いつもご愛読いただき誠にありがとうございます。
本日より、8月23日まで夏休み休暇のため、コラムを一時休載させていただきたいと思います。
8月23日より、コラムの更新を再開する予定なのでどうぞよろしくお願いします。
岡本壮太
前々回の記事で、風邪を引きながら踊った舞台の話をさせてもらって、思い出したことがあるので書かせて頂きたいと思います。
それは2006年の一月、日本でのこと。
2005年の夏から留学したので、初めてのクリスマス休暇中の帰国でした。
プロになった今とは違い、舞台は学年末(7月)の公演と年に何回かのツアー公演しか舞台はありませんでした。
ダンサーにとって一番成長できる場は、やっぱり舞台です。
だから一回でも多く舞台に立ちたかった。
ということで、日本でお世話になっていた先生に無理を言って、ちょうどクリスマス休みの時期に予定されていた発表会に参加させていただきました。
リハーサル期間が短かったため休みに入ってすぐに帰国し、ほとんど実家にも帰らず、発表会のリハーサルに打ち込みました。
帰国した日も時差ぼけの頭でレッスンをして、人生初の24時間以上不眠状態で、眠いのを通り越してハイになっていました。
毎日朝の10時から23時までほとんどスタジオにいて、レッスン、リハーサル、お手伝い、リハーサルという生活を繰り返していました。
この時期は冬。
体調を崩しやすい季節。
しかも、慣れない海外生活から帰ってきたところ。
それに加え、バレエ教室の発表会なので、当然子供も出演します。
子供は、レッスンやリハーサルで先生とは別にお手伝いが必要です。
そのお手伝いをそこの教室では、上のクラスの人たちが行っていました。
ということで、帰国組もわからないながらもお手伝いをさせていただきました。
しかし、冬に子供の間で流行る病気と言えば?
そう、インフルエンザです。
まぁ大人もかかりますが・・・
インフルエンザにかかると大変なので、皆さん予防注射をしますよね?
にもかかわらず、かかった人がいました。
それは、僕です・・・。
子供に触れる機会が多く疲れがたまっていてインフルエンザの菌にとっては絶好の獲物だったのでしょう。
予防接種をしたのが遅かったのか、型が違かったのか・・・。
日に日になんかしんどくなっていくんですね。
体が痛い。頭が痛い。なんかだるい。なんか暑い。咳が止まらない。
などなど。
確か、「あぁホントにヤバい」って思ったのが本番の前日だったと思います。
でもこの時点では、まさかインフルエンザだなんて思ってません。
「ただの風邪かなぁ・・・本番前になんだよ」と思って、いつもより早めに寝て、熱も測らないでとりあえずアイスパックを氷枕の代わりにして、温かくして寝ました。
しかし次の日・・・良くなりません。
頭がぼーっとしている・・・。
でも本番当日なので、気合いで乗り切るしかない!
と思い、みんなと会場に行き、レッスン。
「舞台上のバーが空いてるよ」と先生が呼んでくれましたが、バーをちゃんと全部やれる気がしなかったので、「ここで大丈夫です」と客席の後ろの手すりにつかまりバーをしました。
先生から少し心配をされましたが、「なんでもないです、大丈夫です。」と誤魔化し発表会が始まりました。
えっと、結果から言うと、この発表会の記憶がないんです・・・。
幕で咳が止まらなかったけど、舞台に出たら全く出なかったこと。
幕で男性のゲストの方と話したこととか、楽屋にもう一人の男の子のお父さんが来たこと、発表会が終わった後のことなどはなんとなく覚えています。
でも、舞台上でどうだったか、自分がどう踊ったかということを全く思い出せない。。。
発表会終了後に、母が楽屋に顔を出しに来てくれました。
さすが母親、何かがいつもと違うと気付いたのでしょう。
いつもの舞台後の笑顔はなく、なんか深刻な顔をして「大丈夫?」と言ってきました。
自分はインフルエンザだなんて思ってないから、「ちょっとしんどいけど平気。」とだけ言って、母は放置で片付けして帰り支度してバタバタ…。
一段落して母のところに戻ると、やっぱり深刻な顔。
そして薬を買いに行ってくれていました。
薬をもらって、まだ片付けがあったので母と別れスタジオに行き、寮に戻りました。
しかし、やっぱりしんどい・・・
ということで、みんなに迷惑もかかるので荷造りをして母の泊まっているホテルに行くことにしました。
ホテルに着いてとりあえず、熱を測りました。
なんと、40℃でした・・・。
母も僕もホテルの人もビックリ!
