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2015/08/23

昨日、富士山河口湖音楽祭の演奏会を終えて帰宅しました。

毎年夏といえば佐渡裕さんとシエナ・ウインドオーケストラのツアー、夏の終わりに河口湖音楽祭というのがこの7~8年の定番となっていますが、今年は佐渡さんが多忙ということで夏のツアーが秋に移動し、この夏は文京シビックホールでの演奏会とこの音楽祭だけでした。とはいえローマ3部作という吹奏楽ではなかなかの大曲だったので、それなりの疲労感ではあります。

ローマ三部作というのはレスピーギというイタリアの作曲家が作った「ローマの噴水」「ローマの松」「ローマの祭り」という3曲の交響詩を言います。オーケストラではたまにやりますが、吹奏楽では管楽器への負担も大きく、単発でやる事はあっても3部作全てを演奏する機会は少ないように思います。特に「ローマの祭り」は古代ローマ帝国の円形劇場の祭りをイメージして書かれている作品ですし、「ローマの松」では小鳥のさえずりが曲中に出てきますから、河口湖ステラシアターのように石段に囲まれ、本物の鳥の声がいつも響いている野外劇場で演奏するにはぴったりだったように思います。

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今回はコントラバス2本。「ローマの松」にはコントラバスパートが上下に分かれ全く違う事を弾かなければならない箇所が数か所出てきますから、事務局に増員をお願いしました。結果、倍音の鳴りが豊かになって低音の厚みを増やすことが出来たのではないか、と思っています。やはり吹奏楽のコントラバスは複数欲しいところですね。パートナーには大学の後輩をお願いしました。やはり自分が卒業した大学の後輩は大切にしたいですからね。

文京シビックでの演奏会では、教えている多くの生徒さんたち、そしていまレッスンで関わっているアニメ「響け!ユーフォニアム」の声優さんたち、映画「マエストロ」でご一緒した俳優の池田鉄洋さんなど、これまでお仕事で知り合った方々も多数ご来場頂きました。こうして多くの方に支えられて今の自分があるんだという事を改めて気づかされますね。

河口湖音楽祭は2週間に亘って開催され、ファイナルステージが佐渡×シエナ。通常のプログラムを終え、アンコールが終わると同時に盛大に花火が打ち上げられるのですが、これを見て演奏会の感動に包まれると同時に、「あ~これで夏が終わるんだなあ」と感傷に浸ったりもします。

日本では夏といえばロックフェスですが、ヨーロッパではオーケストラの野外コンサートも定番です。この富士山河口湖音楽祭はそんなヨーロッパの音楽祭の雰囲気だけでなく、お客様も参加する楽しいコーナーもありますし、本当に心から楽しめるコンサートだと思います。皆様ぜひ一度はお越しください。といっても毎回僕が出演する保証は無いんですが。出演するときは宣伝させて頂きます。

そして明日はテレビ朝日「題名のない音楽会」収録。佐渡裕さんの司会卒業収録です。前半がシエナ、後半はシエナ×佼成×大阪市音の吹奏楽オールスターズ。佐渡さんが司会になってから吹奏楽を取り上げた回は40回を超えたそうです。佐渡さんは「吹奏楽推進委員会としてはなかなか大したもんやろ」と仰っていましたが、メディアの力は大きいですから、これをきっかけにますます吹奏楽が発展していく事を願いたいと思います。

また、佐渡さんは題名の司会を降りる理由について「ウィーンのオーケストラの音楽監督になり多忙になったのもありますが、何より、シエナを続けるためです・・・・・分らんけど 笑」と仰いました。これ、冗談ぽく話してましたが、数年前ベルリンフィルを指揮する事が決まった際、シエナとの飲み会を主催された佐渡さんは「ベルリンフィルを振る事で忙しくなるかもしれないし、シエナを振る機会が減る可能性もあるけど、僕の原点は吹奏楽で、吹奏楽があったからここまで来れたし、必ずシエナには戻ってくるから」と涙ながらにお話していましたから、本音なのだと思います。素晴らしい関係だなあと思いますし、僕も少しでも長く関わっていられたら嬉しいですね。

また来年も音楽祭に参加出来るよう、まずは目の前の演奏会に一つずつ向き合っていきたいと思います。

2015/08/23 11:27 | コンサート報告 | No Comments

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