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2017/08/09

更新が月一ペースになってきてます。
日本は暑そうですが、熱中症に気を付けてお過ごしください。

さて、トンガの高校は4月から8月まで色々と熱い戦いが繰り広げられてます。
といっても、主にラグビーですけど。

4月トンガの陸上競技会(通称インカレ)が行われます。
種目は陸上競技のすべて。
スプリント競技から棒高跳び、ハンマー投げ、などに至るまで行われ、
基本高校対抗戦になっております。
2月に学校が始まってすぐ、校内陸上記録会が行われ、
インカレ出場者を決定し、2か月トレーニング。
離島地区は、地区がひとチームになります。
ちなみに応援合戦にも賞が付きますので、応援もかなり熱が入ります。

インカレが終わると、各種スポーツイベントが行われますが、
やはりメインは15人制ラグビー。
それ以外のスポーツはほぼほぼ話題に上りません(笑)

というわけで、高校ラグビーですが、
Tonga College(通称アテレ)、Tupou College(通称トロア)、Api Fo’ou
の3校が基本的に3強と言われてます。
以前はリアホナという学校が入ってましたが、
学生間抗争の火種になっているということで、イベント参加を自粛中。
トロアは平均的に上位に食い込んで、大抵決勝まで残る。
一昨年までアピフォオウが優勝ケースが多く、
アテレは決勝に残れず…というケースが続いたのですが、
昨年アテレがアピフォオウに勝ち優勝して以来、
かなり乗ってますね。
今年は①アテレ②トロア③アピフォオウ、タクイラウの順でした。
アピフォオウが勝手に落ちていった感あり。
優秀な生徒が卒業しちゃったのかな?
タクイラウは、全く予想外の所から上がってきました。
ラグビーはNZ、豪、日本をはじめ、結構いろんな国から視察にきて、
リクルートしていく位、注目されてますので、
成功するには一番の近道になり得ます。

そんなラグビーはとりあえず集結し、
本日(8月9日)より、今度はブラスバンドコンペティションが行われます。
僕的にはこちらは絶対外せない。
クラス分けが二つあり、その差はテストピースと呼ばれる、
いわば課題曲によります。
基本的にイギリスや豪、NZで行われている形式に倣い、
テストピース、マーチ、賛美歌、マーチング、エンターテイメントの各部門が三日間で行われます。
あと、別枠でソロ部門も各学校より二人選出されて行われます。
審査員はNZのプロ奏者、豪のチャンピオンバンドの指揮者。
僕からすると「なんでこんなビッグネームがトンガに来るんだよ!」と言いたくなる人物。

僕は学校現場から離れてしまって、外野から無責任に楽しませてもらってますが、
今年は、元赴任校に頼まれ、ちょくちょく指導に行っておりましたので、
ちょっと肩入れしながら聞くことになると思います。

さて、トンガのブラスバンド界は、なんといってもトロアが絶対王者。
しばらくは、何をどうあがいても、コンペティションでトロアに勝つことはできないでしょう。
そのくらい格差がある。
大げさに言うと甲子園にプロ野球チームが出場するような(笑)
しかし、二部制ということで、トロア二軍チームにはまだまだ対抗する可能性はある…はず…。
絶対的とは言っても、効率的かつ効果的な練習方法を「トンガ人が」真摯に取り組めば、
どこの学校にもチャンスはあるとは思いますが。
現状では無理でしょう。
トロア以外は、正直烏合の衆です。

僕が指導に行ってる学校は、なんと一カ月以上学校に泊まり込んで合宿。
だから僕の業務後に指導に行けるんですが。
多分、上位入賞はできると思うくらいにはまとまってきてます。
毎日、夜11時ごろまで練習してたりする。
よく言えば合宿効果が出ている。
でも、なのに、なぜ、そこまで練習してそこまでしか上達しないのか…?
僕はもちろん後者の立場。
まぁ、外野なので…

ちなみに以前はトロア、ラヴェンガマリエ高校、アテレが3強だったといいますが、
完全にトロア頂点が確立してしまい、
アテレ、ラヴェンガマリエは、去年出場すらしてない。
さて、今年はどうなるのか?トロアに近づけるのか?

2015/11/03

や、1ヶ月空いてしまい、もう11月に入ってしまいました。今年も後2ヶ月。早いものです。

ようやく日中夏らしくなって(日本からするといつも夏っぽいんでしょうけど)、夜カヴァを飲む時も半袖で過ごせるくらいの初夏をトンガでは迎えております。しかし、ノニ・ジュースの原料、ノニの実は暑い時期2~5月辺が収穫期なので、正直ビジネス的にはもう少し早く夏が来て欲しいけど、僕個人的には涼しいままで…。日本のような猛暑日はまずないので、問題はないのですが。

最近教会でも中々楽器に触る機会が少なく、楽器講師で小学生相手にフルートクラリネットの超初級者コースで一緒に基礎練習しているのみです。鈴木鎮一さんのスズキ・メソードに倣って、隣でなるべく綺麗で正確な音で吹こうとしております。スズキ・メソードと言うのは、母語教育を音楽に適用させた音楽教育法で、簡単にいえば先生が、模範CDが演奏するのを真似しながら、演奏技術を獲得し、音楽を通して心豊かな人間を育てていこうというもの(らしい)。しかしながら、フルート、クラリネットは完全に我流なので、これを模範としていいものなのか???

さて、ラッパの方はどうなっているかというと、これまた演奏機会がないんですよ。残念なことに。ただ、先週末は警察バンドと教会とたまたまお呼ばれしまして吹いてきました。楽器のことは以下の過去投稿と参考にしてください。

「僕のパートナーたち 」

土曜日、トンガのオートパーツ店(オートバックスとかイエローハットみたいな)が拡張工事を終えて、新店舗の開店セレモニーで警察バンドが呼ばれ、そこに僕も一緒に行ってきました。トンガには一本しかないメインストリートを土曜日のある意味忙しい正午から5時間ほど完全封鎖し、セレモニーを執り行い、リフレッシュメントとして軽食とワイン、ビールが大盤振る舞い。ちなみにフリューゲルホルンという太めで柔らかい音が出る楽器を持って行きましたが、警察バンドメンバーが既にやってました(フリューゲルホルンがいないからと言ってたのに…)。その代わりテナーホーン(日本ではアルトホルンとも言う)トランペットとトロンボーンの中間音域を担当する楽器が1人しかいなかったので、フリューゲルホルンで読み返しながら。ちなみにトランペットとトロンボーンはちょうど一オクターブの違いがありまして、テナーホーンはその真中辺です。形は小型のユーフォニウムみたいな形をしています。それをトランペットと同じ音域のフリューゲルホルンで演奏すると、ほとんど最低音域を吹きっぱなし。唇がビロンビロンになります。日頃上吹き(メロディーとか)が多くて、それはそれで楽しいので好きなのですが、下吹きも結構好きなんです。下吹きと言うのは伴奏やハモリパート。メロディーは「俺主役!!」的な要素ですが、下吹きは支え。縁の下の力持ちはベースに任せて、中間音域は音楽全体の骨格に関わる地味ながら重要なのに、地味すぎて忘れられることが多い(笑)。そして、地味に持続音やら、リズムキープだったり休みが無かったりする。なんですけど、このハモリ部隊がきちっとハモると、地味に気持ちがいい(笑)。という訳で、実はこっちの方が好きなんですけど、ほぼ必ず上吹きさせられるので、こう言う時はチャンスと吹いてきました。ちなみに演奏中、ビールやらワインやら回ってきまして、最後の方はよくわかんなくなってました。