さっきまで舞台で踊ってた人が熱40℃?
急きょ病院に行って、点滴と検査をされました。
ここにきてやっと、インフルエンザであることが判明!!
医者も、さっきまで踊っていたと聞いてビックリしていました。
インフルエンザだったのに、寮では男二人同じ部屋で寝て、普通にレッスンしてリハーサルしてみんなに菌をばらまいていた・・・。
でもさすが、変人集団。
誰にも移りませんでした、先生以外には・・・
すみません、一番移してはいけない先生に移してしまいました・・・。
この経験を通して、人間はインフルエンザで40℃の熱があっても、自分が知らなかったら踊れちゃうもんなんだなって言うことを学びました。
だから前々回に書いた舞台もまだ、このときに比べたら楽な方かなと。
でも、実際は命がけでかなり危険なことしてますね。。。
記憶ないとかよっぽどだったんだと思います。
この記事を読んでくれた方はマネをしないように!
インフルエンザにかかったら、素直に病院に行って休みましょう。
今回は日本にあったらいいなぁと思うドイツのものについて書きたいと思います。
まず一つ目は交通費について。
日本に休みなどで帰国して思うことは、交通費が高い・・・。
電車で一駅乗るだけでも120円とか取られますよね。
車の免許は持ってないし、自転車では行ける距離じゃない。
東京とか横浜とかで、人に会ったりするにはやっぱり電車を利用するしかない。
だからしょうがない出費だけど、ドイツの仕組みと比べてしまうとどうしても、高いなぁって思ってしまう。
日本の場合は、JRとか地下鉄とか私鉄とか市鉄とか鉄道会社が一つではないから運賃もバラバラですよね。
ドイツの交通機関の値段設定は、地下鉄でもトラムでもバスでも普通の電車でも同じで、一つの街がエリア分けをされています。
例えば中心部がA、市内がB、郊外がCという風に。
切符を買う場合、2,3駅だけ乗れる短距離のものや時間制限付き、もしくは一日券でエリア別のチケットもあります。
エリア別のチケットを買った場合は、(時間制限付きの場合は2時間、一日券の場合は翌日の午前3時くらいまで)そのエリア内の地下鉄、トラム、バス、電車が乗り放題になります。
これすごく便利だと思いませんか?
僕の通っていたベルリンのバレエ学校の場合は、11年生から卒業までの13年生までは大学の授業も含んでいるため、大学から学期ごとの定期をもらいます。
二学期制なので、半年分を2回。
もちろん無料ではないですけど、この定期があれば、ベルリン内の交通機関は乗り放題。
普通に一カ月のチケットを買うよりもお得でした。
日本でも学生用の定期は安いですけど、自宅の最寄り駅から学校の最寄り駅までの区間しか乗り降りできないですよね。
まぁ日本でこのドイツの仕組みを取り入れるのは不可能だと思いますが、もしあったら便利なのになぁ・・・って思います。
2つ目は、飲み物の容器について。
コンビニやスーパー、自販機のなどで飲み物を買うことって多いですよね?
そのペットボトルや缶や瓶て家に溜まったりして結構邪魔じゃないですか?
ドイツではそのペットボトルや缶や瓶がスーパーに持って行くとお金に変わります。
ペットボトルの場合は一本あたり0,15€もしくは0,25€。
ビールなどの瓶は一瓶あたり0,07€だったかな?
なんだよ、たったそれだけ?って思う人もいるかもしれませんが、なめてはいけません!!
ペットボトルが10本集まったら、2,5€。20本でもう5€です。
飲み物なんて毎日飲むものだし、水も基本的にペットボトルを買う人が多いから、10本や20本なんて、すぐに溜まってしまいます。
日本だったらそのペットボトルは、リサイクルに出すとしても、はっきり言っちゃえばゴミですよね。
でもそれがお金になるとしたら?
ポイ捨てする人も少なくなると思いませんか?
まぁゴミ箱に捨てても、そのペットボトル漁りをする浮浪者がドイツにはいるのでそれもどうかと思いますが・・・。
でもこの制度があったら、ポイ捨ても減るし、お金の節約にもなるしいいと思うのは僕だけでしょうか?
