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沢山の喜びがあった6月が終わろうとしています。
今月は誕生月だったこともあるのか、いつもにも増して
新しい出会い、びっくりな再会、色々あった1ヶ月でした。
沢山の方々に見守られて終わった六本木でのバースデーライブ。
そして金沢、大阪、浜松のツアーが無事成功裡に終わった
ことが何よりも嬉しかった出来事でした。
今まで、自分の故郷である北海道をはじめ、秋田、新潟、
福島、などの東北方面はおかげさまでパイプが出来て何度か
ツアーに伺っていましたが、今回の3箇所、東京以西は全く
初めて演奏に訪れるところでした。
私のように、特に音楽事務所にも属さず、マネージャー
やプロデューサーもつかず宣伝媒体もネットとファンの
方々の協力だけ、という状態で活動していて、地方にツアーに
出る、ということは本当に勇気が必要でした。自分だけで行く
ならまだしも、メンバーの時間と労力、そして何よりツアー先
で出演させてもらうお店、沢山の方々に迷惑をかける結果に
ならないとも限りません。
特にこのご時世、ビッグネームが出演したからと言って
お客様が来るとも限らず・・・どこの馬の骨かも分からぬ一介の
ジャズピアニストを出すことにお店側が及び腰になるのも当然です。
でも今回お世話になったお店は皆さん心良く出演させて下さった
し、また来てくださね、と言って見送って下さいました。
2007年に1枚目のCDを出してから今までの5年間、行ける限り
の場所に足を伸ばして演奏を聴いていただき、地道に活動してきて、
CDが少しづつ認めてもらえて口コミで色々な地方の方に聴いて
いただけるようになりました。そして、熱心なファンの方に
「待ってます」と言われたその一言が、すべての原動力でした。
実はCDを出したきっかけも、最初はCDで聴けるのを待っているよ、
と言ってくれる特定の人のため、というのがきっかけでした。
顔が見える誰かが待っていてくれて、その輪が広がり、私たちが
その地へ行って演奏できる・・・なんて喜ばしいことなのだろう、
と改めてこのツアーで感じることができました。
漫然と日々出来る範囲内で演奏を続けていただけでは味わえ
なかった喜びだったかもしれないなーと思います。(もちろん日々の
演奏を東京で続けるということもかなり大変ではあるのですが)
演奏活動を続けられる、という環境自体がとても恵まれている
ことに感謝しながら、やりたいと思うことは諦めずに挑戦しながら
進んでいきたいな、と決意を新たにした6月なのでした。