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2010/02/09

今はさっぽろ雪祭り期間ですが、前半は寒いの一言!2月に入り本当に寒い日が続きました。最低気温が10度以下で、最高気温もマイナス5度以下!という日が続きました。しかし、後半は一転暖かいです。やはり、今の気象はへんだな。 

さて、乳牛には「乳熱」という変わった名前の病気があります。常々なんで「熱」なのか不思議なのですが・・・・・むしろ皮温雅下がる病気なので。 

乳牛の分娩直後に多い低カルシウム血症(乳熱)は、泌乳開始に伴い血液から乳房へ急激にカルシウムが失われた場合、消化管や骨からの補給が間に合わないことで起こります。症状は筋肉神経の機能障害で起立不能に陥ったり、難産・子宮脱・胎盤停滞の原因となります。また産後食欲が増加せず、乳熱が持続すると第胃変位やケトーシス・繁殖障害の誘因となります。胎子の骨格形成のためにカルシウム需要量の増加、分娩ストレスによる食欲減退のために骨格からのカルシウム放出の増加も一因でしょう。 

治療は主にボログルコン酸カルシウムの静脈内注射あるいは皮下注射ですが、立つ時は治療中に立ちだすので、非常に劇的な効果があったように見えるので、獣医師をたくましく見せる疾患でもあります。 

カルシウムが減少すると神経は興奮しやすくなりますが、筋肉の収縮は減少します。筋肉の収縮が低下するのは、神経筋接合部のアセチルコリンの放出を低カルシウム血症が妨げるためといわれています。末梢神経が興奮すると、自ら信号を発し筋肉を収縮させる。これをテタニーと言う。神経の興奮が筋肉の収縮低下に勝るために、筋肉が収縮するのである。感覚神経も興奮されやすくなるため、しびれ感、チクチク感を感じる。喉頭の平滑筋も収縮させるために嚥下障害、気管けいれんによる息切れが起こり、喘鳴が聞こえる。気道を閉塞して死亡することもある。中枢神経が興奮すると、けいれんが起こる。低カルシウム血症は心筋の収縮を減少させるために、心拍出量減少、慢性心不全、低血圧が起こる。非常に恐ろしい状態になります。
 カルシウムを調節しているものに、副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone PTHと略す)、ビタミンD、カルシトニン(calcitonin)がある。
 血清カルシウムを増加させるには、どうしたらいいのか。体にたくさんのカルシウムを取り込むか、カルシウムの腎臓からの排泄を減らすか、骨にたくさんのカルシウムがあるのだから、これを血清に取り込む(これを骨吸収と言う)かのどれかである。
 

昔からいろいろな予防策があるのですが、分娩直後に大量の「味噌汁」を牛に与えるというものがあります。分娩後の脱水を防ぎ乾物摂取量を増やすことで予防しようというのもですが、難しい理論よりこういう素朴な対策いいと思いません?

なにより、愛情入っています!

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2010/02/09 05:42 | 獣医学 | No Comments

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