2010/03/21

 今日はものすごい強風でした。雪も降り吹雪となった札幌です。春は一歩後退です。

 さて、

私が実践した減量プログラムについてお話しします。あっ、もちろん犬に対して。

獣医さんから、「減量しましょうね」っていわれてメタボの獣医さんだったら説得性がない・・・。
まあ、それはそれとして、私の犬はW.コーギーですが、7歳のとき体重が15.5Kgと体格からすると肥満傾向が強く、尿石症を起こし手術する羽目にもなりました。
これは「減量」せねばと考えて減量に取組む決意をしたのですが、そのとき飼い主もメタボでBMI25の175cm87kgを記録していました。
上段に書いたとおり、説得力を持つために自身とともに減量を決意した次第です。

いろいろ調べたり、考えて行ったプログラムというか考え方を照会させていただきます。

(減量とは?)
太る原因の脂肪細胞は子供のときにある程度大きさが決まりますので、これを小さくすることは難しいのだそうです。しかし、なかのトリグリセリドの貯蔵量を減らすことで肥大性の肥満は改善できます。

(肥満の危険要因)
ちなみに、肥満の飼い主が飼っている犬は肥満の傾向が強いそうです。
また、避妊・去勢した犬は太りやすいのですが、特に雌はエストロジェンが食欲抑制因子に関係しているといわれるので避妊した雌は太り易いのです。
犬種的にはL.レトリバー、Dフンド、シェルティーなどは太りやすいといわれています。

(理想体重は?)
これを決定するのは意外と難しいのです。
個体差、体格差、性差があり決定には慎重を要します。必要に応じて動物病院に行ったときに獣医師に聞くのもいいと思います。最初の誕生日もしくは成年期の一年目の体重が目安でしょう。

(食事の与え方)
一気に減量しようと絶食するようなことはしないでください。せいぜい20~40%制限が適正です。
与え方としては1週間に5%ずつ食事を制限して4週で20%まで減らすのがいいと思います。その後20%減を4週維持してそこで再評価する方法をとりましょう。たぶんコレだけでは減量が難しいことも多々ありますので、再評価が大切です。そのためには以下のカロリー計算をしましょう。

(減量のためのカロリー計算)

ステップ1
理想体重の設定
現在15kgの体重を理想体重9kgにする。
過剰な脂肪細胞=15-9=6kg

ステップ2
理想体重に見合ったエネルギー計算(MER)
MER(KCAL/DAY)=2×(30×体重kg+70)=680KCAL

ステップ3
減量可能割合を60%としてエネルギーを調整
MER×60%==408KCAL/DAY

ステップ4
必要給与量を計算する。
これは例えば200KCAL/100gの食事なら204gを1日に給与することになります。

ステップ5
目標達成までの日数を計算する。
過剰な脂肪細胞=6kg(15-9kg)
過剰な蓄積エネルギー計算=6×7700KCL=46200KCAL
理想体重のMER-1日の給与MER=680-408=272KCAL/DAY
理想体重になるまでの日数=46200÷272=170日

以上
これらに、運動などを組み合わせることでより達成までの時間が短くなります。

ただし、理想に達してからの維持が難しいのです。
ちなみに、人間の場合リバウンドなしの長期の減量計画の成功率は3%と言われています・・・

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2010/03/21 09:24 | 獣医学 | No Comments
2010/03/13

 北海道でも卒業シーズンを迎えてようやく雪解けが始まりました。雪は例年より少なくて楽でしたが、寒さがきつい日が割りと多い冬でしたね。これから「三寒四温」で春に向かうのが嬉しいです。

先天的心臓疾患に心房中隔欠損という病気があります。右心房と左心房が短絡するため、循環血液が減って肺循環の負担が増えるので代償性に左心室が肥大します。偶々そういう子(犬)の聴診をする機会があったのですが、ものすごい雑音です。この子はこんな心雑音を抱えてどう育つのか心配になりましたね。遺伝ならどうしょうもないのですが。

