« | Home | »

2012/08/14

最近、各地でジャグリングに関するコンテストが開催されるようになり、
競技性のある場面でジャグリングを見る機会も増えてきたように思います。

近いところから行くと、
まずは、8/16(木)から東京都文京区江戸川橋体育館競技場にて開催される
国際ディアボロ競技会
これは今年が初開催。
まず開催されたことが素晴らしいと思いますし、継続して是非とも続いてほしいですね。

東京大学の学生を中心としたジャグリングサークル、「マラバリスタ」主催、9/2(日)に開催される
MJFは、
毎年恒例となっている大会です。
出場できるのはマラバリスタ会員だけですが、
見学は一般の人でもOKとか。
近くにすんでたら見に行っただろうな。

さて、そんな大会が各地で開催されていますが、
ジャグリングをやっていない人、あるいはジャグリングをはじめたての人は
「何が凄いのか?」ということがわからないのではないかなと思うのです。

そこで、「どんな技が凄いのか」ということを、思いつくままに徒然に書いていこうと思います。

●ボディースロー (全ての道具)
「ボディースロー」というのは足の下、背中の後ろなどの、「体の正面」ではない、別の場所を通す技の総称です。
「スロー」というのは「投げる」という意味ですが、
例えばシガーボックスなどの正確には「投げない」道具についても便宜上「ボディースロー」と言うことがあります。

「ボディースロー」と言っても、腕の下を通すような簡単なものから、首の後ろなど一瞬演技をしているジャグラーの視界から外れるものまであります。
これは、昨年のJJFのワークショップで聞いた話なのですが、トスジャグリング(※1)のボディースロー代表的なものが三十数種類、
マイナーなものまで含めると百種類を超えるのだとか。

ジャグリングを見るにあたり、ボディースローが出てきた場合、その技のどこかっを演者が見ることのできない技の長さ、体勢の無理さ加減、そして長時間連続で続けられることが難易度に相関していると思っていただくのが良いのではないでしょうか。

ここ最近見ることができるようになった技に、アルバートという技があります。
例えばクラブのアルバートならば、両足を地面につけたまま、体の前面から膝の裏くらいで投げ、背中の後ろから体の正面に戻してくるという技。これを連続で出来るジャグラーがいたら相当な腕前の持ち主です。

しかし、JJFなどの競技会ではさらにプラスアルファをしてくる人たちがいます。

「トランジッション」と呼ばれるのがその代表例で、技をやったあと、間髪いれずに次の技に移行する、というものです。
昨年、3位を取った高橋優弘くんは、演技中に
3つのクラブを1回転で3本とも投げあげ(普通は2回転や3回転で投げあげる。高く投げないとならないのに回転を抑えるのは難しい。)、ピルエット(足を軸に一回転)した後に間髪おかずにアルバートにつなぐという
えげつない(誉め言葉です)技をやっていましたが、あれもトランジッションの一種です。

さらに激しいのが「シックスウェイ」に代表される、連続した「技」と「技」のつなぎです。
「シックスウェイ」というのは、3ボールや3クラブで見られるものですが、
3つの技を続けざまに連続で行う……ことを、左右対称で行うことで6種類の投げ方をする、というものです。
これが連続すると、一見ばらばらのように見えて規則性がある、しかもボディースローを混ぜているからとてもダイナミックな技に見えます。

間に「カスケード」のような「つなぎ」の技を入れず、間髪おかずにひたすらと技を連続していく見せ方がありまして、そういう見せ方の中に、こういう規則性のある動きを入れるとぐっと締まり、その瞬間が拍手のポイントとなるわけですね。

※1……トスジャグリング→投げるジャグリングのこと。一般的にはボール・クラブ・リングの3種類のことを言います。

●ピルエット (全ての道具)
ピルエットと言うのは、足を軸にした一回転のことです。
難易度は、純粋に、今扱っている道具が何個で、そのうち何個を投げ上げてキャッチしたのか、ということに依存します。
例えば、3つのボールならば、1つ投げあげて一回転してキャッチするよりも、3つを投げあげてキャッチした方が難易度が高くなります。

ジャグリングの競技会では、現在の日本のジャグリングのレベルだと、
5つのボールを扱っている最中に5つのボールを投げ上げ、1回転してキャッチする、
程度でようやく拍手が起こる程度でしょうか。

因みにこの技、僕も成功したことがありますが、多分50回成功したことがあるかどうか程度で……。

ただ、この技、扱う個数が増えれば増えるほど、階数的に難易度が向上します。
5つのボールで5つ投げあげて回転してキャッチ、ならただ拍手が起こるだけだと思いますが、
7つのボールで5つ投げあげて回転してキャッチ、なら、大きな歓声とともに大きな拍手が起こることでしょう。

また、回転する数も難易度を判別する重要な要素です。
一回転と二回転の間には難易度に雲泥の差。勿論三回転はさらに難しくなります。
投げている途中に落ちてきたボールを取ってさらにピルエットをする……などということもやっちゃう人がいます。
これは海外の人の動画ですが……

勿論、トランジッションなどを含めることでさらに難易度も上がります。

トスジャグリングに限らず、シガーボックスやデビルスティック、
どの道具でもピルエットは決め技に使いたい技ですね。

●ヴァータックス系 (ディアボロ)
ディアボロと言うのは、通常観客側には、円形の面が見えているのが普通です。
何故なら、その向き以外では回転できないから。

……そう思っていた時代がありました。

最近はディアボロは、「縦」に回ります。
ディアボロは、お茶碗を二組、背中あわせにしたような形をしていますが、
丁度そのお茶碗が組み合わさった形が観客に見えていることになります。

軸の向きが縦なんですね。
この状態を「ヴァータックス」と言います。「エクスカリバー」とも言います。

回すだけならともかく、その状態で、コマが飛び、さらには持っている紐まで振り回したりして、
飛んでいるコマをその紐に上手く絡め取るという技が出たら間違いなく高難易度。
特にピルエット等もあわせるとさらに難易度が上昇します。
振りまわしている紐が空を切る「ひゅるるん!!!」という音もあわさり、
格好よく、さらにダイナミックに見えることも特徴で、意識せずとも自然と拍手が沸き起こることでしょう。

この技は難易度の高さだけでなく、失敗した時にリカバリーに時間がかかるなど、非常にリスキーな技でもあります。
それを舞台の上で成功させることができるというのが素晴らしいことなわけですね。

とりあえず、今回はここまで。


Trackback URL
Comment & Trackback
Comments are closed.
No comments.