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2008/10/16

以前、私はカトリックの修道院に属しており、その修道院の活動の一環である海外ボランティア活動、「ドンボスコ海外青年ボランティア」(Don Bosco Volunteer Groupe 以下DBVG)の引率でソロモン諸島に渡ることになりました。
DBVGは過去、東チモール、フィリピン、パプアニューギニア、ソロモン諸島、そして、南米はボリビアという国々にある同修道会の事業所(学校、児童福祉施設、教会など)に大学生、および社会人を派遣してきました。この活動はおよそ3週間で、現地の人と共に何かしらの活動を行っていまして、活動は仕事第一ではなく、現地の人と交流し、自分の肌でその国(その地域)を体験し、考えるきっかけを持ってもらいたいというもので、上からの視線ではなく、現地の人と同じ視線に立ち、体験していくことをモットーとしています。そしてその体験を、ボランティア活動の後、日本に帰国して、それをどのように活かしていけるかということを模索するきっかけになってくれればということも重要な目的にもなってました。

2001年夏、DBVGはソロモン諸島に渡り、私は修道院の修道士という立場でそのグループを引率することになりました。DBVGの母体の修道院のメンバーであるし、派遣先の修道院との橋渡し的な役割と、引率するグループリーダーとして、初めてソロモン諸島に渡ったのでした。
なぜソロモン諸島だったのか?そこにある受け入れ先の修道院は日本から派生したものであり、DBVGの比較的初期段階からソロモン諸島にボランティアたちを毎年送っていましたが、その数年前、ソロモン諸島での民族紛争勃発のため一時中断し、治安情勢が安定してきたということで、ソロモン諸島派遣が再開したというわけです。

その年の活動は教会ホールの建設。過去数年に渡り、このグループはこの地を訪れて、少しずつ現地の人と共にこの教会ホールを作り上げて来ました。全くの非力な素人の日本人、当然私も含めて。それでも一緒にスコップを持ち、土を盛り、セメントをこね、手にマメを作り、信じられない位汗を流した。

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生活と言えば、電気、水道はなく、灯油ランプもしくは太陽パネルで充電した裸電球が一つ。ガス式の冷蔵庫は壊れて使えない、ネズミは走り回り、ゴキブリも当り前。蚊に刺されるとマラリアやデング熱にかかる可能性もあり、ちょっとリスキー。

ものすごく体力的に疲れたはずなのに、夕食以降は近隣の同年代の青年たちと歌って、踊って、遊んで、笑顔が絶えなく、とにかく楽しかった。

「ソロモン諸島はいい国だ!」

これが、初めて体験したオセアニアだが、所詮3週間程度の滞在では何も分かったことにはならない。分かったことは自分の無力さだけ。でも、貴重な体験だった。ソロモンの好感度急上昇!

その2年後、再びDBVGより声がかかり、今度はふたつのグループを引率して欲しいと。最初のグループを連れていき、最初のグループを日本に帰し、次のグループを現地で迎え、今度はトータルで5週間。同じ場所で、基本的には同じような生活。ただし、ジェネレーター(発電機)が入っていたため、電気は使えました。水道は依然として井戸水で、水圧も弱かったので、川に遊びにいったときに洗濯したり、石鹸で体中泡だらけにして、そのまま川にとびこんだり。
ちなみに、その年の活動は教会ホールは既に完成しておりましたので、教会の境界線上にフェンス張っていくというもの。穴を掘り、支柱を立て、フェンスを張っていくと言うものでした。

「ソロモン諸島はいい国だ!!」

このことを再度確認した。

そして、その翌年、現地にある工業高校で活動してみない?という話があり、その話に食いつく。
DBVG活動の3度目の引率にして、そのまま帰国せずに残留。なんですが、ソロモン諸島ではなく、お隣のパプアニューギニア(以下PNG)。ちょっとした事情のため、ソロモン派遣が中止され、PNGの活動に吸収合併。場所はPNGの真ん中辺ハイランド州標高1500m程の所で活動。ここは電気も水道もあった。もっとも水道は雨水タンクからですが。8月のパプア、朝は息が凍る。気温は10度以下。日中は30度前後。オセアニアと行ってもいろいろあるんですねぇ。もっとも、1500mも標高があれば当り前か…。そういえば、このあたり、椰子の木が生えてない!

「PNGもいい国だ!けど〜」

そう、「けど〜」
民族間の対立が絶えないため、常にピリピリした感じを感じ続けてた。まぁ、たった3週間で何が分かる?これだけの体験で決めつけはいけませんね。きっといい国だと思います。3週間の滞在は「住んだ」というには短過ぎるのです。僕は初めて体験したオセアニアが、のほほ〜んとしたソロモンだったため、パプアで感じる緊張感(少なくとも僕は)がちょっと苦手だった。

DBVGの活動の後、私はボランティアではなく、ソロモン諸島の修道院のメンバーとして、そこで活動することが決まっておりましたので、ボランティアメンバーたちとはPNGの空港で分かれ、単身ソロモン諸島へ向かことに。

過去2度ほどこの国を訪問しているためか、「戻って来た!」という安心感が漂う。
これから数年ここでの生活が始まるのである。

次回へ続く
次回は「ソロモン諸島での活動について」を予定してます。

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