今回のあったらいいなぁはここまで。
他にもあったらいいなぁがあったらまた書かせてもらいたいと思います。
こんにちわ。
ドイツもやっと夏らしくなってきて、半袖で外を歩けるようになってきました。
さて、今回はバレエの話を。
ダンサーにとって体調管理はとても大切なこと。
舞台やリハの時に怪我や病気をしたら周りに迷惑がかかってしまいます。
しかし、ダンサーも人間。
怪我や大きな病気はなくても風邪ぐらい引きます。
カンパニーに入ったら毎週のように公演があって、リハは毎日あります。
だから基本的に風邪をひいても休めないんですね。
鼻水が出る。頭が痛い。のどが痛い。くらいだったら何とか頑張れる範囲。
でも、辛いのは熱がある。咳が出る。お腹を下している。吐き気がある時。
そこまでいったらさすがに踊れない場合もあるから休む人もいます。
しかし、大きいカンパニーの場合は別ですが、うちのカンパニーのように15人くらいのカンパニーでは基本的に全部の作品に全員で出演します。
だから一人でもかけたら困るんです。
誰かが2人分の役をできる作品もありますが、できない作品もある。
場合によっては公演をキャンセルしなくてはいけなくなります。
自分のせいで公演がキャンセルになるのは、気持ちのいいものではありません。
それがみんなわかっているから、どうしても無理をしてしまうんですね。
リハーサルをするのは窓はあるけど密室のスタジオ。
その中で毎日何時間もリハーサルをします。
作品によっては人と密着して踊らなくてはいけない場合もあります。
そんな状況の中誰かが風邪を引いていたら、それぞれが気をつけていても簡単にうつってしまいます。
去年の12月のクリスマス前後。
カンパニーのほとんどのダンサーが風邪をひくという最悪の状況が起こりました。
去年の12月には初演が二つあり、みんなリハーサルで疲れていました。
ドイツの12月は雪が降ったり降らなかったり、気温もマイナスを行ったり来たりで体調を崩しやすい季節。
それに加え、外は寒いのにスタジオではみんな汗をかいて踊っています。
その、外と室内との温度差にもやられたのでしょう。
少しづつ体調を崩すダンサーが出てきました。
咳をするダンサー、鼻をかむダンサー、熱を出すダンサー。
それが段々と増えていき、僕も風邪をひいてしまいました。
咳・はな・熱。
熱は一番高いときで38℃くらい出ました。
それでも僕は熱には強いみたいで頭はぼーっとしてるけど、意外と平気で生活できるんです。
辛いのは咳とはな。
動いたら咳が出て、それに加え鼻がつまっていると呼吸がうまくできない。
だからすぐ息が上がってしまう。
そんな状況の中、カンパニーの作品の中で一番体力的にハードな作品の公演がありました。
ダンサーのほとんどが咳をして赤い顔をしていました。
でも、不思議なことに公演が始まって踊り出したら咳を誰もしないんです。
人間の集中力ってすごいなって思いました。
リハーサルでは咳が出て踊れなくても、本番になったら咳をせずに踊れてしまうもんなのだと。
しかし、一幕が終わった途端全員がゴホッゴホッと咳をし始めました。
やっぱりみんなしんどいんだよね。
と思いつつ自分も咳が止まらない・・・。
そして休憩が終わり、第二幕。
幕開き前、みんなはまだゴホッゴホッ大合唱。
音楽が鳴り始めると・・・シーン。
またみんなの咳が止まりました。
でもやっぱり咳は出なくても、みんなしんどいのはしんどい。
だから公演のでき自体は良くなかったと思います。
音取りがずれたり、振りを間違えたり。。。
それでも何とか、誰も倒れずに公演が終了。
幕が下りました。
その瞬間大合唱の始まり。
あっちでゴホッゴホッ。こっちでゴホッゴホッ。
お辞儀で幕が開くとシーン。
舞台からはけるとゴホッゴホッ。
舞台に出てお辞儀するとシーン。
幕が閉まってゴホッゴホッ。
この公演が今シーズン一番きつかった公演だったと思います。
それでも、咳が止まったり出たりをみんな同じタイミングでするのが面白かったです。
その一体感を舞台で発揮できたらいいのに・・・。
プチカルチャーショック4ということで、今回はドイツにあったらいいなと思うものを書きたいと思います。
まず最初に、日本にあるのにドイツになくてあったらいいなぁと思うもの。
一つ目は、コンビニ。
これ結構重要だと思いませんか?
ドイツにもコンビニのようなお店はガソリンスタンドとか駅にあります。
でもまず24時間営業じゃないし、品ぞろえが良くない。
日本のコンビニだったら結構何でもあって、お店が閉まった時間にあっなんか買い忘れた!とかってなった時でもコンビニに行けばだいたいの物は見つかりますよね?
ドイツではそうはいかない。
ある休みの日に油がなくなって買うのを忘れていたときがありました。
ということで、ガソリンスタンドに行きました。
しかし油がない!!
