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2008/06/21

初恋、といえば。
やはり島崎藤村の『初恋』。それなのに、会社の健康診断で
「要経過観察」といわれてしまったちぃです。
いったいどうして、このような最果ての地まで来てしまったのでしょう。
心は乙女でいたい、と思いながら、
いたい、という文字が痛いと変換される。
痛い乙女って、そのままちぃのことじゃあありませんか。
嗚呼、ご主人様にハラニク大佐といわれるだけはあります。

まだあげ初めし前髪の 
林檎のもとに見えしとき…

未だになんと呟くことの出来てしまう、この詩。
ちなみに今回のテーマはまさに
「乙女たること」です。
若く、かわいらしくいたい、という願望を常に持っているちぃは、
前回ご連絡の通り、前髪を切ってみました。
ちなみに、前髪がある、ということは、
彼の島崎藤村が詩にされているように、「少女の証」なのです。

少女に見られたい。
そんな話を、またまた前回もご紹介しました
『臨死!江古田ちゃん』の最新刊でも言及されておりました。
前髪がある、ということは乙女でいたい、
という情けない野望なのだ、と。

けれど、ちぃは前髪を切り、ご主人様に前回こけしといわれたにもかかわらず、
あれから伸びた髪をまた切りました。
扉をあけ、美容院から帰ったちぃを見たご主人様

思い切り笑われたのです。
美容院にいって、髪型を変えたのにマスオさんが
気付かなくて、怒るサザエさん。
というテーマはよくありますが
(実際、ちぃも何処が変わったのやらわかりませんが、
きっと人間はその程度しか他人を見ていない、ということの
メタファー(というほど暗喩でもない)を、長谷川町子巨匠は
お伝えになったのだ、と思います)
ちぃのご主人様は目端が利かれる方なのです。

ご主人様はちぃの髪型や体型、果ては腸の状態まで敏感に反応をされています。

ひとしきり笑われるご主人様に対して、どう対応すれば、、、
と思っておりましたところ。
「いや、俺は幸せ者ですね。
何もいわなくても、何もしなくても、ただ顔を見れば
笑いがこぼれるような、素敵な生き物が俺のそばにいるんだから」

それは、ちぃが珍獣。
といっているのでしょうか。
重ねて、ご主人様は、よく言えば草間弥生といえなくもない。
といわれたのですが。
草間弥生大先生。
ほめ言葉でしょうか。いや、才能はほめ言葉だと思うのですが…

草間弥生 オフィシャルサイト:
http://www.yayoi-kusama.jp/ 

2008/06/19

ご主人様とまたまた、デートしました。
ご主人様はあくまでご主人様なので、ある日、ちぃがお仕事をしておりますと、
オフィスにメールが入りました
「今週の日曜は恵比寿の写真美術館に行きます。明けておくように。」

まあ、こんな日はいいほうです。
ご主人様の生活の前提に、ちぃも日曜日は一緒にいる、
ということが盛り込まれているのですから。

ご主人様は美術に造詣が深くていらっしゃって、写真家の森山大道氏の
展示物を見たい、と仰せになりました。
そういえば、ちぃとご主人様がまだお付き合いを始めたばかりのころ、
たまたまとっておりましたA新聞の新聞販売店の方から、
世界報道写真のチケットを頂戴し、そのチケットでご主人様をデートに
お誘いしたこともございました。

そのとき、ご主人様は果たしてこんなにお怒りでしたでしょうか。
とふと思い起こすのですが。

ご主人様。
恵比寿が大のお嫌いのようです。
というより、写真美術館のある周辺のあのマーク。
そう、禁煙のマーク。

ご主人様はヘビースモーカー。
タバコがなければ、生きていけないお方です。
それなのに。
それなのに、恵比寿の町はまるでちぃの大事なご主人様を排除するかのごとく、
座る場所すべてに禁煙のマークを施していらっしゃいますので、
ご主人様は仕方なく、隔離されたようなガラスのケースのなかでもくもくと
悲しげな喫煙者たちと屈辱の時間をすごされたのでした。

「この神経症の町に、3メートルぐらいのウ●コをしてやりてぇ…」

ご主人様の言葉に、ちぃは驚きました。
美しい、東京でも有数の高い土地代を誇る憧れの地、恵比寿。
ご主人様にとっては、忌むべき町となっているようです。
せっかくの森山大道氏の写真も、ちぃはちっとも覚えておりません…

