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2012/02/10

以前記事を書いたように、前期の授業が終わりました。
来週(再来週?)からは新しい授業がスタートします。
少し時間があるで、ゴロンタロ大学の問題点を考えたいと思います。
考えれば考えるほど頭が混乱してきました。
今回のコラムは(いつもですが…ごめんなさい)うまくまとめることが出来ませんでした。
申し訳ありません。

そもそも問題点とは何が基準なのでしょうか。
ゴールや目標があり、それぞれを達成する途中にある障害のことではないかと思っています。

私が思っているゴール。
≪地質学科だけでなく全学部・学科で少しでもよりよい授業が開講されること≫
≪ゴロンタロ大学が“大学”として成長すること≫
きっと、このコラムをお読みの方は“何、普通のこと言ってんの”と首をかしげたくなるでしょう。
最近、常に思うこと。
“私の普通は通用しない、ここはゴロンタロだ、日本じゃない”

さて、本題へ
いま思いつく問題点をあげてみました。

≪人材面≫
・教員が既定の授業数を開講しない
  ‐会議などが入った場合の振り替え授業を行わない
・教員不足
  ‐1人の教員が何科目も担当する
  ‐成績上位の学部卒学生がそのまま大学で講師をする
  ‐専門外の授業内容を勉強しない
・研究しない
・論文を読めない
  ‐日本では、大学がジャーナルと契約しており、学生も読むことが可能
・専門書がない
  ‐したがって、Wikipediaを利用して授業のレジュメを作成する
・他教員のスケジュールを把握してない
  ‐授業さえすると帰宅可能
  ‐出張や会議で空席にする時に報告しない
・会議が全員参加でない(参加しない人の意見など聞いていない)
  ‐そもそも会議や行事の連絡が2日前・前日が当たり前
・形式主義(柔軟性に欠ける)
  ‐上記の会議なども1回ごとに招待状がある
  ‐正式書類がないと何も出来ない・動けない
・目上の方(年齢・立場)に意見できない

≪施設面≫
・分析機器不足
・教室不足
・設備不足

私が考えるとどうしても日本を基準にしてしまうのです。
ですが、25年間日本で生活してきた私には当たり前で…
割り切って考えないといけないと分かっていても、初めに書いたようにここは日本ではないのです。

設備面は徐々にではありますが、大学らしくなってきています。
分析機器導入にはほど遠いですが…
教室や事務所などは現在建設中ですし、机や椅子は完成に伴って配置されるはずです。

しかし何と言っても人材面っ!
大学なのに、教員が研究をしない。
論文が読めない。
個人で学会に属していない。
研究をしないから論文の必要性を知らない。
勉強しないから、教えることができない。
教師が研究・勉強しないため、学生が研究できない。
そもそも、教員が忙しすぎる(授業や会議が多すぎる)。
時間がないため勉強出来ない。

悪循環ですね…
さらには、この問題に昔からの習慣や文化・考え方が混ざってきて…
上記のことに対して、危機感すら持っていないのです。
何とかなっているから。
(なっているのか!?いや、なってないんじゃないかな)
あぁぁーーーーーー

でも、嘆いてばかりはいられないのです。
はい。
この循環を断ち切らなければ!
しかし、早急にそして急激に教員を確保することは出来ない。
だからこそ、地道に少しずつ粘るしかないのです。

私が最初に“ゴール”という言葉を使って2つの目標をあげました。
しかし、本当はゴールではないですよね。
むしろ、スタートです。
大学としてやっとスタートラインに立てるわけです。
いえ、まだスタートすら出来ない…
やっと選手として認められる、と言っても過言ではないかもしれません。
でも、なぜ私が“ゴール”と言ったか。
選手登録してスタートラインに立てば、あとは走るだけだからです。
そして次の大会に向けて、練習しますよね。
経験から得たいい点・悪い点を活かして、次のステップへ。
さらに次へ…

ここでさらなる壁です。
上記の問題点は“私”が問題だと思っているに過ぎないということです。
さらなる壁と言いますか、これこそ1番の課題です。
ここの教員やスタッフが“問題だな、こりゃ”と思ってもらわないことには、上記の問題を提示しても意味がない。
“ニホンジンガナニカイッテルヨー”で終わってしまうわけです。

現地(インドネシア)の文化を尊重することは大切です。
なので、この半期は意見をいう事も出来ず、ただ黙々と仕事をこなしていました。
でも、“ヤッパリニホンジンハマジメダネー、キンベンダネー”で終わらせてはいけないと思いました。
私の姿を見て、考えてくれる人がいるかもしれない!
この考えも甘かったように思います。
学科長であろうが、学部長であろうが、学長であろうが…つまり、誰にでも(私の年齢を考えるとすべての人が目上に当たりますけど…)必要な時には意見・考えを伝えていきたいと思います。

教員不足を埋めることが私の仕事ではない。
極端に言ってしまうと、オプションです。
すごく上から目線ですが…
私はいずれいなくなります。
だからこそ、ここの教員・スタッフだけでスタート地点に立ってほしいのです。
私の本来の仕事は、この部分にあるわけですから!

2012/02/10 04:45 | 大学での出来事 | 1 Comment

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[…] そのあたりの経歴はこちらに詳しいので譲りますが、着任当初から今に至るまで主に大学の中で東奔西走していらっしゃるのは、ひとえに異文化、というものが具体的に教育の場において現れるからではないでしょうか。 確かに、日本の大学制度から考えると、「えええ!?」と驚くようなことがままある、大学での授業風景。 例えば授業のスケジュールを生徒が知らなかったり、そもそも教科書がなかったり、大学教授と言えば研究というイメージがありますがかの地ではどうもそうではない模様。 […]