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2007/09/20

「私がプレーしているところを知ってる人って、ほとんどいないと思うんですよ」

インタビューの中で、下地さんはそんな事を言いました。確かに、下地さんが元気にプレーしていた大学時代までを知る人は極めて少ないでしょう。もちろん、私も見たことはありません。でも、学生時代に活躍していたこと、OSG(※1)に在籍していた事はどこかで聞いたことがあります。

そんな下地さんがなぜバスケを始めたのか。身長195センチですから、小さい頃からきっと大きかったに違いありません。まずは下地さんとバスケの出会いから語ってもらいました。

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後援会員(以下、後):それでは、改めましてよろしくお願いします。
下地(以下、下):はい、お願いします。
後:そもそも下地さんがバスケットを始めたきっかけはなんだったのでしょうか?
下:私、生まれは沖縄なんですが、小学校3年までは静岡にいたんですよ。静岡と言えばサッカーじゃないですか。なので最初はサッカーやってたんですよね。小学校の時はサッカーのゴールキーパーやっていて、小学校3年で沖縄に来てからもそのままサッカーしてたんですね。なのでバスケットは全然知りませんでした。
後:では中学から始めたんですね?
下:中学では最初、軟式テニスをやってたんですよ。その中学は軟式テニスが結構強かったんですよね。で、夏くらいまではテニスやってたんですけど、当時、中1で177センチあったんで、ダブルスの前衛とかやってたんですよね。先輩と組んで。なかなかいい感じだったんですけど。
後:バスケに出会ったのは?
下:ある時、テニス部の先輩からこう言われたんですよね。「まぎお(※2)は自分の身長を生かすスポーツやったほうがいいんじゃないか?」って言われたんですよね。「テニス部としては困るけど、お前のためにはその方がいいだろう」と。
後:なるほど。
下:そこで中学校の体育館に行ってみたんですよ。制服着たまま。そしたらたまたまバスケット部が練習してたんですよ。
後:たまたま。
下:そう、たまたま。もしそれがバレー部だったらバレーをやっていたかもしれないですね(笑)。
後:初めてバスケを見てどう思いましたか?
下:男女で練習していたんですけど、「なんだこれ?」って感じですね。バスケは全然知らなかったんで。小学校の体育の授業でも、バスケをやった記憶がないし。で、見ているとバスケ部のコーチ、この方は外部コーチなんですけど、「そこのデカいの、ちょっと来い」と。「お前何してんだ?」って言うんですよ(笑)。
後:でしょうね(笑)。
下:「いや、見ているだけだ」と言ったら、「お前、着替え持ってるか?」、「靴はあるか?」って聞くんですよね。私は制服と外履きしかないのに、そのままボール持たされて練習に参加ですよ。制服のまま(笑)
後:そのままバスケ部へ?
下:いや、翌日は「バスケなんか別にいいか」と思って帰ったんですよ。そしたらバスケ部の先輩が迎えに来て、「まずは体育館に来い、着替え持って来てみろ」と。で、「一回やってみようかな~」と思って練習に行ったら、もう離してくれなかったですね(笑)。先輩が毎日送り迎えに来るし、絶対に辞めさせてくれないんですよね。その時チームで一番大きかったからだと思うんですが。
後:中1で177センチですもんね。
下:それが、バスケ始めた中1の夏から中2にかけて一気に背が伸びたんですよ。中2で186センチくらい。
後:一気に伸びましたね。
下:そうですね。だから中2からですね、ちゃんとしたバスケの練習を始めたのは。

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※1 ・・・ OSGフェニックス東三河。1965年に愛知実業団リーグで活動を開始し、その後、当時の2部リーグである日本リーグ、そしてトップリーグであるスーパーリーグへ昇格。今季は新たに発足するJBL日本リーグでプレーするが、今季限りで脱退し、来季はbjリーグへ参入することが決まっている。中村和雄がヘッドコーチを努め、全日本の若きエースである川村卓也(盛岡南高卒、身長191センチ)が所属する。

※2 ・・・ 沖縄の言葉で、「まぎ」には「大きい」という意味があり、大きな人、背の高い人は「まぎ」や「まぎお(男)」と呼ばれるそうです。


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