20100313.jpg(エコー像)

 さて、

肉球に癒される人も多いでしょう。肉球に関する意識調査というものを見つけました。
「癒しスポット検索サイト「ヒーリングiタウン」とアイシェアが共同で、犬や猫の肉球に関する意識調査を実施。20代から40代のネットユーザー男女915名の回答を集計した。」というものです。
<調査結果 >
 調査によると、全体の58.5%が犬好きであると回答。男女別では男性よりも女性に犬好きが多く、また犬好きと答えた人で現在犬を飼っているのは18.5%で、以前飼っていた人を合わせると約6割が犬を育てた経験があるそうです。
 犬好きの人で現在犬を飼っていない人は81.5%と意外と多く、そのうち70.2%が現在犬を飼えない環境にあると答えたそうで、環境さえ整えば飼いたいのです。つまり、7割の人が我慢しているのです。
 次に「肉球」については、犬好きの人で犬の肉球が好きだという人は63.0%。その理由として最も多かったのは「ぷにぷに感」(70.0%)で、そのほかにも女性と20代では「見た目」が人気となっている。また、肉球好きは多いが、51.3%が犬の肉球に触って嫌がられたことがあることもわかった。猫についても60.6%となっており、どちらも半数以上の”肉球好き”が触って嫌がられた経験を持っていた。犬や猫はいつでも快く肉球を触らせてくれるとは限りませんね。実際、指と指の間は特に敏感で、僕らのセラピー犬の検査でもこの指の間を触る検査を行いますが、本当に嫌がります。

肉球は人間にとって癒しになるのですが、犬や猫にはとんでもなく迷惑なことなのですね。

2010/03/06

北海道でも春は近づきつつあるも、また昨日はややまとまった降雪がありました。

寒い朝でも愛犬?となら雪の中でも結構楽しいものです。

散歩の途中で寄る公園にはグランド的なものもあり、そこでいつも犬と走り回ります。犬を飼うことは健康にもいいものです。僕の知人で犬を飼ったおかげで血糖値が下がったという方もいます。

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春は僕らの運営する北海道ボランティアドッグの会のセラピー犬の適性検査を実施するのでその準備があり、何かと気ぜわしいのですが・・・・

ところで、 

常識というのは常に変化していくものもあります。 僕達が子供の頃、転んで怪我をしたときはまず、消毒してなるべく傷はじゅくじゅくさせないでガーゼをあてて、早く「かさぶた」を作ることが早く治す道でした。かさぶたをはがそうものなら、おふくろに「そんなことしたら、治るものも治らないよ!」なんて怒られたもんです。しかし、今は早く傷を治そうかと思ったら、すべてこの逆をしなくてはなりません。つまり、、、 

× 傷は消毒しないと化膿する

× 傷は乾燥させる(濡らしてはいけない)

× かさぶたができるのは傷が治りかけている証拠  だそうです。こんなこと僕が大学時代も習いませんでした。 

よって今は(1)傷口は消毒しない。(2)傷口は乾燥させない。(3)かさぶたができたらはがすが常識ななりました。 

(1):消毒薬は要は細菌(細胞)を殺す“毒”であって、当然人間の正常な細胞に対しても毒性があります。傷を消毒するということは、傷を治そうと活躍している人間の細胞をも殺すことになり、かえって傷の治りが遅くなります。消毒をすると傷が滲みて痛いのはまさに細胞が悲鳴を上げている証拠。はっきり言ってキズの消毒なんて自傷行為とおなじです。傷は水道水でよく洗うのが肝心なようです。  

(2):ケガした後の傷からは傷を治すために必要な成分が含まれた創傷治癒には非常に重要な滲出液が出てきています。そこにガーゼを当ててしまうと、必要な成分が吸収されて乾燥してしまい、自然治癒効果をなしません。そこで、ラップ等の水を通さないフィルムを当てて周りをテープで留めることでキズを常に湿らせた状態にし、人間が持っている自然治癒能力を最大限に活かすことができるというわけです。