車のオイルはあるけど、料理のオイルはない・・・
さすがに車のオイルで料理はできないので、その時はあきらめてご飯とふりかけで食事しました。
そんなときに思うんですね、日本のようなコンビニがこっちにあればなぁ・・・って。
コンビニって何も買わなくても、お店の中ぐるぐる回ってるだけでも、なんか楽しいんですよね。
まぁ店側からすれば、買わないなら出てけって話でしょうけど・・・。
次にファミレス。
これはドイツにもあったら、繁盛すると思うんだけどな。
例えばお昼とか夜に家に帰ってご飯を作るのがめんどくさいとき、夜が遅くなってちょっと何か食べたいとき、あまりお金ないけど外食をしたいとき、何が食べたいかよくわからないとき、ファミレスに行けば問題解決じゃないですか?
普通のレストランよりも安くて早くて入りやすくて、和食・洋食・中華・イタリアンといろいろある。
ドイツだったら、外食したい時はまず何を食べたいかを考えて、全員の意見を合わせてレストランに行かなくてはいけない。
日本だったら何食べたいかわからなくなったり、人によって分かれたらとりあえずファミレスに行けばいい。そしたら全員何かしら自分の希望の物を食べられる。
食べ物とか味にこだわる人には、ファミレスだと満足できないかもしれないけど、質よりも値段とか量を重視する若者にはファミレスがあったら便利だろうなって思います。
三つ目はレストランでの水のサービス。
日本だったらレストランに入ったら、お水が出てきますよね?
ドイツは出てきません。
持ち込みは、ばれないように飲む以外は基本的に禁止です。
たぶん日本みたいに水がいっぱいないからサービスできないんだと思うけど、最初は水出てこないの?って驚いた記憶があります。
だから基本的に飲み物も頼まなくてはいけない。
これがなんか損してる気分になるときがあります。
喉がすごく乾いていて一杯飲みたいときはいいけど、そこまで喉も乾いてなくて飲み物がそんなにいらない時、水のサービスがあればいいのにと思うんです。
まぁでも水をただで飲めること自体、世界的に見れば贅沢なことなんでしょうね。
今回はドイツにあったらいいものを書かせてもらいましたが、ドイツのもので日本にもあったらいいなぁと思うものもあるので、また今度の機会に書きたいと思います。
こんにちわ、五月も半分が過ぎてしまいましたね。
ドイツは未だに朝夜は気温が一ケタというありえない寒さです。
さて、今回はバレエに関することを書こうと思います。
人生に失敗はつきもの。
誰でも一回は大きな失敗をしたり、恥ずかしい失敗をしたことがあると思います。
それは舞台上でも同じこと。
ということで、今回は舞台でやってしまった失敗エピソードを・・・。
あれは、2007年の夏のこと。
バレエ学校の校長先生のカンパニーの公演に出させて頂きました。
その公演というのが、5月から7月の毎週末金・土・日の18:00~、19:00~、20:00~の一日3回公演。
公演日数30日で90回公演。
そして、舞台というのが劇場ではなく、廃発電所。
一公演、休憩込みで3時間近くありました。
ええ?一時間ごとに公演始まるのに、どうやって3時間公演を3回するの?って思った人いると思います。
その発電所の中に3カ所の舞台を作ったんです。
劇場での公演だったら、舞台装置が変わって幕が変わりますよね。
でもこの公演はお客さんが移動したんです。
お客さんは一幕ごとに移動の全3幕の作品。
これすごく面白い発想だと思います。
でも、実はダンサーもスタッフも大忙しなんです。
踊って、移動してメイク変えて衣装変えて踊って、また移動して・・・というのを3回繰り返さなくてはいけない。
人によっては、発電所内をキックボードで移動していました。
やはり公演数が増えると、疲れや慣れが出てきてミスが多くなります。
これだけ移動、着替え、メイク替えが多いと慣れるのにも少し時間がかかります。
毎回同じスピードでは行かなくなるんですね。
この公演で犯した僕のミス。
それはまず一つ目は、カツラが取れそうになりました・・・。
この作品のフィナーレは、主人公の分身たちが3幕の舞台の中で3カ所に分かれて踊ります。
主人公の分身なので、全員同じ衣装で同じメイクで同じカツラ。
このフィナーレの振付が、結構頭を振る振りだったんで、本当はピンが頭に刺さってるんじゃないかって言うくらいしっかりととまっていないと踊れないんです。
でも、カツラをつけてくれる人がうまくピンをさせずに出番になってしまいました。
その結果、あまり頭を振れない・・・
心の中でカツラがぁ!!!と思いつつも、踊り続けなくてはいけない・・・
途中で頭を押さえたりして誤魔化して踊ってたので、きっとなんか一人違うって思われたでしょうね…。
そして二つ目、ズボンのチャックを閉めるの忘れました。
これはかなり焦った・・・このフィナーレの衣裳って他の衣裳から早替えなんです。
2,3分で衣装全部変えてメイク変えてカツラつけてって感じで、いつも大急ぎ。
僕はそれに加え、着替え部屋から自分の出る場所まで移動しなくてはいけませんでした。
だからもうパニックです。
それでも、出番に遅れることもなく公演をこなしていたんですけど、ある日やってしまいました。
舞台に出て行って踊っているうちに、ん?ってなんか違和感があったんです。
ズボンがなんか緩い!
