんが本当にどうしたいのかが答えだと思います。お金を貯める方法なんて特別なものはありませんよね。入る金額よりも使う金額が少なければ貯まる、それしか方法はありませんから。どう何に使うのかは自分の価値次第です。

ただ価値を考えるときに、今の自分のしたいこと、好きなことだけでなく、しなければならないこと、将来のために考えた方がいいことなども含めて自分で考えるべきではないでしょうか?時間の使い方も同じですね。限られた時間とお金をどう自分が使うか、自分の価値基準を時々考える必要があります。したいこと、すきなこと、しなければならないこと、このバランスをその時その時の自分で考えて決められるようになること、これがライフスキルという生きる力です。

真砂さんにとっては、お金よりも着物が大事なんですね。でもお金じゃなくて、そのお金で何をしたいのかを考えてみれば答えが見つかるかもしれません。また、こういつ質問をするということ自体、誰かに着物よりもお金の面で大事なものがあると背中を押してほしいあなたがいるのかもしれませんね・・・。すべては自分の中にしか答えはありませんよ。

2008/11/23

Webメントレ
このコーナーは、読者やJunkStageメンバーからのお悩みに対して、
スポーツドクターである辻秀一がアドバイスをしていく連載です。

————————————————————————————————————–

今月の質問者:ちぃ
大好きな人に飽きられず、ずっと一緒にいるための秘訣を教えてください!

「辻先生、こんにちは。JunkStageライター、金融腐女子のちぃです。
日記を日々かいているので、ご存知かもしれないのですが、ちぃには日々悩みがあります。

ちぃの同棲中の恋人は、ちぃがひとりの女性として独立できるよう、
自分を磨いていくことを求められていることもあり、
ちぃは大手町にある企業で毎日働きながら、ジムに行ったり、ベルリッツに行ったりしています。

彼は、ちぃに
『もし三日間会えなかったら、三日分、自分の知らないちぃを成長させていてほしい』
とおっしゃっています。
それは、一緒にい続けたいとちぃが願っていく間は、きっと一生続いていくことだと思います。

すばらしいことだと思うのですが、今後50年、60年一緒にいるとして、
ずっと磨き続けることを求められるご主人様に飽きられず、愛され続けることができるか、とても不安です。

奥様、お子様と長く愛し愛され続けている辻先生に、
男女が長く一緒にいるためにどうすればいいか、秘訣がもしあれば、教えてください。」

————————————————————————————————————–

回答:辻秀一より
変化や成長は、自然としていくもの。プレッシャーは逆効果です。

ちぃさん、相談くださってありがとうございます。実は恋愛相談は苦手です・・・(笑)。
さて、彼氏のいうことはもっともですが、そんなにプレッシャーを感じる必要はありません。
人は普通に一生懸命に生きていれば、必ず変化・成長するように仕組まれているのですから安心してください。
無理に成長成長と言うとしんどくなってしまいますから・・・。
3日間彼氏と会わない間に、自分や彼氏は気付かなくても必ず成長しているのです。
成長や変化の妨げは素直じゃないこと。
いつも素直でいれば絶対に変化していきますから、自分を信じてください。
また変化や成長は彼のためではなく、自分のためだとも理解しておいた方がいいですね。
彼の目ばかりが気になり却って変化しない自分を生み出すからです。
自分を信じ、素直に、一生懸命、そして何か目標や夢を持っていれば大丈夫ですよ。
一方で、あなたの成長や変化を見つけて一緒に生きていくのが彼の役割でもあるはずです。
お互いの変化・成長を見つけ合っていくのがお互いの責任ではないでしょうか・・。
一人で背負い込まないように!

