2008.12.28

Old man taking 005

2008年最後となる更新は、残念ながらネガティブな話題です。

SEIBUプリンスラビッツ(アイスホッケー・アジアリーグ所属、創部1972年、今季限りで廃部、売却先を交渉中)
オンワードオークス(アメフト・Xリーグ所属、創部1980年、チーム解散)
TASAKIペルーレFC(サッカー女子なでしこリーグ所属、創部1976年、今季で休部、リーグ退会)

・・・はい、ご存じの通り、企業スポーツの衰退が止まらないという話です。「100年に1度」と言われる大不況に巻き込まれつつある日本の企業活動に於いては、億単位の支出があるとも言われるスポーツ活動への意義が改めて問われています。

そう、「改めて」というのは、以前にも似たような状況が日本にはあったからですね。バブル経済崩壊後のいわゆる「失われた10年」とその前後の時期に、日本では多くの企業チームが廃部、休部、活動停止といった憂き目を見ることになりました。

具体的な数字としては、1993年から2002年までの間に活動を停止または廃部、休部したスポーツチームは251もあります(スポーツデザイン研究所の調査による)。社会人野球、バレーボール、陸上競技、ラグビー、ハンドボール、スキー、卓球、etc・・・。競技を問わず数多くのチームが姿を消していきました。この時期を前後すると300以上のチームが休部したという数字もありました。

バスケットの世界にもその影響は大きく及び、簡単にピックアップしただけでも下記のチームが思い浮かびます。

いすゞ自動車ギガキャッツ(2002年廃部)
ボッシュブルーウインズ(2002年休部)
大和証券ホットブリザーズ(2000年休部)
三井生命ファルコンズ(1999年休部)
NKKシーホース(1999年休部)
ジャパンエナジーグリフィンズ(1998年休部)
住友金属スパークス(1998年休部)
熊谷組ブルーインズ(1994年休部)

いずれも日本のバスケットシーンを様々な場面でリードしていたチームです。これらのチームは、もう記憶の中にしか存在しません。

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ところで私は日本海側の新潟という地方都市に住んでいますので、これらの動きを直接的に感じる場面はあまりありませんでした。地元新潟でアルビレックスというチームが動き始めてから、初めて身近に考えるようになったかもしれません。

※今思えば、2002年の日本リーグファイナルが新潟で開催された時(アルビ対OSG)、いすゞギガキャッツの存続を願う署名運動をやっていた人達がいた記憶がありますが・・・。

そこで、まずは当時の月刊バスケットボールを読み返す事にしてみました。見つけたのは、94年の熊谷組、そして98年の住友金属、ジャパンエナジーがそれぞれ休部した時です。

まずは熊谷組。当時のメンバーには日本人初のプロバスケ選手である外山英明、現アルビBB監督の廣瀬昌也、新潟出身の祐木毅、他にも後藤敏博、渡辺信宏、加賀谷寿らが在籍。あ、UNLV出身のモーゼス・スカーリという外国人選手がいましたが、彼は後々の帰国後に刑務所入りしたとかなんとか・・・。なお、コーチはこれまた新潟出身の倉石平でした。当時の日本リーグでも人気のチームだけだっただけにこのニュースは注目され、カラーを含む10ページ近くを割いた特集となっていますが、「なぜ休部しなければいけないのか」という点にはほとんど触れられていません。

これは98年の住友金属、ジャパンエナジー休部の記事においても同様で、チームを惜しむ声、そして選手達の涙のコメントが中心となっています。しかし、記事の扱いは白黒で各2ページと大幅に小さくなっています。

ちなみに住友金属にはこの年の新人王である庄司和広(現bj埼玉)、往年の名シューター池内泰明(現拓殖大学監督)、佐藤信長(現能代工業監督)、浦上幸二郎(現アルビBBアドバイザリーコーチ)、新潟出身の本間弘明らが在籍し、またジャパンエナジーには新潟出身の村越直幸、長谷川誠と一時代を築いた天野佳彦、石橋貴俊(現bj富山ヘッドコーチ)らが在籍していました。外国人選手には、後に新潟と契約しながら怪我で結局チーム入り出来なかったダナ・ジョーンズの名前も。

上記の記事に於いてもまだ「企業スポーツへの危機感」というものがほとんど感じられません。それが感じられるようになったのは、やはり2002年のいすゞギガキャッツの廃部以降のような気がします。佐古、南山、高橋マイケルといった人気選手を揃えたリーグの顔とも言えるチームがあっけなく消滅してしまったのですから。

ちなみに、現在のJBLは8チームですが、1967年に第1回日本リーグが開幕した時もやはり8チームでした。そして、1988年から1999年までは2つのディビジョンがあり(クーガーとタイガー)、12チームが争っていたという事を覚えている人はどれだけいるでしょうか?そのうち現在でも存続しているのはパナソニック、東芝、トヨタ、三菱電器、日立、アイシンの6チームだけです。

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私はここで改めて「現代に於ける企業スポーツとは・・・」と考察するつもりはありません。それは既に語り尽くされている事であるからです。

曰く、「地域に於けるクラブ活動が活発だった欧米と違い、スポーツの受け皿となる環境のなかった日本では企業チームがその役割を大きく果たしながら発展していった」こと。そして、「企業の発展に伴ってマスメディアに注目され、それが広告宣伝活動、更に社員の士気高揚、企業連帯感の醸成を目的としてより多くの期待を集め、企業もより積極的に企業スポーツという物を意識するようになった」ことなど。現在に於いてはこれらに加えてCSR活動(企業の社会的責任)として注目されているのはみなさんご存じの事かと思います。

個人的には「企業スポーツは過去の遺物である」と決めつけるつもりはありません。その発祥が1920年代、つまり100年近くその形態がこの日本で存続しているのは、それだけの理由があると考えるからです。

例えば日本を代表する企業であるトヨタ自動車。JBLにもアルバルクという男子バスケチームがありますが、実はトヨタには30以上の運動部があります。それらは「重点強化部」、「強化部」、「一般部」の3つに分かれ、バスケは4つしかない重点強化部の一つです(ちなみに女子は強化部。なお、本文中トヨタに関する資料はいずれも2007年時のもの)。

伝統的に運動部に「社員の一体感醸成、従属意識の高揚だけでなく人材育成の場」としての役割を求めるトヨタにおいては、従業員の「応援の促進」と「選手との接点増加」という取り組みを続けています。

例えば、社員の試合観戦を無料にするだけでなく、社員が観戦するための無料バスの配車や試合会場での応援の工夫、その他のPR活動を行っています。また、スポーツ部員と従業員との接点を増やす努力をしており、選手達は社内の各種イベントに参加するだけでなく、例えば男子バスケ部では嘱託社員だけでなく一般社員として採用することにより、従業員との接点を増やす努力をしています。これは、特に男子バスケ部は選手の大半が嘱託社員で占められているからで、強化部である女子部に於いては、選手の1/3を社員選手とする編成としています。同様に、運動部の応援に駆けつけるチアリーダーも一般社員から編成することで、従業員との接点を増やす努力をしています。

これらの結果として、2005年にトヨタ社内で実施されたアンケート調査によれば、「企業スポーツが従業員の労働意欲に影響を与えるか?」という項目に対して、「チームが勝利すると意欲が高まる」という結果が出ています。企業スポーツが労働意欲を高める、つまり人事労務管理施策として、一定の効果があることがこの調査からも分かっています。

何より、日本トップリーグ連携機構の副会長でもある張富士夫氏(トヨタ自動車株式会社会長)がこのように言及しているのですから、企業価値を高める意味としての企業スポーツもまだ十分な価値があると認めているという事でしょう。

「CSR活動という役割としての企業スポーツでは株主、投資家を納得させるのが難しくなってきているが、職場のチームワークによって最高の品質を確保する我々にとって運動部員は我々の代表であり、企業スポーツは他に変えがたい労務施策である 。」(2005年のトップリーグセミナーより要約)

しかし、そのトヨタでさえ創業以来の赤字に転落するのが今回の大不況です。

J.L.lucasとR.A.Smithの言葉を借りるならば、「スポーツは刻々と変転する社会を映し出す鏡」という事になります。世界経済は我々の想像を超えたスピードで変化・・・この場合は悪化ですが、誰もが経験したことのない局面へ進もうとしています。

それは間違いなく、スポーツ界にも影を落とすことになるでしょう。そう遠くない未来に。

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ここまで読んで「あれ?」と思っていただけると幸いです。なぜなら、これらは全て企業側の論理だから。その是非ではなく、立場として違うのです。企業のスポーツと、我々が一般に言うスポーツでは。

しかしこの財布の口が固いご時世ですから、「スポーツの世界では云々・・・」というのはあまり意味が無いような気がします。結局は余暇の一つであり、エンターテイメントの一つである事には変わりはないから。

私自身もバスケに限らずいろいろ見に行ったりします。大相撲の新潟巡業は2年連続で。全日本のラグビーも見に行きましたし、バドミントンの日本リーグも初めて観戦しました。スエマエを見たかったんですが、予想以上にみなさん「男前」で驚いたり(笑)。マジック革命セロなんてのも行きましたが、以前見たカッパーフィールドより面白かったかな。あ、バイオリンの葉加瀬太郎は良かったです。感動しました。「この楽しい時間が終わって欲しくない」と思ったのは久しぶりでした。

彼の演奏を聞いて、「心から楽しんでもらおう」という思いは伝わるものだと感じました。本当に心動かす物であるならば、本当に人に伝わる何かがあるのであれば、これから続くであろう長い淘汰の時代でさえも力強く生き抜くことと思います。

願うならば、私の好きなバスケットもそうであって欲しいと思います。

2008.11.28

Old man taking 004

前回に続く話ですが、「バスケでもデータ分析、統計学的な事ってあるのかな?」なんて考えてたところ、ふと思い出した事がありました。

それは、ある方から頂いたバスケに関する論文の和訳です。ヨーロッパのとある国のものでした。全部は紹介しきれませんし、そもそも公にしていいかもよく分からないのですが、簡単に説明するとこんな話です。

バスケットで得点するためにはシュートを打たなければいけませんが、ではシュートを打つ時にディフェンスがいない状態(いわゆるノーマーク)と、ディフェンスがいる状態ではシューターにどのような影響が出るのか?という事について論じています。

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被験者はヨーロッパのプロ1部リーグに所属する10人のプロバスケ選手。いずれもミドルシュートが上手く、平均身長約195センチ、平均体重約90キロ、平均年齢23.4才となっています。

データの収集としてはシンプルなもので、選手達はいずれもリングから10mの距離、45度の角度からジャンプシュートを打ちます。走り込んでボールをもらい、シュートを打つ。同じ場所で同じ事を何度も繰り返します。ここまではディフェンスがいませんが、次はゴール下からディフェンスがチェックに跳んできます。これも繰り返し、その全てを2台のビデオカメラで撮影します。そして、ディフェンス無し、ディフェンス有りのいずれからもシュートが決まった物を一定数選びます。

分析する要素は実にたくさんあります。それらは角度であり場所であり速度なのですが、その項目は30近くあります。例えばシュートリリース時のボールの角度であったり速度であったり、またシュートのために跳び上がった時間であったり、そして肘や膝の角度、リリース時の手首の回転の速度だったり・・・とにかく細かいですね。その中から有意な差を見つけだす訳です。

