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2015/07/04

トンガの鈴木です。

本日7月4日(土)、トンガではトンガ国王トゥポウ6世の戴冠式が行われました。皇太子さまご夫妻が参列されると言う事で日本でも注目されているそうですが、時系列的に写真を載せながら、「鈴木の視点」から見た戴冠式を報道します(笑)。きっとこういう報道は日本に届きませんから。かなり長編ですので、覚悟して下さい。

ちなみに私の立場は「合唱団付属ブラスバンドメンバー」です。

日は一日繰り上がり金曜日夜8時。

最終リハが会場で行なわれることになっていたため、その20分前に会場に到着。楽器を持って二階席に向かおうとすると「おい、スズキ!リハはここじゃなくて、ホールで」。このホールというのは教会ではなく通常の練習会場。結局、リハは合唱の最終練習。リハじゃないじゃん…。さすがトンガ(笑)。当日はスータン(修道服)で、8時に会場入りだから、7時半には集まっているようにと言う連絡の元、解散。

本日土曜日

6時45分起床。通常この時間に起きることは滅多にないので、かなり眠い。外もまだ暗い…。でも、ここで二度寝すると完全アウトなので、無理やり起きて支度を済ませ会場へ。

7時半過ぎ会場到着。と言っても歩いても10分弱の距離ですけど。そして、8時過ぎ会場入り。聖歌隊、ブラスバンドは後部二階席。僕の席はほぼ中央の、ほぼ最前列。今回の会場内の写真は全て自分の席から着席状態で撮影しております。いい席だ!!

開式前会場の様子

開式前会場の様子

こんな感じ。まだゲストたちも入場していない。メディアが右前方を占めているのは、左前方のコーナーが王族たちの席になっているためもありますが、それ以上に日本の皇太子、雅子さまが着されることになっているからに違いない。あくまでも雅子さまですね。そして、二階席では外国人メディア一人と指揮者が色々言い始め、ミニバトル開戦。定点カメラの設置を指揮者の所にしたいんだけど、設置してリモートコントロールなら問題ないけど、何度かレンズを換えないといけないからそこにいたいらしい。でも、そこにいるとメディア席とは異なる場所だし、そもそも王様からコソコソしているのが丸見え。みんな真っ黒スータン姿の中うろつかれては困ると。そりゃそうだ。結局縁から頭をださず、必要最低限の移動のみで、後はじっとしてると言う条件で、頭を出さないように、体育座りのような状況に。最高に見やすい場所で、結局彼はほとんど式を見られないことが決定。

そして、こちらが王座。実はデジカメ持っていなく、iPhoneのみでの撮影。かなり見苦しい写真をお許しください。あと、2月にローマで任命されたトンガ初のカトリック枢機卿も主賓の一人で招待されてましたが、さすがローマ・カトリック!各国のゲスト(多分カトリック教徒)が列をなして挨拶をしている。ワールドワイドな方だ。

戴冠式の王座

戴冠式の王座

大きい方が王様、小さい方が王妃様の席になります。

9時過ぎ、一般ゲストたちがワラワラと入って、比較的自由にすごしている模様。もちろん指定席です。あと、2月にローマで任命されたトンガ初のカトリック枢機卿も主賓の一人で招待されてましたが、さすが世界に広がるローマ・カトリック!各国のゲスト(多分カトリック教徒)が列をなして挨拶をしている。ワールドワイドな方だ。

9時45分辺り、いよいよ日本の皇太子さまご夫妻入場。今回は左側の王族席、トンガのプリンセスのお隣に着される。バシャバシャとカメラ音が一気に鳴り響く。さすが日本メディア。そして、会場の外では中に入れない一般トンガ人が「万歳!」を意味するトンガ語「Toe, toe, toe!!!」を連呼。会場の中でも端っこの人がそれに呼応して、中で更に大声で「Toe, toe, toe〜!!」。席に着かれた皇太子さまも驚いた様子で、隣のトンガのプリンセスに話をきいて「あれは万歳の意味なんですよ」的なジェスチャーを見せながら皇太子さまに説明をしている。

開式15分前、皇太子さま雅子さま会場入り

開式15分前、皇太子さま雅子さま会場入り

 

そして、いよいよ10時。

 

始まらない…

 

10時04分、王様の息子、プリンスたちによって王冠、杖等式典で使うメインの物が運び込まれる

王様の息子達

王様の息子達

 

えええええええぇぇぇぇ?????

