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2018/11/23

今年のJJFがあまりにも楽しかったので久々にブログを書きます。

去年JJFは福岡開催、
しかも同時に京都でうちに居候しているドラゴンが出演ということで、
昨年のJJFはパスをしたので2年ぶりの参戦です。

東京オリンピックの開催の影響で使える体育館が少し狭くなり、
その影響でイベントにフルで参加できる人数が限定されてしまいました。

僕は運よくキャンセルで空いた枠に滑り込むことができましたが、
最初の予約戦争に敗れたときに「んー、もうJJFはいいかなー」と思っていた自分に
金ダライを落としたい気持ちでいっぱいです。

色々あったようですが、開催までこぎつけたスタッフの皆様にまず感謝したい。

こうしてブログを書こうと思ったのも
他でもなくJJFが楽しかったからであり、できれば2回に渡って感想を書きたいと思います。

今回の記事ではチャンピオンシップの感想を書きます。

チャンピオンシップはJJFのメインともいえるイベントです。

ここ最近は各地で色々な大会が開催されるようになりました。
学生限定であったり、地区大会を歌った大会であったり、道具別の大会が多いでしょうか。

しかし、JJFのチャンピオンシップはやはり格が違います。
各大会の覇者や過去のJJFの入賞者でさえも予選を通ることすら厳しい大会です。
ファイナリストとして舞台に立てるだけでも名誉あることです。

今年は、特に男子個人でJJFの過去の優勝者が3人。
IJA(国際大会)の優勝者、高校生大会の優勝者、そして、プロもいます。
「オールスター・オブ・オールスター」という言葉がふさわしい戦いなのではないでしょうか。

かつてやっていたように、一人ひとりの演技について感想を書いていきたいと思います。

1. 山本睦 (ボール)
まずは、女性で、しかもトスジャグリングという難しいジャンルで挑戦したことに賞賛を送りたいと思います。
一番手、会場もまだ空気ができていない中の演技ということでやりづらかったでしょうね。
そんな中でも、序盤からの7ボールを決める等、多くの大技を決めていましたね。
相当緊張したと思いますが、そんな中でも決められる技を決めていったことについてはきっと今後の自信につながるでしょう。
何しろ、ジャグリングにおいてこれ以上緊張する舞台は無いと思います。他にもいろいろな大会を経験した上で
またJJFに挑戦してみていただきたいです。

2. 間所萌 (シガーボックス)
今回全部門を通じての唯一のシガーボックスプレイヤーでした。
他の道具でも同じですが、シガーボックスは一番広い面で向かい合ったとき、
体と平行に回すか、地面と平行に回すか、体とも地面とも垂直に回すかのどれかが回転を制御しやすいです。
これを2つ以上の軸で回転させることを僕は「ムーンサルト回転」と呼びますが、
最序盤で決めた2ボックスのムーンサルト回転からのバランスをはじめ、
(というか、一番緊張しているはずのこのタイミングでこの技を決めること自体がすごい!)
多くのムーンサルト回転を含んだ技を決めていましたね!
勿論それだけでなく、5ボックスのダイヤモンド等、男性シガー使い顔負けの技をガンガンに決めていました。
しかも、ドロップしたのは最後1回だけ、しかも、2回目の挑戦で成功させていました。
世界観も出来上がっており、単に技をガンガン決めるだけではなく、緩急のついたすばらしい演技だったと思います。

3. 須田恵梨華(ディアボロ)
女性のディアボロ使いといえばこの人、須田さんを差し置くわけにはいきません。
最近はプロとして各地でパフォーマンスをしており、舞台上の動きもかつてと比べてはるかに洗練された印象を受けました。
動きが綺麗。動作の一つ一つが体の使い方が綺麗だったと思います。
技で魅せていくというよりは、ディアボロまでも表現の一部として綺麗に舞台の上を「舞って」いたと感じました。
それだけに、ドロップが演技の流れを切ってしまい、その度はっと我に帰ってしまいまして「惜しい」と言わざるを得ません。
こうコメントしておいてなんですが、ドロップ数は3回であって、男女関係なく全体で見た場合でも少ない方です。
さらに、動きの洗練されていることを考えたら、完成度の評価は相当高かったのではないかと思います。
完成度が高かったからこそドロップが目立ったということを言いたいのです。
ドロップも予定調和として演技の流れに組み込めるような魅せ方ができるようになると更にいいものができると感じます。
技術は当然国内最高クラスであって敢えて触れるまでもないでしょう。