日曜日、午前中のミサは演奏しなかったのですが、夜キリスト教諸教派での音楽会。どうやら「ホスピタルウィーク」の祈祷集会だったようで、各宗派の聖歌隊が集まって、歌って祈る集会に行ってきました。ちなみに僕自身はカトリックなんですが、プロテスタントの教会の聖歌隊から呼ばれてそちらへ。今回はソプラノコルネット。上吹きも上吹きの最高音。日頃この音域はピッコロ・トランペットという楽器を使ってますが、その日はソプラノコルネットで。トランペットとピッコロ・トランペットは一オクターブの違いがりまして、ソプラノコルネットはその真中。ちょうどテナーホーンと一オクターブの違い。最近この楽器吹いてあげてないなぁという思いと、ほぼ初見の楽譜をピッコロ・トランペットで移調しながら演奏するのは面倒…。

なんですが、結果から言うとボロボロでした。

屁理屈その一。自分、Bb管純粋培養みたいなもので、Eb管自体に慣れてない。

屁理屈その二。その慣れてないEbでほぼ初見だと、音が合ってるのか間違ってるのかすらわからなくなる。

その三、その四と続きますが、結局練習せずに臨んで、まともに演奏できるわけ無い。Bbのピッコロ・トランペットで移調しながら演奏するのが面倒なのですが、今の僕にとってそのまま演奏するほうが、もっと面倒な体質になっていました。

要は、「言い訳せずに、練習しとけ」というだけの話なんです。

頑張ります!

2015/05/28

こんにちは、トンガの鈴木です。

前回の「同性愛と宗教と国家」で、トンガでは同性愛に対する反発運動が今激しく展開中です。この問題を絡めて、国連の「女性差別撤廃条約 (CEDAW) 」へのトンガ加盟の反対運動も激しく行われております。女性差別撤廃に反対?なんで?と思った所、どうもこの条約の中に同性愛を含めるセクシュアルマイノリティの問題も含まれているそうです。なので、現在トンガでCEDAWは、結構危険思想に近い位置づけにあるみたいですね。

と、思っていた所、つい先日「カトリックが同性愛者を容認する…」的な決定事項ではないらしいのですが、そういう動きがというネットニュースを目にしました。CEDAWは同性愛、同性結婚が問題で、「カトリック」がメインになって反対運動を起こしているというのに、そのカトリックのトップ司教団会議で、容認の動きにあるとは、全く驚きものです。英語のページで申し訳ありませんが、興味のある方はこちらをどうぞ。

さて、前述が長くなってしまいましたが、こちらがこの記事の本論。

楽器講師、はじめました@トンガ

私のプロフィールに「2013年帰国、現在は楽器店にて音楽講師を勤める。」とありますが、楽器店でトランペット講師の内定は取ったものの、サインのために状況した歳、現在のノニジュース工場長の職が急遽決まったため、講師経験はなかったのです。元々音楽教師なので、学校のブラスバンド指導等の経験はありましたが。

で、近くの専門学校(に相当するのかな?)で、音楽コースが開設され、それに伴って夕方、希望者(年齢性別を問わず)に音楽教室も開かれることになり、僕が抜擢されました。こちらとしては、まぁ、軽いお小遣い稼ぎ程度ですが。そして、担当楽器は…

 

 

木管楽器(笑)

 

 

あの~、元トランペット専攻生なんですが…。というか、木管楽器って範囲広すぎ…。

ここでは、以前幾つか書きましたが、私、個人ではフルートを吹いて遊んでます。以前はバイオリンも遊んでました。あと、クラリネットも持ってますが、そちらはもっと触ってないです。昨年末の帰国の際、遊べるかなと思って持って帰ってきたばかり。ということを音楽担当者が知って、そのまま木管楽器経験者扱いになってしまい、そのままフルートとクラリネット講師になっちゃいました(笑)。ありえませんよね。でも、そのありえなさが、トンガっぽいのです。日本語教師も日本人だという理由でやっていましたが。

実は将来的に、小編成のオーケストラを結成したいそうで、金管楽器はまぁ問題無いとして、弦楽器と木管楽器を始めるようです。ちなみに、多分、ここでバイオリン教えてる人、多分僕と同じくらい初心者です(笑)。なので、バイオリン講師の可能性もあった。あと、オーボエという楽器も2本購入しているそうですが、リードが入ってなかったらしく、そちらは完全保留。実はオーボエもちょっとだけかじったことありまして、リードがあれば、オーボエ講師にもなっちゃうところでした。

で、実際に教えることになった生徒さんはフルート(小学生2人、中学生(かな?)1人、専門学校生1人)、クラリネット(小学生1人、専門学校生1人)です。メインは小学生たちなので、専門学校生は半分通訳がてらの扱いです。

問題は、わたくし…。完全なる独学なため、人に習ったことないので、さっぱり指導方法がわからない。というか、小学生体が小さすぎて、きっと指届かないんじゃね?とまずは楽器の構え方で躓いております。まさか、ここで躓くとは思っていませんでした。それでも、なんとなく音が出ることが楽しいらしく、楽しくやっております。将来的にアンサンブルできるようになるといいんですけどねぇ。まだ数年先の話になりそうです。楽器が嫌になって辞めた…という子が出ないことを祈りつつ…。

僕は楽器に関しては、浅く広く、比較的マルチプレイヤーっぽいのですが、どの楽器もやり始めると面白くて、ついつい夢中になってしまいます。やっぱり楽器は楽しいです。

楽器経験者のみなさん、トンガで即採用ですよ~。

2015/03/23

こんにちは。日本は桜のシーズンが始まったようですね。2004年に三重県四日市市で見た桜が、僕にとっては最後の桜。あとは、テレビやインターネットで見るものとなっております。ソロモン諸島のガダルカナル島には、桜そっくりな木が2本生えておりました。木と花は桜そのもの、でも、葉っぱは全然違う…。当然花見をする人などいませんでしたね。そういう桜もどきでいいから見たいものです。

 

さて、一度でっかいトンガ人を挿入しましたが、トランペットの話に戻します。多分、これで終わるかな?