・・・チャックが開いててボタン取れそう!!
舞台上でズボンが脱げたら大変なことです。
そこで僕はどうしたか、いつもより少し足を開いて踊り、自分が踊っていない少しの間に後ろを向いて急いでチャックを閉めました。
きっと近くのお客さんにはバレてたと思います。
でも脱げるよりはマシですよね?
3つ目のミス、それはつまずいてお客さんの中に突っ込みそうになった。
この作品の3幕には、階段の舞台、十字架の舞台、テーブルの舞台と3カ所の舞台があり、その間にお客さんたちは発泡スチロールでできた四角いものを椅子代わりに座っていました。
席の指定もないので早い者勝ちで、ある程度自分たちで好きに動かしながら観れるんです。
ということは、毎回お客さんの座っている位置が違うんです。
フィナーレの終わりに観客の中に散らばって踊るところがありました。
そのパートの前に舞台から飛び降りるんですけど、問題はここ。
お客さんの座っている位置が近いときとそうでもないときがある。
だから毎回気をつけて飛び降りなきゃいけない。
でも、自分もテンションがあがってるから結構勢いで行ってしまう。
それでもうまく着地できてお客さんにぶつからなければいいんですけど、一回思いっきり飛び降りて、お客さんの座っている発泡スチロールの椅子につまずいてしまった・・・
フィナーレはお客さんを怖がらせなきゃいけないのに、笑われてしまいました。
と、まぁちょっと情けない失敗エピソードでしたね。
これ以外にも、振付を間違えたり、振付がとんでしまったり、音取りをミスしたり、衣装が破れたり・・・。
お客さんにわかるようなミスではなくても、あぁあそこ上手くいかなかったなとか、ミスったなとかって結構毎回あるもんなんです。
だから、舞台は面白いし、怖いなって思います。
こんにちわ。日本はゴールデンウィークですね!
さて今回は、プチカルチャーショック3と題して、祝日や休日のドイツについて書かせてもらいたいと思います。
まず、祝日って一年の中で日本だと、15日あります。←違ってたらすみません・・・。
でもドイツは10日あるかないか。
元旦と、イースターとメーデーとクリスマスとドイツ統一記念日とあと何日かの祝日があるだけ。
そう考えると日本て祝日が多いなって思います。
でも、日本とドイツの両方で生活してみると、なんとなくドイツの方が休みが多い感じがします。
それはなぜか。
僕が思うに、それはドイツの方が休みは休み。と、はっきりしているから。
学生は得に休みが多い。
ベルリンのバレエ学校にいた時の話をすると、まず年度始めが8月の半ばくらいです。
そして、10月に秋休みがあります。
12月にクリスマス休み。
1月の終わりくらいに冬休み。
3月にイースターのため春休み。
最後に7月から8月にかけて夏休み。
一週間以上の休みだけで年間に5回。
夏休みは、6週間あります。
この他に、祝日、もしくは長い休みがない月は、土日の連休が一回あります。
ということは、最低でも月に一回は連休があるんです。
休みが終わったらまたすぐに休み?という感じで、嬉しいんですけど、最初のころは休み多すぎでしょ!って思いました。
ただこれは学生の場合なので、カンパニーに入ると、日曜日と祝日は基本的に休みですが、あとは夏休みが最低6週間と年末年始に何日かの休みだけです。
日本の社会人に比べれば、夏休みの6週間なんて贅沢ですね。
休みは誰でもうれしいもの。
だと思うんですけど、ドイツの休みは本当にしっかりしていて、未だに納得いかないことがあります。
それは、祝日や日曜日にスーパー、デパート、レストランなどのお店も休みを取ること。
これ日本で考えられますか?