わたしは結婚して20年たちますが、一番大事なことは、お互いをリスペクトしていることだと思います。
そして、まだピンと来ないかもしれませんが、感情ではなく意志の愛を持つことだと思っています。
感情だけでは人間には動きがあります。しかし、意志は自分がそうしようと思えばそうできることですから。
意志の愛とは、相手を認めるとか、相手を受け入れるとか、それこそ相手の変化や成長を見つけていこうとする意志をいいます。

こうやって真剣に考えているちぃさんは間違いなく素晴らしい女性です。
こう考えているだけで変化し続けているはずです!
今まで通りのあなたでがんばってください。大丈夫です。

2008/10/13

Webメントレ
このコーナーは、読者やJunkStageメンバーからのお悩みに対して、
スポーツドクターである辻秀一がアドバイスをしていく連載です。

————————————————————————————————————–

今月の質問者:ユウ
スポーツは、結果か?内容か?

「辻先生、こんにちは。JunkStageライター、僻地トラベラーのユウです。
わたしには旅行のほかに、大きな趣味があります。それは浦和レッズです。
わたしは16歳のときから、浦和レッズの試合は遠方でも海外でも行ってきました。もう10年になります。
今日は、長年わたしが悩んでいたことを辻先生に相談させてください。
辻先生はバスケのチームの監督などをされているのでおわかりかと思いますが、
同じチームを継続してみていると、その1試合1試合の問題だけではない”流れ”が見えてきます。
内容が次に繋がる素晴らしいものであったとしても負けることはあるし、その逆もあります。
先日もわたしは『こんなに走らないサッカーをして2点も入るのは奇跡だ』と憤慨しながら埼玉スタジアムから帰りました。
スポーツにおいては結果がすべてだ、という言い方をする人がいます。(特にプロスポーツでは。)
逆に、スポーツだからこそ、勝つこともあれば負けることもある、という人もいます。
わたしは、理不尽な結果や理不尽な試合を見るたびに、どちらにとらえていいのかわからなくなります。
サポーターは、やはりとにもかくにも勝てば喜びます。負ければ腹がたって、暴れる人もいます。
わたしたちは、この『スポーツにおける結果と内容』の乖離について、
どのように考えれば穏やかにサポーター生命を送れるのでしょうか?」

————————————————————————————————————–

回答:辻秀一より
グッド・ルーザー”を知ろう!

質問、ありがとうございます。
スポーツには勝敗がつきものですよね。必ず。試合が1試合あれば、必ずどちらかが勝ちどちらかが負ける。試合の数だけ勝者と敗者が生まれるのがスポーツです。でもすべてのスポーツマンとスポーツチームは勝ちを目指している。そこに矛盾が生じるんですね。そして、スポーツする人だけでなく、スポーツのファンで応援している人も、みんな勝つことが好き。だから、ユウさんのようにみんな困る悩むんです。
そこで、です。
なぜスポーツをするのか、なぜスポーツが存在するのかをわかってないと困ることになるわけです。勝ちを目指す中で、元気・感動・仲間・成長を感じ、より豊かになるためにスポーツは存在している。だから結果が仮に負けでも、やっている人と応援している人がこの元気・感動・仲間・成長を感じることができればスポーツの価値はそこに存在しているんです。勝利はわたしたち人間にとって甘い蜜で麻薬のようなもので、どんどんほしくなる。しかし、試合をすれば、必ず敗者がでるのです。しかも勝ちの嬉しさは一瞬しかないのです。ほんらいはスポーツはわたちたちの人生を豊かにするために存在するのですから、勝つことだけではない価値を知らないとつまらないスポーツに終わります。
グッドルーザーという言葉を知りましょう。負けても元気・感動・仲間・成長がプレイヤーとファンにあれば、グッドルーザーとなる。よい敗者というのが存在するんです。豊かになる時間がそこに存在していればそこに価値がある。もちろん、負けていいと言っているのではありません。グッド・ルーザーになるには、選手も応援も一生懸命にプレイするそれが何よりの原点です。ただ勝ちたいのなら、いつも弱いチームとだけやれば全部勝てるでしょう。そんなのスポーツじゃないんじゃないですか?浦和レッズが好きだから応援するんです。少しでも豊かな自分になりたいから応援するんです。自分が元気・感動・仲間・成長を勝利とは関係なく少しでも感じればまずはよし。負けてガッカリするのは当たり前ですが、そこが大事なのです。そんなスポーツの本当の価値を知るほんものの応援ファンが日本に増えることを望みます。それがプレイヤーを育てることにもなるでしょう。一生懸命にプレイすることは必ずできる、勝つことは自分ではコントロールできないことがある、それがファンを通じて選手にもわかれば、プレイヤーの質も高まるはずです。いいファンが増えればスポーツのレベルがあがるでしょう。
いい質問をありがとうございました。