トランペットの仲間たちで、トランペットとコルネットとフリューゲルホルンは仲間じゃない、ということを書きましたが、今回はそのコルネットとフリューゲルホルンの仲間たちのお話です。

彼らは通称「サクソルン属」と呼ばれる楽器たちなのですが、トランペットと演奏原理は全く同じですが、パイプの8割が円錐形になっているというのが特徴です。

このサクソルンと言うのは、19世紀のアドルフ・サックスという人が考案し、特許を取得した楽器で、同じような形体で様々なサイズを揃え、音質を均一化しようという発送のもので作られた金管楽器なんです。同じく、名前からもわかるように、通称サックス、サキソフォンの考案者でもあります。同じ仕組で、同じ素材で、サイズを揃えて、低音から高音まで均一な音質を狙った金属製の木管楽器ですね。ジャズや吹奏楽でよく使われます。このアドルフ・サックスさん、かなりぶっ飛んでいる人みたいなので、興味があればググっていただくと、面白い逸話がいろいろ出てきます。でも、この人がいなければ、サックスも現在の金管楽器も存在しなかったんですよね。サックスさん、感謝。

さて、サクソルンに戻ります。サックスさんが考案したサクソルンは小さいものから大きなものまで7種類ありますが、現在殆ど使われておりません。一般的には廃れた楽器という認識なんじゃないかなと思います。ただ、「バス」と呼ばれる仲間(ユーフォニウムとほぼ同じサイズ)は、フランスでは細々と生き延びているらしい。そして、このサクソルンから派生した楽器が「サクソルン属」と呼ばれているようです。

コルネットはちょっと別の発出のようですが、サックスさんが考案し、特許をとったピストン機構を取り入れて、一気に完成度が上がった楽器です。そして、このピストン付きのコルネットが出てきて、アーバンという人が演奏法を本にまとめ、それがなんと、現在まで金管楽器のバイブルとして、生き残っています。当然、僕も勉強しました。多分、世の中のトランペット吹き(特にクラシック)に、「アーバンなんて知らない…」という人はいないと思います。そして、そのアーバンさんは、コルネットを使って、フルートの超絶技巧の曲目をサラッと吹いて、当時の人達の度胆を抜いたとのことです。そして、その超絶技巧を聞いたフランスの作曲家ベルリオーズは、彼の代表作になる「幻想交響曲」の第二楽章で、最初は何も書かれてなかったのですが、アーバンのために、コルネットの長いソロが「オプションで」挿入されたという話は「その筋」で有名です。いずれにせよ、サックスさんが考案しなければ、トランペットは「ド・ミ・ソ」に毛が生えた程度の音しか出ない時代がしばらく続いたと思います。このコルネットでの成功を元に、トランペットにも同じピストン機構を付けて、今のようなトランペットになっていきます。

現在の英国式ブラスバンドの編成のほとんどがこのサクソルン属の楽器によるもので、音質が均一で、ベル(朝顔)が上を向いている楽器が多いためか、「音が天井から降ってくるような」とか、「動くパイプオルガン」とか形容されたりしております。20年ほど前の「ブラス」という映画があるのですが、イギリスの炭鉱所属のブラスバンドがフューチャリングされており、炭鉱の存続に関する経営者と労働者の対立と、そのいわゆる部活動ですね、のブラスバンドのお話ですが、そこで演奏されている形態が英国式ブラスバンド。演奏はグライムソープ・コリアリー・バンドですが、実はまさにこの話の元ネタとなった団体さんで、炭鉱閉鎖の年、100点満点中99点というブラスバンドのコンクールでは驚異的なスコアで優勝し、その後も名門中の名門として居続けています。(吹奏楽のように木管楽器は一切使われておりません。ので、吹奏楽のことを「ブラバン」と呼ばないでください。)この英国式ブラスバンドで、高音域を担当するのがコルネットです。更に一人だけソプラノコルネットという更に小さい楽器で最高音域を担当してます。

映画「ブラス!!」のコンテストでのロッシーニのウイリアム・テル序曲が演奏されます。こちら。金管バンドでこんなこともできるんですよ。この曲のほか、クラシックで有名な楽曲の殆どは、既に編曲され、演奏されています。交響曲と言ったレベルの楽曲でさえ、金管楽器で演奏してしまします。ちなみにトンガでのブラスバンドもこのスタイルです。あまり見かけない楽器が多くあると思いますが、トロンボーン以外は、サクソルン属の楽器となります。

この英国式ブラスバンドの他に、「ファンファーレバンド」という形態もあります。これは、サクソルン属にサックス属を加えた形態。まさに、サックスさんのための編成。これがまた、なかなかゴージャスな響きでかっこいいんです。日本では殆どありませんが、ヨーロッパでは確立した編成として認識されているし、楽曲も作曲されています。日本では洗足学園音楽大学が、日本で初めて音楽大学に英国式ブラスバンドを導入し、後年ファンファーレバンドも教育の一環として導入しております。この編成では、コルネットよりフリューゲルホルンがメインです。フリューゲルホルンは、サクソルンの高音楽器ソプラノ・サクソルン(Eb管)とコントラルト・サクソルン(Bb管)から派生したという話なので、コルネットでなく、フリューゲルホルンをメインにおいているのだと思います。

と、興味のない人にとってはどうでもいい話を長々と語ってしまいました。同族の楽器とのアンサンブルやセッションと言うのは、音が綺麗に混ざり合うと、鳥肌が立つような衝撃があります。逆にオーケストラや吹奏楽というのは、むしろ異種格闘技戦かも。大人数で一つの音楽を演奏するのは、意外といろんな駆け引きがあったりして面白いのです。

では、次はトンガの話に戻しますので、またよろしくお願いします。

10:50 | 音楽 | No Comments
2015/03/05

最近、楽器の話が多くなって、トンガとは全く関係なくなってきてますが、ご了承ください。

今回はトランペットの調子のことを。調子と言っても「今日は絶好調だぜ~!」「だめ、最悪…orz」と言った調子ではありませんのでご了承を。

トランペットはB(ベー)管と呼ばれるトランペットが最も一般的な楽器でして、そのB管で「♪ド~」と吹くと、ピアノの「シの♭(フラット)」の音が出ます。日本では音名をドイツ語で呼ぶ慣習があるので、ドイツ語でシのフラットのことをB(ベー)と呼ぶことから、B管トランペットと呼ばてれます。英語でB♭(ビーフラット)管でも、日本語で変ロ調でも構わないんですが、普通ベー管ですね。

ちなみにドレミ~をドイツ語ではC(ツェー)D(デー)E(エー)F(エフ)G(ゲー)A(アー)H(ハー)C(ツェー)と呼び、フラットがつくとCes、Des、Es…という風に-esが付き、シャープだと-isが付き、Cis、Dis、Eis…という風になります。

実はトランペットにはC管もあれば、D管もあります。ちょっと特殊管扱いになってしまいますが。D、Es、F管辺は比較的、「その筋」では見かけます。B管と同じように、例えばD管で「♪ド~」と吹くと、ピアノでは「♪レ~」なんです。僕の知っている限りをあげてみますと、A管、B管、Ces管、C管、D管、Es管、(E管)、F管、G管という存在は知っています。何でこんなにあるんですかね???

