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2009/03/29

北海道札幌市も結構雪解けが始まり、ようやく庭の土も見えてきました。犬が一番喜んでいます。

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 今日は主にセラピー犬の犬種について書きたいと思います。 

 まず、犬ではありませんが、動物に関するトリビア的な話から・・・

牛のホルスタインといえば「白黒」ですが、「赤いホルスタイン」が時々います。毛色に赤い色が混じっているだけで特に能力等には違いはないのですが、この色が好きで集める牧場の方もいるようです。昔、改良のためにショートホーンという赤い毛の肉牛を交雑したことがあり、その遺伝子が残っているためと言われています。ホルスタインといえば「白黒」と思われていますから、初めて見る人はちょっとびっくりすると思います。何せ「赤白」牛ですから。

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  そのほかの動物に関するトリビアを紹介しましょう。雑学の本を読んでいて、動物に関するものが面白かったので、その一部を引用させていただきます。例えば


(1)哺乳類でもハリモグラはおしっこもウンチも子供も同じ穴(総排泄腔)からでる。
(2)カンガルーには臍がない(胎盤ができない)。

(3)パンダの前足の指は6本ある。

(4)アシカとアザラシの違い(似ていますよね)は後ろ肢の位置にある。アザラシは後ろ足が完全に後ろを向いている。

(5)ミツユビナマケモノの首の骨は9本もある(普通7本)。ちなみにキリンは首が長くても7本です。

(6)サイの角は毛が集まってできている。だから折れても後からまたはえてくる。

(7)ヤギや羊の虹彩(瞳)は横長である。猫は縦長である。

(8)コアラの赤ちゃんは母親のウンチを食べて育つ。

9)ナマケモノの毛並みは逆立っている(いつもぶら下がっていますものね)

(10)カバの汗は赤い。

 まあ、こんなところです。いろいろ不思議なことがあるものです。 

話しは変わって、セラピー犬の犬種の話題にしましょう。

NPO北海道ボランテイアドッグの会の資料を見ていましたらセラピー犬の登録犬種の変遷に少し特徴がありました。

 セラピー犬の中で10年前はゴールデンレトリバー(GR)が38頭でラブラドールレトリバー(LR)が16頭だったのですが、2008年は逆転してGRが19頭、LRが30頭でした。理由は分かりませんが、飼養頭数が2006年くらいからLRの方が多いようです。そんなところが影響しているのでしょうか。

ところでJFKの登録犬の人気ランキング2008年では

1位(3):プードル

2位(2):チワワ

3位(1):ダックスフンド

4位(5):ポメラニアン

5位(4):ヨークシャー・テリア

6位(6):パピヨン

7位(7):シー・ズー

8位(9):フレンチ・ブルドッグ

9位(12):柴

10位(8):ミニチュア・シュナウザー

 *カッコ内は前年順位

で、ちなみにGRは17位、LRは15位とセラピー犬で上位を占める犬はJFKの登録犬数では上位ではありませんね。

一方、当会でのセラピー犬登録ではJFK登録上位のプードル、チワワ、ダックスフンドは特に大きく増えていませんし、上位でもありません。プードルが4頭、チワワ0頭、ミニュチュアダックスは6頭です。

やはりこの辺は、GRとLRは別としてセラピー犬としての適性が反映された結果でしょうね。柴もJFKの登録が結構多いようですが、当会の登録セラピー犬では今のところゼロです。それでも、どんな犬種であっても適性はあり得るのでどんどん適性検査を受けていただきたいですね。

