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2015/05/20

最近、トンガで妙に耳にすることが多い単語が「Gay(同性愛)」「sexual orientation(性的傾向)」。僕が行くカヴァクラブでもそういう話が出るし、日曜日のテレビの宗教指導者の説教などでもバシバシ出ます。なんで急に…、と思ったら、同性愛者の権利を主張するコンフェレンスが行われた模様です。ファカレティの人権確保と同性愛の容認を求めて。

ここです。←英文の記事で申し訳ありませんが、読めない方は自動翻訳などを参考によろしくお願いします。

ニュージーランドのweb新聞の記事ですが、「Go back your country with your immorality. Tonga do not want you evil people (お前らの不道徳と共に自分の国に帰れ!トンガにお前らのような悪人はいらない)」という横断幕を掲げた写真が掲載されております。かなり過激な言葉です。トンガに住んで8年目になりますが、ここまで激しい言葉で抗議するところを初めてみました。
御存知の通り、トンガはかなり保守的なキリスト教国でありまして、当然ながら「キリスト教」という宗教としては同性愛を認めてはおりません。ただ、先天的もしくは後天的にそういう傾向にある人がいるのも確かだし、そうだという理由だけで排斥しないようにという動きも「キリスト教」には当然ながらあります。ただ認めてはいないけど、存在を否定、拒否することはない。
そして、かなり前の自分の記事で、トンガのオカマちゃん(以下ファカレティ)のことを書きましたが、トンガはかなりファカレティに対して寛大な国だと思っておりました。実際に日本で目にするより、圧倒的に多いですよ。でも、実はいろいろと細かいいじめがあったり、社会的に受け入れられてなかったりということがあったようです。先の自分の記事がいかに表面的かがわかりました。確かにファカレティのいる職場はファカレティが沢山いるし、基本ファカレティ単位で行動している気がする。結局、いる意味群れてないといじめ等の対象になるんでしょうね。

私自身は、個人的に沈黙の立場。自分がそうであるとか、そうでないとかそういうのでなく、実際そういう性的傾向と言うのは存在するのは知っていますし、だからといって排斥されてはいけないとおもう。異性に興味のある人に「同性愛者になれ」と言ってもなれないと同じように、恐らく同性愛者にとって、恋愛対象が同性であったんでしょうね。仕方がないと思います。自分は小さいころ、男の子の友達より、女の子の友達の方が多かったというか、遊びにしても女の子っぽい遊びのほうが好きだったりしたし、男の子だったら興味を持つであろうことに、幼稚園、小学校と全然興味なかったし。例えば、車とか、ロボットとか、格闘技とか…。周りにそういう人がいたら、自分ももしかして、そういう方向性に行った可能性もあるわけでして…、はい。

こういうことを書くと、熱心なキリスト教徒から攻撃されそうですが、キリスト教ってそういう人にも開かれているべきだと思われます。国家もそうだと思います。もしそういう理由で排斥するとします。そうなると恐らく、次は別の理由で、別の誰かが排斥され…ときっとドンドンと排他的になっていく気がします。
今、ISISが世界的に問題になっていますけど、きっと彼らは世界中一人残らずイスラム教徒にすることが最終目的で、そのためには武力行使も厭わない。つまりイスラム教以外を徹底的に排斥していこうという動きだと思います。もっともISIS=イスラム教だとは思っていませんが。キリスト教や国家が「同性愛だから」という理由で排斥した場合、それはISISと変わらないんじゃないか?同性愛であれ、異国人であれ、異教徒であれ、身障者であれ、社会的弱者にこそ、手は差し伸べられるべきだと思います。かと言ってそれを逆手に取って、権利のみを主張しまくるのもどうかと思いますが。

トンガはフレンドリーアイランドとも呼ばれ、ファカレティにも優しい国というイメージでしたが、ちょっと「んんん」と思ってしまいました。男女間の性的交渉の話題は、「お前ら、恥じらいを持て!!」と言いたくなるほど、日常的に話題を振ってくるんですけどね、男女問わず…。

(と言うか、トンガってだれでも両手を広げて大歓迎するけど、その後放置プレーというのが基本なんですよねぇ~。そういうところも日本と似てたり。なので、図々しくなく、親しげに、グイグイっと中に「空気を読みながら」入っていくのがコツです。)

あぁ、この件に関しては沈黙とか言いながら、思いっきり反対している自分がいたりします。やはりトンガは「かなり」伝統的で保守的な国なんだなぁ…。

すべての人に優しい国家、環境ができることを祈りつつ。

2015/05/20 10:48 | トンガ王国 | 1 Comment

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