理由はその昔、楽器の単純な作りで、ピストン機巧が施されていなかったから。ナチュラル・トランペットという、管を巻いただけの楽器です。トランペットを始めとする金管楽器と言うのは唇や舌、息のスピード、圧力と言った要素を駆使して、「倍音」という周波数上のツボみたいなところがありまして、そこを当てて複数の違った音を吹き分けています。なので、そのツボから外れた音は出ない、もしくは楽音として使えません。

倍音を列挙してみますと、基音がドとしますと、一オクターブ上のド(通常ここから金管楽器の範疇)、その上のソ、更にオクターブ上のド、ミ、ソ、シ♭、そしてその上のド(通常はここまで出せれば、大抵の楽曲は音域的に演奏可能)、レ、ミ、ファ♯、ソ、ラ、シ♭、シ♮、そして更にその上のド…以下延々と続く来ます。

という訳で、結構音が飛び飛びなんですね。もしピストンがなくて、音階的な楽曲が吹きたければ、ものすごく超音波みたいな音域で吹かないといけなくなってしまう…。僕には無理です。

なので、オーケストラで一般的にトランペットが登場してくるのが18世紀のバロック時代ですが、19世紀半ばのピストン付きの金管楽器が発明されるまで、ナチュラル・トランペットがオーケストラでは使われておりました。

トランペットがド、ソ、ド、ミ、ソ、シ♭しか音が出ないから、すべての曲をハ長調で作曲するしかないか…、作曲家が妥協してくれるわけでもなく、ハ長調の曲もあれば、イ長調もあれば、ヘ短調もある。でも、トランペットは使いたい…。どうすれば…。

「楽器の長さ調整して、ラ、ド♯、ミが出る楽器作って、お願い。今度そんな曲吹かないといけないんだけどさ…」

と楽器職人さんにお願いする羽目になります。もっとも、フルートなどの木管楽器でも似たような状況はありましたで、それが一般的だったようです。なければ作る。

そんな感じでいろんな調の楽器が出現します。楽曲に合わせて。

で、もっと細かい音程を出せないか?ということで、楽器を大きくして(管を伸ばして)、基音を低くすることによって、だいぶ可能に。

更に、この楽章はハ調だけど、次の楽章はへ調、次の曲はト調…となった場合はそれぞれの長さの楽器を準備する必要があったわけです。持ち運び大変そうですねぇ。というか、僕なら、途中で間違った調の楽器を演奏してしまいそうですが。いや、絶対そういうミスした人はたくさんいるはず。

なので、ロマン派までのオーケストラ曲のトランペットとホルンのパートは、楽譜の中で「ここはB管で」「ここはEs管で」「ここはD管で」という指示が出され、楽譜上はド・ミ・ソだったりします。ちなみにトロンボーンは、トランペットで言うピストンの組み合わせを、スライドで網羅できてしまうため、調の指定はありません。

なので、わかってたことなんですけど、一昨年日本の地元でアマチュアオーケストラに参加して、もらった楽譜が殆どド・ミ・ソだけ(笑)。こりゃ、ティンパニの和音構成員だな、と言わんばかりに。

というわけで、3本のピストンの発明で、一本の金管楽器で半音階が、それほど問題なく演奏が可能になったと言うのは、かなり画期的な発明なんですね。19世紀のフランス人楽器職人さん、ありがとう。

そんな流れで、使いやすい調や流行り(?)から、現在はほぼB管に集約されてしまったというお話です。ただ、ピストンと倍音の関係上どうしても音程を殺してしまう側面も残り、やはり開放管を使いたいということで、コンチェルトや、ソロでは、殆ど見かけない特殊管を使ったりもします。オリジナルに近いですから。

現在、ほぼB管、あとオーケストラではC管の二本に淘汰されてしまいましたが、残る問題は演奏者の移調演奏技術。僕はB管しか持ってませんでしたので、オケでは「ここはF管のド・ミ・ソは実音でファ・ラ・ドだから、B管でソ・シ・レ…」とか、「えっ!?いつの間にD管指定???」「A管指定ををB管で吹くと、半音下げか、超めんどうくせぇ…」と言った演奏者泣かせになります。E管、F管は上から読んでも移調しても、下から移調しても、中途半端に面倒くさい…。20世紀以降は大抵F、B、Cのどれか、第二次大戦後はほぼBかCに作曲者が特殊管を要求しなくなりましたので、助かりますが、時々恐ろしい演奏技術を要求してくるので、ありがたくないです。オケではBとCの二本準備して、指使いの関係から♭系はB管で、♯系はC管で…と持ち帰る人が結構いますが、僕はB一本で、時に死にそうで、これは無理と判断した曲はPCで楽譜を書き直したりしてました。音大出てるくせに…。

音大のオーケストラスタディーの授業で、各調子のリストを紙に書いて、それを参考にしながら演奏してましたら、トランペットの教授に見つかって「こんなの使っちゃダメだよ~」とビリビリに破かれたのを思い出しました。

そんなわけで、いろんな調子のトランペットのお話でした。

12:26 | 音楽 | No Comments
2015/02/25

最近、コラムニストの太田さんと話題が近いこともありまして、今回も彼の投稿を受けての投稿になります。

太田さんのコラムはこちらフリューゲルホルンです。

この太田さんのコラムの中で「トランペットはタイプ違いが計6種類あります。」とありますが、実はその倍以上の種類が存在します。今回はその辺のことを書いてみようと思います。