(3):かさぶたは邪魔です。かさぶたがない状態で傷がじゅくじゅくして出てくる滲出液は 

・血小板が集まってくる。 ・好中球やマクロファージが集まってくる。 ・線維芽細胞が集まってくる。 ・表皮細胞が傷の表面を覆う。 という過程を示しますので、そのままにしておくのがいいのです。昔はよく抗生剤の入った生理食塩水で洗浄したのですが、これも無意味。むしろ水道水が好ましい。 

「化膿」という現象も細菌に汚染されているからでなく、壊死や異物があるからで消毒しないで水道水で洗浄したほうがずっといいそうです。

 「ルール」は破られるためにあるといいますが、「常識」もきっとそうなんでしょう。

2010/03/06 09:12 | 獣医学 | No Comments
2010/02/27

今週は暖かい日が多い週でした。北海道では雪解けが急激にきました。
国立大学の二次試験、その後の高校受験と春が近くなってきました。

ところで、「捻じれる病気」が沢山あるのをご存知でしょうか?
一番知られているのは「腸捻転」ですね。
それだけでなく、生体に存在するあらゆるぶら下がった臓器や器官は全て捻じれる可能性があります。

例えば、「胃捻転」。犬では胸の深い大型犬で年齢と共に発症のリスクが高くなります。
これは年齢と共に胃を支えている靭帯が緩んで捻じれやすくなるからといわれていますが、本当のところはどうか分かりません。一度にご飯や水をたっぷり食べてその後運動するとなりやすいとも言われています。僕自身は胃や下部消化管のガスも影響するのではないかと考えています。
人間では赤ちゃんがなるのですが、原因は逆に胃を支える組織が幼弱で捻じれやすいからだといわれています。ウーン「どっちやねん!」。
犬の場合はエマージェンシーの病気で数時間内に昏睡するかもしれません。
人間の赤ちゃんの場合はそんなに怖い病気ではないようです。ガスを抜き、ぐずれば抱っこしてあげるといいようです。そういう意味では捻転というより胃の軸ずれですかね。ほら、ミルク飲んだ後背中をとんとんしてげっぷを出せていますよね。

動物、とりわけ牛では「子宮捻転」が怖い病気ですね。妊娠末期に起きることも多く、疝痛症状がでます。どちらかの方向に捻じれます。
整復は母牛を固定して胎児を回転させるか、その逆に胎児を固定して牛を回転させるかのどちらかです。最近では後肢をトラクターで吊り上げて、母牛を回転させるという荒業も紹介されています。

牛の場合は第四胃も捻じれますし、稀に脾臓も捻じれます。
何でも捻じれるのですが、原因は器官により様々のようです。要はどのように周りから保持れてているかです。

人間では精巣も捻じれた話も聞きますね。
これも緊急を要します。この捻じれも若い方に多いのです。
まあ、組織固定が幼弱で重量が増えるからだと・・・・・
その点、僕じゃ捻じれようがありません。

捻じれる、こじれる・・・これらは周りの保持、支持がないから起きるものです。人間関係にも相通じるかなぁ。

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2010/02/27 08:59 | 獣医学 | No Comments
2010/02/20

産業動物獣医師の「華々しい治療」のひとつに「子宮脱整復」というのがある。
子宮脱というのは、分娩後に何らかの理由で子宮が反転して子宮頚管から陰門外に脱出した状態を指します。飼い主からは「胎盤みたいなのが、ぶら下がっている」なんて稟告がある場合もあるようだ。

僕が最初に臨床実習で出くわしたときは驚いた。牛は起立できないで子宮の裏返ったものが出ているんだから・・・・・・
その当時は確か、農家の人に子宮の下のビニールを敷いて保護したのち、子宮を洗浄してから、
先生がやおら
「かあさん、砂糖あるかい?」
「はあ?さとう?」
「そう、甘いさとう!」
「あるけど?」
「持ってきて」