ここからデータの分析になるのですが、ここからが長い。様々な研究論文と同様、過去の論文をあちこちに引用しながらその要素を選択、分析します。実はこの部分が一番読み応えがあるのですが、残念ながらここではパスします。

そして結論の項目で示されるのは、なんとなく分かっていても、理論的に示されると「なるほど」と思うことばかりです。

つまり、シュートを狙う選手はディフェンスがチェックを狙う場合、(ノーマークの時に比べて)より高く、より早くボールをリリースしようとすること。しかしこの時の体の到達点は、ノーマークの時と変わっていないのです。つまり、体の到達位置はそのままだけど、より肘を高くあげ、シュートの角度はより高くなっています。

また、ディフェンスがいるときは跳ぶ前の膝の角度が浅くなり、そして胴体の角度もディフェンスがいると少し立った状態になります。更に、ボールをキャッチしてからリリースするまでの時間も非常に早くなり、手首を返すスピードも速くなっています。

・・・などなど、細かい数字の違いが示されるのですが、バスケをやっている身からすると納得できる部分が多々あります。目の前にディフェンスがいたら早く跳んで打とうとするし、(気が付かないまでも)ボールのリリース位置が少し高くなっているのも理解出来ます。

論文の最後では、この2つの状態に明らかな違いがあること、そしてその為の特別な練習が必要であることが示されているのですが、確かにあるNCAAの強豪大学には、「ディフェンスがいない状態でのシューティングはさせない」というチームもあります。なぜなら、「実際の試合中に完全なノーマークでシュートを打つチャンスがほとんど無い」からです。

つまり、本当の意味で「勝つための練習」をしなければいけないという事です。日本のスポーツではありがちなことですが、「練習のための練習」では、決して結果を出せないという事が言えると思います。時として「結果を出していることが正しい方法である」という論理も成り立つと思いますが、その方法論は時と共に常に進化していく物であり、最善のために何がベストなのかを常に探求し続けることが、恐らく「プロフェッショナル」たる所以なのだと思います。

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ところで、この論文を私に見せてくれた「ある方」というのは青山賢哉さんという人です。覚えてる人はいるでしょうかか?アルビBBで昨シーズンまでの3年間、データアナリストとしてベンチ入りしていた方です。

実は去年のシーズン中に、青山さんのインタビューを収録していました。残念ながらタイミングが合わずに(お互い合意の上で)公開には至らなかったのですが、その内容は実に興味深い話ばかりでした。当時、データアナリストという仕事をしているのは青山さんが日本で二人目だったそうですが、そもそも学生時代にバスケに縁の無かった青山さんがなぜプロバスケチームで働くことになったのか。「事実は小説より奇なり」とは言いますが、まさに「巡り巡って」といった感じのキャリアであり、そこに青山さんの多大なる努力があったのも間違いありません。

アルビBBではデータアナリストとしてコーチ陣に試合状況を分析したデータを提供する立場でした。上記の論文同様、データを示すまでが仕事であって、それをどう判断し、どうやって戦局に反映させるかはコーチ陣の仕事になります。

前回の「マネーボール」の中で、MLBアスレチックスのビリー・ビーンGMはこう言っていました。「実際に目で見たものは信じない」と。極論すぎるかもしれませんが、彼が徹底したデータ主義を用いて、期待以上の結果を残しているのも事実なのです。

果たして何が正しいのか。それを責任ある立場の人間が取捨選択を決断し、それで結果を出せば評価され、結果を出せなければ・・・それまでですね。

それこそが「プロ」なんだと思います。

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余談ですが上記の論文のヨーロッパの国というのは、世界レベルでトップクラスに位置するバスケ強豪国です。2006年の世界バスケ@日本でも大活躍しました。そして、この論文は何年か前の研究、つまり過去のものです。

そして、シュート時のフォーム一つだけではなく、他にも様々な研究が進んでいるであろう事は容易に想像できると思います。

「負けるには理由がある」とよく言いますが、この場合は「勝つべくして勝つ」という言葉がふさわしいのかもしれません。

2008.11.14

Old man talking 003

私はあまり野球に興味はないのですが(たまにMLBを見る程度)、先日たまたまTVで野球の日本シリーズを見ました。5分くらい。

確か第7戦の8回かな、1点を追う巨人の攻撃中。バッターボックスに立つ打者のシリーズ打率は2割を切っていました。そこで解説者がこんな事を言いました。「このバッターは(打率は低いですが)、大事な勝負所では結構いい打撃するんですよ~」。アナウンサーもその話に相づちをうちながら続きます。

「大事な勝負所」、「結構いい打撃」・・・。なんだか曖昧な表現ですよね。理論的ではないというか。

そこで思い出したのが、2004年に出版された「マネー・ボール」(マイケル・ルイス著)です。当時はかなり話題になったのでご存じの方も多いと思います。

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この本は現在もMLBオークランドアスレチックスでGMを務めるビリー・ビーンが徹底したデータ分析により野球界の常識をことごとく否定し、資金力では圧倒的に劣りながらも毎年のようにプレイオフに進出するアスレチックスの内情を追ったものです。自身が将来を嘱望されながらメジャーで挫折を経験したことにより、徹底したデータ主義と統計学に基づいて球団運営を完全にコントロールしていくのですが、その痛快とも言える言動に私は引き込まれ、あっという間に読み切ったのをよく覚えています。

野球に限らずスポーツ、そしてチーム運営といったものに少しでも興味のある方は是非一読してもらいたいのですが、簡単に言うと「己の目で見た事は信じず、ゲームに勝つために必要な公式から導き出されたデータを基に他チームが注目しないような新人選手、マイナー選手を次々と引き抜いては開花させる」事により、NYヤンキースを筆頭とする金満チームと肩を並べる成績を残しているのです。それも、赤字を出すことなく。

内容はちょっと(かなり?)刺激的なこともあり、旧来からの保守的とも言える野球ファンからはかなり反発を買ったようですが、現在その手法はMLB他チームの運営にも大きなヒントを与えているようです。現在ではこのマネー・ボールの意味合いも少し変わってきているようですし、MLBの各チームが取り入れるスモール・ボール、ビッグ・ボール、スマート・ボールといった概念へ与える影響も大きいとか。

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さて、この本とマネー・ボールという概念の面白さは、旧来からの野球ファンをあざ笑う事ではありません。勝つために何が必要なのか?「27個のアウトを取られる前に、相手より1点でも多く得点すればいい」というこのゲームで勝つためにはどの要素を重視し、その為にどんな選手が必要なのか?そして、その多くは成功という結果を残していく所にあります(もちろん失敗もあるのですが)。

目的を明確にし、それを達成するための適切な手段でベストを尽くす。シンプルかつ当たり前の事ですが、これはもちろん簡単なことではありません。しかし、その努力を惜しむ事は負けを意味しています。

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ではバスケで考えると?

バスケの場合は「40分が経過した時点で1点でも多く相手より得点すればいい」という事になります。

その為に「相手より多く点を取る」のか、「相手の得点を少しでも抑える」のか。得点するのも、エースの選手に集中させるのか、チームに分散して得点させるのか。ディフェンスもしかり。そして、その為には何をすべきなのか。その全てに理論的背景があってしかるべきだと考えられます。

ただし、「マネー・ボール」の中でも触れられていますが、理論的に分析できない要素もあります。一つは運であり、または選手の衰えであり、そして選手のやる気の部分です。いずれも試合の行方を左右しうる大切な要素と考える事も出来ます(アスレチックスの分析ではこれらの要素は排除されています)。

しかし、こういった部分に「逃げて」ばかりなのもどうかと思います。例えば、選手は頑張ったから勝ったのか。負けたのは頑張ってないからなのか。私は、「頑張っても出来ないものは出来ない」と思うことも少なくありません。なぜなら、たとえ頑張っても結果に結びつかない事が起こりうるという事実を、過去数年に渡って目の当たりにしているからです。

一方で、心動かすプレー、多くの人を感動させるような何か、それを期待してしまう部分も「まだ」あります。

”overachieve” ・・・ 期待以上の大きな成功を達成すること。私の好きな言葉です。そんな試合やプレーは、なかなか見ることができないのですけどね。

逆に、期待に応えられず結果を出せないことを”underachieve”と言います。また、過大評価されることを”overrated”と言います。

出来るならば、前者のようなチームや選手の試合を見たいものですね。

2008.10.31

Old man talking 002

先日、bjの試合会場で「あ、今年のガイド本を買ってないや」なんて思ったのですが、あれもまた微妙なんですよね。選手の登録の関係で名前が無かったり、その選手のデータも基本的な事だけだったりするので。それでもシーズンのスケジュールなんかは助かると思うし(そういえば、去年は各チームにあった小さな折り畳み式のスケジュール表、今年は作らないのかな?)、試合に持ち運ぶにはいいと思いますが、今年はガイド本の隣にあったルールブックの方が気になります。販売するようになったのは今年からかな?

例えばbjの試合を見に行って、なんとなく試合の流れやルールが分かってきて、次に興味が湧くのはなんでしょうか?チアのおねーさん?それも一つかもしれませんが、やはり選手ですよね。果たして彼はどんな選手なのか?いい選手なのか、それとも、実は大したことない選手なのか。

そこら辺は前述のガイド本には書いてありません。チームのHPにもほとんど書いてありません。数字は載っていますが、それだけです。bjのゲームレポートにも書いてないし、webの記事にもそこまで細かい事は書いてないのが現状です。スタッツやランキングはありますが、大事なのは数字だけではありません。身近にバスケに詳しい方がいればベストだと思いますが、なかなかそうは上手くいかないし。

でもこれって凄く大事なことだと思います。自分では「凄い!」とか思っても、果たして本当はどうなのか。

私がNBAを見始めて、最初はとにかく試合を見まくっていたのですが、副音声の英語解説を聞くようになると「へぇ、そうなんだ」と思うことが多くなりました。今は分かりませんが、当時の日本の解説者の方もあまり詳しくなかったように思います。まだ情報が少なかったんですね。

私がweb環境を手に入れるのは90年中盤くらいかな?それまではテレビだけの情報では飽きたらず、よく洋書を買って読んでいました。そんな私が手に入れて、それこそ貪るように読んだのがこちら。その名も“THE COMPLETE HANDBOOK OF PRO BASKETBALL”です。写真に写っているのはその93年版から98年版です。

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“COMPLETE”を謳うだけあってそのボリュームは凄いの一言。シーズン前に出版されるのでロスターが替わることもあるのですが、ほぼ全ての選手の前シーズンまでのスタッツと評価が掲載されています。

基本的な内容としては、まずコラムが何本か、これは今シーズンの展望や注目の選手など、次に全チームの紹介、ここには各チームのスタッフ、スカウティングレポート(シューティング、プレイメイキング、リバウンディング、ディフェンス、アウトルック)、そして所属する各選手の紹介となります。続いてヘッドコーチの紹介と、ルーキーの紹介、チームのオールタイムレコード(得点、アシスト、リバウンド)が含まれます。更にチーム史上での最高のトレードや最高の選手、となります(これは毎年ネタが変わります)。チーム紹介の後はその年のドラフト指名選手一覧、NBAのオールタイムレコード、今シーズンのスケジュール、全米中継される試合の紹介などとなります。

そして、この本のメインとなる選手紹介がとにかく面白いのです。「辛口」と言うのは簡単ですが、まぁ辛辣というかキツイというか、ズバズバと選手を評価します。もちろんスター選手は褒めてあるのですが、ダメなところはダメ、いいところはきちんと褒めているのがこの評価の妙ですね。