個人経営とかのお店とかだったら、日曜日休みとか祝日休みはわかります。
でも、街のほぼ全部のお店が閉まるって想像できます?
日本的な考えでいけば、日曜や祝日は休みの人が多いから稼ぎ時だと思って働きますよね?
客商売をしている人は、他の人たちが休みのときに働いて、働いているときに休みを取りますよね。
月曜定休日とか水曜定休日って多いですよね。
でもドイツは違うんですね。
稼ぎ時とか関係ない。
休みは休み。
みんなが休みの時はみんな休み。
なので、日曜日や祝日の街中は静かです。
開いてるお店は、カフェが少し、レストランも場所によって。
今はもう慣れましたが、最初のころは土曜日や祝日の前の日に、次の日の分の食料を買い忘れたり、調味料などがなくなったりして困った記憶があります。
日本だったら、明日は休みだからショッピングに行こうってできますが、ドイツではそうはいかない。
だから、休みの日は家にいてダラダラしてしまうことが多くなる。
たまにはダラダラも必要ですが、休みなんだからどこかに出かけたいって思うときもありますよね。
でも、お店が休みだから出かけてもつまらない・・・。
公園行って散歩したり、自転車でサイクリングしたり、という手もありますが毎週は疲れます。
とにかく休みの日にすることの選択肢が少ない・・・。
これが僕にはどうしても許せない!
平日休みにして日曜日は営業しようって気になぜなってくれないのでしょうか?
それと営業時間。
これもちょっと許せません。
これはほぼ例外なしにお店は20時までの営業で閉まります。
もちろんレストランはもう少し遅くまでやってます。
でも、スーパー、デパート、薬局などは20時に閉まります。
土曜日なんて16時や18時で閉まるお店もあります。
これどう思いますか?
日本だったらだいたい21時、22時まで営業じゃないですか?
ただ一つ気がついたことがあるんですが、ドイツのだいたいのお店の営業開始時間が、8時。遅くても9時だったと思います。
それに対して、日本は早くても9時もしくは10時開店のお店が多いですよね?
ということは、結局営業時間自体は短くないみたいなのです。
ドイツ人は朝が早い。ということですかね。
ヨーロッパって日本よりも、家族の時間を大切にする文化のような気がするので、休みもしっかりあって夜も早く家に帰れる営業時間になってるのかもしれないですね。
でも、この営業時間と定休日に関して、日本人は文句を言いたくなると思います。
結局、日本が働きすぎで休みが無さ過ぎるんでしょうけど・・・。
当たり前のことですが、日本にあってドイツにはないものとか仕組みって結構あって、これドイツにあったら絶対便利だよねって思うことがいくつもあります。
もちろんその逆もあります。
なので、今度はそのことについても何回かにわけて書いていきたいと思います。
先日、バレエ団についてフリーカンパニーと、劇場付きのカンパニーがあるということを書かせてもらいました。
今回は、もう少し掘り下げて、劇場付きのカンパニーの違いについて書きたいと思います。
フリーのカンパニーの場合は、振付家の人が自分の作品を上演するために、カンパニーを作っている場合が多いと思います。
では、劇場付きカンパニーの場合は、誰が上演する作品を作っていると思いますか?
これも、そのカンパニーによって違いがあります。
①芸術監督兼振付家の場合。
②芸術監督とは別に、カンパニー付きの振付家がいる場合。
③ゲストの振付家の作品だけをやる場合。
だいたいこの三つのどれかの仕組みでできていると思います。
さて、ダンサーにとって一番いい環境はどれだと思いますか?