てな具合で、砂糖を子宮にまぶし始めた。
そして僕という人力がいるので、二人で反転した子宮を押し込んだ。
後は、再度脱出しないように、陰部を縫合しておく。
さらに、腰を高く維持するよう敷き藁の梱包を置いたように記憶している。
終わったら汗だくでしたが、妙な充実感が・・・・・

後で聞いたら、砂糖をまぶしたのは脱出して腫れた子宮の浮腫を取る目的だったのですわ。
なるほど!

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2010/02/20 05:00 | 獣医学 | No Comments
2010/02/13

今週はは休日の日がないのですが、長く感じるんですよね、休日勤務!
でも、周りがいない分、電話が少ない分集中してできる仕事があり、悪くないかと・・・

先週は雪の日が多く、朝早く起きて、雪かきからの日が続きましたでした。
雪の量はそんなでもないのですが、吹き溜まりになってこれをどけるのが大変です。しかも気温が-1度位で暖かく?雪が重い・・・
今週はそでほどでもなく、楽な週でしたね。
雪国の人はそろそろ雪かき疲れが出る頃か?

普段僕はあまり縁がないのですが、最近なぜか手術道具に興味がありまして。
人間いろんな趣味があるのもです。
何より、外科大好きですから、ときどき週末に行く病院の研修が実に楽しいです。

手術道具と言ったら、やっぱり、「メス」でしょう。

昔と違い、いまは上の写真のような替刃式のものが主流になっています。まあ、カミソリみたいな感じですね。
ブラックジャクはメス研ぎに莫大なお金をかけたみたいなことが描かれていましたが、そんな人はもうほとんどいないでしょう。
切れ味はカミソリと同じです。
ちなみに僕が学生のころはまだ替え刃はそんなに普及していませんでしたへどね。
その替刃式のメスですが、先端に取り付ける刃の部分(ブレード)はいろいろな形状があって、手術によって使い分けられています。

刃自体がバイオリンの弦のように弧型になった円刃(えんじん)メスと、先がとがった尖刃(せんじん)メスに大別できます。

一言でいえば円刃メスは皮膚切開用、尖刃メスは細かい作業用。手術によってはメス柄を二本用意して、尖刃メスと円刃メスを使い分けることが多いようです。

外科でよく、「メスをとる」とか手術の主役みたいに思えますが、メインではないかもしれません。それより、鋏や鉗子、持針器のほうが外科手術の主役的な存在という感じがします。切るのは鋏がメインです。

それと、組織をはがしたり、鈍性にはく離するときにも活躍します。
鋏もいろいろな種類があってたのしい?ですよ。
楽しくないか・・・・・

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2010/02/13 06:17 | 獣医学 | No Comments
2010/02/09

今はさっぽろ雪祭り期間ですが、前半は寒いの一言!2月に入り本当に寒い日が続きました。最低気温が10度以下で、最高気温もマイナス5度以下!という日が続きました。しかし、後半は一転暖かいです。やはり、今の気象はへんだな。 

さて、乳牛には「乳熱」という変わった名前の病気があります。常々なんで「熱」なのか不思議なのですが・・・・・むしろ皮温雅下がる病気なので。 

乳牛の分娩直後に多い低カルシウム血症(乳熱)は、泌乳開始に伴い血液から乳房へ急激にカルシウムが失われた場合、消化管や骨からの補給が間に合わないことで起こります。症状は筋肉神経の機能障害で起立不能に陥ったり、難産・子宮脱・胎盤停滞の原因となります。また産後食欲が増加せず、乳熱が持続すると第胃変位やケトーシス・繁殖障害の誘因となります。胎子の骨格形成のためにカルシウム需要量の増加、分娩ストレスによる食欲減退のために骨格からのカルシウム放出の増加も一因でしょう。 