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例えば93年版のラリー・ジョンソン(シャーロット)についてはこんな感じ。ちなみに前年(91~92年)のNBA新人王です。

「おっと!彼にも出来ない事があった。ゴルフが下手。この夏はゴルフの練習をやりたいようだ。コート上については、ほとんど練習の必要がない。アラン・ブリストウHCの桁外れの期待にさえ応えて見せた。新人王。ホーネッツのレコードブックにはこう記してある“ラリー・ジョンソンの項を参照”。得点はチーム2位(19.2)、リバウンドは同1位(11.0)。誰もが「アウトサイドのシュートがない」と言ってたのを覚えてる?彼にはそれがある。驚異的な強さを誇り、リバウンドのポジション取りはプロ10年目の選手のよう。ウイングスパン(両手を伸ばした長さ)はボーイング757に匹敵する。ボールハンドリングがよく、ドライブも出来るし、シュートも確実に決める。ドラフトNo.1ピック。ブリストウHCの求めるタフさをチームにもたらした。彼は既に完成され、冷静であり、素晴らしいコートセンスを持つが、もしこれが本物であるなら上出来すぎる。大学3年でUNLV(ネバダ大ラスベガス校)をNCAAチャンプに導き、4年では決勝戦まで進出。最優秀選手にも選ばれた。長い契約交渉のためトレーニングキャンプには参加しなかったが、それを感じさせることは無かった。82試合全てにプレーし、77試合で二桁得点を記録。オフェンスとディフェンスの両リバウンド数、ダブルダブル(得点、リバウンド、アシストなどの2項目で二桁を記録すること)、出場時間でチーム記録を作った。1969年3月14日、テキサス州タイラー生まれ。6年2,010万ドル契約の1年目で、サラリーは199万5千ドル。」

とまあこんな感じ。確かにこの年のLJ(レブロンじゃないですよ)のインパクトは強烈でしたが、これを読むと「なるほど、確かに」と思います。

では、ダメな選手の場合はどうでしょう?同じ93年版から選んだのはウィリアム・ベドフォード(LAクリッパーズ)。デトロイトが連覇した時にベンチにいた控えセンター(216センチ)です。

「彼はピストンズでジェイムズ・エドワーズの代役になるはずだった。インサイドで活躍を期待されているが、ウォーミングアップではミドルシュートを打っている。素晴らしい才能の無駄遣い。何度もチャンスを与えられながら、その結果は散々なものだった。リバウンドを取らないし、ディフェンスもしない。ドン・マクリーンの権利と共に、オルデン・ポリニース、96年、97年のドラフト2巡目ピックとトレードされクリッパーズにトレードされた。NBAのドラッグ規則に2度違反した。サラリーは90万ドルだが、これを聞くと全米の教師、警察、消防士は頭に来る事だろう。漁師のような体つきだが、頭の中はおもちゃのように空っぽ。プロ選手としては出場試合がキャリア最小。スタッツを見た?出場試合数がだんだん減ってます。8試合連続でスタメン出場したが、その時ピストンズは3勝5敗だった。リバウンド数と同じくらいファウルをする。メンフィス州立大からサンズにドラフト6位で指名された。ピストンズには87年にドラフト1巡目指名権と交換でやってきた。1963年12月3日、メンフィス州テネシー生まれ。」

何もそこまで・・・と思わない事もないですが、彼らはプロだし、NBAはプロバスケの頂点に位置するリーグですから、それも仕方ないかもしれません。結構なサラリーをもらっているのは事実ですからね。実際、彼は試合に出ても何も出来ない選手でしたけど。

それでも、bjの外国人選手よりずっと上の存在だったりするんですが・・・。

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私がこの本から学んだことは多くあります。まず大事なのは、NBAにはいろんな選手がいるという事。本当に凄い選手も、本当にアホな選手も。その凄さもいろいろあるのですが、それを詳しく知る事は、当時に私にとって何よりも嬉しいことでした。それから、目立たないけど実はいい選手ってのが実はたくさんいることですね。オールスターに選ばれなくても、数字は目立たなくても、でも実はチームに欠かせない選手というのが結構いるということ。

また、選手のキャリアを通じた評価を知ることが出来るので、例えばルーキー時代からベテランに至るまでのスタッツの変化、それがチーム事情によるものなかの移籍によるものなのか、はたまた怪我によるものなのか。これも勉強になりました。あとは英語の表現ですね。「いい」にしても「悪い」にしても、それは“good”と“bad”だけではなくて、それは“great”であったり“terrible”であったり“poor”であったり“tremendous”だったり、まあたくさんの表現があるわけですが、実際にその選手の試合を見て、そしてこの本を読んで、なんとなく覚えていくんですね。「あ、こりゃ確かにひどいわ」と思ったり、「悪くないけど、そんなに良くもないかな」などなど、ではそれを英語で表現するには何が一番適切なのか。なんとなくですけどね。いずれにせよ、バスケに関するいろんな表現を覚えていく機会になりました。教科書に出てくるものより、より身近な表現が多いですからね。

bjにもこんな選手紹介があってもいいと思うのですが、恐らく現状ではまだ厳しいでしょう。まず、リーグの全てを網羅している人が(恐らく)いないという事。また、主力となる外国人選手の入れ替わりが激しいため、選手名鑑の意味をあまり成さない事。更に、大半の日本人選手については過去の実績だけでなく、リーグでの記録も評価に値しない事が多いため書くことが少ない、などなど。「好きな食べ物」とか聞いても意味ないし。

まだJBLの選手なら書けるかもしれませんね。あちらは実績のある選手も多いので。

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私が初めてこの本を買ったのが93年。シカゴが2連覇し、92年にはバルセロナ五輪もあったので日本でのバスケ人気が加速している頃ですね。続く94年には日本の宝島社から翻訳されて出版されました。白い背表紙の「NBA選手名鑑94」がそれで、前半のコラム(ピッペン、バークレー、ボーグス、ルーカスHC)についてもしっかり掲載。シーズンの優勝予想も載せていますが、残念なのは各チームの選手紹介人数が8~9人に限られていること。つまり、試合に出る主力選手については問題ないですが、あまり試合に出ない選手だったり、シーズン途中で加入orカットされたりしたマイナーな選手が載ってないのです。このおかげで本の厚さは前年93年の半分以下になってしまうのですが、それじゃこの本の醍醐味が半減してしまいます。確かにタイトルからは“complete”の文字が消えていますが・・・。

これでは面白くないので、95年と96年はまた英語版を購入。なお、宝島社から出版されていたのはその94年版のみのようです。

90年代中盤以降はジョーダンの復帰もあって更にNBA人気が加熱。すると今度はザ・マサダという出版社からまたまた日本語版が発売されました。今度は装丁も英語版と同じです。これは97年版と98年版だけのようですが、前回の宝島社の反省が生かされ(?)、全選手の評価を掲載。その代わり、チーム紹介の前のコラムは全てカットされています。でも、まだこっちの方がいいかな。

そして、シリーズの出版はこの98年版をもって終了してしまったようです。著者のZander Hollander氏はNY生まれで現在85才(!)。調べてみると、この“complete~”のシリーズは70年代から、更に60年代から様々なスポーツに関する著書を出版しています。ジャンルもバスケに限らず野球、フットボール、オリンピックなど様々で、本物のスポーツマニアなんでしょう。さすがスポーツ大国アメリカといったところでしょうか。

そんなわけで私がこの本を何度読んだかはもう分からないくらいで、特に最初の93年版は背表紙が破けてしまっているほどです。元々ペーパーバックなんでかなり安っぽい作りなんですけどね(笑)。

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最後におまけではないですが、bjリーグで唯一、この本に登場する人を年代毎にご紹介してみます。その選手の名は、デビット・ベンワー。

93年版(ユタの11選手中、5番目)
「どこからともなく現れ、プレイオフではスタメンを務めた。スペインでプレーしたあと、8月にフリーエージェントとして契約。サマーリーグの活躍は鮮烈だったが、それも意味はなかった。プレイオフ1stラウンドのクリッパーズ戦でブルー・エドワーズがスランプに陥ると、勝負の分かれ目となった第5戦でスタメンになり、ウェスタンカンファレンスファイナルまでスタメンを務めたが、最後の2試合は母の死で欠場したシーズン中は1度だけスタメンとなったが、それはカール・マローンが出場停止になった時だった。90年にはレイカーズのサマーキャンプに参加。アラバマ大4年の時にオールSECメンバーに選ばれたが、ドラフトされることはなかった。1968年5月9日、アラバマ州ラファイエット生まれ。サラリーは23万ドル。」

94年版(ユタの9選手中、5番目)
「細身のアスリートタイプ。シーズン終盤のブルー・エドワーズのトレードにより、最後の23試合を含む27試合でスタメン出場。平均得点は8.1点、スタートの時は9.8点。オールスターのダンクコンテストでは、地元ファンの人気を博した。アラバマ大時代にはオールカンファレンスに選出されたがドラフトで指名されることはなく、スペインで1年プレーし、91年にジャズへフリーエージェントとして入団。サラリーは30万ドル。(以下略)」

95年版(ユタの12選手中、10番目)
「結局、彼は(ジャズの求める)スモールフォワードとしての答えにならなかった。疑問なのは、『何が起こったのか?』という事。去年はシーズン最後の23試合でスタメンを務めながら、今年のそれは18試合に限られ、FG率.385と平均6.5点は自己ワースト。序盤の22試合をハムストリングの怪我で欠場し、体調が戻ることはなかった。ジェリー・スローンHCが終盤にルーキーのブライオン・ラッセルを交代させる時は、ベンワーでなくタイロン・コービンとなった。素晴らしいアスリートでジャンプ力があるが、ジャズは速攻でのアリウープでしか使えなかった。サラリーは81万ドル。(以下略)」

96年版(ユタの11選手中、6番目)
「プロとしてのベストシーズンを過ごした。チームが最も喜んだのが、彼のFG率の上昇である。3ポイントはあまり狙わなかったが、33%の確率は許容範囲。その素晴らしい運動能力で彼が真剣に取り組むのならば、見る価値がある。フィジカル的には素晴らしいものがある。よく走り、跳ぶようなダンクで速攻を決めることが出来る。発音はベンジャミンと同様、ベノイトではなくベンワー。サラリーは100万ドル。(以下略)」

97年版 なし、理由は下記の通り。

98年版(ネッツの14選手中、6番目)
「96年8月にネッツと50.8万ドルで1年契約を結んで移籍し、大いに期待されるが、キャンプイン2日目にしてアキレス腱を切断し、シーズンを棒に振った。よく動き、クイックネスもあるしリバウンドの能力もある。ダンクシュートを得意とする。(中略)今年はまず怪我から完全に復帰し、健康にプレーできることを証明する必要がある。」

ついでに、この後のベンワーについても調べてみました。

96~97シーズンを怪我で欠場したベンワーですが、この97~98シーズンは怪我以前と同様のプレーを見せるものの、トレードのデッドライン直前にオーランドへトレード。このトレードではロニー・サイカリーとブライアン・エバンス(後にJBL日立へ)がネッツへ、ベンワーとケビン・エドワーズ、インカ・ダーレ及びドラフト指名権がマジックへ。