これは本当に個人差だと思います。
ここからは僕の個人的な意見と考えになります。
まず①の場合の良いところは、振付の人と深い仕事が出来るということ。
芸術監督が振付もする場合、監督はこのダンサーに合うものはなにか、得意なものは何か、逆に何が苦手で、何が合わないかなどを知った上で作品を作れます。ダンサー側としても、いつも同じ振付家と仕事をすれば、時間が経つにつれて、その人の癖や好みがわかり、お手本を何回も見せられたり、説明されなくても求めているものがわかるようになると思います。
また、振付家に気に入ってもらえた場合は、もし異動になった場合も連れて行ってもらえる可能性があります。
ただ、①の場合は、カンパニーのレパートリーのほとんどもしくは全部を、監督が作ることになります。
振付家によって、クラシックが好きな人、モダンが好きな人、コンテンポラリーが好きな人など、スタイルや好みが全く違います。
トゥシューズでしか踊ったことない人には、裸足で床を転がるような踊りはできません。
なので、その振付家のスタイルしかできなくなる場合があります。
このダンサーとしてのレパートリーが狭くなってしまうことが①の欠点になると思います。
次に②・・・
は、飛ばして③に行かせてもらいます。
僕が今所属してるカンパニーもこの③に分類されます。
芸術監督はいますが、監督は作品を作らずに、リハーサルやレッスン、振付の手助けなどをしています。
さて、③の利点は、いろんな作品、振付家、スタイルと出会えることだと思います。
ダンサーとしては、いろんな作品や振付家に出会い仕事をできることは、幸せなことだと思います。
また自分に合ったものはなにか、自分がやりたいものは何かって最初からはっきり分かってる人って少ないと思います。
その点で③は自分を知る、とてもいいチャンスだと思います。
ただ③の場合は、毎回違うスタイル、振付家と仕事をするので、作品ごとに振付家の求めるスタイルに順応していくのが大変だと思います。
②については、①と③の長所短所両方を持った環境だと思います。
最後に、僕個人の意見としては、経験の浅いダンサーは③のカンパニーに入り、いろんな作品やスタイルを経験して、自分に合ったもの、自分のやりたいことを探して、自分の求めているスタイルや自分に合った作品をしている①のようなカンパニーでその人のスタイルを極めていくのが理想ではないかと思います。
上下関係や敬語。
社会人だけに限らず、学校でも目上の人とうまく付き合っていく上で大切なものですよね。
学校では、先生にはもちろんですが、学年が上の先輩には敬語で、人によってはさん付けで話しますよね?
大人の社会では、自分よりも一日でも早く入った人は先輩。
年齢に関係なく、上司には敬語。がルールですよね?
よくドラマとかで、自分の部下だった人が出世して自分の上司になって敬語を使っている場面を見たりしますが、それが日本の上下関係だと思います。
では、ドイツではどうか。
僕が生きてきたのは狭い世界ですが、その中で感じた日本との違いを紹介したいと思います。
まずはドイツ語での敬語ですが、英語のYouにあたる言葉が二つあります。SieとDuです。
Sieは目上の人、初めてあった人、そこまで親しくない人に使います。
Duは、友達や家族、親しい人に対して使います。
他に動詞が変わったり、丁寧な言い回しもありますが、簡単に言うとSieとDuの使い分けで、敬語になったりタメ口になったりします。
バレエ学校では日本と同じで、先生や事務の人など、大人の人には敬語で話します。
学校での上下関係で日本と違うところは、生徒同士の上下関係がないところ。
学年関係なしに話すし、遊ぶし、ケンカします。
あまり誰が年上で年下という意識がないように感じました。
というのも、僕の通っていたバレエ学校では普通に留年などがあるので、あまり年齢は重要ではないのかなと思いました。
日本だと、小学校までは学年関係なく一緒に遊んだり、言葉づかいもあまり気にしないで接していますが、中学や高校に入ると先輩後輩という上下関係が生まれると思います。
僕も小学校の時は、普通に下の名前で呼んで一緒に遊んでいた人に、中学に上がったら名字に先輩付けで敬語を使って話さないといけなくなった、という経験があります。
ドイツ語で言ったら、Duで話していた相手に、Sieを使うようになったってことですね。
これ、たぶん欧米人には理解できないことだと思います。
なんで生徒同士で敬語を使うんだろうって不思議に思うのではないでしょうか。
ここは文化の違いですね。
ドイツに来て初めのころは、ドイツ語もちゃんとわからなかったので、子供たちが何が言ってるのかわからなかったのですが、だんだんわかるようになるにつれて、結構生意気なことを上の学年の子に言ったりしてるんだってわかりました。。
あっこれ日本だったら、体育館の裏に呼び出しだよなって一人で思ったりしてました。
学校はこんな感じでした。
あと、学校について一つ今でも感覚が理解できないのが卒業生。
在校生だったころは先生に対して、Sieで話して、○○先生と呼んでいたのが、卒業したら先生に対してDuになって下の名前呼び捨てなんです。
これはもうそういうもんなんだなぁって思うしかないんですが、なんか変な感じしませんか?
金○先生の生徒が、卒業したら金ぱっつぁんって呼ぶのと同じ感覚なんでしょうか?