 

ちょっと、ここ、ブラスバンドでのBGM担当あったよね?指揮者もびっくり。ちなみに一階後方席に恐らくNZの室内楽団がやってきてまして、会衆の会場入り前からBGMをやってました。その流れの中でまさかのいきなり戴冠式始まってただと〜?

司式者と2階の指揮者のコンタクトができてない…。そして、王様の入場。ここでもミスコンタクト。合唱団席では結構動揺の嵐。「早く!一曲目〜!!」みたいなのに促されながら、コンタクトを待つ指揮者も見切り発車的に開始。実は見切りじゃなくて既に遅れてた。自分はピッコロトランペットという楽器を担当で、実は3日前までソプラノコルネット(Eb管)と言う楽器を吹いてましたが、あまりにも不調が続き、もう自分のラッパも潮時だな…。これが最後の大舞台かもなぁ…的な事を想いながら練習してましたけど、あめりにもおかしくて「元のピッコロトランペットで吹き替えたら多少変わるかな?」と取り替えた所、さっきまでのこの絶不調はどこに行ったと言うくらい快調だったので、楽器のせいでした。というわけで、3日前にBb管に戻り、当日は移調しながらの演奏。で、今日の調子は…、うん、悪くない。高い音もちゃんと当たる。細かい音程などはその場で微調整…。演奏しながらチラ見すると、王様は会衆から暖かい拍手で迎えられながら、ゆっくりと、ゆっくりと前に進む。

トンガ王国国王トゥポウ6世の戴冠式開式

トンガ王国国王トゥポウ6世の戴冠式開式

 

と言うわけで、戴冠式の開式です。

2008年の前国王の戴冠式は、もっと豪華で、きらびやかな式典だったけど、今回はなんというか、シンプルで渋い感じ?会衆たちもちょっとラフかも。もちろん正装ですけど。前回は議員などはイギリスでやってるようなカツラ、あれをかぶっている人が結構いたんですけど、今回は3、4人程度。僕が知っている議員は別に普段通りの正装。

で、僕にとっては最大のポイント、ヘンデル作曲「4つの戴冠アンセム」より「祭司ザドク」(サッカーのヨーロッパチャンピオンシップのテーマ曲はこの曲のアレンジ何です)。指揮者さん、安定してないんですよねぇ、正直。テンポはいつも変わるし。今日のテンポは開始は遅めのスタート。弦楽器の細かいアルペジオをコルネットパートで静かに始め、一箇所自分の思いっきりソロ。

 

外した〜〜〜orz

 

ま、過ぎたことは仕方ないので、忘れて次へ。

合唱が加わるとテンポは、更に遅く…。たのむ、テンポキープしてくれ…。

そして、中間部以降は速いパート。ここは、いつもより速い…。僕は楽譜が違う調で書かれてるので(楽器を変えた結果)、移調しながら演奏で、そのスピードは、頭も指も追いつかないかも…。微調整してる暇ないよ…。と言いながらも、皇太子はどんな感じで聞いてるのかなぁと会場を見たりする余裕はあったりする所は、神経図太いんでしょうか、それともそこまでのプロ意識はないだけか(プロじゃないけどさ)。ちなみに皇太子さまも雅子さまも合唱団の方を真剣に見ておられました。で、高速プレーの中で、僕一人から始まる高速パッセージは、ここはバッチリ決める!その後はとにかく大ミスはなく、終える。血管ブチ切れそう(笑)。この瞬間、個人的に戴冠式完了〜的な(笑)。終わった時、皇太子さまが「うんうん」と頷いているのを見て、「よっしゃー!」と一人心の中でガッツポーズをして、戴冠式は続く。

2008年の式は、日曜礼拝と戴冠式がくっついたような感じでしたが、今回はその戴冠式の部分にもう少しポイントをおいた感じ。前回も思ったことなんですけど、戴冠式ってカトリックの叙階式(助祭、司祭、司教と言ったカトリック教会内の聖職者任命式)とすごく似ているんです。手に祝別したオイルを塗り、王冠をかぶることによって、神様のこの地での代わりを果たしていくように祈ります。国民を悪徳に道に進ませることなく、善意と信仰の道に進ませるのが第一の務め…みたいな。いいですね、そういう王様になってください。

そして、いよいよ司式聖職者の手によって、王様の頭に王冠が乗せられる瞬間、フラッシュとシャッター音が鳴り響き、教会の鐘が鳴り響き、外では祝砲が「どかーん」と数発放たれ、外にいる一般民衆から歓声が沸き起こり、4世の女王さま(現国王、前国王の母君)はハンカチで目頭を押さえる…。