労使交渉によるロックアウトでもめた翌シーズン、ベンワーはイスラエルのテルアビブでプレーしています。これは恐らく、1年契約が続いたベンワーとしては、サラリーのないまま労使交渉の解決を待っていても仕方ないので、海外へ目を向けたのではないかと思います。なお、このチームには元GSのビクター・アレキサンサーと、UCONN出身のドロン・シェファーがいたのですが、シーズンを優勝で終えています。続く2000年にはNBAに戻り再びユタと1年契約を結びましたが、既に32才となったベンワーの出場時間、試合数は共に限られていました。

更に翌2001~2002シーズンもユタのトレーニングキャンプに参加し契約を目指しますがカットされ、結局このシーズンは中国CBAの上海シャークスと契約。後にNBA入りするヤオ・ミンと共にプレーし、このシーズンも優勝。

02~03シーズンからはJBL日立でプレー。これは2シーズンいたのかな。1年目はチームメイトにエリック・ギンゴールドが、2年目はブライアン・エバンスがいました。そのエバンスは怪我して帰国、代わりにスコット・バレルが来てましたね。

んで、bj開幕となる2005年から埼玉ブロンコスと契約し、その後(またしても)アキレス腱切断してしまい、そのままACから現在のHCに至るのですが、2004~2005シーズンのスタッツだけは見つかりませんでした。

bj埼玉時代のベンワーはさすがに腹も出て、ちょっとくたびれた感じもしたのですが、JBL日立の頃はまだ凄かったですね。跳べばダンク、3ポイントも簡単に決める、「どうしたらこんな選手を止められるのだろう?」なんて思ったのですが、それでもNBAを離れてから数年後の話ですからね~。

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かなり話がそれてしまいましたが、「人に歴史あり」って感じですね。bjだと長谷川誠や仲村直人なんか面白そうです。特に長谷川なんか紆余曲折ありましたからね。それに比べたら、他の選手はまだまだひよっこかもしれません。

2008.10.24

Old man talking 001

前回の更新からしばらく時間が空いてしまいました。

実は今、次のインタビュー記事を準備中なのですが、もう少し時間が掛かりそうなので、ちょっと別の記事で繋いでもらえればと思います。名付けて、“Old man talking”です。

この“Old man”というのはもちろん私のことで、気が付けば私がバスケに関わってから約20年が経とうとしています。「十年一昔」と言いますが20年ですよ。長いような短いような・・・いや、長いか。

その間には実にいろんな事があったのですが、とりあえず「バスケ漬け」だったのは確かです。ここ数年はアルビBBが中心でしたが、90年代はとにかくNBAとNCAAをひたすら追いかけていました。

そんな日々が私にとって有形無形の大きな財産になっているのは確かであり、なので今回、そんな「昔話」を思い出して少しずつ書いてみようと思います。

とりあえず思いついた順に書いてみようと思うので、時系列はバラバラになると思いますがあしからず。また、時間があるときに書くつもりなので(インタビュー記事とは違い)不定期に連載する形になると思います。その点をご了承下さい。

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まず最初のネタは、2001年3月に新潟市東総合スポーツセンターで開催された「2001 新潟アルビレックス国際親善試合 スーパーBB in Niigata」です。この試合を選んだのに深い意味はなくて、私のPCにデジタル画像で残る一番古いバスケ関連のフォルダだったからです。

写真は試合前のセレモニーの様子。左から河内敏光現bjリーグコミッショナー、(たぶん)MCの武居“M”征吾(最近見かけないですね)、そしてマジック(胸板の厚さが・・・)、右側の女性は・・・誰だろう?

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この試合は、2000年に誕生し、日本リーグ(当時のJBL2部)で最初のシーズンを優勝で終えた新潟アルビレックスがシーズン後に行ったスペシャルマッチで、対戦相手はかのマジック・ジョンソン・オールスターズでした。

この年、私はアルビの試合を何試合か見た程度だったのですが、NBAレジェンドの1人であるマジックのプレーを生で見ることが出来るという事で、この試合をとても楽しみにしていました。前述の通り90年代をNBA三昧で過ごし、92年にはロスでNBAレイカーズの試合を観戦するも、直前にマジックは引退してしまったので、この試合はマジックのプレーを直に見る数少ないチャンスでした。

当時はテレビCMも派手に流され、アルビというよりマジックが大きく注目されていたように感じます。実際、当日発売されたガイド本の表紙にはマジックが一番大きく描かれ、また、ガイド本の約50ページのうち、最初の10ページはマジックの紹介が続いていました。このガイド本、今じゃ考えられないくらい豪華でした。

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そう言えばマジックのTシャツやらトレーナーやら各種記念グッズも販売されていましたが、その後、数年に渡ってアルビ関連のイベントでそのグッズが販売されたり配られたところを見ると、かなりの数を作ってしまったようですね。商売って難しい。

なお、このスペシャルマッチは3月23日(金)の午後7時から、そして翌24日(土)の午後5時から開催されたのですが、私が行ったのは土曜の試合。縁あってMJオールスターズ側のベンチ正面の席に座ったのですが、確かチケットが1枚2万円くらいしたような気がします。

会場は、ギチギチの満員という感じでは無かった気がしますが9割くらいの入りかな。私の周りの席には結構空席が目立ちました。今のアルビBBの座席配置に比べると、かなりたくさん席を用意していたように思います。

思えば東総合で一番観客が入り、かつ一番盛り上がったのは2003年2月23日、シーズン最後の試合となったOSG戦のような気がします。既に福井での松下戦でプレイオフ進出の道は絶たれながら、この試合には1年を通じて熱い試合を繰り広げたアルビを一目見ようと満員+立ち見の観客で埋め尽くされました。試合もアルビの圧勝であり、この試合の盛り上がりは今でもよく覚えていますね。

それではここで両チームの選手紹介など。

【マジック・ジョンソン・オールスターズ】

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マジック・ジョンソン(ガード・206センチ)
現役時代は約100キロだったはずですが、さすがに体型は丸くなり、この時の表記は118キロ。HIV観戦から復帰した際(マジックは92年の開幕前に引退し、95~96シーズンに32試合だけ復帰しました)、既に体つきが一回り大きくなっていましたが、この時は更に丸くなってましたね。
トレバー・ラフィン(ガード・186センチ)
NBAフェニックスで一時活躍していたガードの選手。
マイク・マギー(ガード・196センチ)
NBAアトランタでの活躍が懐かしいシューター。ミシガン州立大ではマジックと共にプレー。
グレッグ・グラハム(ガード・193センチ)
この中では一番若い選手。インディアナ大で活躍したガード。
マイケル・クーパー(ガード・200センチ)
ご存じクープはディフェンスと3ポイントのスペシャリスト。現在はWNBAロサンゼルス・スパークスのHC。
デビッド・ヘンダーソン(ガード・185センチ)
マーシャル・ヘンリー(ガード・196センチ)
ジェリー・レノルズ(フォワード・203センチ)
80年代に同じ名前のヘッドコーチがNBAにいましたね。
ラリー・スプリッグス(フォワード・203センチ)
テリス・フランク(フォワード・208センチ)
NBAミネソタで一時活躍したインサイドの選手。
ジョン・サリー(センター・213センチ)
イマドキの子にスパイダと言えばAND1なんでしょうけど、当時のスパイダーと言えばサリー。私がNBAを見て初めて名前を覚えた選手でもあります。選手時代から面白いインタビューで有名で、映画BADBOYSなどにも出演。ちなみに、3チームで優勝したことのある初めての選手とか(デトロイト、シカゴ、ロサンゼルス)。

ご覧の通りガードが多く、またベテラン選手が中心となっており、ある意味興行のためのチームと言えそうです。メンツがメンツだけにそれなりに強いんですけどね(笑)。

【新潟アルビレックス】

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1細野真(ガード・178センチ)
アルビの初代キャプテンです。
3田名部淳一(センター・201センチ)
先日、中央大学時代のビデオを見る機会があったのですが、ダンク決めまくりでした。
5レイ・ウェザーズ(ガード・196センチ)
タレントはあったけど、自爆系だったような印象があります。ミシガン州立大出身で、ビッグ10カンファレンスのライバル、インディアナ大出身のリンとは練習で本気でケンカしたとかなんとか。
6堀田剛司(フォワード・193センチ)
後にアルビのキャプテンも務める「ほっちー」。現在は浜松東三河フェニックスに在籍。
7小宮邦夫(ガード・188センチ)
かつて、日本リーグで庄司と新人王を争った小宮。現在はJBLアイシンでプレー。
10庄司和広(フォワード・191センチ)
元「炎のシューター」。埼玉では何と呼ばれているのでしょうか?
11大渕幹大(フォワード・195センチ)
引退後もバスケ関連のお仕事をしているようです。時々bjの会場で見かけます。
12平岡不二貴(ガード・183センチ)
1年目のパンフレットでの金髪頭が印象的です。
24モーリス・ウッズ(センター・208センチ)
入団の経緯はどうあれ、やる気の感じられない選手でした。
33青木勇人(フォワード・193センチ)。
この時の日本人10選手のうち、今でも現役の4選手のうちの1人。沖縄の波は如何でしょうか。
41松本克也(センター・195センチ)
先日の大分国体では残念ながら1回戦敗退でした。
42阿部理(フォワード・201センチ)
新潟アルビレックスとしての初めてのゲーム、スペシャルマッチのさいたまブロンコス戦@東総合(2000.9.1)でMVPに選ばれたのが阿部。同年10月22日、柏崎での日本リーグ開幕戦(対ニデック)、チームとして初得点を決めたのも阿部。でもプレーの印象があまりない・・・。
44リン・ワシントン(フォワード・198センチ)
インディアナ大卒業後、プロとして最初にプレーしたのが新潟。ハッスルプレーをよく覚えています。

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さてさて試合はというと、前日に84-91で敗れたアルビが奮起し、延長戦までもつれる熱戦に。最後は103-99でMJオールスターズが逃げ切るのですが、終始、マジックをはじめとするベテラン勢に試合をコントロールされている感じでした。延長にはなったもののMJオールスターズが負ける雰囲気はないというか。

明らかに現役時代より太り、スピードもキレもない(ように見える)マジックでしたが、時折見せる目の覚めるようなパスと、そして何より印象的なのが「勝利への執着心」ですね。そのキャリアの殆どが「勝者」であるマジックですが、たとえそれがエキシビジョンであれ、負けることはプライドが許さないようです。やはり、プロフェッショナルを極めるには、勝利に対する比類無き執念が欠かせないようです。

それともう一つ。彼のショーマンシップというべきものを強く印象づけられた記憶があります。

試合終了後、コート中央でマイクを渡されたマジックは「また僕のプレーを見たいかい?じゃあ大きな声でマジックと呼んで!」と会場を盛り上げます。ファンが自分に何を望み、そして自分が何をすべきなのか。それは何もコート内のプレーではなく、コート外にも及ぶのですが、常にファンの視線を忘れることなく、最後まで笑顔を絶やすことはありませんでした。

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先日、ある方とバスケ談義で盛り上がった際、「あっち(海外)の選手は学生の頃からメディアに囲まれてますからね」なんて話が出ました。NCAAでは1万人クラスのアリーナが珍しくないし、ヨーロッパで優秀な選手は10代からプロとしてプレーします。もちろんマジックも高校時代からテレビカメラに追いかけられる存在だった訳で、ファンやメディアの扱いは慣れたもの。実際には試合後にいろいろあったようなんですが、ファンがそれを知る由もない訳で。