 3月28日はセラピー犬の春の適性検査でした。そのときの様子は次回にでも紹介させていただきます。

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2009/03/22

 毎年この時期になりますと、いまだに思い出すのが獣医師国家試験です。

  僕は6年制獣医師の第1期生で、試験が記述式からマークシート式に初めて移行しどんな問題なるのか分からないときでしたから、ドキドキでした。それまでは、記述式ですから、「何か書けば点には結びつく」みたいな所はあったようです。それに、試験管と対面式の試験があって、例えば試験管:「この器具の使用目的は?」受験者:「○○ですね」試験管:「・・・・・、ちょっと聞き取れなかったですが」受験者:「言い間違いました。×××です。」試験管:「そうですか。じゃ次」受験者:「(ほっ・・・)」 まあ、先輩から聞いた話しなので、誇張していると思いますが、人間的な試験?であった側面もありかと・・・  その点、マークシートは「人間的」要素は全く入りません。5つの中から正解を選び、マークしていきます。従前の対談式試験はプリントされた写真や図から正解を選択する方式に変わっていました。あとは、合格点をどこで切るかですが、やはり試験の性質上6割が合格最低ラインの目処になっていたと思います。  

 僕は、「国家試験対策委員会」なるものの委員でして、「解剖学」部門の担当でした。この委員の役割はなにか?それは、獣医学科を有する各大学の委員と連携して、傾向と対策を受験者に提供することにあります。傾向と対策といっても試験問題が教官から漏れたら大変なことですし、そんなことはないでしょう。しかし、作るのは大学の教官でその本人が授業をしていれば、やはり作った問題に関連することは「ここ、大事だから!」なんてことぐらいは人間ですからでます。しかし実際は各大学の専門分野の複数の先生が膨大な問題を作りプールしてあるので、提出している問題がどの年にでるかは当然分からないので、強調しようにも強調のしがいがない。それでも、「藁をも掴む」気持ちで試験時期の近い授業では「ここ、強調された!」なんて情報が飛び交うのです。まあ、ほとんどガセネタでしたが、偶に、当たることがあるので「国家試験対策員会」の存在はそれなりに重要です。それと過去問の提供もあるでしょうし。でも、僕らのころは「過去問」すらなし。   それと、国家試験対策委員会の重要な役割は「受験環境」作りです。試験当日に寝坊をしたり、遅刻したら大変です。希望者を募り、試験会場の近くのビジネスホテルを貸しきりにしました。この担当の責任者こそが「僕」だったのです。イヤー、正直試験勉強どころじゃなかったですね、試験直前は!予定の変更、追加、キャンセルと毎日動きます。弁当の手配までして、それに忙殺されました。一番大事な1週間前からの勉強は落ち着いてできませんでした。しかも、僕の実家は試験会場の近くだったのに、役割上宿泊することにしました。でも、これが良かったですね。前日、ホテルで皆と勉強した内容がかなり出たのです。自分ひとりだったらどうだったか? 

 なかには凄い人がいて、2日間ある1日目の試験で「もう合格だ!」なんて言って、ススキノに飲みに行った連中がいました・・・・・   なんとか試験も無事終了して、卒業式の直後くらいに合格発表です。事前に今年は何名落ちたとか、根拠のない噂が流布して大いに不安を掻き立てられたものです。で、ついに発表!僕らの大学で受験した「現役生」で落ちたのは130名くらいでたったの1名(その落ちた人も実は翌年合格したのですが)。凄い快挙でした。いまでも時々落ちる夢をみますがね。  

 で、いまはどうか?ちなみに今年度の農水省の発表では、 

区分 受験者数 合格者数 合格率
新卒 1,029人 888人 86.3%
既卒 232人 94人 40.5%
その他 1人 1人 100.0%
1,262人 983人 77.9%

 80%切っています。現役だけで見ても90%を切っています。 難しくなったのかなあ。入学するレベルはものすごく上がっているのですが。 なにはともあれ試験って嫌ですね。今は試験がなくてとても安らかな気持ちです!

