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2012/02/05

 先回のコラム、いつも以上に色々な方から共感の
メッセージをいただき、とても嬉しかったです。
ありがとうございます。

 ジャズという音楽は「即興性」と「構築性」の
二つがうまく融合できる魅力的な音楽だ、と書いた
のですが、この話しをさらに考えていくと、面白い
なーと思ったのでつらつらと書いてみます。

 クラシックやポップス、ロックを聴く時に皆さん
が期待するのは何でしょうか?「あ、この後にすごく
好きなフレーズが来る!」「これこれ~~~」という
『再現性』という方、とても多いのではないでしょうか?

 ベタな例ですが、昔のヒット曲を何十年か後に
その歌手が歌う、歌手自身は成長しているし、もっと
違う歌い方ができる、でも聴く人は「昔のアレ」を
待っていて、別にアレンジなんてしなくていいのに、
って思ってしまう。
 マイケル・ジャクソンはツアーのバックバンドにも
CDと一音違わぬ演奏を要求したそうです。お客さん
はCDを聴いて、あのCDの音を生で聴きたいと
思っているんだから、違ったらダメなんだ、とマイケル
は言うのですね。
 クラシックに至っては変えることなんてはなっから
許されていません。

 自分の耳に慣れた音楽を聴くこと、もちろんこの
心地よさは否定しません。大好きなメロディーならば
何度も聴きたい、そう思うのは当然です。そして自分の
脳裏に刻まれた音は、それと共に閉じ込められた沢山の
記憶を呼び起こしてくれます。(いわゆる青春の1曲
ってやつですね)

 ではジャズはどうか?いわゆる「テーマ」部分は譜面が
あって皆が知っている曲も多いです。とはいえ、アドリブ
に入ってしまえばそこは未知の音の連続。聴くほうも未知
だけれど演奏するほうも未知。

 その未知の部分をどう受け取ってもらうか、が演者の
力量であり、聴き手の力量でもあるわけです。
・知っているメロディーじゃない
・この後どうなるかわからない
・いつまで続くのかわからない、
というものを聴くのは、結構辛いことでもあると思うのです。
でも、そうでなくて
・初めて聴いたこんないいメロディー
・この後どうなるの?ドキドキ!
・いつまで続くのだろう、いつまでも続いてもいいな

という演奏を演者もしなければならないと思います。

 自分のオリジナル曲も「この曲が聴きたいな」と思って
もらえる「再現性」の魅力と、「今日のあの曲の演奏は
どういう展開になるのだろう?」という「即興性」の
魅力を持った演奏をしていきたいなと思います。
 

 
 最後にひとつ告知です。
以前から昼間のライブをやりたい、と書いていましたが
都内で自分のトリオで初めて昼間ライブが決まりました!

4月7日(土)大塚「GRECO」
http://www.greco.gr.jp/
14時頃~17時頃まで

隠れ家のような一軒家で、寛ぎながら音楽を
聴いていただけます。スタインウェイのグランド
ピアノも入っています。
詳細決まり次第またご報告しますが、今から
ぜひご予定に入れていただけたら嬉しいです。


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