2008/06/14

女性にもヒゲが生えます。
それは、ちぃは身をもって体験しました。

それは今朝のこと。
ご主人様はいつものように、突然大きな眼(そう、ご主人様は
かなり大きな眼をしており、顔立ちとしましてはジョンカビラに似ている様な気もする
今日この頃です。いや、一番似ているのは大仏様ですが…)
をかっと開かれ、まじまじとちぃをみていらっしゃったのです。

「ふさふさしてる」

そっと口元に指をあてられ、真剣な眼をするものですから、
ちぃはてっきり朝のお出かけ前の、新婚さんのするそうあれ。
を思ったわけですが、ご主人様はちぃの口元に触れられて、
触り続けられたのです。

「これを読みなさいね」

渡されたのは、ご主人様の蔵書の一冊でした。
タイトルは『ヒゲのOL 薮内笹子』(しりあがり寿著)。
そこに描かれていたのは、なんとも原色けばけばしい色彩に、
女装をしているようなヒゲの男性。
タイトルは、薮内笹子。

ご主人様は続けられました…

「薮内笹子は、真実の愛が見つかるまでヒゲをそらない、
と決めた女なんだ。かといって、もてないわけではない。
男性経験も豊富だ。だけども、ちぃが、俺というものがいても
真実の愛にめぐり合えていない証がこのヒゲなのだとしたら、
とても悲しい。」

つまり、ご主人様はちぃの女性としての「真実」への挑戦に
疑いをもたれているようなのです…

けれど、ちぃは真実の愛にすでにであっておりますし、
そもそもヒゲのOL。という姿になりたいか、といえばそうではありません。

問いたいのですが…
確かに産毛は生えてしまうと思います。
が。

口元にふわふわと生える、この女性の毛のことも、
ヒゲ。と呼称するのでしょうか??

2008/06/12

ちぃの大学時代からの友人に、とても年下とは思えない色香を放っている、
サディスティックビューティクィーン
がおります。

彼女は、仕事の関係で試供品を多くもらうことがあるらしく、
土曜日の夜に久しぶりにお会いしたところ、お土産があるの、と手渡してくださいました。

それは
”スリムウォーク”。

かつて、霞を食べてもレエスの服の似合う西洋人形でありたい、と思っておりました
日々からの友人なのですが、彼女は今や、ちぃに対する印象は以下のようだとおっしゃいました。

「ちぃちゃんは、いつもおなかがすいているイメージがある」

…ちぃは、かつてそのような人間像ではなかった。
間違いなく、そのような人間像ではなかったはずなのですが、すでにご主人様には
ハラニク大佐といわれ、こけしの亡霊といわれている日々でございます。
本日など、ご主人様とシャネルのモバイルアート展(http://www.chanel-mobileart.com/)へと
お出かけをしたのですが
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※解説くさくて申し訳ございません。
シャネル モバイルアート展:
東京都国立代々木競技場で実施中(2008年7月4日まで)のシャネルによる、
音と建築、美術の融合への新しい試み。ザハ・ハディトによる移動式パビリオンのなかで、
不思議な空間が広がっている。入場は無料ですが、予約制です。
詳細は公式サイトへ。
シャネル モバイルアート展http://www.chanel-mobileart.com/
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その折。

ご主人様とちぃはご一緒させていただいていたのですが、
ご主人様は、とにかく気鋭の建築家 ザハ・ハディドの丸い建築物を
ちぃのおなかに見立て、”ちぃはモダンアートの先端をいく”
と終始語られておりました。

モダンアートを先んじる、ちぃのおなか。
丸いことは、よきかな。
そういえば、かのエリック・クラプトンのアルバム”ピルグリム”にも、「Circus」
という名曲がありました。
ちぃはこの曲を聴きながら、いつも体を揺らしていたものです…

このまま体を揺らし続けて、しかもスリムウォークを身に着けたまま。
ちぃは、美しくなれるでしょうか。
ザハ・ハディドの建築物の美しさは、丸みを帯びたその姿態だと思うのですが。

2008/06/09

ちぃは、まこと依存症な性格でございます。
いつか、語りもうしあげたく思っておりましたが、この世の中では「オタク」
でないということは、本当に生きづらいことである。と常々ちぃは考えております。
ちなみに現在、6月9日の0時35分25秒、26秒…
と時計の針が進んでおりますが、ご主人様はまだ帰宅されておりません。
たまらず携帯電話にかけてしまいましたが、なんとぶっつりときられてしまいました。

『おかけになった電話番号は現在電波の届かないところにおられるか、
電源が入っていないため、かかりません』

つい先ほどまでメールをやり取りしていたにもかかわらず、
ご主人様は「もう少しかかる パンを買っておいて」というメールを打った後、
用件以上の会話をお嫌いになってぶっつりと電源を落とされた、ということが伺えます。
ご主人様。なんてつれない。