2009/03/15

 皆さんこんにちは。

 北海道はまだまだ雪が降っていますが、徐々に春に近づいています。いま、釧路市中心部の幣舞橋のたもとに何故かラッコが居ついていて、「クーちゃん」と呼ばれています。市民のみならず観光客までよんで呼んで、時ならぬ「クーちゃん」ブーム。すぐ近くの商業施設釧路フィッシャーマンズワーフMoo」で売り上げが増加したとか。その前までは、売り上げが低迷して困っていたようですが、急に業績がよくなったようです。サイトではクーちゃん観察日記までありますよ。釧路は人口、産業とも低迷していますが、たった一匹のラッコが元気付けているのですから、動物の力は凄いですね。   

 今回は当会で行っているセラピー犬の適性検査がどんなのものか簡単に紹介させてください。 

 この適性検査で「適性あり」と判断されないと、当会ではセラピー犬として活動できないしくみにしています。この検査は何回でも受けることができて、春と秋の年2回実施されます。今年の春の検査は3月28日に予定していまして、今準備に大忙しです。 この適性検査をクリアしますと、2年間のセラピー犬の活動ができますが、2年後にはまた継続のための検査が必要です。つまり、永久ライセンスでなく「更新」が必要です。  

適性検査は大きくに以下のように分けられます。

     対人・服従検査

     マナー検査

     犬体検査

 検査の順番は①の「対人・服従検査」から先に行い、攻撃性を示すなど潜在的性質や服従性に問題がある犬はその場で不合格にします。

 この検査を合格した犬だけが「マナー検査」を受けます。「マナー検査」は攻撃性を示す犬の排除と、セラピー活動に対する適性を調べる検査です。検査は通常5名の検査員で行います。順番に説明しますと、     

ア.モデル犬2頭とともに椅子の横に座らせて、活動の動機等を数分聞きます。これにより活動の意思確認と犬のコントロール技量を見ます。

イ.体全体をなで続けるテスト30秒間程度犬体全体をなでて犬の反応を見ます。ウ.強く触ることに対する反応テスト。全身を手のひらでつまむように触れて犬の反応を見る。     

. 見つめる検査3秒程度の間犬を凝視して、犬の反応を見る。

オ. つまむ検査  犬の指と指の間を0.5秒程度つまんで犬の反応を見る(2回繰り返す)カ.他の犬に対する態度モデル犬の周りを1周させて反応を見る。判定基準は以下のとおりです。

<中止と判定する反応(事項)>     

○攻撃(唸る、咬もうとする、咬む:甘咬みを含む)を示したとき

○吠えたとき

○排せつしたとき

○人に飛びついたとき

○他の犬に迷惑をかけるすべての行為(上記の中止項目を含めて)。中止と判断された時はすぐに退室を指示します。

○飼い主の犬に対する威圧的なふるまい、強い口調、痛みを与えると思われるハンドリングなど、第三者から見て「不愉快さ」を感じる行為は、失格とします。

要注意反応(事項):▲マーク>

     不安そう、心地悪そうにしている。

     非常に喜んでいるが激しい動きを伴う。

     不安そうに何回も振り返る。

     その他(検査により異なる)

合否判定はこんな感じです

①「中止」と判断された場合はその場で不合格となるが希望すればその後も検査は受けることができる。

     受験犬の合否基準:検査ではすべて▲があってもかまいませんが、全体を通しての判断材料とします。

     合格犬は2年更新とします。  

 そして、「適性あり」と判断された場合に、後日犬体検査を行います。これは動物病院で所定の健康診断をしてもらい、血液は大学に送付して人獣共通伝染病のチェックも行ないます。これは1年に1回行うことにしています。   そんなにハードルの高い検査ではありませんが、所謂合格率  

新規受験犬  :4割  

継続(更新)犬:8割  

合計     :6割  といったところです。  これでもざっと概略ですが、とにかく犬が人を噛んでしまうようなことないこと、犬に過剰なストレスがかからないこと、犬から病気がうつるようなことがないことを確認することを目的として検査を行っています。ですから、検査に合格したから「いい犬」で不合格だったから「ダメな犬」ということではありません。その辺の誤解が多いので注意するようにしています。 

 なんにせよ、今の検査がベストではなく、ベターですので、ベストを目指して改良し

ていくことが肝心です。

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2009/03/08

今回はアニマルセラピーでどのような効果が期待できるかについて書きます。

 

