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2012/06/30

学期末テストやレポートの採点が一通り終わった、つい最近のお話です。

『どうして先生は私たちの名前を呼ぶ時に“さん・くん”をつけるのですか?』
生徒たちは今までずっと疑問を抱いたまま、私の授業に臨んでいたのでしょう。
今まで説明しなくてごめんなさいね。
そして、さらには“さん・くん”の意味まで調べていたから、びっくりです。
いやいや、そんな時間があるならレポート書きなさいよ
そんな感想は心にそっと閉まって…

インドネシア語には、“さん”に対応する単語があります。
簡単に言うと、Mr.やMs.のように名前の最初につけます。
しかし、これは年上または目上の場合のみ使用します。
友達間や年下などには使いません。
もちろん、教師と生徒においては、生徒は必ず使いますが、教師は生徒に対して使いません。

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私は人を呼ぶ時、必ずと言っていいほど“先生・さん・くん・ちゃん”などをつけます。
これは、友達においても変わりません。
呼び捨てで呼んでいるのは、本当に数人で片手で足りるほどです。

この背景には、両親の教育があると言えると思います。
人に話しかける時は、優しく名前を呼ぶ。
友達には“ちゃん”をつけて呼びましょう。

私は両親・弟から、呼び捨てで呼ばれたことがありません。
両親は“ちゃん”付けですし、弟は“(お)姉ちゃん”と呼びます。
私も、両親や祖父母を呼ぶ時は、ジジイとかオフクロでは呼びませんし、名前でも呼びません。
弟には“ちゃん”付けです。

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また、名前で呼ぶ習慣(?)が少ないことも1つの悩みです。
長い名前を省略したり、この名前だからこのニックネームというようなものがあるようです。
日本の場合は、苗字にさん・くんをつけたり、友達同士なら下の名前で呼び合ったりしますよね。
苗字や名前などを短くしたり、仲間内でしか分からないニックネームもあるでしょう。
ですが、きっと一般的には誰のことを言っているのか分かる範囲の呼び方だと思うのです。

生徒のニックネームを覚えて、その名前で呼んだこともありました。
皆が読んでいるように、呼び捨てに挑戦したこともありました。
しかし、そうなると成績をつける時に顔と名前が一致しないのです。
普段はいいです。
しかし、本名を見ると“誰だっけ…?”と考え込んでしまいます。
ちなみに、答えが出ることはありません(笑)
ですので、ニックネームもやめ、名前に“さん・くん”をつけることにしたのです。
インドネシアの名前に慣れていないのも原因かとは思います。
これも、1つの理由ですね。

ですが…生徒の質問に対する答えは簡単です。
単なる私の“エゴ”なのです。
いろいろ理由を探してみましたが、これが最大の理由です。

名前関係で私が戸惑ったことが、もう1つあります。
小さいころから、ほとんどの人が私を苗字で呼んでいました。
友達の場合は呼び捨てですね。
中には、下の名前を一切知らないという人もいたほどでした。
私は非常に苗字を気に入っているので、これはこれで居心地がいい感じでした。
こちらに来てというもの、下の名前で呼ばれるのです。
まぁ、これは想像の範囲内ですが。
しかし、呼び捨てで呼ばれることに変な感じがするのです。
どちらかと言えば、気持ちよくない。
しかも、必要以上に大声で呼ばれるので恐怖心さえ抱いています(笑)
両親でさえ呼び捨てにしないのに!
きっと、この感じ・思いが完全に抜けるまでは、違和感を覚え続けると思います。

でも、さすがにここは日本ではないですし、そろそろ心を決めないといけないですね。
呼び方も呼ばれ方も…

2012/06/30 03:39 | ゴロンタロでの生活, 大学での出来事 | 1 Comment

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