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2011/12/18

 あと1週間足らずでクリスマスですね。
ジャズミュージシャンも一番の忙しい時期です。
とはいえ、今年はやはり自粛ムードも多くてイベント
が少ないという声も聴こえたり・・・・。
 私はありがたいことに、23日は八千代と横浜、
24日は品川、25日は市川にて演奏です。どこかで
お会いしたら声かけてくださいね♪

 さて、ジャズの演奏は、たいてい「テーマ」→
「アドリブ」→「テーマ」という形で行われます。
「テーマ」というのは、皆さんもご存知の部分。
知っている部分が終わったら大体はアドリブに入った
と思って間違いなし。ジャズではこの「テーマ」から
「アドリブ」に入ってからが勝負。どのように個性を
出すか、いかにテーマから離れて意外な展開をするか。。。
もちろんテーマをなぞってその世界を大切にしながら
アドリブするというのも良いと思いますが、お、こんな
メロディーやフレーズが出てくるんだ、なんていうのが
聴けるのもまたジャズの楽しみ、醍醐味のひとつだなあ
と思います。

 でも、あまりに「テーマ」部分が有名すぎたり
美しすぎたりすると、「このあとアドリブでこの曲を
変えてしまってよいのだろうか?」とか「この美しい
メロディー以上に人を感動させるアドリブなんて自分
にできるんだろうか」と思ってしまうのですね。

 テーマとアドリブの関係を人によっては「テーマは
アドリブの素材」と割り切って、まったく関係なく
別の世界として扱う、ということもあります。
 そういう捕らえ方なら、先ほどのような悩みはもしか
したら生まれてこないかもしれない。

 でも私はアドリブであっても人に聴いてもらう貴重な
時間であり、大切な音である、と考えています。テーマと
アドリブ、そしてまたテーマに戻るという一連の動き
を全体として1曲に聴こえるように演奏したい、より
自然に1曲に聴こえるように。。。そう思います。
(以前インターネット上で私の演奏を批判した方が
「どこまでがテーマでどこからがアドリブかわからない」
と書いていて、それは批判でなくむしろ私にとっては
ほめ言葉なんだよなあ、、って思ってしまいましたが(笑))

 
 でもそう考えるがゆえに、テーマの世界を壊さない
ようにしなきゃ、なんてドつぼにはまることもあるわけです。
もちろんテーマの世界を大切にすることは、テーマから
どんどん発展して意外な展開をしていくアドリブ、という
ものを否定することにはならないはずなんですが。。。

 先日、前もってリクエストをいただいてライブで
「ニューシネマパラダイス」のテーマを演奏しました。
このテーマはあまりに美しく、自分で弾いていて
「もうアドリブする必要ないな」と思ってしまう曲の
ひとつです。
 しないならしないでいいんだよな、とアドリブせずに
テーマだけ演奏して終わることもできます。でもそれって
やっぱりジャズマンとして逃げてるよなあ、とも思うわけ
です。
 
 結局当日はアドリブしました。難しかったです。満足が
いくフレーズやメロディは出なかったです。でもお客様が
あとから涙が出ました、と言ってくださいました。演奏して
良かったです。

 アドリブしなくてもジャズミュージシャンでいられるのか、、、
難しい問題ですね。まだ答えは出ません。
 皆さんはどう思われますか??
 

2011/12/18 03:34 | ジャズのお仕事, 雑記 | No Comments

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