というよりも、ちぃがおそらく今までの電話のなかで、
「ご主人様愛してます♪」と何度も連呼するなかで、うんざりされていたのかもしれません。

ちぃはご主人様に愛を強要など、していないのですが。

最近読んだ書物に、ちぃがもっとも愛している作家のひとり よしながふみ氏の
『あのひとと、ここだけのおしゃべり』(大田出版)があります。
このなかで、三浦しをん氏との対談があるのですが、
しをんさんいわく、妙齢の女性たちとの会話のなかでしばしば出てくる
「いい人いないかなあ」という言葉についていけなくなった。
というのです。

しをんさんは、性欲の代わりに漫画欲があり、
介護を将来必要としたときのためのパートナーすら要らない。
そうおっしゃっていたのですが…

なんと潔いのでしょうか。というより、漫画、少女コミックにいたるまでの
著作物に対する愛と執念が限りないのです。
真のオタクでいらっしゃるのです。
浅田彰いわくのそのまま、パラノキッズなのです。

ちぃのコムプレックスはそこにありました。
なぜ、皆「オタク」であることの問題意識を問いながら、そうではなく、
恋にはまることもできず、漫画やスポーツにはまりきることもできず、
ただ人に依存する人間のことを問うてはくれないのだろう、と。

恋は確かに、人への依存だと思います。
けれども、この人でもいい、この人じゃなければいけない。
そう断言できる確たる証拠など、誰もが持っているわけではない。
また、そうではないから、と自分自身が確たるものになれるか。
そういう不安もあるでしょう。
そして、ちぃはそういう心理状態のほうがよほど、不安で危険だと思うのです。

一見当たり前のように見えますが、そういうよりどころのない不安定さは、
ときに人を過剰な寂しさが襲い、結果的に誤った道筋をたどることがあるように思います。

ちぃはご主人様が帰ってこない夜に、よくそういうことを思います。
ご主人様でなければいけなかったのか
でも今、帰ってきてくれないのは、ご主人様で、だからちぃは不安になっている。

そんな折、ご主人様からの急な電話。
「もうすぐ帰るんだけど、パンはいる?」

ああ。はい、早く帰ってきてくださいまし。

批評空間より、浅田彰のオフィシャルアルシーヴ
http://www.kojinkaratani.com/criticalspace/old/special/asada.html
『逃走論 スキゾキッズの冒険』

2008/06/05

「ぎゃっ」

まるでウメズカズオ大先生に登場しそうな、ご主人様の奇声。

「ご主人様、いかがされたのですか?」
ちぃはさすがに慣れているものの、ご主人様とコミュニケーションをとりたいが故に
お尋ねしました。

「ちぃみたいに、俺のかわいい乳首にパイ毛がはえてしもてん」

そういって、ご主人様は胸元をぐっ とちぃに近づけて、お見せになられました。

パイ毛。
それは、なんとも情けない話かと思いますが、やはりなんといいますか、
皆さまのお体に必ずある胸元の赤い実のような、さくらんぼのようなところに、へのへのと、
なんだかなぜ必要なのか、というような情けない体毛が生えていること、ありませんか?

そのようなこと、中学生のころに読みました、原田宗典氏の書物『考える人』(光文社)
のエッセイにもありましたが、いったいなんのために…

いやいや、そんなことよりも、ちょっとアダルティなテーマですよね。
『ちぃみたいに』つまり、ご主人様はちぃの胸元を事細かに見られている、ということ…

イヤン♪ ではなく。
それは、ちぃの女性としての存亡にも関わってまいりますが、
続けてご主人様は発言されました。

「なんか、フ○テレビのマークみたいになっとるねん」大きな○のなかに、小さな○。そしてその上に毛が三本。

ああ、まさに○ジテレビのマーク…!!

ご主人様いわく、○ジテレビのマークはおそらく、以下のようにして出来たのでは、
とのことでした。
「フジ○レビの創始者、フジテレオさんが、石膏に自らの胸元を押し付けたところ、
大きな○のなかにちいさなまる。そして、毛が三本だった。
このマーク、自らの心臓部に最も近く、更に、エンターテイメントの魅力をも兼ね備えた、
すばらしいシンボルマークである」

とのご意見をおっしゃっていらっしゃいました…!!

妙に納得。

ご主人様は、フジ○レビのシンボルマークにまで、ご高察をされる、すばらしき哲学者様なのです。