治療は主にボログルコン酸カルシウムの静脈内注射あるいは皮下注射ですが、立つ時は治療中に立ちだすので、非常に劇的な効果があったように見えるので、獣医師をたくましく見せる疾患でもあります。 

カルシウムが減少すると神経は興奮しやすくなりますが、筋肉の収縮は減少します。筋肉の収縮が低下するのは、神経筋接合部のアセチルコリンの放出を低カルシウム血症が妨げるためといわれています。末梢神経が興奮すると、自ら信号を発し筋肉を収縮させる。これをテタニーと言う。神経の興奮が筋肉の収縮低下に勝るために、筋肉が収縮するのである。感覚神経も興奮されやすくなるため、しびれ感、チクチク感を感じる。喉頭の平滑筋も収縮させるために嚥下障害、気管けいれんによる息切れが起こり、喘鳴が聞こえる。気道を閉塞して死亡することもある。中枢神経が興奮すると、けいれんが起こる。低カルシウム血症は心筋の収縮を減少させるために、心拍出量減少、慢性心不全、低血圧が起こる。非常に恐ろしい状態になります。
 カルシウムを調節しているものに、副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone PTHと略す)、ビタミンD、カルシトニン(calcitonin)がある。
 血清カルシウムを増加させるには、どうしたらいいのか。体にたくさんのカルシウムを取り込むか、カルシウムの腎臓からの排泄を減らすか、骨にたくさんのカルシウムがあるのだから、これを血清に取り込む(これを骨吸収と言う)かのどれかである。
 

昔からいろいろな予防策があるのですが、分娩直後に大量の「味噌汁」を牛に与えるというものがあります。分娩後の脱水を防ぎ乾物摂取量を増やすことで予防しようというのもですが、難しい理論よりこういう素朴な対策いいと思いません?

なにより、愛情入っています!

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2010/02/09 05:42 | 獣医学 | No Comments
2010/02/06

 札幌は今、雪祭り期間で海外のお客さんも目立ちます。とりわけ最近は中国の方が多いようです。とにかく今、札幌はめちゃくゃ寒い。零下なんてもんじゃないです。日中でも-5度以下で朝は-10度を下回ります。そうなると、雪の上をあるくと、雪が鳴き砂のように鳴ります。「キュキュ」と。今晩から吹雪の大荒れのようで、まあ北海道の冬を満喫?できますよ。

「鉄の肺」という言葉をご存知ですか?

ポリオや重症筋無力症などで呼吸麻痺に陥った患者を収容する人工呼吸器械。1927年アメリカのフィリップ・ドリンガーによって発明されたそうです。
鉄製円筒形の気密室で,患者は首だけ外に出してこの中に封じこまれるので自由が利きませんが。

患者の首から下を気密タンクに入れ、タンク内を間歇的に陰圧にする。タンク内を陰圧(-7 - -15センチメートル水中)にすると、患者の胸郭が広げられて吸気がおこり、平圧に戻すと胸郭の弾性によって肺がしぼんで呼気がおこる。
1928年、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンのハーバード大学公衆衛生スクール(Harvard School of Public Health)のフィリップ・ドリンカー(Philip Drinker)、ルイス・A・ショー(Louis A. Shaw)らが、ポリオによる呼吸不全を治療するために実用化したそうです。
1950年代までは広範に用いられていましたが、装置が大がかりで高価なこと、頭部以外の全身をタンクが覆うために患者のケアが難しい等で今は使われていません。

ものものしい装置ですが、この時代はこの装置で生き延びた方がいるのです。
今は博物館にしかありませんが。

何より、陽圧換気による人工呼吸器が普及したことなどもあり、現在では使われていない
所謂現在のベンチレーター(人工呼吸器)です。
ちなみにベンチレーターを使って気管挿管して抜管したあと、自発呼吸が再開するのですが、それまでの間には妙な緊張感があります。
「戻ってこいよ!」ってね。

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2010/02/06 08:52 | 未分類 | No Comments
2010/01/30

 最近はメード喫茶に続いて、執事喫茶があるとか?
男が女性に「お嬢様」とか言うのでしょうか?まあ、これも一種の癒しなのでしょうかね?
初めて「執事喫茶」と聞いたとき、

「えっ、ひつじ喫茶?」と聞き返してしまいましたが?