その後、このお二人に対して聖餐式。カトリックで言うところの聖体拝領。任命(叙階)された聖職者によって祝別されたパンと葡萄酒はキリストの体と血となり、それを食して自分に取り入れると言うもの(大雑把すぎてすみません)を行い、式は終わりへ向かう。

王様退堂

王様退堂

 

そして、無事に式のすべてを終えて、国歌を歌って、終わりの賛美歌と、会衆に暖かい拍手の中、王様退堂。ちなみに最後の賛美歌はハイドンの弦楽四重奏から賛美歌に転用され、更に確か現オーストリアとか数カ国の国歌となっている曲で終えます。この写真は私、トランペットを片手で吹きながら、もう片手でスマホを何とかいじりながら。iPhone5が残念すぎます。

 

日本の皇太子、雅子さま退堂

日本の皇太子、雅子さま退堂

 

王様、王妃様、プリンスたちに続き、日本の皇太子さまご夫妻も続いて退堂。その後、他の招待ゲストたちの退堂が続き、完全終了。外は大騒ぎ。そして、賛美歌ののちはヘンデルのハレルヤ・コーラス。演奏は正直ダメですね。テンション上がったトンガ人の演奏は、とにかく音を出しまくって、音が汚くなるんですよねぇ。残念。ま、トンガ的には気にするポイントじゃないんですが。

そんな感じで、終わり。で、後は写真撮影会。実は撮影禁止だった事をその時知った(笑)。ま、撮ったもん勝ちです。

聖歌隊の指揮者と自分と一緒に演奏したJICAボランティアの音楽隊員

聖歌隊の指揮者と自分と一緒に演奏したJICAボランティアの音楽隊員

 

指揮者さん中央と僕と一緒に演奏したJICAの海外青年協力隊の音楽隊員さんとスリーショット。

 

その後、外で日本のメディアのインタビューを受けたりして、帰ろうとしたら、「これから王宮に行って飯食うぞ!」と。どうやら合唱団、ブラスバンドメンバーは招待じゃないけど、OKらしい。そういうとこなら、行きますよ、喜んで(笑)

 

昼食会

昼食会

 

で、用意された席は、裏手の裏方席。僕ら合唱、ブラスバンドや警察、軍人、セキュリティと言った人対象席で、まだ時間があったので、ホントのゲストたちの席を見に行けないかなぁと行こうとするけど、日本人二人で、日本人的理性が働き「まずはあそこ(セキュリティがいる所)で止められるだろう」(だから行くのをよそうか、行きたいけどさ…)と話してましたけど、その「あそこ」まで行って見たところ、そのセキュリティの警官が僕のお友達で、軽く、余裕でパス。と言うか、その辺にいたセキュリティーの警官、消防士(も借り出されていた)、軍人、ほとんど友達でした。さすが、自分(笑)警察や消防署で結構カヴァ飲んでますからねぇ。さすがに招待席の中はムリですけど。ソロモン諸島で知り合った海軍の人もいたし。結構いろんな人にあってしゃべって楽しかった。
そんなわけで、メインの方も食事が始まり、自分も裏方席に戻って食事を始める。裏方席の癖に、ちゃんとサーバーが付いてたりします。練習もかねてんのかな?最初にサラダ、魚介類の刺身(っぽいもので味付けなし)、ガーリックブレッド、ポテトサラダが出され、正直これだけ?と思って「まぁ、裏方だからこんなもんか」とポテトサラダをもう一つ食べて、そこでしばし談笑。誰も帰らない。まぁ、いいや。このまましばらく。疲れたし。とかなり時間をおいた所にメインディッシュ。まさかメインディッシュがあるとは思っても見なかったので、ここに来てポテトサラダがお腹を攻撃している。メインはちょっとしたステーキのマッシュルームソース和え(?)にマッシュポテトにポテトコロッケ。どんだけポテト攻撃なんだ、この昼食は(笑)

こうやって私の戴冠式(2回目)は終えました。ちなみに街の中の様子は全く判りません。イベントの内部にいたもので。

さて、これから、明日の日曜特別礼拝の練習に行きます。

明日の日曜日は10時から王様隣席礼拝があり、夜は音楽会があります。明日の事はまた、明日か明後日書きますので。

とりあえず。

2015/07/04 03:19 | トンガ王国, 日本 | No Comments

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