そんなプロ意識をbjの選手にも持ってもらえれば・・・なんて思ったりします。「マジック?NBA?そんなの別世界だし」なんて思う選手は今はもういないと思うのですが、「プロのバスケ選手」というフィールドで考えれば同じ立ち位置になるのは間違いないし、実際、bjの選手も世界にまたがる「プロバスケットのマーケット」という大きなピラミッドの一角を成している訳ですから。

アメリカメジャーリーグが1994年のストライキで壊滅的な状態に陥りながら、現在は観客動員数、各種収入ともに空前の数字を記録するなど回復していますが、そこに徹底したリサーチと、それに基づくファンサービスが大きな役割を果たしているのは広く知られています。人が動けばお金が動く。お金が動けば更に人が動く・・・となる訳ですが、では、まず最初に人を動かす為には何が大事なのか?という事ですね。

そこが間違っていると、どうにも救いようがないような気がします。

2008.10.03

僕がいるのは新潟のおかげ ・・・  『終わりに』

フリーのスポーツライターとして、そのキャリアはまだこれから長くなるであろう吉川哲彦さん。これから進むであろうその道、それは決して楽な道ではないはずです。しかし、バスケへの熱い思いがある限り、その道が途絶えることはないでしょう。

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後援会員(以下、後):それでは、まだライターとして道半ばにある吉川さんが、今後目指すものはなんでしょうか?
吉川(以下、吉):そうですね、いずれこの仕事を辞めてしまうかもしれないですけど、何とか成果を出したいですね。やっぱりバスケが好きなんで、バスケをメジャーにする手助けというか、何かやりたいですよね。世間にバスケの面白さを伝えるというのが、一番の目標ですね。それをやらないうちは辞められないかもしれません(笑)。
後:新潟のアルビBBも、そしてbjリーグも、「バスケをメジャーにしたい」と頑張っている訳だし、その意味では、吉川さんがこうやってバスケに関わっていくというのも、なるべくしてなっているのかもしれませんね。
吉:それも、一番最初に新潟の人達が僕を受け入れてくれたからなんですよね。それがあって今があるんですけどね。ちょうど僕がライターを志したタイミングに新潟にプロチームが出来たって事が、凄くラッキーでしたね。今の自分があるのは新潟のおかげというか、感謝してますね。
後:今日はどうもありがとうございまいた。
吉:ありがとうございました。

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私自身、ふつつか者ながらライター活動(のようなもの)を続けてしばらく経ちます。大した事ではないですが、「何だかなぁ」と頭悩ます時もありました。

今回、ライターとしてははるかにキャリアの長い吉川さんに過去のお話を聞くことが出来、とても勉強になりました(実際には、カットした話が多数あったりします)。同じアルビBBというチームを追いかける者として、またバスケットというマイナーなスポーツに視線を送る立場として、共感できる部分が非常にたくさんありました。

スポーツライターという世界が思い描くほど派手ではなく、実際には非常に厳しい現実が待ち受けている事は想像に難くありません。

しかし、その思いが本当に強ければ、いずれその前に道が開けるかもしれません。

吉川さんとも親交の深い庄司和広選手は、あるインタビューでこう言いました。「とにかく、諦めないこと」と。諦めない限り、その夢が途絶えることはないのです。

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今回で吉川さんのインタビューは終了となります。この収録をしたのは実は去年の11月でした。発表が大幅に遅れたことを吉川さんにお詫びすると共に、今後のますますの活躍を期待しております。吉川さん、どうもありがとうございました。

2008.09.30

僕がいるのは新潟のおかげ ・・・ その6 『伝えることの難しさ』

スポーツライターとして活動する吉川哲彦さんですが、その取り扱う題材がスポーツであれ、ライター、つまり物書きという立場には変わりありません。もちろん、そこにはライターとしての難しさがあるだけでなく、バスケだからこその難しさもあるようです。

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後援会員(以下、後):これまでひたすらバスケットを追い続けてきた吉川さんにとって、やはりバスケは本当に面白いスポーツなんだと思います。それでは、バスケを「見る」立場として、バスケの面白さとは何だと思いますか?
吉川(以下、吉):ん~。とりあえずは、バスケってある意味特殊なスポーツだと思うんですよ。スタミナも必要だし、瞬発力も必要だし・・・そういうスポーツって以外と無いんですよね。自分がバスケやっている時は、「こんなにしんどいスポーツはないな」と思いますから(笑)。その意味で、やはりバスケのトップレベルの選手達は凄いなと思うんです。もちろん野球だってサッカーだってもちろんそうなんでしょうけど、バスケの場合は「背の高さ」という要素もあるし。一般社会からしたらちょっと異質な世界というか。それから、今の日本のバスケが変にメジャーじゃないところがいいのかもですね(笑)。
後:確かにマイナーですよね、世間的には。
吉:マイナーなおかげで身近に感じることが出来たというか。いろんなスポーツを取材しようと思った時も、あまり人の見ないスポーツを取材したいと思ったところがあって。日本のバスケというのは競技人口が多い割に、認知度は低いじゃないですか。
後:極めて低いですね。だからこそ、その面白さを人に伝えたかったという事でしょうか?
吉:そうですね。自分がやってみて面白かったというのもあるし。
後:それでは、ライターとしてバスケを「伝える」という立場で、バスケをやっている人間に伝えるのはそれ程難しいことではないと思いますが、「バスケを知らない人」にバスケの面白さを伝える難しさというのはありますか?
吉:それはありますよ。バスケに限らずどのスポーツもそうなんですけど、たぶん、「見るだけ」じゃ、どんなに詳しい人でも分からない部分があるんですよ。例えば、選手があの時どんな事を考えていたのか?とか。それは、バスケの経験者でも分からない時があるのに、バスケの経験がない人に伝えるのは凄く難しいですね。
後:確かに。
吉:あと、日本のバスケの選手っていうのは、メディア慣れしていない人が少なくないですから、伝え方もあまり上手じゃないんですよね。今でこそbjリーグがあって、選手がメディアに登場する場面も増えたと思うんですけど、野球選手であるとかサッカー選手のほうが、伝え方を知っている感じがしますね。これは知り合いのライターの方に聞いた話なんですけど、アイシンの佐古選手なんかは(※1)、相手が何を聞きたいかをよく理解していて、結構気の利いたことを言えるそうなんですね。でも、ホントに決まり切った事しか言わない選手もいるんですよ。あと、バスケ経験者にしか分からない事を言っちゃうんですよね。
後:あ~、なるほど。バスケを知らない人に伝える術を知らない訳ですね。
吉:伝え方が下手というか、聞いていて分かりにくいんですよね。それを翻訳する作業を、僕みたいなライターがするんでしょうけど。
後:敷居を下げてあげる必要があるという事ですね。
吉:ちょっとした言葉とかが、誤解されることもあるんですよ。例えば庄司の話ですけど(※2)、ちょうど福岡のチームがなくなった後(※3)、bjのトライアウトを受けに来たんですよ。で、記者の前で「とりあえず受けに来ました」みたいな事を言ったんですね。
後:ありましたね、そんな話。ネットなんかで結構話題になったような気がします。
吉:それで、夜中の2時だか3時だかそんな時間に庄司から電話がかかってきて、「なんとかしてくれ」と。で、本人がそのつもりで言った訳じゃないというのは、僕も記者会見の現場にいたから分かるんですよね。
後:あの時は、レッドファルコンズが潰れて、bjしか道がなかったという・・・。
吉:いや、あれは「とりあえず自分の選択肢を広げる」という意味で、何もしないよりは、という事ですね。トライアウトを受けなければbjリーグでプレーする可能性はゼロなんだから(※4)、その意味で「とりあえず」という言葉を使ったんですね。
後:それが、腰掛け的な意味で受け取られてしまったという事ですね。
吉:そうなんですよ。だから僕が福岡の掲示板にきちんとその経緯を書きましたよ(笑)。
後:あ~、吉川さんの書き込み見ましたよ。覚えてます。
吉:伝え方って難しいですよね。その「とりあえず」という言葉がメディアで一人歩きしてしまって。新聞というのは速報性が大事ですから、記者の方もそんなに細かくチェックしないでしょうし。
後:その意味で、選手が伝えようとすることを「伝えやすくする」のがライターの仕事としてあると思うんですけど、吉川さんがそういった文章を書く場合、何にポイントを置いていますか?
吉:やはり本人のコメントとして文章を書く時に気を遣うのは、出来るだけ本人の言葉で書くという事なんですよ。でも、そのままだと誤解を生んでしまう事もあるので、多少いじらなければいけないんですけどね。バスケの選手って言うのは、それまでずっとバスケだけやってきた人が多いので・・・簡単に言えば伝え方が下手というか、コミュニケーションがそんなに上手じゃないと思うんですよ。例えばメディアに登場しているような選手でも、言葉を知らないというか、自分が思っていることを正しく表現出来ないというか。世の中にはその言葉尻を捕まえてゆがんだ解釈をする人もいますからね。そんな選手のために僕らみたいなライターがいるのかなと思うところはありますね。
後:それってやっぱり、バスケがマイナー競技だからっていうのもあるんでしょうね。
吉:野球選手じゃないですけど、頻繁にメディアに取り上げられれば選手もメディアも慣れてくると思うんですよ。ただ、例えばバスケだったら試合後のボックススコアだけ見て判断されちゃったりもしますからね(※5)。

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※1 ・・・ 佐古賢一、神奈川県出身のプロバスケ選手。福井県の北陸高校で頭角を現し、中央大学でも活躍。卒業後はいすゞ自動車でトッププレイヤーとして活躍するほか、全日本のガードとしても活躍。現在はJBLアイシンに所属。身長179センチ。

※2 ・・・ 庄司和広、埼玉県出身のプロバスケ選手。北陸高校、拓殖大学と活躍し、住友金属でも新人王を獲得するが、その後はチームを転々とする。アルビBBではチーム設立の2000年からプレー。現在はbjリーグ埼玉ブロンコスに所属。身長191センチ。

※3 ・・・ 福岡レッドファルコンズ。2005年に設立されJBLに加盟したが、経営難から1シーズン持たずに解散に至った。庄司和広はレッドファルコンズのメンバーの一人だったが、レッドファルコンズ解散後にbjリーグのトライアウトを受け、アーリーチャレンジ制度により埼玉ブロンコスでプレーした。

※4 ・・・ bjリーグでは、日本在住の選手に関しては、リーグの主催したトライアウトを受けた選手のみ契約出来る。

※5 ・・・ ボックススコア。試合後に発表される両チームのデータシート。フォーマットは所属する団体等によりそれぞれ異なるが、基本的に1試合通した個人やチームの数字が掲載されるため、「試合の流れ」や「数字の意味」をボックススコア「だけ」で正しく判断するのは非常に難しい。

注)このシリーズは毎週火曜・金曜に更新します。

2008.09.29

【bjリーグ・プレシーズンゲーム】 埼玉ブロンコス vs 新潟アルビレックスBB@十日町市総合体育館

【プレビュー】

先週、秋田で仙台に敗れているアルビBBにとって、(オフィシャルな)プレシーズンゲームとしては最終戦となるこの埼玉戦で手応えを掴みたいところ。

また、仙台、東京と連敗している埼玉にとっても、この新潟戦にかける意気込みはあるはずです。ここで敗れると同じイーストのチームに3連敗となりますからね。今季こそプレイオフを目指したい埼玉としては踏ん張り所でしょう。