 2005年12月に訪問させていただいている施設にアンケートを実施し、アニマルセラピーにどんな効果があると思うか調査したことがあります。

 施設としてアニマルセラピーにどんな効果を期待している聞いたところ、

     入居者の気分転換

     会話の増加

     施設の活性化

でした。体調の改善などの身体的なことに関する期待は少なかったです。

 

実際の効果の面では、

     入所者が明るくなった

     会話が増えた

     気分転換になる

が効果として認められました。体調が良くなるだとか、夜よく眠るようになっただとかの身体的効果はそれほど認められなかったようです。

 

活動に関して、心配されることに関しては

     犬の毛によるアレルギー

     犬からの感染症

     館内の衛生問題

     犬が原因の怪我

等でした。つまり、犬から病気をうつされないかという心配が大半でした。

北海道ボランティアドッグの会のセラピー委員会で行う検査には「犬体検査」といつて、犬の健康状態はもとより、人にうつる病原体の有無も検査していますので、安心してもらっています。

 

犬の行動に対する不安は90%近くの方が心配していません。さらに、80%以上の人が現在の活動に充分満足しているようです。

 

以上、総括すると以下のようになります。

今回の調査の結果、アニマルセラピー活動による効果をある程度明確にできた。それは施設側が最も期待していた「気分転換」に合致するもので、「精神の安定」に関して最も効果があることが判明したことは、活動する側にとってもその有効性を十分に認識できたことで有意義でした。 また、入所者が「明るく」なり、入所者間の「会話の増加」にも活動が役立っていることが確認されたことは、本会会員が普段の活動を通じて感じていることが裏付けされたと思われました。 効果全体を通じて、身体的(健康上)な効果より精神的効果の方が大きいことが確認されたが、精神的な効果が身体面に結果として間接的にいい影響も与えていると考えています。 また、活動に伴う不安事項に関しては、犬の行動そのものには不安を感じていないが、「犬の毛によるアレルギー」や「犬からの感染症」に対しては高い割合で不安を感じているので、今後も犬の犬体検査の徹底や活動中のガムテープ等による毛の除去等の一層の努力が必要であると思う。これらに関しては現時点でも対策を講じていますが、施設側を安心、納得させるために、会としての取組みの内容を十分に施設側に伝える必要があるでしょう。 一方、犬の行動に対する不安がほとんどなかったのは本会で行っている「適性検査」が適正な活動犬の選抜に有効に働いているものと判断されます。 さらに、現在の訪問回数や頭数に関しては概ね施設側は満足していることが判明した一方で、やはり参加する活動犬をもう少し増やさないと、施設側のニーズを十分に満足させることができないと判断されました。 活動に対する改善要望事項を見ると、施設側と定期的に共同で勉強会を開いてほしいとの希望があったが、相互に情報と意見の交換をすることで更に活動の質の向上ができるものと思われました。 特に本会は老人介護施設や病院という介護が必要であったり、疾病を持つ入所者や患者を対象にしていることから、より一層介護施設や医療現場職員との連携が必要であると考えられました。 

アニマルセラピーの効果については、まだ充分に分析されているとは言えませんが、まとめてみるとこんな感じです。効果があるのは関係者の皆さんの反応を見れば分かります。それで充分なのかもしれません。

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2009/03/01

 前回、学生時代のことも少し書かせていただきましたが、獣医師実習のことも少し触れましょう。

 

 進級して、3年生以上になるとそろそろ臨床に関りあいたくなるものです。それでよく行うのが長期休期間の「臨床実習」です。臨床と言っても大きく「大動物臨床」と「小動物臨床」があり、前者が牛や馬中心とした産業動物を対象としたもので後者が犬や猫等のペットを対象としたものです。今は完全に逆転しましたが、僕の時代は大動物臨床の実習の希望が多かったですね。公募や先輩の人脈を辿るなどして、1~2週間臨床に関することを現場で学びます。これは、授業の単位とは関係なく自主的なものですから、基本的には自費で行きました。今は、大動物臨床のことをもっと知ってもらうため「補助」があるみたいですが。