4. 土居千夏(リング)
女性ジャグラー界隈でも一際存在感のある土井さんのパフォーマンス。僕は初めて見たと思います。
完成されているキャラクターがいいですね。女性だってこれだけ元気のあるキャラクターがいたっていいと思うのです。
笑顔が素敵でしたね。
動きがすばしっこくて、とにかく元気にステージ上を走り回っていた印象です。
リングを体に沿わせて体の正面から後ろに転がす動き、いわゆる「肩パタ」を武器として、その技を中心とした構成でした。
日本の、いや、ジャグラーの好む演技であったといえます。(無論、他の技もありましたが。)
あまり見たことのない技が多く、演技への工夫、挑戦が感じられました。

女性部門は4名の出場でした。
例によって、部門ごとの感想を書きます。

まず、女性部門一つとってみても例年以上のハイレベルな戦いだったのではと思います。
4人を比べたとき、
ドロップの少なさ、決めた技のレベルの高さから間所さんの優勝は堅いと思いましたが、
一方で2位3位は予想しづらかった。
完成度は須田さん、エンターテイメント性は土井さんに軍配が上がっていたと感じましたが、
それ以外の部分はほぼ同率だったと思います。ほとんどの審査員がこの二人を2位3位とつけていたのではないでしょうか。
たとえJJFでも、出場が常態化して常連になってくると見る目が厳しくなってきます。
そういう意味で、須田さんが割を食っているのではないかと考え、同率なら須田さんだろうと考え、
僕の予想では1位間所さん、2位須田さん、3位土居さんという順位でした。
実際は2位3位が入れ替わった順位。後述するつもりですがきっと2位3位は僅差だったと思っています。

続いてチーム部門。
5. KK Staff(スタッフ)
チームでのスタッフというのは珍しいですね。他の大会でも見たことがありません。
一人が元気のいいキャラクターで目立っていました。もう一人まで対比となるキャラクターだったらもっと面白かったと。
(例えば比較的冷静で相手の目立ち方を冷ややかに見ているとか、目立とうとするもう一方をたしなめる役とか)
演技内容も揃うところは揃い、分かれるところは分かれ、ソロのパートもある等、
大変エンターテイメント性のある演技だったと思います。
そもそもスタッフの演技というものが珍しいから、全ての技が目新しく見えるのも上手く使っていたと思いますね。
ドロップもほとんどなかったという記憶です

6. MaKUMA(ボール、矢印の書かれた板)
中部地区を代表するジャグラー、コータローさんと、我らサークル、じゃぐなぎの誇るマルチジャグラー、じゃぐたくさんのコンビ。
練習会で熱心に練習していたことも知っているので、彼らが舞台に立ったときは正直ぐっと来ました。
誰かに聞いたような気がしますが、矢印というのは舞台上においてとても強いモチーフです。
動きを表すし、向きを表すし、注目したいものを指します。
そんな矢印の板を使いながら、ボールが消える、どこかに移動する、現れるなど、マジック的演出を取り入れながら、観客を魅了しました。
全てルーチンが計算尽くされており、隙の無いパフォーマンスだったと思います。1回ドロップがあったくらい。
完成されており、どこへ出しても絶賛されそうな演技。ここで終わるのはもったいないんじゃないですかね。

チーム部門は2組。
順位は1位MaKUMA 2位KK Staff予想で、この通りでした。
自分の身内だからと多少贔屓の目があると差し引いたとしてもMaKUMAが良く、強いて言うと「難易度」が高いパートが無かったくらい。
KK Staffもすばらしかったとは思いますが、チーム部門には「チームであることを有効に利用している」というテーマがあるように思いますから、
終始「二人であること」に意味のあったMaKUMAがこの面でも上回っていたように思います。
どちらのチームも所属するサークルとしては別々のサークル、いやむしろ、別の県の出身者のペアだったとか。
それは本当に素晴らしいことと思います。いいですね、そうやって仲間が増えていくのはうらやましい。