スタメン
アルビBB:#6タカト、#3ブレット、#32池田、#22バークス、#5ドクン
埼玉:#1清水、#15寺下、#10庄司、#2ウォーレン、#21ブロキシー
レフ:関口、石榑、新加入のホリタトシフミ

両チームともほぼ想定通りのスタートメンバー。埼玉にはこの試合から元高松のスティーブ・ホーンが加入。なお、もう一人の新加入選手、ダリル・ヘップバーンはまだ来日していないとのこと。また、引き続き練習生の#33椎名もいます。

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第1Q(15-16)

両チームともマンツーマンディフェンスで試合開始。インサイドで圧倒的な力があるウォーレンをアルビBBの誰がマッチアップするかと思ったら、身長はないながらも幅のあるバークスでした。

さてゲームはブレットのアシストからドクンのダンクシュートでスタート。一方の埼玉は寺下がオフェンスリバウンドの得点を決める。その寺下、逆サイドの速攻でタカトのシュートをブロック。飯能の試合ではまだ固さが見られてけれど、スタメン2試合目で良くなってきた感じでしょうか。実際のところ、スタメンだったりベンチスタートだったりと切り替わるのはやりにくいと思います。

序盤はアルビBBが試合をリードする。ドクンのシュートミスをブレットが押し込み、更にタカトのスティールからブレットの3ポイントが決まる。やはりこういった早い展開がアルビBBの目指す形でしょう。更にバークスのドライブインからシュートが決まる。スピードはそれ程ないのですが、体の幅と、左利きという事を十分にいかしての得点でした。

埼玉ではウォーレンがゴール下で反撃。ブロキシーのパスからダンクを叩き込み、更にゴール下をもう1本。ゴール下で完全な1on1になってしまえばアルビBBにウォーレンを止められる選手はいないのですが、そこは積極的なダブルチームとローテーションでなんとかカバー。逆に、このウォーレンからのパスアウトが上手く回ると埼玉のペース。清水が3ポイントを決めて11-9と追い上げる。

ウォーレンと言えば高松時代からとにかくよくしゃべるというか文句を言うというか、才能はあるんだろうけどチームでコントロールできていない印象がありました。で、ここまでの埼玉の試合を見る限り、とりあえずチームによくフィットしている感じがします。相変わらずよくしゃべってますが、ポストに限らずウイングからのプレーでもアルビBBのディフェンスをかなり引きつけ、そこからパスアウトを連発。この試合ウォーレンはチームトップの19ptsなんですが、アシストも結構あったような気がします。チームプレーに徹しているウォーレンを見るのは何だかちょっと変な感じもしますが、やっぱコーチがベンワーだからなんですかね?ただ、ウォーレンが攻守に埼玉のインサイドを支えているのは事実です。

中盤以降は両チームとも足踏み状態。アルビBBは例年通りディフェンスからの速攻を狙いますが、今のチームはその速攻に今ひとつインパクトがない。スピード云々と言うより、パスが通らないと言うか、これはまだ新しいチームだから仕方ないのかもしれませんが。

終盤には水町がコートに。秋田では出番が無かったようですが、この試合では2番(SG)ポジションでそれなりに出場時間をもらっていました。
見事なオフェンスリバウンドもあったのですが、ガードとして印象的なプレーはあまりなし。今後に期待です。

埼玉では途中出場のホーンが活躍。彼はとにかくアスレティックで(履いてるバッシュはジョーダン、背番号も23番ですからね)、ここではオフェンスリバウンドからの得点を決めます。アウトサイドが安定しないのがアレなんですが、まぁそんな選手なら高松が手放さないか。

終盤、アルビBBではバークスの3ポイント、更にオフェンスリバウンドからのジャンプシュートが決まります。このバークス、見事なまでのシューターですね。池田も真っ青のピュアシューターというか。シューティングを見ていてもほとんどそのシュートがブレません。身長は195センチですから大きくないですがゴツい体つきで、その左手から放たれるシュートはとても柔らかい。どんな時でも上体のバランスが崩れないお手本のようなシュートです。バークスは4番(PF)若しく3番(SF)でプレーする事になると思いますが、恐らく彼がアウトサイドでのエースになりそうです。多少ディフェンスのチェックが入っても打ててしまうし、またそのシュートが入るから。

ただし、このバークスに負担が大きくなるのもチームとしては苦しいですね。オフェンスに集中させてあげたいけれど、この試合でもウォーレンを守ったりリバウンドに奮闘したり・・・と、いろんな事を求められています。まぁチーム事情だから仕方ないか。

両チームとも得点が伸びないまま、16-15とアルビBBがリードして第1Qを終了しました。

**********

パッと見てもサイズのないアルビBB、やはりチームのベースはディフェンスからとなります。ただ、せっかく速攻を出しても今ひとつ決め手に欠ける状態。アウトサイドもまだ勢いがないし、ドクンはゴール下で孤軍奮闘しているけれど、やはり彼1人では苦しい状態。アルビBBらしい、勢いのある爆発的なオフェンスがまだ見られません。

一方の埼玉はこれまで通りゴール下のウォーレンを軸に、それぞれウイングからピックアンドロールを展開してオフェンスを組み立てます。ただ、その肝心なアウトサイドが決まらないので、これまた流れに乗れない展開。ディフェンスは悪くないんですけどね。

第2Q(15-11)

出だし、北向からのパスで安藤が3ポイントを沈める。埼玉はとにかくパスを回し、チーム全体でオフェンスを組み立てようとしています。更に北向からゴール下のホーンへアシストが通る。

アルビBBではドクンがゴール下のブロキシーに挑む。身長では一回り小さいながらも運動能力では勝るドクン、苦しいながらもなんとか攻めてブロキシーから2つのファウルを誘う。

でもやっぱりドクンはフォワードなんですよね。去年のロドニーほどじゃないけれど、210センチクラスのビッグマン相手だとなかなか苦しい。そして問題は、他チームのインサイドに対抗できる選手がドクンしかいないこと。彼は容易にファウルトラブルに陥らないスマートさはあるんですけどね。あ、ドクンに関してはFTが思ったより安定してました。かなり危なっかしいと思ってたんですが、大丈夫みたいですね。ドクンに申し訳ないです。

アルビBBはドクンで攻め続け、20-22と追い上げたところで埼玉のタイムアウト(7:41)。ブロキシーに替えてウォーレンがドクンを守ると、ドクンは動きを封じ込められてしまう。

中盤は両チームとも得点が止まる。お互いに選手を入れ替えるが試合の流れに勢いはないまま。

オフィシャルタイムアウト後(4:45)、ホーンが左からドライブインを決め、続いて清水がカットインからミドルレンジのジャンプシュートを沈めて22-26となったところでアルビBBのタイムアウト(3:27)。2本連続で埼玉オフェンスに切れ込まれるプレーが決まったところで、廣瀬HCの早い対応です。

終盤は埼玉のブロキシーがゴール下で頑張る。このブロキシー、サイズもあるし動けるのに、思ったよりガツガツ行かないタイプのようです。ポストでボールをもらってもあまり攻めることなくパスアウトしてしまう。ディフェンスを引きつけるという意味では悪くないのですが、ゴール下の決定力にかけるのは痛い。チームとしてはもっとリバウンドに絡んで欲しいでしょう。

埼玉はホーンからウォーレンへのアシストが通り、またブロキシーのブロックショットから速攻に走り寺下がレイアップを決める。

アルビBBもバークスの3ポイントが再び決まり、最後はドクンがゴール下でブロキシー相手に得点を決め、27-30と埼玉の3点リードでハーフタイムとなります。

**********

お互い波に乗れないまま・・・というか、この感じだと埼玉ペースなのかな。アルビBBを27得点に押さえてますからね。この10分間はインサイドに集中したアルビBBでしたが、ドクン1人では決め手に欠けるようです。埼玉も出だしの3ポイント以外はアウトサイドが決まらず、流れを掴むことが出来ない。やはり勝つためにはどこかでスパートしなければ。

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第3Q(12-23)

後半はスタートを変えてきたアルビBB。ドクン、バークス、そしてチットウッドが入り、池田と竹田がガード。今現在考えられる一番大きなフロントラインです。

これは早速功を奏し、ドクンのゴール下、バークスのアシストでドクンが再び得点し、そして速攻によく走ったドクンがブロキシー4つ目のファウルを誘い、これで彼はベンチへ。ドクンは更に速攻で頑張り、この得点で35-30と一気に8連続得点。

埼玉ではブロキシーに変わって入ったホーンが素晴らしいオフェンスリバウンドからバスケットカウントを押し込む。グリーンのユニフォームを着て初めての試合となるホーン、この日だけで彼がいかに埼玉にとって重要な選手になるかを示してくれました。とりあえず切れ込むことは出来るし、ミドルまでならシュートも入るのでオフェンス力はあります。埼玉はどうもピックアンドロールで手詰まりになる場面が多いのですが、突破力のあるホーンがいることでチーム全体が非常に楽になっています。また、その身体能力を生かしたオフェンスリバウンドも強力。この試合ではPGのポジションをプレーする場面もあり、チームにとって期待の選手なのは間違いないでしょう。高松では出場時間が限られていましたが、ここ埼玉では主力として活躍することになりそうです。

そのホーンのボーナスFT、更にウォーレンのFTで追い上げる埼玉は、中盤から2-3ゾーンディフェンスに切り替えます。結果的にですが、これが攻め手を欠いていたアルビBBを勢いに乗らせるきっかけとなったようです。寺下選手のコメントにもありましたがオフェンスリバウンドを度々奪われてしまい、それが得点に繋がる。ディフェンスがインサイドに収縮すると、今度は竹野の3ポイントが決まる。竹野の3ポイントはリリースが早い・・・というか、サイズがないからクイックリリースにせざるを得ないんですね。オフェンスではどうも決め手を欠いていた竹野、このシュートが決まりチームにも勢いがつきます。

埼玉も庄司の3ポイントなどで粘りますが、バークスの3ポイント、終盤にはブレットの速攻からバスカン、更にルーズボールからブレットのシュートが決まって50-41と一気にリードを広げる。

結局この10分間はアルビBBが23-12と埼玉を圧倒し、50-42で第3Qを終了しました。

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やっとアルビBBがチームらしいというか、勢いのある試合展開に持ち込んでリードを広げました。3ポイントは確かに大きいですが、それに貢献したのはオフェンスリバウンドやルーズボール争いで埼玉に競り勝った事でしょう。

一方の埼玉はディフェンスの後手がオフェンスにも伝播してしまったのか、引き続きパッシングを多用したオフェンスを展開するも、どうも得点に繋がらない状態です。

残りは10分間、得点差はわずか8点ですがお互いに圧倒的なオフェンス力がないだけに、埼玉としては早めの追い上げが必要となりそうです。

第4Q(18-21)

序盤は足踏み状態の両チーム。埼玉は早めに清水、庄司といった主力を投入して追い上げを図る。しかし徐々に点差を広げるアルビBB。やっと出場した小菅のジャンプシュート、そしてチットウッドのアリウープが決まり、マンツーマンに戻した埼玉ディフェンスを内外から攻め続けます。更にチットウッドが速攻からFTをもらいます。彼はまだコンディションが万全ではないようですが、なかなか動けるし何よりシュートタッチがいいですね。3ポイントも期待できそうです。