次にバレエ団での上下関係。
一言で言うと、ありません。
Sieを使うことはないです。これは監督に対しても、振付家に対してもそうです。
日本のバレエ団は、というかバレエ界ははっきり言って上下関係が厳しいと思います。
体育会系集団なので、先輩の言ったことは絶対。
衣装を持って来いと言われたら持って行き、のどが渇いたと言ったら飲み物を買いに走る。
レッスンでも先輩の前に立ってはいけない、鏡で被ってはいけない、バーは下の人間が準備して片付ける、など・・・カンパニーやその人個人によって差はありますが、上下関係は絶対にあると思います。
しかし、ドイツのカンパニーで上下関係はないと思います。
監督もダンサーも振付家も全員下の名前で呼び合うし、言葉づかいも丁寧な話し方をする必要はありません。
もちろん、レッスンでは先輩ダンサーの定位置というのはあるので、その邪魔をしたら言う人もいますが、基本的には譲り合いというか取り合いというか、自由です。
欧米人は基本的に名字ではなく、下の名前で呼ぶので、それはもう違和感がなかったのですが、監督や振付家の人に対しても下の名前で呼んで、タメ口で話していいというのを知った時はビックリしました。目上の人ではないんですかって思いました。
でも、上司という感覚ではなく、仕事をしていく仲間という感覚なんでしょうかね。
僕はどちらかというと、上下関係が厳しい環境を見ながら育ったような気がします。
なのでどうしても、先生はいつまでも先生だし、監督は監督で仲良く話す相手ではないし、先輩ダンサーとも自然と距離を取ってしまいます。
ドイツに来て5年経っても、そういうところは18年生活して育ってきた、日本の文化が体に染み付いてしまっているような気がします。
4月1日といえば、エイプリルフール。
誰かに騙されて恥ずかしくて、悔しい思いをしたことはありますか?
僕は、誰かを騙したことも騙されたこともないのですが、バレエ学校でのエイプリルフールの出来事を、思い出したので紹介したいと思います。
去年の4月1日。僕はまだ学生でした。
僕のクラスにおふざけの好きな、タジキスタン生まれポーランド育ちのDくんがいました。
朝の学科の授業が終わり、その後にクラシックのレッスンがありました。
いつも通りバーレッスンから始まり、そのあとはセンターでのレッスン。
いつもと変わらぬ、レッスン風景でした。
しかし、レッスンの終盤。
ジャンプのコンビネーションになった時に、例のDくんが急に僕らにコソコソと
「いいこと思いついた!!見てて!」
って言うんです。
第1グループが終わり、第2グループ。彼の番が来ました。
最初は他の子と同じように、コンビネーションをこなしていました。
しかし、コンビネーションの途中で急に倒れました。
彼は床にうずくまって足首を抑えて痛がっています。
これが、その日に思いついた彼のおふざけ。
ジャンプの着地に失敗して、足を怪我した振りをしたんです。
でも、先生は何も知りません。大慌てです。
先生はすぐにスタジオから走って出ていき、保健室にアイスパックを取りに行きました。
それを見た彼は嬉しそうでしたが、周りの僕らは苦笑い・・・。
そして彼は先生が戻ってきた瞬間に、何もなかったかのように立ち上がりました。
Dくんは笑顔で
「ジャジャーン♪」と歌いながらジャンプをし、空中でくるくると2回転して着地!!
先生はもう何が何だか分からなくなり、
「なにしてる!すぐ足冷やしなさい!」
とアイスパックを彼に渡しました。
「April♪April♪」
とここでネタばらし。
しかし、先生はパニック状態で状況を把握できてません。
そこでみんなでもう一度、状況説明。
「今日は4月1日だから、今のはおふざけだ」と。
騙された恥ずかしさと悔しさと怒りで先生の顔がだんだん赤くなっていきました。
Dくんの名演技の勝ちでした。
彼のこけ方が全くわざとらしくなく、本当に足を捻挫したように見えるように転んだんです。
まぁその演技には拍手ですけど、やりすぎだろ!!と先生が気の毒に思えました。
エイプリルフールに先生を騙すのがみんな好きみたいで、他のクラスや卒業生は、レッスンの時間に着替えずにスタジオに行き、先生が来たら「今日はやる気がないので帰ります。」と怒らせてみたり、自由なレッスン着(普段は学校指定のレッスン着を着なくてはいけません)を着たり、ボロボロのカラフルなタイツを履いたり、お腹に服などを詰めて妊婦の振りをしてレッスンを受けたり・・・
日本でこんなこと考えられますか?
僕は、こういうことを笑って許してくれる先生たちはやっぱり外国人だなぁって思いました。
先生方も毎年毎年騙されているので、いい加減4月1日は警戒しようよ。とも思いますが・・・
と、まぁ今回は4月になったということで、こんな出来事を思い出したので書かせてもらいました。