ここからは男子個人部門です。演技順をメモって無かったので出てきた順が違うかもしれません。
7. 市川卓(ボール)
社会人ジャグリング仲間であるタカシさん。パパになってもプロや学生に混じっての出場は本当にすばらしい!
ロシアンボールを体の上に乗っけてバランスをしたり、手を使わずにそのボールの位置をずらすなど、
「この人に重力は働いているのか?」と思わせるパフォーマンスでした。
技→それを利用した大技→更なる大技→更なる大技→……
というパートがルーチン中いくつも散りばめられており、観客としては叫び続けて声が枯れるかと思った。
ジャグラーは手のひらを使わずとも観客をここまで魅了できるのかと。
表情も常にクールで統一されていてあまり観客のほうを見ない(いわゆる「第四の壁を越えない」)スタイルで統一されていました。
いやー、えぐかった。
観客としてはいきなりこれかよと。 いやでもこの後の出場者に期待してしまう演技でしたね。

8. 工藤正景(ディアボロ)
昨年JJFチャンピオン。正確無比なディアボロが持ち味です。
序盤~中盤に差し掛かるあたりで多くの上級ディアボロ使いたちが「トリ」の技に使う4ディアボロが出てくるなど、
「このあとどんな技が飛び出してくるのか!?」という期待を持たせる演技でした。
ディアボロの縦まわし(バータックス)からのトリプルピルエットなど豪快な技。そして、綺麗な姿勢。
最後までディアボロを一回も床に落とすことなくルーチンを終えました。
彼はとにかく演技中の姿勢が綺麗でキレがありますね。
身長の高さもあって全部の技が豪快に見えます。

9. 粕谷匠(フラワースティック)
IJAチャンピオンシップジュニア部門で優勝してきたばかりのフラワースティック使いです。
当たり前のように3本のフラワースティックを操っていましたね(しかもその時間がとても長い!)
2フラワーのところとかあったのですが、ピルエットやボディーロールが駆使されており、
とにかく観客が盛り上がっていました。
多少のミスも何のその(リカバリーも早い!)ひたすらノーガードで強いストレートを打ってくるタイプの演技です。
「火力型」とでもいいましょうか。
とにかく打ってくる一つ一つの技が重く、それが「決まる」ので観客のボルテージもどんどん上がりますね!

10.谷岡海人(クラブ)
ケントカイトの弟、カイトの登場です。
彼は小学校時代からやっていて、今は高校生でしょうか。そうなってくると高校生と言っても経験年数は長く、
しかも練習時間も長いですから、その技術は推察できると思います。
まず、過去の彼に比べて「うまくなったな」と。それは、技の難易度も勿論なのですが、
ジャグラーのつぼを的確についてくる、つまり、観客にあわせた演技ができるようになってきたということです。
フラットスピンやショルダースロー、リバースショルダーを武器として大技を繰り出してくるスタイルで、
しかも、演技の密度が濃かったですね。
ほとんどドロップらしいドロップはなく、そして最後は7クラブ!これは一発で決まる!
クラブの演技でドロップが少ないことがどれだけ偉大か!
構成ではまだまだ伸び代を感じますから、きっともっと上手くなるんじゃないかと思います。

11. 武倖平(ボール)
彼もJJFチャンピオンです。様々なプロの舞台に立つことで、さらに動きが洗練されてきました。
近いうちに色々な舞台で彼の名前を見ることになるでしょう。
相変わらずの技術レベルの高さに、洗練された動きも加わってますますパワーアップした印象があります。
勿論技術面でもため息のでるようなすごい技をバシバシ決めていました。
床に多くのボールを置いておいたのはどこにこぼしてもすぐに演技に戻れる配慮ですかね。
そんなところも、技術だけではなく演出面が強化され、多くの場所で経験をした結果なのでしょう。
おそらくですが、JJFの先に見据えたものもあるように思います。自分のスタイルを是非とも貫き通してください。

12. 矢口純(デビルスティック)
3人目のJJFチャンピオン。デビルスティックの使い手です。
まず、デビルスティックを当たり前のように2本回しますが、本来なら2本回すことがすごい。
それをキープしつつそこにさらなる技を加えることができるのは練習に練習を重ねた人だけです。
彼の場合は特に、1本を回しながら、もう1本の回転速度や向きを完全にコントロールできていいます。
2ルーチン目はすごいロングスパンで2デビルを回し続けながら1つ1つ技を決めてどやがおをする、というスタイルは
矢口君ならではのものだし、そう簡単に他のジャグラーが真似できるものではない、彼の到達したスタイルなんだと思います。
ミスの少なさもあるのですが、彼の場合、技をやっている間に一歩も動かない、
つまり、「おっとっと!」ということさえ無いことがすごい事です。どんだけの安定感なんだよと。
最後は1本のセンタースティックを顔でバランスしながらのデュアルデビルスティック。
手元で操る3デビルスティックが見られる日も近いかもしれません。