だれでも知っている一般的なトランペット、コンパクトにまとまったコルネット、そして太田さんが投稿されたフリューゲルホルン、この3種類は共に同じ長さの楽器で、当然同じ音域で演奏することができます。なので、通常トランペット奏者が楽器の持ち替えで演奏すします。じゃ、なんで3つもあるの???というと音色が全然違うんですね。ジャズなんかだとパリっと決めたい曲などはトランペットを、優しく、メローで、しっとり歌いたい曲はフリューゲルホルンを…という風に曲調に併せて楽器の組み合わせを考えたりします。クラシックの場合、オーケストラなどでは、実はコルネットとフリューゲルホルンは「滅多に」使いません。吹奏楽(学校のスクールバンドみたいな形体のバンド)では、時々出てきますが。英国式ブラスバンドでは、逆にトランペットはまず使用せず、コルネットとフリューゲルホルンが独立したパートとして存在します。

さて、通常トランペット奏者が演奏するこの楽器たちですが、実は、仲間じゃないんです。人種、種族そのものが違う位に。トランペットはトランペット属、コルネットとフリューゲルホルンはサクソルン属といいまして、コルネットとフリューゲルホルンは「仲間」ですが、トランペットは仲間じゃないんですね、実は。

サクソルン属については次回語るとして、今回はトランペット属について。

ご存知のトランペットですが、特徴はパイプが円筒形、直管であること。円筒形でまっすぐのパイプ部分が比較的多いので、音がストレートに、パリっとしています。ので、よくファンファーレとか活躍します。パイプを曲げるとその分、息の流れや振動などなどが制限されてしまい、結果音は柔らかくなって、いや、こもった音になってしまいます。なので、例えばオリンピックのファンファーレみたいに、野外で、しかも相当広いスペースで、これでもか!!!というほどに華やかに演奏したい場合、究極的には一本の直線の管にしたい所。そこで、こういうトランペットが搭乗します。名前は「ファンファーレ・トランペット」(別名アイーダトランペット)

アイーダトランペット

こんなにスッキリと(笑)。ヴェルディの歌劇「アイーダ」の中で、ステージ上で演奏するためだけに作らせたと言われているので、アイーダトランペットとも呼ばれます。これを曲げると通常のトランペットになるんですよ。

その逆がポケットトランペット。太田さんの投稿の中にもあります。こっちはとにかくコンパクトに、持ち運びしやすいようにと作られた、いわばお遊び要素のトランペットでグルグル巻いてます。

ポケットトランペット

こんな感じです。グルグル巻にしても、管の太さが殆ど変わらない円筒管なのがトランペット属の特徴です。この3つとも、同じ音の高さの楽器です。このポケットトランペットに関してだけは、正直な所、実用的とは言えません。ウケ狙いですね。

この他に、トランペットの管の半分の長さのピッコロトランペットというものがあり、バロック時代の「超」高音域のコンチェルトとかでよく使われます。

逆に長くなった低い音が出るアルトトランペット、バストランペットなども存在しますが、実際にはほぼ廃れた楽器で通常目にすることはありません。実はアルトトランペットなるものを所有しておりますが、ただ今、日本で寝てます。もう起きることないんじゃないいかなぁ…。バストランペットはトロンボーンで代用したり、バストランペットであってもトロンボーン奏者が担当したりします。もう、トロンボーンでいいんじゃね?ってことで、今はめったに出てこないですが、オーケストラとかでこの楽器を指定している場合があるので、その際に登場します。円筒形のパイプを持つという意味では、トランペットとトロンボーンの方がむしろ近い関係にあるかもしれませんね。

とりあえず、トランペットの仲間はこんな感じです。そんなわけで、太田さんのコラムの中でC管という記述がありますが、その辺に関しては次回に回します。なんか、楽器の事書いていたら、どんどん火が付いてくるというか、マニアックに語りだしてしまう。さて、誰の役に立つのやら…。

2月28日 追記

過去のHDDを探っておりましたら、フリューゲルホルンとトランペットとアルトトランペットを比較を兼ねて撮った写真があったので追加します。

フリューゲルホルン、トランペット、アルトトランペットの比較

真ん中がよく見かけるトランペットですが、そこから比較すると上のフリューゲルホルンがトランペットと比較して、ベルが段々と広がっているのがわかると思います。円錐形ですね。トランペットは円筒形。一番下の古いのが、アルトトランペットと言われる楽器です。ちょっと大型ですね。パイプは円筒部分がメインですね。あと、ピストンヴァルヴ(よく見かけるトランペット)とロータリーヴァルヴの違いがあります。ピストンは上下運動でパイプ連動させるのですが、ロータリーは回転運動でパイプ連動させます。ピストンは重く、上下運動の距離があるのがデメリットですが、構造は簡単でメンテが楽で、その逆、ロータリーは90度回転させるだけなので、アクションが軽快ですが、メンテが大変で故障しやすいというデメリットもあります。どちらを使うかは演奏者の趣味です。ドイツのオーケストラなどではロータリートランペットが多いですが、フランスはピストンが多いし、古典もの(ベートーヴェンとかモーツァルトからロマン派)などを演奏する時はロータリーで、近代もの(20世紀以降)の作品を演奏する時はピストンを、と持ち替える人もいます。

09:00 | 音楽 | 2 Comments
2015/02/23

トンガの鈴木です。毎日暑いです。鬱陶しいくらいに。

2つ前で、自分のパートナーたちということで、自分が演奏する楽器を紹介しました。枢機卿誕生のニュースがありましたので、一つ挟んでおりますが…。その楽器の流れで「楽器の癖」というものを書いてみようと思います。トランペット奏者の太田さんのシリーズ物コラム『指とピストン』と多少リンクしますので、そちらも併せて読んでいただくとよろしいかと。

前回書いた通り、昨年末帰国した際に、Ebソプラノコルネットという楽器を購入致しました。名の知れたブランドメーカーだと、まぁ、軽く30万円位するし、ほんとにいいものだとその倍以上はしたりします。車で例えると細部にまで極上をこだわりぬいたスーパーカーと大衆車の違いくらい?でも、僕がそんな高級なものを持ってても、それこそ宝の持ち腐れなので、日本の某楽器商店のブランドの安いのを購入しました。懐も寂しいしね。楽器を始めたいんだが、高くて手が出ないという人などに、手軽に体験してもらいたい、楽器人口の底辺を広げたい、だけど、ちゃんとある程度、きちんとした「楽器」としてというコンセプトだそうで、帰国時にその店舗で試奏させてもらったら、値段の割には良さげな手応えでしたので、トンガ帰国直前に購入。恐らくですが、中国の楽器製造工場から購入し、それをそこの楽器店のメンテナンスチームが組み立て、調整を行って販売しているものと思われます。中国は粗悪品もかなり多いのですが、最近は多少レベルが上がってきているようですね。それとも、そのメンテナンスチームの腕がいいのか?僕はこのブランド気に入りましたよ。トンガでもお勧めしたい。