中盤は埼玉がホーン、ウォーレンらの活躍で追い上げる。やはりウォーレンは強い。アルビBBのタイムアウト後(6:35)も埼玉の流れは続き、ホーンのドライブからFT、そして小菅からボールを奪ったウォーレンが速攻を決めて57-49まで迫ってきます。

ドクンのジャンプシュートが決まり59-49とした後にオフィシャルタイムアウトとなり(4:54)、そろそろ追い上げたい埼玉の尻に火が付いてきました。

まずはブロキシーがゴール下でフックシュートを決める。やれば出来るのにねぇ。更にホーンのオフェンスリバウンドが清水の得点に繋がる。これで63-53の10点差。粘る埼玉はここからオールコートでプレスディフェンスを仕掛けます。マンツーマンの普通のプレス。

これにアルビBBが見事に引っかかるんですね~。アルビBBは2回連続でターンオーバーを犯し、埼玉の得点が決まったところでタイムアウト(2:28)。ホーンのFTが決まって63-57の6点差まで来ました。

再びプレスディフェンスを仕掛ける埼玉、しかしここでミスはなく、埼玉も大事なFTチャンスを決めきれないなど追い上げられない。そしてホーンがテクニカルファウルを取られたところでほぼ試合は決まり。最後は竹野が3ポイントで締めて71-60で試合終了となりました。

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プレスでミスを連発するアルビBBを見て「おいおい」と思ったものの、かと言って追い上げる埼玉にも決め手が無く、アルビBBが逃げ切ったこの試合。最後のホーンのテクニカルはちょっとかわいそうだったかもですね。少し前にもウォーレンがゴール下で完全にはたかれたのにノーファールだったし(見事にバチーン!と叩かれる音が響いてました)、ホーンがテクニカルを取られるきっかけになったプレーも叩かれて完全にファンブルしており、でもまぁアウェイだし仕方ない部分かな、などと思ったり。

いずれにせよ、両チームにとって課題の多い試合だったと思います。ベンワーHCの言うとおり、「これがシーズン戦でなくて良かった」という感じでしょうか。

【レビュー】

まずはアルビBB。大幅にメンバーが入れ替わり、スタートは最初から外国人が3人。よって、日本人選手のインパクトがかなり薄くなりました。実際出場時間は減っているのだと思いますが。

その最たるものが池田で、2得点のみ。3ポイントもあまり打てなかった・・・というか、シュートチャンス自体が少なかったですね。もちろん狙っているんですけど、バークスがそのポジションを奪いつつあるのが現状でしょう。彼はシュートを「打ててしまう」ので。

これは何も池田だけではなく、小菅に至っては出番自体が少ないし、PGのタカト、竹野もほとんど目立たず。竹野は果敢にリングに向かっていましたが、あれが決まらないことには何とも・・・。

チームとして考えると、アンダーサイズなのは例年通りで、アウトサイド依存型のオフェンスも例年通り。ドクン以外の4人が3ポイントを打てるラインナップの時も度々ありました。残念なのはこれまでアルビBBの武器だった「強力なディフェンスからの速攻」というのがあまり見られず、よくよく考えてみるとbj1年目、2年目、3年目・・・と徐々にそのインパクトが弱くなっている気がします。

ただ、恐らく廣瀬HCが目指しているのは「チームとしての強さ、まとまり」でしょうから、とにかく今のやり方を徹底していくしかないと思います。

とりあえずドクンはゴール下で頑張ってくれそうだし、バークスはアルビBBのアウトサイドの目玉になるでしょう。ブレットは攻守にチームの繋ぎ役になってくれそうだし、竹野もまだまだやれるはず。そこに既存の池田、小菅、更にこの日出場の無かったベテラン長谷川のプレーがまとまることにより、アルビBBがチームとして大きく前進することを期待しています。

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さて埼玉。結局3連敗という事で不安もあるのですが、チーム全体がベンワーHCのもとチームプレーに徹しているのが印象的でした。まだその完成度が低く、またシュートの決定力も足りないため相変わらず得点不足なんですが、ディフェンスを基点にチームとしてまとまっていく可能性を感じます。

カギとなるのは飯能で清水が語っていた「繋ぎ役」の選手ですね。インサイド、フォワードでオフェンスを計算出来る選手は揃っている。でも、それをゲームの中でどう生かすか、それが出来る選手がPGだけ、というのはチームにとって苦しい状況でしょう。今はウォーレンがポストからよくパスをさばいていますが、これがチーム全体で出来るようになれば、相手にとってかなりいやなオフェンスになりそうです。

ただ、1番から3番まで出来るホーン、更にフォワードのヘップバーンが加入する訳ですから、日本人選手にとってはこれからが試練になりそうですね。清水、北向もホーンの存在によってよりクオリティの高いプレーが求められるでしょうし、既に浅野、高橋コンビは大幅に出場時間が減っています。安藤もそうだし、庄司・寺下両選手もうかうかしていられませんね。

ベンワーHCは基本的に「チャンスを均等に与える」という話を聞いていますが、当然ながら勝つためにはどこかで決断しなければいけません。自分のプレーをどうやってチームに生かすか。シーズンには間違いなく流れがありますし、1つの試合の中にも流れや勢いがあります。そこにどうやって絡んでいくか。チームには4人の外国人選手がおり、それは間違いなく高い能力がある訳ですから、日本人選手にとっては楽なハードルではないはずです。

ベンワーHCも繰り返し「チームとしてのまとまり、ケミストリーの重要さ」について発言しています。埼玉は悪いチームだとは思いませんが、「強いチーム」になるのは簡単ではないはずです。

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以下余談。

アルビBBのユニ、グラデでなかなかいい感じ。ただあの小さいユニの中に白鳥の羽を表現するのはちょっと厳しかったみたいですね。結果として背番号、そして選手のネームが小さくなってしまった感じです。

逆に「背番号デカ!」と思ったのが埼玉の白ユニ。飯能でのホームカラー(グリーン)の時はそんな印象はなかったのですが。ちなみに、大半の選手は背番号がプリントですが、ホーンなど後から加入した選手は貼り付けとなっているようです。

なお、アルビBBは今までスポルディング製だったスウェットの上下が今年からはデサント製の真っ白なセットに。当然みんなブカブカに着るのですが、なんだかカラーギャング風味(古いですね)。小菅に「ヤンキーじゃんw」と聞くと、「コイツがヤバイっすよ。そのまんま」と。小菅の指した先には坊主頭の竹野がいましたとさw

新潟県内で唯一の開催となった十日町大会。シーズンも近いし、来場者はかなり多くなると思っていたのですが、ふたを開けてみれば1,300人台。ちょっと拍子抜けの感じがしました。

チアの新曲はありましたが、試合の演出それ自体は去年とほぼ同じ物を踏襲。このパターンを見続けて数年経ちますが、そろそろ「全く新しい何か」を見たいような気がしますね。チームも含めてマンネリ気味というか、たまには「ワクワク感」といったものを感じたいものです。エンターテイメントですからね、bjリーグは。

2008.09.28

【bjリーグ・プレシーズンゲーム】 埼玉ブロンコス vs 新潟アルビレックスBB ・・・ 試合後の記者会見

各チームとも大幅に試合数の少なくなったbjのプレシーズンですが、これがアルビBBにとっては唯一の県内開催試合。対戦相手は埼玉ブロンコス。両チームとも大幅に陣容を入れ替えて挑む今年のリーグ戦ですが、今日の試合ではホームのアルビBBが勝利を収めています。かなりバタバタとした試合展開でしたけどね。

埼玉 - アルビBB
第1Q 15-16
第2Q 15-11
第3Q 12-23
第4Q 18-21
最終スコア 60-71

主なスコアラー
アルビBB:ドクン24pts、バークス18pts、ブレット12pts、竹野6pts
埼玉:ウォーレン19pts、ホーン18pts、清水、庄司6pts、寺下、ブロキシー4pts

来場者数:1,379人

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埼玉ブロンコス:ベンワーHC

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(今日の試合について)
「全体的にはいいゲームになったと思います。やはりゲームの中ではいい場面、悪い場面というのが出てきますし、チームメイト同士をお互いに知るという意味では、今日のゲームは良かったと思います。チームには今年からチームに加入する選手、チームに合流したばかりの選手がいるので、この試合はいい機会だったと思います。ゲームとしては、ディフェンスの部分、特にマンツーマンディフェンスについては自分たちのやりたいことが出来ていたと思います。チームとしてこれからまた向上していきたいと思います。」

(2-3ゾーンディフェンスの場面がありましたが、アウトサイドを連続して決められていました。ここは課題でしょうか?)
「2-3ゾーンに関しては間違いなく修正が必要だと感じました。ゾーンディフェンスに必要なタイミングであるとかコミュニケーションの部分が上手くできなかった部分が多く、まだ時間がかかると思います。ゾーンディフェンスをやった上で3ポイントを決められてしまうというのはなかなか厳しいところがあるのですが、この試合が(プレシーズンなので)成績にカウントされなくて良かったと思います。また、我々がゾーンディフェンスをやらざるを得なかった理由として、ファウルトラブルがあった事も付け加えておきます。」

(オフェンスにおいて、ピックアンドロールが以前より上手く機能するようになったと思いますが、今日の後半は得点が伸び悩みました。今後のオフェンスの課題は?)
「やはり(選手の)組み合わせというのが大事になってくると思います。前回の試合まではスティーブ・ホーンがいなかったので、今後は彼も含めてもっとタイミングがよくなるような練習をしていきたいと思います。ピックアンドロールの時はもっと(選手が)我慢をして、よりよいタイミングでプレーするチーム作りをしていかなければいけません。(今日の試合に関しては)それ以上にディフェンスが課題だったので、ディフェンスからゲームを組み立てられるチームを作りたいです。」

(新加入のスティーブ・ホーンはPG的な役割もこなしたが、得点だけでなく今後もそのプレーを期待するか)
「自分たちのオフェンスにとって、ホーンの加入により選択肢が増えました。もちろん清水、北向に加えてホーンにボールを運ばせる場面も出てきますが、我々にとって選択肢が増えたという事に大きな意味があります。」

(今日がプレシーズン最後の試合ですが、今シーズンにかける意気込みは)
「何より一番大事なことは選手達が怪我無くシーズンを乗り切ることです。その上でチームが一つになること、気持ちを一つにすることによって、そこからたくさんの事を乗り越えていくことです。」

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埼玉ブロンコス:寺下太基

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(今日の試合について)
「ん~、負けちゃったんで、悔しいですね・・・。」

(入間での東京戦に続きスタメンでしたが、自身のプレーについて)
「そうですね、オープンショットをもっと決めないとですね。自分で作るというよりはオープンショットを作ってくれるチームなので、そのシュートは決めないとですね。やはりボールが回ってくる回数も少ないので、それを確実に決めていかないと、自分としてもプレータイムを確実に掴めないと思います。ディフェンスは良かったんですけど。」

(今日も2番、SGでスタートでしたが、ディフェンス的には課題はないように感じられました。やはりオフェンスが課題でしょうか?)
「ディフェンスはまあ大丈夫だと思います。ピックアンドロールもウチのビッグマンはデカいんでスクリーンプレーはやりやすいんですけどね。」

(チームとしての課題は?)
「プレシーズン3試合やって、やはり得点が少ないので(仙台戦64点、東京戦65点、新潟戦60点)、オフェンスに課題があると思います。でも、ディフェンスでもリバウンド取られてしまう場面もあるし・・・せっかくデカい選手がいるのに。」

