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こんにちは。トンガの鈴木です。どうでもいいことですが、トンガでの教員生活時代に大いに活躍してもらった、私の超ミニノートPC(画面サイズ7インチ)、XPのままかなり酷使しまして、教員生活最後の年に、トンガでデスクトップPCを組み立ててもらい、メインがそちらに移りました。もう、さすがにXPは辛いですね。XPが辛いというか、ノートのスペックが…。で、しばらく寝てもらいましたが、再生利用ができないかというわけで、Windows XPをぶっ飛ばして、DebianというLinuxOSをインストールして見ました。これが予想以上に機能してくれまして、立ち上がりもXP時代より数倍速い体感速度。こちらではメインの作業をしないので、いろいろ実験して遊んでます。ただ、7インチサイズのPCで、同じサイズに収まるキーボードは、あまりにも狭すぎて、タイプミスが多発します。今、そのPCで入力しているのですが、よくもまぁ、こんな小さなPCで今まで作業してきたなぁと、自分に関心してます。これで、ブラスバンドの編曲を始め、学校の授業プリント、試験問題作成、自分のソロ演奏のためのカラオケ伴奏などなど、使っていたんですが。
さて、タイトルですが、先週木曜日にノニ果実の買い付けを行いました。ノニジュース製造の過程はワインとほぼ同じで、実をバケツやタンクに詰め込み密閉し、発酵させる(約2,3ヶ月)。その後差苦渋して低温殺菌して、製品化するのですが、温度が30度程度が適温らしく、バケツの保存場所は炎天下。当然プラスチック製のバケツは劣化するわけで、破損したものは次々に外されます。買い付けの時の一時保管用に使います。空気が入ると発酵せず、腐ったり、カビが生えたりするので。
で、こちらでノニ製造が始まって10年経ちまして、バケツもだんだんと少なくなって来てまして、その数に合うように買い付けしなければいけないんですが、買い付けは村人に収穫してもらい、それを工場で買うという仕組みなので、彼らが来て初めて収穫量が把握されることになる。今回はバケツやタンクの総量からマックス18トン。それを超えないでほしい…。と、そんな憶測で準備をしてましたが、蓋を開けてみると、18トンなどは予定時間の半分近くでオーバーしてしまい、結局23.5t。ホントに最悪な想定は24tだったので、かろうじて収まる感じ。
助かった〜
でも、助かってなかったんです。バケツの他、3tタンクが一つ、6tタンクが2つ、仕込みに使ったのですが、3tとか6tとかって、純粋に液体を入れた場合なんですよね。これが果実など個体の場合、ざっと計算して6割。
全然足りないじゃん…
という事を、最後の最後に気づいて軽くパニック。一番経験のあるトンガ人ワーカー君といろいろ考えて、一つの緊急避難対策が立ち上がり、なんとか仕込み終了…
と、通常16:30に仕事が終わるのですが、買い付け日と翌日の仕込み、2日連続22:00終了と、恐ろしくハードな二日間でした。
買い付けは木曜日だけでしたが、当然金曜日も買い付けをやってると勘違いするトンガ人が跡を絶たず、その都度断る。そして、週明けした今日もすでに数人がノニを収穫して持ってくる…。もう現状で緊急対策なわけで、断るしかないのですが、せめて収穫する前に、買い付けしてるかしてないかの確認してくれたらなぁ。
とりあえず嵐は去り、通常業務に戻りました。
さて、このノニたちはどのように成長してくれるでしょうか?楽しみです。
トンガ産のノニジュースを飲んでみたい方は、こちらパシフィックインターナショナル株式会社のHPからオーダーできますので、試してみてください。
それでは、また。
連投です。