13. 吉川健斗(デカボール)
サーカス出身のプロパフォーマー。ちなみに僕は彼のファンです。
まず高い一輪車に乗っての始まり、そしてポールをバランスして……いきなりの5ボール!!!
そのボールもただのボールではなく通常の状態でも扱いに苦慮する大きなステージボールです。
そしてボールを3つにしてルーチンをするわけですが……
いやぁ、なんかもう感想を書くのがおこがましい。ショーの最中ずっと眩しかったです。
会場中が彼の虜になるのがよくわかりました。
特に観客をあおるわけでもないのに手拍子まで起こる!!
2008年の僕以来ではないでしょうかw(しかし手拍子が起こった状況は僕はキャラ的なものもありましたがそれとはまったく違う状況です)
吉川さんの演技を以前見ている僕からすると、多分今回の吉川さんは本調子じゃなかったと思います。
ただ、ドロップをした時もただでは起きないんですね。必ず「おいてあるボールを拾う」
ことを技としてやるんです。そこがもう、流石であると。僕もこういうところは見習っていきたいです。
正直、彼の実力は6分間では語りきれないので、彼に魅了された人は是非彼の生パフォーマンスを行ってください
もっと虜になると思います。

14. 中西隼斗(コンタクトポイ)
正直この後はつらいだろうな……と思った吉川さんの後で、どうどうとしたポイの演技を見せてくれました。
最近のポイはジャグリング的なリスクのある(つまり、落としたりすることもある)技も多く、
特に彼の操るコンタクトポイについてはその傾向が強いものです。
通常ならポイの演技というのは開始すると演技が終わるまで拍手が起こらないものなのですが、
彼の場合途中で「おお!」とざわついたり、拍手が起こったりと、難易度的にもすごい演技なんだぞということが伝わってきました。
あとはやはり動きが美しいですね。
当然のようにノードロップでしたが、リスクのある技をあれだけこなしてノードロップというのは素晴らしいです。

15. 鈴木拓弥(クラブ)
このメンバーの中オオトリというのは結構きつかったんじゃないかと思います。
まず、最後と言うのは本当にメンタルがしんどいんですよね。ほかの人の演技を全部見ての自分ですから。
(僕の持論ですが、会場があったまっていないことを除けば最初が一番気が楽でいいです。)
火力と珍しさのバランスの取れたルーチンでした。特になかなかクラブでほかの人と技の差異を出してくるというのは
なかなか難しいものがあるのですが、その部分でも妥協せず、技術面でも妥協をしない演技と言うのは
なかなかできるものではありません。
変にキャラクターを演じるのではなく、淡々と技をこなしていて、大技も多く成功させていたし、
強烈なライバルたちに隠れがちではありましたが、観客を魅了していたと思います。
最後は7クラブまで決めましたし、素晴らしいスキルを発揮していたと感じます。

男子個人部門は、今年はまた「史上最高」の戦いが繰り広げられました。
何故このすごい舞台を生で、ごく一部のジャグラーしか見ることができないのでしょう。
正直全ジャグラーに生で見てほしいし、なんなら一般客も入れてこの戦いを見てほしいです。

とあるジャグラーが、演技を見た結果「全員優勝でいい」といいました。
僕もまったく同じ感想ではありますが、日本のジャグリングがここまで発達したのも、「順位をつけてきたから」という思いもあります。
つまり、競い合うことでお互いに切磋琢磨をしてその結果毎年審査員を悩ませることに繋がっているんだと。

僕が見た直後の感想では
1位 市川さん 2位 谷岡さん 3位 粕屋さん
でした。

市川さんと粕谷さんは観客席がすごく盛り上がっていた。
カイトは単純に決めた技のレベルの高さです。

ただ、ノードロップだった工藤さん、次いで完成度の高かった矢口さんあたりは入ってもおかしくないんじゃないかと。
周囲の評判では吉川さんを推す声が多かったですが、この時の僕は「本調子じゃなかったなぁ」という印象が勝っていたので入らないのでは?と思っていました。
まあ、審査は本来ステージ上で行われたことがすべてですから、調子の良しあしなんて関係ないんですけれど。