通常トランペットやコルネットと言うのは、1.33mの長さのBb管というものですが、僕が買ったのはそれの2/3ほどの短さのEb管というもの。当然Bb管より人口が少ないので、研究され尽くされてないらしい(笑)。なので、楽器の精度も個体差もBb管以上にあります。

管楽器は、通常機械で作られます。パーツによっては職人さんの板金技術を用いて手作業だったりしますが、それは高級品の話。なので、同じ型番の楽器でも、色々と個体差があります。同じ材質、同じ 設計図でも。息が通りやすいとか、抵抗があるとか、ないとか。あとは、実際に発せられた音の硬度、広がり具合、などなど…。かなりマニアックにチェックし ます。なので、本当は楽器を買う時は、まず型番、タイプを選定(この辺は財布との相談ですね)、ついで、できれば同じ型番の楽器を幾つか出してもらって吹き比べ、自分に一番しっくり来る 楽器を購入する。できれば、プロや先生同伴で。僕のトランペットは、大学のトランペットの教授と共に選定しました。全く同じ楽器を10本以上揃えてもらって、取っ替え引っ替え同じ楽器を吹き比べて、 5本に絞り、3本に絞り、最終的に1本に。もう25年経ちますが、まだ元気です。去年のオケの時も問題なく。同じラッパ吹き(大学の同級生とか)に吹かせても、「この型で、こんなに吹きやすい楽器はそうないぞ!」と言われるくらい。良い楽器に巡り会えました。そして楽器購入後は その楽器と自分との相性や、その楽器の癖などを個性を見つける旅が始まります(笑)。要は楽器購入までは第一印象にすぎないんです。ヤマハさんなどは、比較的個体差が少なく、安定しているというので、高級機種から低価格帯のものまで人気がありますね。なので楽器を購入される際は、できれば誰か信頼できる人に同伴してもらうことをお勧めします。もし誰もいない場合は、店員さんにじっくり付き合ってもらいましょう。比較的放置プレーされた場合は、その楽器店に「二度と」足を踏み入れない方がいいです。楽器は結構一生ものなので、店員さんとの出会いが楽器との出会いになってもおかしくないし、不具合などのメンテナンスも相談できますし…。専門店の店員さんは、結構マニアックですので、相談するといろんな引き出しから話が飛び出して面白いですよ。

Junkstageのラッパ奏者のコラムニスト、太田さんの『指とピスト ン』シリーズ(ここと、ここと、ここと、ここ)で、「音程が気持ち悪いので替え指を…」というくだりがあるのですが、そういう癖を見つけて、修正していきます。楽器の修正はかなり難しいの で、通常は自分を修正していきます。因みに、太田さんの楽器と僕の楽器は、同じメーカーで、恐らく同じ型なんじゃないかなと思われますが、僕の楽器ではその音に関して、特に疑問を思っ たことはありませんが、それは単に僕が音痴で、こだわりがないだけかも知れません。でも、実際にその音に関する音程の悪さと言う話は、正直な話あまり聞いたことがない、というか、初めて聞きました。なので、そういう癖があるんでしょうね、楽器に。管楽器というものは、概して小さくなるに連れて楽器の精度が落ちていくようで、通常の指使 いでの音程の悪さが目立ってきます。Ebコルネットは通常のトランペット、コルネットの2/3の長さなので、それこそ替え指の嵐です。新しい楽器、しかも それほど質の高くない楽器なわけで、その癖探しには賛美歌がもってこいなのです。

今、僕は教会の聖歌伴奏バンドで演奏するのがメインですが、実際に賛美歌を演奏しながら、その実、トレーニングだったり(笑)。一人で練習すると、多少の音程のゆらぎは気にならないのですが、人と合わせること によって、音程のズレが明確になってくる。替え指やトリガー等でどの位調節すればいいのかわかってきます。今はこの状態です。ただし、癖が分かったとしても、実際には、その吹いている音が和音の中でのどの音か?どういう役割を持っているのか?ということで、その都度その都度、常に微調整していかなければなりませんが。癖がわかってくると微調整の加減がしやすくなる程度の話です。楽器の癖と、その楽器に対して自分がどうアプローチすればいいのか…。音程の問題もそうですが、吹奏感の違いも把握します。どこまで吹いたらオーバーブローしちゃうとか、合奏の中でのバランスの取り方とか…。

前々回の投稿の写真、トランペットに U字や丸いパーツがあり、ピッコロトランペットにも丸パーツがあるのですが、ちょうど見えない(笑)。フリューゲルホルンやEbコルネットにはトリガーと呼ばれるレ バーが見えると思いますが、これを操作すると、特定のパイプ(1番と3番、もしくは3番のみ。構えた時の手前から)の長さを伸縮させることができ、微妙な音程もここで調整で きる仕組みになってます。太田さんの場合、音程の悪い問題が2番ピストンのみ押さえるところだったので、微調整ができなく、替え指しか対処できなかったというわけ ですね。それでもできない場合は、口で微調整です。ただ、極端に短い音の場合は、前後の音に影響しますし、面倒なので、流しますが(笑)。そんなわけで、今は聖歌伴奏をしながら、その実、自分の楽器の癖を探してたりします。今回の楽器は安物の楽器だった割には、音の抜け方、まとまり、吹きやすさ など、意外とトータルバランスの良い楽器というのがわかってきました。安物と言っても、やはり数万から10万円近くはしますので、買った以上せめて元を取るくらいはお付き合いしてあげないとね。新しい楽器にどんどん息を吹き込んで、楽器を振動させ、楽器のポテンシャルを上げるか下げるかは、演奏者次第。なので、今は第一印象が過ぎ、交際を深めている感じでしょうか?ラッパと毎日「チュー」してます。僕は結婚してませんが、それに近い気がしますね。お付き合いして、結婚して初めて、相手の知らない部分を見つけ、いい具合に折り合いをつけていく…的な(笑)。相手の欠点をあげつらって文句をいうのは簡単ですが、常に微調整しながら仲良くやっていきたいものです。

この投稿、大多数の人にとっては「どうでもいい」ですね。読んで下さり、ありがとうございます。

2015/02/16

雨がガッツリ降ったと思うと、今度はカラッと晴れたり、訳の分からない天候が続いてますトンガより、お元気ですか?そんな天候のため、こちらはメッチャ蒸し暑い日々が続いております。僕の部屋はどうも風通しがよろしくなく、室内温度35度になったりしますが、エアコンはありません。扇風機で我慢。しかも、網戸がないので、蚊が入り放題の、さされ放題。そのうちデング熱にかかるでしょうね。うちの近辺で結構続発してるらしいし。とりあえず、蚊取り線香で我慢。

