« | Home | »

2015/02/02

先日、ネットで「フリーランスの方のための無償(またはあり得ない低額)で仕事を依頼された時のお断りセリフ集」という記事を読みました。

さすがに無償でお仕事をお願いしてくる人はほとんどいませんが、「あり得ない低額」での依頼はたまにあります。

そんな時僕がそう対応するかというと、まずスケジュールが空いている事を大前提に、依頼してきた相手との関係性、それと「低額」の程度で判断しています。それまでお世話になっていた人であったり、仲が良かったり、或いは「またこの人と一緒に演奏したい」と思った経験がある人などであれば、ある程度低額でも引き受けるようにしていますが、流石に生活に支障が出るような額の場合はお断りするようにしています。まあ、親しければ、2人の子供を育てていると知っていて且つ低額で依頼してくるケースも少ないと思うのですが。

相手の「低額」と僕の考える「低額」の基準が違う場合もあるので、まずはハッキリと数字で出して貰います。「これしか払えないんですよ~」と提示された金額が高くてビックリ、なんてことも稀にあります。本当に稀ですけど。

これまでに面識がない、あるいはそれほど親しくない方からの依頼の場合、あまりに低額であれば、こちらから最低ラインを提示して「これ以下ではやらないと決めているんです」と伝えています。

これには訳があって、実は以前、「あまりお礼を出せないんだけど」と言われながらも、何度かご一緒した知人からの誘いだったので「いいですよ~」と額も聞かずに引き受けた演奏会が、とてつもない低額報酬だった経験があるからです。確か3日間のリハーサル、ゲネプロ本番で交通費込み計1万円だったかな。往復の交通費だけで計6000円くらいかかってますから、単純計算で日給1000円。帰宅して封筒を開けて、しばらく茫然としたのを覚えています。妻には「あなた3人養ってんだから、今度から先にギャラ聞きなよ」と言われたものでした。

こんな経験から、自らの最低金額を設定し、仕事の依頼があった際には交渉させて頂くようになりました。ドライな話かもしれませんが、生活がありますからね。

ちなみに、プロのオーケストラの場合は最初からギャラが決まっているので、そちらに対しては全く問題がありません。

あ、よく誤解されがちなのが「オーケストラのプレイヤーも、チケットの売上が自分の収入になる」と思われているケース。新人ボクサーや役者さんには多いみたいですが、僕らはチケットの売上に関わらずきちんとギャラは支払われます。ちなみに、自分で主催する室内楽の演奏会なんかはチケット売上が主たる収入になります。

テレビ関係のお仕事や学校の吹奏楽部への出張レッスンなんかになってくると、「ギャラはおいくらお支払いすればいいですか?」なんて先方から聞かれるケースもあります。これは難しい。高く設定し過ぎると「アイツは高い」と次に繋がらなくなる可能性もありますし、何より自分が「俺なんかがこんなに貰っていいのか?」と恐縮する場合もあります。かといって安く設定すると次から良いように利用されるだけになる可能性もある。ですから、「皆さんどの程度頂いてるんですかね~」などさりげなく平均値を聞き出して、そこから自分の価値を設定して交渉します。数字を伝えて「あ、そんなんでやって貰えるんですか」などと言われると「しまった!」と思いますが 笑

ちょっと生々しい話になってしまいましたが、フリーで活動していると、こんな苦労もあるんですよというお話でした。

あ~、確定申告の書類揃えなきゃ。。。。

2015/02/02 11:58 | 居酒屋トーク | No Comments

Trackback URL
Comment & Trackback
Comments are closed.
No comments.