さて、
ペットが人に与える「癒し」は、如何なる生理的な変化であるか調べたレポートがありましたので読ませていただき、概要を紹介させていただきます。

「ペットが人の心を癒し、人の健康増進にも深く関わっているのではないだろうか」という疑問を科学的に検証する研究の中では「1980年Friedmann博士らの、ペットの飼い主が、飼い主でない人よりも心臓病退院1年後の生存率が高かったことを報告した。」ものが有名です。

人がペットから受ける健康上の恩恵には2つの仮説があり、仮説の一は、飼い主がペットと共に運動することによる健康への効果。仮説の二は、ペットそのものがストレスを軽減するという健康への効果ですが、本当のところはまだ不明と言っていいでしょう。

人の体の様々な機能は、神経系と内分泌系(ホルモンと呼ばれる)によって調節されていまして、神経系には人の意思により制御できる神経(運動神経や感覚神経)と、意思により制御できない自律神経系の2種類があるのはご存知でしょうか。
さらに自律神経系には相反する作用を持つ交感神経と副交感神経がありますね。
心臓を例に取ると、交感神経が働くと心拍数は増加し、副交感神経が働くと心拍数は低下する。これら自律神経は全身の臓器に分布し、交感神経が働いている時は「緊張しているような状態」であり、逆に副交感神経が働いている時は「リラックスした状態」です。

研究サポートでは、犬が人に与える効果を自律神経の変化という面から検討されていて、第1の研究では健康な高齢者(男女13名:平均年齢67.5歳)に、犬との散歩を30分行い、その間の自律神経活性の変化を測定。また、この犬との散歩を3日間連続で行い、自律神経活性の変化を測定。第2の研究では高齢者(女性4名:平均年齢71.0歳)に自律神経解析装置を6時間装着し普段の生活を過ごしてもらい、その間2回の犬の訪問を実施し自律神経活性の変化を測定したそうです。

犬との散歩による自律神経の変化については、単独の散歩と犬との散歩を比較すると、副交感神経活性は犬との散歩の方がより高かったそうです。また、3日間連続で実施した犬との散歩では回を重ねるごとに、副交感神経活性値は増加し、交感神経活性値は抑制されたそうです。

さらに、高齢者が日常生活を過ごす中で犬の訪問を2回実施した研究では、犬の訪問に一致し、かつ訪問時のみに副交感神経活性値が高いことが観察されたとのこと。注目すべき点は、犬が訪問した普通の生活時(非運動時)と犬との散歩時(運動時)を比較すると、犬と過ごす非運動時の方が、副交感神経活性値は高く、交感神経活性値は低いと言う結果が得られた点だそうです。

これらの結果が示すところは、犬の存在そのものが人の自律神経に影響を与えると言う可能性を示唆していると説明しています。他方、犬との散歩は楽しく運動できると言う点で、運動による健康上の効果も期待できますね。しかし、犬が人に与える効果は、犬そのものにあると言う可能性を示唆しています。つまり、現在提唱されている人がペットから受ける健康上の恩恵についての2仮説のうち、今回の結果からはペットそのものがストレスを軽減すると言う仮説がより強く支持できるとの結論です。

では、犬と触れあうことが如何にして自律神経の変化を招くのであろうか。近年の研究報告によると、人が犬と接した感覚は大脳皮質へ入り扁桃体から視床下部・中脳をへて自律神経系へと伝わることが報告されている。つまり、ペットが人に与える効果について、様々な学問分野の研究が加わり、科学的にその詳細が解明されつつある。

ともかくも、ペットと過ごすことで副交感神経がより働けば、ストレスを緩和し、様々な疾患を回避し、高齢者における予防医学的観点からも有用であることは疑いのない点とされているようです。

僕自身はやはり、一緒に散歩して運動との相乗効果があるときに最も効果が高いのではないかと考えていますが、皆さんはどう感じますか?