さて、今回は僕の長年のパートナー達を紹介したいと思います。あ、楽器の話です。

過去のコラムでも書いていると思いますが、わたくし鈴木はトランペットを長年(30年は超えました。)やっております。小学校4年の時に小学校にあった金管バンド部に入り、トロンボーンに一目惚れしてトロンボーンを始めましたが、小学校5年になっても130cm位しかなかった僕には、トロンボーンのスライドが届かないという屈辱的な理由から、トランペットに変更。その直後に成長期を迎えて、届くようになったんですが、先生には「自分で変わりたいと言って来たんだから、もう変更はダメ」と言われトランペットへ。金管バンドですが、吹奏楽にも興味を持ち始めサックスがかっこいいと思ってまして、中学に入ったら吹奏楽部で絶対サックスをやる!!と意気込んでましたが、僕が小学校でトランペットをやっていたことは当然バレてましたので、「希望楽器はサックス」としか書いてなかったにもかかわらず、トランペット。中学3年辺になると今度はファゴット(バスーンとも言う)というダブルリードの低音の木管楽器(オーケストラなどで見かけるバズーカー砲みたいな茶色い楽器)に憧れて、高校に行ったらファゴットに…。実際には、寮生でして、部活禁止で当然吹奏楽部にすら所属してませんでした。トランペットは個人で。なので、そんな環境から音楽大学に行くと決めたので、トランペットは基本一人で練習して、月に一度大学のトランペットの教授に師事してました。なんか、トランペットから逃げ出したそうな流れですけど、トランペットはトランペットでかっこいいし、好きな楽器ですよ。そこは間違いなく。ただ、浮気症なんですね(笑)。大学にはトランペット科に入りましたが、翌年音楽学という研究方面へ転専攻。そこで、リコーダーとフルートの原型の「フラウト トラヴェルソ」という楽器に出会い、ようやく念願の木管楽器にたどり着きます。実はフルートはそんなに興味がなかったというか、管楽器の中で一番興味なかった楽器なんですけどね。やってみると意外と面白かった。でも、管楽器の中では、一番音が出なかったというか、出すのに苦労した楽器でもありますが。

という訳で、まぁ、トランペットは腐れ縁状態にありまして、トンガにやってきたら、それこそ管楽器は金管楽器しか存在しないと言ってもいいくらいの環境でしたので、トランペットをやっていて今から考えるとほんとにラッキーだったのです。という訳で、ここでようやく僕の楽器紹介します。

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ご存知、トランペット。高校2年の半ばに購入しまして、今だ現役バリバリ。今年で25年目になります。

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こちらは、ピッコロトランペットという小さなトランペット。管の長さは上の通常のトランペットの半分しかありません。こちらは27年。実はトンガに来てメッチャ大活躍してくれてます。よく見かけるピッコロトランペットは4本ピストンが多いのですが、僕のは3本。楽器が軽くなって、コロコロと軽快な音で気に入ってます。

 

 

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見かけない楽器ですが、実はフリューゲルホルン。東欧はチェコのメーカー生まれ。通常はトランペットと同じようなピストンなのですが、ここのメーカーはホルンと同じようなロータリー式。廉価モノで安かったのと、形状があまり見かけないものだったので、ソロモン諸島に出向く前に購入。遊び目的ですね。

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そして、新参者のソプラノコルネット。こちらトンガでは、英国式ブラスバンドが基本的なブラスバンド形態でして、管の長さ的には、上記の通常のトランペットとピッコロトランペットの中間。英国式ブラスバンドでは最高音域を担当します。英国式ブラスバンドではトランペットを使用せず、コルネットを使います。トランペットは基本的に円筒形のパイプ形状であるのに対し、コルネットは円錐状。簡単にいうと、トランペットはマウスピースの差込口から3番ピストンまで、パイプの直径がほとんど変わりませんが、コルネットは差込口がだいぶ小さくなっているため、差込口と3番ピストン付近とでは直径そのものに広がりがあります。そのためトランペットは、明るく、ストレートな音が出るのに対し、コルネットはちょっとダークな、柔らかい音が出るのが特徴です。当然マウスピースも全く違って共有できません。僕はピッコロトランペット(Bb管)で、ソプラノコルネット(Eb管)の楽譜をその場で読み替えながら演奏してましたが、今回の帰国の際、購入しました。これから頑張ってくれると思います。移調演奏は、正直しんどいんです。

以上がトランペットの仲間たちです。因みに使用頻度としては、

ピッコロトランペット>>>>>>>>>>>>>>>>フリューゲルホルン>>トランペット

という感じで、通常のトランペットが一番触らなかったりする。イベント事でソロを頼まれたりするときだけですね。合奏ではほとんど使いません。これからソプラノコルネットがピッコロトランペットに取って代わるはずです。ただ、今までBb管のみでやってきたため、Eb管と言うのは楽譜上の音と、実際の音のイメージが大分違いまして、Eb管の楽譜上の音でも、吹き始める前に「Bb管ではこの音」というのを意識しないと、一人でパニックに陥ってしまいますので、まだまだ修行が足りませんね。

それから、金管楽器奏者は、人によってはマウスピースに拘る人が多いのですが、その点僕は全くこだわりがない。基本的に同じものを使い続けています。マウスピースは唇に当たる「リム」、マウスピース内側のカップの浅さや深さ、形状(U字だとか、V字だとか)、あとは、一番細く、くびれてる所の幅とか、ストローと呼ばれるマウスピースの長い足の部分とか、息を吹き入れた時の抵抗だとか、こだわりはじめるとほんとにキリがない。僕はプロではないし、楽団に入ってコンクールに出るとかでもなく、トンガで好き勝手に吹いているだけなので、やはり吹き慣れたマウスピースが一番しっくり来てますので。正直僕レベルでは、マウスピースを変えただけでは、音に変化はそれほど見られないと思われますので。カタログなどではフリューゲルホルンやコルネットは、トランペットのマウスピースと比較して紹介されていますので、フリューゲルホルンはトランペットと、ソプラノコルネットはピッコロトランペットと、それぞれ同じ型のマウスピースを使っています。拘りはないのですが、やはり吹き心地が変わってくると、それはそれでストレスになりそうだし。気分の問題か、単に冒険が嫌なのか…。

と、トランペットの仲間たちのことを、金管楽器を吹かない人には、ほんとに「どうでもいい」話を綴ってきましたが、実は、最近このトランペットの仲間たち以上に吹きまくっている楽器がひとり居ます。

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こいつですね、ご存知フルート。ケース収納写真ですが。最近のメインだったりします。人前では一度しか吹いたことありませんが、カラオケCD付き楽譜を購入して、ほぼ毎日吹いてます。今度、近くのカフェで吹かせてもらおうかなぁ…なんて思ったりもしてます。