前々回の投稿で、ノニとパパイヤの葉っぱでお茶を作った様子を書きましたが、その後停滞気味で、ソッチの方は一向に進んでおりません。実はパパイヤはひとつの葉に対して実がひとつ実るそうで、葉を収穫すると、その後のパパイヤの実は育たなくなるらしい…。ちなみにパパイヤの葉は、ヤスデのように幹から枝が出て、大きな葉を一枚つけるというもので、パパイヤのみは幹の部分にできます。というわけで、今のところ保留中。
で、本日試しているのは、ノニジュースを使ったノニ石鹸。実は以前から石鹸を作ってみたいと思っておりましたが、なかなか面倒くさくて実行に移せず…。で、いよいよ材料を集めて試してみることにしました。結構料理感覚です。
使った材料は、油が牛脂、ココナツオイル、大豆油、キャノーラオイル、水は軟水器を通しいたものを使い、苛性ソーダを溶かすわけですが、水とノニジュースの割合が10:7で、後はペットボトルでひたすら混ぜる…。その後牛乳パックに移して24時間保温…。
という段階にいます。
強アルカリ性ですので、アルカリ分を飛ばす時間が必要で1ヶ月以上熟成させるらしい。アルカリが飛ばないうちに使うと、肌が負けてただれてしまうとか…。恐ろしい…。
因みに、日本では石鹸が化粧品扱いになるそうで、個人で作ったものを売ってはいけないそうです。食器洗い用の石鹸としてはOKみたいですが。薬事法に引っかかるので、たとえ、ものすごくいい石鹸ができたとしても、日本で出回ることはないです。自分の趣味として、もしくはトンガで販売はできるかもしれませんが。
さて、混ぜて型に入れるところまで終わりました。取り出して、カットして、1~2ヶ月熟成期間を置き、出来上がるのを楽しみに待ちます。
気がつけば、もう8月もとっくに後半戦が始まってました。
わたくし、1月末よりトンガに舞い戻って、ノニジュース製造に関わる仕事をさせてもらっております。で、半年経ちまして、現地マネージャーの日本人が先週帰国いたしまして、わたくしがその後任に就任致しました。結構右も左も分からないまま…。トンガの会計年度は7月から始まるようで、昨年度の報告は10月末日までということで、僕の現地マネージャー最初の仕事は、昨年の会計報告書作成ということで、苦手な会計業務中です。自分大雑把すぎるので、こういう細かい作業は苦手なんですよねぇ。音楽の楽譜の隅をつつくような分析やらは大好きなんですけど。
さて、知人より聞いた話によると、何やら「パパイヤ茶」なるものが日本で結構流行っているらしい。その存在自体知らなかったのですが、こちらにパパイヤはその辺、至る所に生えていますので、どんなものか作ってみました。
- パパイヤの葉を摘む
- それを半日から一日天日干し
- 1,2cm角にカットして、フライパンで煎る。
- お湯を注いで完成
という工程でとりあえず作ってみて、味見してみたところ…
苦い…
口の中で、苦味がガンガン攻撃してきますよ。と言って、製品化されたパパイヤ茶を飲んだことないので、どんな味なのかわからないんですけど。因みに煮出し時間は5分ほど。翌日2分ほどに煮だし時間を短縮したところ、5分に比べて攻撃力は減ったものの、かなり強烈なのには違いない…。相当の改良の余地、というか、改良の余地しかない感じですね。まだまだ道は遠い。
同じ理由で、ノニの葉のお茶も作ってみました。工程はパパイヤ茶と同じ。パパイヤの文字をノニに変えればいい。
ノニジュースはかなり独特の臭みがあって、はじめは飲みづらいものですが、葉っぱでお茶を煎じてみたところ、意外と臭みも苦味もなく、若干甘みも含んだ感じで、これは結構いけるんじゃないか?という手応え。ただし、今回の煎りが甘かったせいか、若干青臭い感が残りましたが。パパイヤ茶と比べると、断然道は明るい。
ま、とりあえず、製品にするしないは関係なく、実験を繰り返しております。
因みにノニの葉にも、ノニの実と同様に、か~なり豊富なミネラル、有効成分が含まれているらしく、Webサイトなどを見てみると、ガンに効くだの、ダイエットにいいだの、美容、美白に効くだと、いろいろいいことが書かれております。どうなんでしょうね?