結果は
1位 谷岡さん 2位 吉川さん 3位 矢口さん
でして。

このとき思ったのが
「まあ、今回は誰が優勝してもおかしくない大会だったから、
 ルール通り審査員個人個人のつけた順位を単純に足して出た結果がこれなんだろう」
と。

後から冷静になってこの順位を分析してみると、
まず、谷岡さんの演技はほぼドロップの無い完成度の高い演技と、あとはやはり決めた技の難易度の高さがずば抜けて高かったこと。
吉川さんは観客をとりこにしたエンターテイメント性や構成力。
そして一輪車やデカボールといったこれまでJJFでジャグラーが使ってこなかった道具を使っていたという希少性が評価されているでしょう。
矢口さんはドロップがほぼなかっただけでなく、技を決めたときにほぼ動かないという意味でのとても高いレベルの完成度。その上で彼が出す独特の雰囲気はエンターテイメント性が高かったと言えます。無論、決めた技の難易度も高い。

他のかたがたもすばらしい演技だったことに間違いないのですが、
入賞したかたがたは各審査のポイントにおいて、「2つ、3つ以上のアツアツポイントがあった」ということが言えるんじゃないかと思います。
例えば市川さんなら希少性、工藤さんなら完成度など、
入賞者と競える、あるいは上回る評点もあったと思いますが、上位に進出するには一つだけでは届かないということなのではないでしょうか。

いや、しかし正直

こんな分析は後づけのこじつけにすぎません。

このハイレベルなJJFに出場してみたい人。まず、ルーチンを作りましょう。
「このルーチンは妥協をしていない俺の演技だ」と。
そういえるものを作ってみてください。
そして、その演技を撮影して自分で振り返って見ましょう。
全ての動き・技に意味はありますか?(良い構成ですか?)
観客を意識していますか? あるいは、観客をまったく意識しないのならそれでもいいです。
それが中途半端になってはいけない。
観客にアピールするならする、しないで自分の世界に閉じこもるなら閉じこもるを徹底していますか。
全国の腕利きのジャグラーが見て驚愕する技が随所に入っていますか。
それを通して何度かの練習の中でノードロップで演じきることができますか。
そして、これが一番ハードルが高いですが今年の入賞者よりすごいと思える演技ができていますか。

厳しいですが
「予選突破を目指す人」は多分予選に落ちます。何故なら同じように予選突破を目指す人が多いからです。
入賞、優勝を目指している人にこそ予選突破の報が訪れるのではないかなと思っております。

さて。
今回の話はもう少し続きます。

チャンピオンシップの翌日ですが、
JJF内のイベントでワークショップが開催されまして、「模擬審査を実際にやってみよう」というものがありました。
個人個人に審査員が使った採点表を模したシートが配られ、実際に得点をつけてみるというものです。

これがまた、審査表を前にすると順位が変わるもので、
1位が 市川さん、谷岡さん、吉川さんが同点。
次いで4位が矢口さんと粕谷さんが同点。その次が工藤さん。という順位付けになりました。
(審査は6位まで順位をつけます。)
昨日の順位付けは何だったんだよと。吉川さん入って無かったじゃんと。

まったく、その場の感情や個人的な思い入れで順位を言うもんじゃありませんね。

流石に同点で1位はまずいので、
一応あとは好みの順ということで、1位 市川さん、2位 谷岡さん、3位 吉川さんという順位に。
そして、僕はAグループの審査委員長を務めたのですが、
全員の分を集計してみるとあらびっくり。
1位 谷岡さん、2位 吉川さん、3位 矢口さんという、
前日に審査員が出した結果とまったく一緒の結果になったのでした。

ちなみに、チーム部門と女性部門も審査しましたが、
女性部門の2位と3位が逆転したところのみ違い、あとは一緒という結果になりました。

ちなみに、模擬審査はもう一つ班があり、Bグループでも審査結果を出しましたが、
そちらもAグループとまったく同じ順位となりました。

これは、僕にとっては目から鱗でした。

何が言いたいかというと、
観客席にいるみんなが、自分の思いで(しかし、公平に)ルールに従って得点をつけ、
順位をつけると、実際に審査員がつけた順位と同じになるのではないかということ。