2008/09/09

Webメントレ
このコーナーは、読者やJunkStageメンバーからのお悩みに対して、
スポーツドクターである辻秀一がアドバイスをしていく連載です。

————————————————————————————————————–

今月の質問者:フィルコ
多趣味をやめて、なにかひとつを極めるべきか?

「辻先生こんにちわ。バスケ馬鹿フィルコです。よろしくお願い致します。
実は私はバスケ馬鹿でありながら、
ロボット馬鹿(主にアートのためのロボティクス)であり、ドラム馬鹿でもあります。
いずれも10歳の時に出会い、この年(34)までほぼ別れることなく付き合ってきました。
要は「好きでやってる」だけなのですが、まったく異なる世界に顔を突っ込むことで世界が広がり、多くの素晴らしい出会いに恵まれています。
それぞれの世界に共通する価値観を見つけたり、パイプ役になって異なる世界のエキスパート同士を会わせ、新しい物を生み出すお手伝いをさせて頂いたり、一つの世界の中だけでは味わえないであろう貴重な経験をさせてもらっています。
しかし、それぞれ1つを突き詰めるのさえ大変な事なのに、3つ並行に進めるので人よりだいぶ進歩が遅く、自分自身の実力としてはどれもモノになっているものがありません。
一生かけて何かを残せればと、のん気に構えていますが、仕事は別の事をやっていますし、社会的な責任が重くなるにつれ焦りや迷いも出てきました。
先生はこのような生き方をどう思われますか?甘いでしょうか?
やはり男子たるものどれか一つに絞るべきでしょうか?」

————————————————————————————————————–

回答:辻秀一より
悩んでいるのは固定観念に照らし合わせているだけでは?

どんなことにも興味を持ってやるのはとても大事だと思います。
そして、優先順位をつけるのが難しいという場合もフィルコさんのようによくあるでしょう。
でも、フィルコさんの意見を読むと、実は自分がどれも好きでやっているのだし、すべては自分のためにやっているのですから、何も悩む必要などないのではないでしょうか?
自分で大変と思っているわけでもないようだし、人より進歩が遅くても自分がいいなら、迷惑かけているわけではないので、それは悩みではなく幸せなこと。
実際悩んでいるといっても、世間の固定概念に照らし合わせて、悩んでいるのであって、自分ではどうしようもないことでマイナスに悩んでいるわけではありませんよね。
“男子たるもの”という常識的な固定概念にとらわれて悩んでいるように思いますし、1つだけやっている自分と比較して無意味な想像をしているようにも感じます。
今の自分を一生懸命にやっていることに間違いはないはずです。
どれも全力で好きでやっているなら素敵なことだと思います。
いつか優先順位がつくときが来るのだと思いますよ。
今は3つも好きなことがあって、どれも労を惜しまずできるのであれば、そういう生き方が自分の生き方だと胸を張って生きればいいんじゃないでしょうか?
誰のための人生でもなく、自分のための人生なのですから・・・わたしは応援したいと思います。
ただ、それによって自分の大事な人とかを傷つけたり、迷惑をかけているのなら、どこかで優先順位をもって取り組むことも考えないといけないでしょうね。そ
れは必要な勇気でもありますよ。

« Previous