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2010/01/23

寒いです、北海道。

大寒のあたりは本当に寒かったです。

初め雪が少なかったのですが、今は例年並みになりました。

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話題を二つ。

一つ目の話題・・・

 

1ヶ月くらい前にキタキツネなどのふんを介し、人に感染すると重い肝臓障害を引き起こす寄生虫エキノコックスに、札幌市南区の飼い犬1匹(ゴールデンレトリバー)が感染していたことが分かった。札幌で飼い犬のエキノコックス感染が分かったのは2002年の室内犬以来7年ぶりとの報道がありました。 

私の所属している北海道ボランティアドッグの会でセラピー犬の適性検査では犬体検査としてエキノコックス症の検査を義務付けしており、私が簡易キットで判定しています。昨年の検査で「陽性」の犬が1匹でましたが、二次検査で「陰性」と判定されホットしたことがあります。「非特異的反応」で珍しいケースだったようです。もし、感染が確認されたら、保健所や獣医師会に報告しなくてはなりませんでした。二次検査の結果が出るまでの間、陽性とでた飼い主さんのところにお邪魔していろいろご指導させていただきました。虫卵は熱に弱いので、とりあえず身の回りの捨てられるものは捨てていただき、捨てられないものは熱湯消毒していただきました。 

イヌの感染は野鼠を食べることによって起こりますので、室内でのみ飼育されているペットや、散歩ルートが市街地でこれらの野鼠がいないような場所に限られているペットには感染する危険性はほとんどないと考えられますが、散歩の途中等飼い主さんが分からない間に感染の機会があったのかもしれません。 

それにしても、エキノコックスの幼虫の発育は非常に遅く、自覚症状があらわれるまで数年から十数年かかるといわれていますから、怖いですね・・・・・ 

二つ目の話題・・・・・

以前にも紹介しましたが、官民が共同運営する刑務所・島根あさひ社会復帰促進センター(島根県浜田市)では盲導犬のパピーウォーカーを行なっており、プログラムが終了してその引渡しの様子の記事を見つけました。読んでいても、涙腺のゆるくなった私はうるっと来ます。 

「官民が共同運営する刑務所・島根あさひ社会復帰促進センター(島根県浜田市)で18日、受刑者が盲導犬候補を育てる国内初の更生プログラムが終わり、修了式があった。受刑者たちは一緒に暮らした犬との別れに涙を流した。今春からは5頭を受け入れ、30人の受刑者が面倒を見る。  受刑者に社会貢献の意識などを学んでもらおうと、昨年4月に始まった。4人1組で、生後2カ月のレトリバーを1歳になるまで育てた。体重約5キロだった3頭の子犬は、独房内のケージで受刑者と暮らし、いまでは23~30キロの成犬に成長した。  この日は、日本盲導犬協会の井上幸彦理事長から、担当した受刑者全員に担当犬の写真入り修了証書が渡された。受刑者たちは犬をさすって別れを惜しみ、「ありがとう」「頑張ってな」と声をかけ、涙をぬぐっていた。  60代の受刑者は「無事に盲導犬協会にお返しできて、ほっとしている。慈しむ寛容の心を教えてくれた。犬がいなくなり、空気の抜けた風船のような気分」と話した。(朝日新聞)」 

犬を慈しみ育てた心があれば更生して余りあるように感じます。一種のセラピーだと思います。 

最近は当団体の活動も学校等の教育更生の現場からの要請もあり、活動の広がりが出てきて嬉しい限りです。 

2010/01/23 07:38 | 未分類 | No Comments

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