あとは、こいつ。

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上記にもあるフラウト・トラヴェルソ。プラスチック管です。通称蛍光灯(というらしい)。音大の音楽学の実習でやったものですが、昨年購入しました。こちらは、この楽器が大活躍するバロック時代に楽器製造家の第一人者と言われたステインズビージュニアという人の、元は象牙製の楽器のレプリカ。かなり忠実な楽器で「プラスチック管のくせに…」と定評のあるものですが、実はモダンピッチ(A(ラ)=440Hz)でなく、バロックピッチ(A(ラ)=415Hz)で、半音ほど低いんです。なので、人とは合わせられない。カラオケCDも使えない…。もう一つ別のモダンピッチの型にすればよかったかなぁ…と、若干の後悔は残しますが、ネット情報によると吹奏感、音色はこちらの方が断然いいらしい。伴奏音源を415Hzに調整して作るしかないか…。

 

という訳で、長々と僕のパートナーたちを紹介しました。

2014/09/25

気がつけば、9月も下旬。早いものです。今年はこちらも異常気象なんですかね?全然雨が降りません。全くと言うわけじゃないんですが、珍しく地面が乾き切って、ひび割れて、常に緑色の敷地が茶色くなってます。

 

さて、3週ほど前からですが、最初に赴任した学校のブラスバンドOBを中心としたブラスバンドが発足しまして、僕も呼ばれました。その学校は’Api Fo’ou Collegeと言いまして、カトリック系のミッションスクールで、マリスト会と言う修道会が運営してます。以前は男子女子別々の学校でしたが、それが合わさって共学になりまして、学校名が’Api Fo’ouに変わりました。因みに’Apiは「家」Fo’ouは「新しい」と言う意味です。なので、このOBバンド発足の際、’Api Fo’ou Brassでしたが、僕と同年代以上のメンバーは男子校だったわけで、’Api Fo’ouじゃないし、OB限定するとメンバーに制限ができるし…、じゃ、カトリック教会教会関係者中心に、誰でもと言うわけで別にOBでなくても入れるようになったそうです。

 

名前はMarist Brass。この学校の母体になっている修道会の名前です。ブラスバンドの他に以前かOB中心のスポーツクラブチームがありまして、その並びにブラスバンドも加わることになるようです。因みにいわゆるマリストクラブには、ラグビー、サッカー、ネットボール、テニス、そしてブラスバンドと言う団体です。ネットボールは日本では全く知られてませんが、英国連邦諸国ではかなり人気の高い女子スポーツで、小学校の体育でやるポートボールとバスケットボールを混ぜたようなスポーツです。

 

で、僕の役割はソプラノコルネットと言う、金管バンドで最高音域の担当です。休みは比較的多いのに、やたら高音でしんどい所。トンガ人に負けるわけにはいきません‼︎‼︎あと、よくわからないうちにコルネットパートのパートリーダーまで。果たしてどうなることやら。

 

学校教員の時は、自分が演奏するより、指導者的な立場だったのですが、今回は演奏者側で関われるのは楽しい。久しぶりに所属団体ができました。

2014/07/28

気がつくと、もう7月も下旬。時間があっという間に過ぎ去って行きますが、いかがお過ごしですか?トンガの鈴木です。

7月のイベント系は前回のヘイララフェスティバルだけで、あとは全くの通常通り。日本は夏休みかぁ…と今だに学校関連を基準に考えている自分がいます。去年は日本で仕事をしてまして、生まれて初めて夏休みのない夏を体験したのですが、今年も同様。学生を終えても基本的に学校関係者でしたので、7月末から休みと言う感覚が抜けない社会人です。

こちらは南半球ですので、当然冬場。最近は気温も20度を下回る毎日でして、夜の外出はフリースジャンバー必須です。そういえば、この格好で今年の1月、日本を出国したんですよねぇ。

さて、10日ほど前のことになりますが、トンガ セカンダリースクール バンド コンペティションなるものが開催されました。スクールバンドのナンバーワンを決めようと言うイベントでして、今年で3回目。以前も行われていましたが、しばらく中止されてましたので。前々年は僕の学校が不参加でしたので、僕は観客で、昨年は既に日本に帰国中。と言うわけで2年ぶり。仕事を終えて観客席で楽しみました。

前々年と比べると、各学校が格段にレベルを上げていることに驚きました。以前はと言うと、どの学校も同じレパートリーで、同じ曲を使いまわしていると言う状況で、新しい曲、知らない曲に関して興味持たないと言うか、興味どころか、あからさまに嫌な顔をしてました。知っている曲なので、楽譜を読まず、なんとなく耳で覚えてしまい、楽譜が読めない生徒が大半を占めてましたが、このコンペティションでは、大会本部から「課題曲」が出される為、参加する以上、知らない曲であろうが、難しい曲であろうがやらなければなりません。また、他の曲もコンペティションである以上、それなりに仕上げ、ジャッジされるので、結構練習して来た形跡が見られます。いいことですね。こういう状況を何度夢見て破れらことか…。

1部と2部と言うとふたクラス制で各学校のレベルにあったクラスにエントリーしますが、共に課題曲の他「賛美歌」「マーチ」「パレードマーチング」「20分のエンターテイメント」の分野が課されます。そして、それぞれの分野で3位以上が表彰され、部門別総合優勝、そして、ふたクラス合わせての総合優勝が発表されます。

1部はトロアと呼ばれる学校が、全ての分野を独占し完全優勝。2部は僕の最初の赴任校が、やはり独占で優勝でしたが、トロアが結局全部かっさらって行きました。ま、聞いていてもどこの学校も、どの分野も勝てない、全然レベルの違う演奏でしたから納得ですが。因みに二つ目の私の赴任校は、大会前にキャンセルしてしまい、不参加…。

この学校は、全寮制でして、かなり練習時間を取れると言うメリットがあり、2年前の大会でもダントツでした。他の学校は終バスが5時過ぎのトンガなので、1、2時間しか練習ができないのです。いつかこのトロアを打ち破る学校が出てくることを、密かに期待しています。

こういうコンペティションが開催されるようになって、ホントに各学校が格段にレベルアップしたのを実感しました。

こう言う演奏をハタから聞いていますと、学校とは無関係になった今、自分が全くの部外者になってしまったと言う、一抹の寂しさを覚えます。自分も参加したいですね。一般の部門とか開催されないかなぁ…。

一応ラッパ吹きの端くれですが、こういう楽しい大会をよそに、自分の部屋でフラウトトラヴェルソと言う18世紀のレプリカ楽器で、バロック時代の音楽にどっぷりだったりします。最近、ラッパに触ってないなぁ…。

と言うわけで、ブラスバンド事情を書いてみました。

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