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2013/11/20

JunkStage をご覧の皆様、こんばんは。
北海道や東北では既に雪も降り出したとのことで、一気に冬になったなあという気がする方も多いのではないでしょうか?
本日ご紹介するのはそんな季節にぴったりの、温もりある作品を発表してくださるこの方です!

 

■vol.25 イラストレーター・佐々木千尋さん

――少し視点を変えるだけで おもしろいものが沢山見つけられる,というアイデアを,見るひとに伝えるという意味で,やっぱり「思いを伝える媒体」としての「イラストレーション」なのだと思うのです。(佐々木千尋)

chihiro
ロンドン芸術大学卒業、現地の経済雑誌等に作品を発表しているイラストレーター。2011年にイギリスから帰国。「思いと相手を繋ぐ媒体」としてイラスト、ファインアート、アニメーションなど様々なドローイング作品を手掛けている。
http://www.junkstage.com/chihiro/

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千尋さんは2010年、ロンドン在住時にJunkStageに参加。日本での大学卒業後渡英し、ロンドン芸術大学を出て現地経済雑誌の仕事を中心に活動していたときのことです。
上記に掲げたのは、その当時の佐々木さんが切り取ったロンドンのクリスマス風景

仕事として求められるイラストレーションと、年末年始の発刊スケジュールのタイトさに悩まされながらも目にした風景は、どんなにか千尋さんの心を慰めたことでしょう。

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▲千尋さんのお仕事の一部、「The European Financial Review」紙の表紙。
経済誌とは思えないほどかわいい表紙。(しかしお仕事風景は大変な模様…

 

ツリーを選ぶ若夫婦の姿は何気なく見過ごしてしまいがちなものですが、千尋さんの視線はこのような日常の中にこそ潜む「面白いもの」「きれいなもの」「楽しいもの」を探り出すことにかけて天才的な才能を発揮します。

 

冒頭に掲げた言葉は、そんな千尋さんの作品作りの根底にあるもののような気がします。どんなものであっても、視点を変えればそこに新しさがある。だからこそ、「逆に,伝える内容を持たない絵は,たとえ絵であろうとイラストレーションではない」と千尋さんは断言します。普段、柔らかな言葉で物事を語る千尋さんにしては珍しいはっきりとした言葉は、真摯なクリエイティブを貫いている証拠ではないでしょうか。

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さて、そんな千尋さんのイラストレーションとしてJunkStage 読者の皆様に最もお馴染みなのはおそらくこの子ではないかと思います。

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▲JunkStage の看板娘、ジャン子ちゃんのイラストレーションの一部。

ジャン子のデザインの制作秘話はこちらに譲りますが、ジャン子ちゃんはお母様である千尋さんのご人徳か、お陰様で本当に愛されているなあ私たちも日々実感しています。そのジャン子の妹分キャラクター・ピムちゃんは2013年版の手帳のメインビジュアルを飾り、店頭販売もあって多くの方が毎日持ち歩いているとのこと!
私もその手帳を愛用していますが、あまりに使い込みすぎてしまって表紙のピムちゃんがクタクタになってしまいました(笑)

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2010年に帰国された千尋さんは展示即売会にも参加し、ますます活動の幅を広げていらっしゃいますが、そんな日々の中でもやはりお仕事としてのドローイングとご自身の創作活動としての作品作りについて悩まれることも多いよう。それでも、描き続ける千尋さんの視線はあくまでも日常に根ざし、その中にあって光るひとつひとつの小さなものを掬い上げているような気がします。悩んでも、それでも、描く。描き続けることを選ぶ。
今回は最後に、そんな千尋さんのことばを引用して、このラブレターを終わりにしたいと思います。

だから,「選ぶ」事に悩む時,たくさん悩めばいいのかなと 今は思います。
選択に「正しい」も「間違っている」も無いけれど
少なくとも 選んだ事実に肯定的でいられれば
それは救いになるし,その後の強さになるのではないかなと思います。
(2011年10月10日付「選ぶということ」 より抜粋)

 

2013/11/20 08:15 | momo, ・Junkライター紹介 | No Comments

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