というわけで、実験はまだまだ続きます。
気がつけばもう3月下旬。日本では桜が咲いているのかなぁ…。もう10年桜というものを拝んでおりません。
さて、前回ノニジュースのことを書かせていただきましたが、ノニジュースは高血圧や血糖値を抑え、お通じを良くする作用があり、うつ病などにも効果あると言われております。(あ、医薬品ではありませんので、病気の方が薬代わりに飲むというより、そうならないための健康維持ととらえた方がいいかも。)こちらの方の人、特に年配の方は「万病薬」という捉えている人が多いみたいですね。
で、タイトルなんですが、トンガに来て、この仕事を始めて、昨年10月頃よりガサガサ荒れていた手のひらが、ツルンツルンになりました。もう2ヶ月経っているわけですけど、ツルンツルンになったのは最初の一週間で、それ以降ツルンツルンは継続しています。どの位ツルンツルンかというと、指紋が無くなってるんじゃね???と思うくらいスベスベ。お陰で本などの紙がめくれません(笑)。今はノニジュースの製造に関わっていますので、「飲む」というより「触れる」ということの方が多い(圧搾前後のノニの出し入れ等)毎日でして、ノニに触れる腕、手を中心にこのツルツル感が感じられます。
ということが気になりましてググってみますと、飲み物としてのノニジュースの他に、美容としての用途も結構あるようです。僕が直接触れているように、ノニジュースをコットンなどに含ませてパックするなど。実は全く美容には興味のないおっさんなので、解説を読んでもさっぱりよく分からないんですが、お肌トラブルにも効果があるようですね。アトピー性皮膚炎の消炎作用とかも書かれてありました。
今度時間ができたら、自分でノニ石鹸とか作ってみようかしら?売れるかも(笑)
トンガにやってきて、前回の投稿からあっという間に一ヶ月が経ってしまいました。
私、鈴木は今まで教員をやっておりましたが、前回の報告の通り、ノニジュースの製造に係る仕事をしております。
一時期日本でもブームになりましたノニジュースですが、やはりあまり一般的ではないようで、出国する前に知人に聞いてみても、「名前だけ聞いたことがある」「なにそれ??」というリアクションがほとんどでした。というわけで、今回はノニのお話。
wikipedia先生によるとノニは、「ヤエヤマアオキ(八重山青木 学名:Morinda citrifolia)」というそうで、日本でも沖縄地方で見られる植物だそうです。ちなみにトンガは赤道を軸に見ると緯度が丁度台湾辺りに相当する国なので、熱帯というより亜熱帯になるのかもしれません。ちなみにノニはこういう植物です。
ノニの木
ノニの実
やはり、あまり見かけない植物、果物ですね。
さて、この果物からジュースを作るわけですが、一般のフルーツジュースとは異なり、そのまま絞って完成というわけではないのです。テレビなどでご覧になったことがある、もしくは、飲んだことがある方はご存知の通り、ノニジュースは真っ黒で、醤油のような色をしています。実は、発酵させているんですよ。なので、ジュースと言いながら、実は発酵食品なんです。知ってました?
簡単に申しますと、ワインと同じで果物を発酵させ、それを搾汁するというもので、行程的には
①果物を瓶詰めにし、発酵させる。
②発酵後、それを絞り機で搾汁する。
③殺菌する。
④地元販売用はボトル詰め、輸出用は輸出用タンク詰め。
という流れになります。ノニの場合、発酵は3ヶ月がいいらしいです。その発酵過程で、段々と色が黒くなって行くとのことです。因みに発酵する以上当然アルコールも出るわけですが、日本の場合、1%未満であれば酒類に該当しないわけで、ノニジュースとジュース扱いになります。
というわけで、表面的ですがノニのことをサクッと書いてみました。まだまだ私も勉強中。