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2007/09/27

沖縄県の中学オールスターメンバーに選ばれ、全国大会に参加することになった下地さん。しかし、沖縄でも決して強くない中学にいたので、のんびりと大会を迎えてしまいます。ところが、思いがけず全国レベルの戦いの中に投げ込まれることに・・・。

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後援会員(以下、後):そのジュニアオールスターはどうだったんですか?
下地(以下、下):それが・・・優勝しちゃうんですよ。
後:優勝?
下:はい、これがまたいろいろあったんですよ(笑)。この大会は2年生の終わり、3月末に神奈川であったんですけど、この年は与勝中学と中城中学が沖縄の県大会でそれぞれ優勝、準優勝して九州大会に行っていたので、当然スタメンは彼らの中から選ばれるんですよ。もちろん直人もスタメンです。で、僕は勝手に出番がないと思ってたんですよね。自分は11番目か12番目の選手だと思って(※1)。だからもう旅行気分で、あまり試合に出なそうだった子と一緒に遊んでたんですよね。この子もちょっとワルで、意気投合したんですよ(笑)。
後:同じ匂いを感じたのかな(笑)。
下:ところがこの大会の直前にスタメンのセンターが捻挫してしまいまして。それを知ったのは現地集合の東京に行ってからなんですけどね。私はその友達と「旅行できるぞ~!」なんて浮かれ気分で行ったんですが、チームに合流した翌日に、監督から「実はセンターが捻挫したんだ」と聞かされて。僕は「は?それがどうしたんですか」とか思って、「大変ッスねえ。頑張って下さい」なんて言ったら、監督は「お前、頑張って下さいじゃないよ!お前がスタメンだぞ!」、「え~!」ですよ(笑)。そのワル友達なんか「お前、良かったじゃねーか!」なんて笑ってるんですけど、僕は「笑い事じゃないよ、俺が出て勝てるわけねーじゃん!」って感じですよね(笑)。
後:実際に大会が始まったらどうでしたか?
下:1回戦は確か栃木のチームだったんですけど、結構いいチームで、前半負けてたんですよ。10点差くらいで。このままじゃ負けるって感じで、僕は「俺のせいで負けたって言われたらたまったもんじゃないな、絶対勝たなあかん!」って燃えたんですよね。
後:やっとエンジンがかかったと(笑)。
下:で、後半は例のワル仲間もガードでスタートになって、この2人で大活躍して勝っちゃったんですよ。この時は1日2試合で2日間やるんですが、2試合目から彼もガードでスタメンになって。そしてあれよあれよというまに勝ち進み、決勝の相手は東京で石坂(※2)がいたんですけど、これにも勝って優勝しちゃったんですよね(笑)。
後:やはりそれだけの力があったという事なんでしょうね。
下:3年になって、そのジュニアオールスターで優勝したって事で沖縄でも注目されたんですけど、僕が捻挫していて中学総体は県大会に行けずに地区大会で負けちゃったんですよね。3年の夏ですけど、その頃から全国の強豪校からいろいろ連絡がくるようになって。その辺りではじめて、「あ、高校でもバスケやってるんだな」なんて思いましたね。
後:高校レベルでも注目される存在になっていたって事ですね。
下:で、高校総体の沖縄県大会を見に行ったんですけど、その時に北谷高校の安里先生に「お前、ちょっとウチの高校来てみろ」って言われまして。あと、僕の中学の外部コーチの先生が安里先生とたまたま知り合いという事もあって、初めて高校レベルの練習を見に行ったんですよね。
後:初めて見る高校バスケは?
下:安里先生のバスケットを見た瞬間に、「これは凄い!」と思いましたね。僕より小さいんですよ、一番大きくて180センチとか。それが凄い動きをしてるんですよね。このチームで勝てるのかな?って思ったら、優勝トロフィーとかいっぱい置いてあるんですよ。「うわ~、すげーな!」なんて思ったんですけど、僕は「俺にこんなチームは無理だよ、そんなレベルじゃないし」とか思ってたんですよね。その時は。
後:まだ高校バスケってものに実感が湧かなかったのかもしれませんね。
下:その時に初めて、高校にはインターハイ(※3)という全国大会があると聞いて、先生に浜松インターハイ(静岡、1991年)に連れて行ってもらったんですよ。浜松まで行ってみると、小さなうちの高校(北谷)に比べてみんな大きいんですよ。僕より大きい選手も多くて。当時で富永さん(※4)とか岡村さん(※5)、それから庄司さん(※6)に田名部さん(※7)に小宮さん(※8)とかいて、それだけレベルの高い時で、「あ~凄いな~、こんな世界があるんだな~」と、とにかく驚いてたんですよね。
後:未知の世界だった訳ですね。
下:で、その年の北谷高校が何位になったと思いますか?
後:え~と、この年は何位でしたっけ?
下:3位なんですよ。ベスト4。準決勝では準優勝した初芝高校(※9)に負けたんですよね。で、負けた時に僕は泣いちゃったんですけど、感動だったんですかね、これだけちっこい高校が頑張っているのを見て。その時に、この高校に行こう、と。俺もここに行けば変われるんだって思いましたね。
後:北谷にはすんなり決まったんですか?
下:直人には北中城高校で一緒にやろうって言われたし、本土の高校からも声を掛けてもらったんですよね。たぶん、本土の高校に行けば優勝できるだろうと思ったんですけど、自分は上手くならないと思ったんですね。自分が上手くなるのなら北谷高校に行こうって思って、決心しました。
後:中学まではなんとなくバスケをやっていた部分もあったのかもしれませんが、高校からは本腰入れて頑張ろうと思ったわけですね。
下:そうですね。

007.jpg

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※1 ・・・ 大会規定にもよりますが、公式戦でベンチに入れる選手は12人。なので、11、12番目というのは、試合であまり出番のない選手達という事になります。

※2 ・・・ 石坂秀一、東京都出身。國學院久我山高校から中央大学へ。卒業後は松下電器、現パナソニック。1976年7月26日生まれ。身長198センチ。

※3 ・・・ 全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会、通称「インターハイ」。高校バスケット界においては、夏のインターハイ、秋の国体(国民体育大会)、冬のウインターカップ(全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会)が3大タイトルとされる。

※4 ・・・ 富永啓之、京都府出身。洛南高校から日本大学。卒業後、三菱電機へ。全日本のセンターとしても活躍。1973年10月7日生まれ。身長211センチ。

※5 ・・・ 岡村憲司、京都府出身。洛南高校、日本大学でキャプテンを務め、卒業後はジャパンエナジー他で活躍。現在はJBL2千葉所属。1973年5月2日生まれ。身長190センチ。

※6 ・・・ 庄司和広、埼玉県出身。北陸高校から拓殖大学へ。卒業後は住友金属他、チームを点々としたが、学生時代から全日本メンバーとしても活躍したサウスポーのシューター。現在はbjリーグ埼玉ブロンコスに所属。1974年4月26日生まれ。身長191センチ。

※7 ・・・ 田名部淳一、青森県出身。北陸高校から拓殖大学へ。卒業後は東芝他でプレー。1974年4月24日生まれ。身長202センチ。

※8 ・・・ 小宮邦夫、東京都出身。東海大浦安高校から青山学院大学へ。卒業後は大和証券他でプレー。現在はアイシンのキャプテン。1975年1月10日生まれ。身長188センチ。

※9 ・・・ 1991年の浜松インターハイでは初芝高校(大阪府)が準優勝。優勝は能代工業、3位は福岡大大濠高校と北谷高校。


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