(今日は2-3ゾーンの時にオフェンスリバウンドをかなり取られましたね)
「そうですね、リバウンドに対する意識がまだチーム全体で低いかもしれないですね。リバウンドを徹底すれば勝てたと思うんですけどね。向こうの外国人(バークス)に3ポイントを決められてしまって。あれはウチの外国人じゃ付けないですね。」

(もう一人、フォワードの選手(ヘップバーン、206センチ)が加入するそうですが)
「どうですかね、まだ見てないんで。ゴツいインサイドゴリゴリ系みたいです。」

(ゴリゴリ系と言えば、センターのブロキシーが思ったよりソフトタッチですね)
「もっと体を生かしたプレーをしてくれるといいんですけどね。210センチもあるんだし。」

(アルビBBの印象は?)
「ん~、まぁベースは変わってないんじゃないですかね。ディフェンスからリバウンド取って走ってっていう。」

(試合をやっていて、「怖さ」のようなものを感じましたか)
「どうすかね、怖さ・・・。まぁ東京みたいに、「アイツが攻めてくる」というのがなくてチーム全体で攻めてくるんで、的を絞りにくいですね。1人で攻めてくるよりチームで攻めてくる方が絶対に怖いですからね。でも、ウチがもっとディフェンスを意識して、リバウンドやルーズボールを取れば・・・リバウンドとか(アルビBBが)飛び込みまくりだったんで。」

(アウェイの選手として新潟でプレーするのはどんな気分でしたか?)
「なんか、僕的にはもっとブーイングして欲しいというか、ブーイングされると思ってたんですよ。でも、(新潟の人が)もの凄く暖かかったんで(笑)。アットホームというか、「おかえりなさい!」みたいな感じで(笑)。ちょっとビックリしました。やっぱ新潟はいい人ばっかやなぁ~って(笑)。」

(最後に、今シーズンへの意気込み、手応えを)
「自信はありますよ。やっぱりベンワーが言ってる事がキッチリ出来れば、絶対に大丈夫なんで。あとは僕ら日本人選手がキッチリ入れるだけですね。(ベンワーは)シンプルな事しか言わないですからね。)

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なお、新潟アルビレックスBBの廣瀬HC及び竹野選手は上記インタビューと重複したため収録できませんでした。ゲームレポートはまた後日に。

2008.09.27

【bjリーグ・プレシーズンゲーム】富山グラウジーズ vs 滋賀レイクスターズ@滋賀県立体育館(2008.9.23)

【プレビュー】

滋賀と言えば琵琶湖ということで、レイクスことレイクスターズ、地元滋賀(大津)での初のプレシーズンゲーム。相手はイーストの富山グラウジーズ。

滋賀は新規チームという事でエクスパンションドラフト、そして新人ドラフトを経て、更に4人の外国人選手を獲得。(練習生を含めて)12名でこの試合に挑みます。チームが新しいだけに苦労も多いと思いますが、期待させるだけのタレントがあります。注目はもちろん元アルビBBのわらじ、そしてドラフト1位の町田です。

一方の富山も外国人選手が全て入れ替わり、チームの顔だった呉屋がチームを離れた事もあり、これまた大変なシーズンになりそうです。

滋賀県立体育館は約2,500人の観客席がありますが、8~9割の席が埋まったことからも地元滋賀の期待の大きさが伺えます。マスコットキャラクターのマグニー(なまず)と共に、レイクスは滋賀のブースターを揺らすことが出来るか。

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スタメン

富山:#39宍戸、#23水戸、#7太田、#0ロドニー、#1ババカ
滋賀:#11わらじ、#21町田、#32ライアン、#24ビルビー、#45シェファー
レフ:ゴンゾー、大谷、イトウマサシ

富山は中心選手の蒲谷がベンチスタート(平均14.4ptsは昨季、日本人で2位)。宍戸と水戸はテストかな。元アルビBBのロドニーと新加入のビッグマン、ババカがインサイドを固める。また、練習生の#2マリオ・ジョインターと#55西垣(東海大卒)もベンチ入り。

滋賀は本来スタメンの#33ボビー・ナッシュが捻挫と言うことでベンチスタート。オンザ2の富山に対し、オンザ3の滋賀がサイズでは一回り大きい。ちなみに滋賀にも練習生の#0左官磨育(近畿大学卒)が登録されています。

なお、レフのイトウも新加入となります。

第1Q(22-17)

両チームともマンツーマンディフェンスでスタート。とりあえず富山のセンター、ババカがデカい。211センチ113キロの絵に描いたようなビッグマンで、富山のオフェンスの基点もここになります。守るのは滋賀のレイ・シェファーなんですが、彼の登録は213センチ、106キロ。体格的にはババカと変わらないはずですが、パッと見るとレイは一回り小さい。というか、フィジカル的に弱いせいか、プレーも軽く見えます。ババカは器用なタイプではないようで、ローポストからゴリゴリ攻めるのだけれど、それ程決定力はない。ただ、レイが押し負けてしまうのでババカが押し気味。

一方の滋賀はルーク(200センチ)と太田(190センチ)のミスマッチを攻めようとするが、これも上手く行かない。

滋賀のインサイド、レイとビルビーは似た感じの白人コンビ。フィジカルさはあまりないですが、とりあえずインサイドに絡もうと努力しているのは伺えます。強くはないんですけどね。いずれもそれ程アスレティックではないですが、ビルビーはミドルレンジのシュートがあります。

富山はなんとかババカのFTやゴール下で得点を重ねる。ババカのFTについては後述。滋賀はインサイドでは苦しく、更に思い切りよく打つアウトサイドもなかなか決まらず、それでもなんとか速攻くずれやオフェンスリバウンドに飛び込むなどして得点。第1Q中盤で滋賀の10-8と均衡状態、実際には両チームともバタバタ状態。

流れが変わったのは富山の蒲谷とジョインター(練習生)がコートに入ってから。蒲谷のジャンプシュートに、太田の見事なドライブインが決まる。やはり経験ある選手が入ると雰囲気が変わります。更に速攻からジョインターのバスカンが決まって17-12と富山がリード、ここで滋賀のタイムアウト(1:30)。

ちなみにこのジョインター、来日直後という事で謎の選手だったのですが、調べてみるとサウスアラバマ大卒のガードで、身長188センチ。大学卒業後、フランスでプレーしたものの昨季はプレーせず。わらじによると膝を痛めたそうで、怪我をする前は東京アパッチのヘリコプターのような圧倒的な跳躍力があったとか。確かに大学でもフランスでも結構リバウンドを取っています。

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で、今はどうかと言うと、まだチーム合流直後だし、コンディションも良くないだろうし、という事で判断するのはちょっと難しい。アウトサイドはあまりないみたいだし、とりあえずゲームをしっかり組み立てようとしている感じ。どちらかと言えばオフェンシブなタイプなようだけど、PGとして考えるとボールハンドリングが少し怪しいかもしれません。なお、顔つきはマーティン・ローレンスに似てますね。

しばらく得点の無かった滋賀もビルビーのポストからのシュート、ボビーの3ポイントなどで反撃。富山もテレンス・ウッドヤードのジャンプシュート、ロドニーのアリウープで加点し、22-17と富山のリードで第1Qを終了。

ちなみにテレンスというとメリーランド大にいたテレンス・モリスを思い出すのですが、こちらのテレンスもモリスと同じく3番(SF)の選手。非常に線が細く、アウトサイドでのプレーを好むタイプで、シュートタッチはなかなかのもの。ただし、あまりドライブは得意としないし、フィジカル的にも弱いのでリバウンドでもあまり期待できそうにありません。

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最後にロドニー。新潟時代と同じく、インサイドで頑張るにはアンダーサイズ(200センチ)ですが、とにかくゴール下での頑張りを期待されていた新潟時代とは違い、富山にはババカがいるのでロドニーはプレーの幅をより広くする事が出来ます。攻守ともよくリバウンドに絡み(特にディフェンスリバウンドは素晴らしかった)、ブロックショットに跳び、速攻の先頭を走り、そして時にはウイングからのドライブも見せる。そこで無理せずパスをさばくのがチームプレーに徹するロドニーらしいところ。

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ゴール下で踏ん張るには相変わらず厳しいけど(後半、滋賀ディフェンスに潰される場面あり)、去年からの課題であるミドルレンジからのジャンプシュートが安定すれば富山にとってかなり重要な存在になるのは間違いないでしょう。コンディションも良さそうだし、これからに期待したいところです。ロドニー本来のポジションである、ゴールに正対したプレーが出来るのは彼にとって大きなプラスとなるはずです。

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試合としてはバタバタというか、まだチームプレーらしいチームプレーも決まらず、お互いに単発のシュートが決まるだけ。ババカがいる分、富山が少しだけインサイドで安定している印象です。滋賀はまだボールが手に付かない感じかな。

第2Q(17-19)

徐々にゲームの雰囲気に慣れつつある滋賀、実際には第1が悪すぎた。第2Qはルークのアグレッシブなオフェンスがチームを引っ張る。

このルークは2mのフォワード。アウトサイドもあるし、ドライブも出来るし、1試合見た印象では、この選手が滋賀のキーマンになりそう。顔つきもいいし、人気も出るんじゃないでしょうか。

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どうもリズムを作れない富山、選手交代をしても流れが変わらず、タイムアウトを取る(7:42)。その後はババカのゴール下が機能するが、動きの軽くなった滋賀もルーク、ビルビーらの得点で30-30の同点となり、オフィシャルタイムアウト(4:51)。

滋賀は期待の町田がジャンプシュートを沈めるが、富山もババカのダンクで返す。やはりババカはデカい。というか、目が怖い(ホントに)。

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終盤はテレンスのジャンプシュート、ジョインターの速攻からのバスカン(ファウル後、ドリブルを付いたにもかかわらずシュートを認められるという謎の判定)、更にテレンスがソフトタッチのジャンプシュートを沈め、39-36の3点リードでハーフタイムへ。

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ここまで外国人選手を中心に書いていますが、実際には日本人選手がほとんど目立たない展開。わらじはゲームメイクに徹しているし、町田、小川、佐藤らも印象に残るプレーがない。富山の日本人選手が多少いい位だけど、それもいくつかいいプレーがあった程度。PGの控えとして期待の宍戸あたりは存在感もなし。

お互い外国人選手にも圧倒的な力はないし、チームの勝利のためにはこういった日本人選手の活躍が期待されるはずです。

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第3Q(13-24)

後半はロドニーのミドルシュートでスタート。ゴール下のババカにディフェンスが集中するため、ロドニーのこのシュートが決まることは富山にとって非常に大きい。その後は富山がオフェンスリバウンドを続けて奪い、富山ペースになるか・・・と思いきや、実際には波に乗りきれない。

一方の滋賀を盛り上げるのがわらじ。前半は引き立て役に回ったが、ここからは自らがチームをリード。ドライブからのジャンプシュート、そしてゴール下のビルビーへ見事なパスを通す。更に速攻からFTをもらう。

その後ピアスHCは勝負に出たのか、3-2のゾーンディフェンスに切り替える。ところがこのディフェンスが動かない。0度のスポットで蒲谷が完全にノーマークとなり、これをしっかりと決める。滋賀もボビーの3ポイントで返すが、ディフェンスはすぐにマンツーマンへ戻す。

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46-46の同点のこの場面で、ひとつ緊迫するプレーが。富山のミスから速攻に走る滋賀、ボールはわらじ。それを止めようと富山の水戸がファウ