 ともあれ、僕は確か3年と4年生のころ友人と2名で夏休みに北海道の道東に2週間ほど「武者修行」の実習に行きました。大動物臨床研修です。X地区の農業共済組合という団体で、先輩を頼って2週間くらいお邪魔しました。北海道は基本的にこの農業共済組合という農業団体が家畜診療所の大部分を占めています。大動物の場合は基本的に「往診」です。小動物と違い患者さんが病院まで来てはくれませんので、必要な診療道具や薬剤を車に積んで農家まで往診します。その助手席に乗せてもらい、先生が診療する様子を見たり、あるいは簡単な補助をすることで「臨床」の一端を知ることができます。

 聴診したり、体温を測ったり、その動物の様子を飼い主さんから聞くなりし、必要に応じて現地で検査をしたり、さらに詳細を調べる場合は採血して血液検査の材料をとります。その場合大概は頚静脈から血を採りますが、動物が暴れないように「保定」します。このときが実習生の活躍の場面です。頭を動かさないように、ロープで固定して動物(大抵牛でしたが)を押さえつけます。牛は猛獣ですから本気を出すと物凄い力です。正に格闘です。人間は採血のときそうは暴れませんが、牛は物凄く暴れます。大動物は体力勝負だと感じましたね。注射も独特です。筋肉に注射するのですが、何せ「牛革」ですからね、そう簡単に針を刺せません。まして、注射器を付けたまま刺そうとしても大抵だめで、予め指すところをアルコール綿花で消毒しておいて、針だけ先にパンとお尻に打ち付けておいて、牛の動きが少し納まった瞬間をとらえて注射器を付けて薬剤を注入するのです。いやー、最初見たときは「神業」だと思いました。それとともに、「なんてヤクザな医療か?」と感じました。でも、それを見ているうち、段々と頼もしく見えてきたものです。普通できませんよ、あんなこと!しかも、油断すると後足が飛んできます。

 それと、牛や馬にちゃんと「点滴」もするのです。やはり、頚静脈に針を留置して補液ボトルを少し高いところにぶら下げて、数リッター、多いときで10リッター以上点滴します。この間時間がありますから、農家のお父さんや母さんといろいろお話をします。世間話のこともあるし、牛の飼養管理のことだったりします。この時間が信頼関係を結ぶいい機会でした。

 また、あるときは第四胃変位の手術を手伝いました。今はりっぱな手術室が完備されている場合が多いですが、当時はそのようなものはまだ珍しく、「現地」でつまり野外で手術しました。なるべく埃の立たない場所で行います。衛生状態はいいとは言えませんが、いたし方ありません。牛に鎮静をかけて寝かせて、ロープで動かないように保定して、患部を毛刈り消毒します。予め消毒しておいた器具でお腹を開けて、4つある牛の胃袋のうち4番目の胃を腹壁に固定して縫合するのです。僕らは助手ですが、見るもの初めてで感動しました。牛は痛みに強く、手術が成功すれば翌日からもりもり元気になります。手術の終わった後の充実感は大きく、うーん俺の仕事はこれだ!って感じでした。

 診療所で歓迎会もしてくれました。先生方にしてみれば研修生の相手は「余計な仕事」であったでしょうに、もてなしまでしてくれて恐縮でした。その割に良く飲みましたけどね。でも、これが実地教育であり、未来の後継者を作るいい方法だったのでしょう。多くはこの研修を通じてその道に進んだものでした。

 研修の間は多くは独身の先輩の家に転がり込むのですが、彼女と交際中の方もいまして、ときどき「これで飯でも食ってきて」なんて言われて、数時間外出させられたこともあり、その直後結婚したなんて話しも聞きました・・・

 先輩の皆さん、その節はご迷惑をお掛けしました!

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