「私はディアボロに詳しくないからしっかり評価できるかわからない」
「ポイは専門外なので」
という人の意見もひっくるめて、得点をつけてみると結果が似たものになる、
今回サンプル人数がそこまで多いとは言い切れないですが、
実際にこうも似た順位が出てしまうと、「きっとそうなる」と思わざるを得ません。

強いて言うと女子部門の2位3位が逆転しているくらいで、
上で書いたとおり、観客の立場からしても僅差だったと言えるので、
ここはしっかりと「僅差であった」ということが数字で出てきたのではないかと思います。

そういうことが発見できただけでも、
模擬審査と言うのはやってよかったと思います。
強いて言うとすれば審査が不慣れな人たちが多かったと思うので、
少し時間は多めにとっておいた方がよかったと思いますが。

2015/12/31

なぜかこの大みそかというとても重大なイベントの時に
今年の10月に開催されてた日本最大のジャグリングの大会、JJFのチャンピオンシップの感想を書きたいと思います。

チャンピオンシップ感想

1:チーム元IJAチャンプとRefleXの常識人
リング&ボール&ハットというあまり見たことのない組み合わせの3人組。
チームの名前が示すように、昨年IJAチャンプであるひろた君と、RefleXの常識人である2人の組み合わせ。
ひろたくんの安定感はチームになっても健在で、その好調さが他の二人にも良く影響しているように見えました。
チームというのは、人数が多ければ多いほど練習の機会というのはあまり多くなくなるのですが、
それを感じさせないくらい安定感と練られたオリジナリティあふれるトリックが良かったですね。
音楽もとても楽しげで、一番手としてふさわしい演目だったと思います。

2:こーのCLUB
正統派クラブパサーの2人、前回出場時は優勝しましたが、再度優勝を狙っての出場。
彼らは技術的に大変うまくなったと感じました。
「フラットスピン」と「トレブラー」という、ただでさえ難易度の高い大技をルーチンの核として持ってきて、
数が上がったときにその技が入るのが強烈で、「ジャグラーだけ」という観客の心をつかむ術を良くご存じと感じました。
そして、正面同士のパスからダイレクトにバック・トゥ・バック(背中あわせ)につなぐなど、
クラブパスのテクニカル的な部分も見せつけましたね。

チーム部門総括
残念ながら出場者の組数は2組と極端に少ない大会となってしまいましたが、
出場していた両者は拮抗していたと思いました。
僕の意見では優勝が「チーム元IJAチャンプとRefleXの常識人」だったのですが、
実際の優勝はこーのCLUBでした。
2組の場合はシルバーメダルにふさわしいかどうかの競技が審査員内で行われるということで、
準優勝はチーム元IJAチャンプとRefleXの常識人に。

チーム元IJAチャンプとRefleXの常識人(以下、長いのでTICRJと省略)は、
オリジナリティ(いわゆる希少性)、完成度、エンターテイメント性などの要素でこーのCLUBを
上回っていたと感じたのですが、こーのCLUBの技術力(難易度というカテゴリ)が圧倒的だったのでしょうか。

パフォーマンス終了後に別の人と話していて
「ただ、こーのCLUBは『チームとしての演技ができていた』」という言葉をいただきました。
「おおなるほど」と思ってしまい、納得してしまいました。
(その結果「そういう意見で簡単に自分の意見を覆すようでは審査員には向いていない」と言われましたw)

TICRJが「チームとしての演技ができて」いなかった、とは言えません。
3人がシンクロして別の道具を使った同じ動きをするパートなどは、チームならではの演出と思いますし、
むしろ、三人組であることを生かしたとても楽しい演技だったと思います。

ただ、こーのCLUBは全編通じて2人組の技のみで通されているんですね。

これは、今回のチーム2組には該当しませんが、
「コンテストのチーム部門」に、ソロの演技は必要ないと考えます。
オーケストラなどのコンサートと同じように、多くのチームメンバーがいる中でのソロのパフォーマンスというのは
とてもかっこいいのですが、それは、コンテストではない公演でのみにしておいたほうがいいと思います。

説明するまでもないかとは思いますが、
ソロの演技は個人部門でやればいいわけで、コンテストにおけるチーム部門では、
「チームとしての難易度」「チームとしての完成度」「チームとしてのエンターテイメント性」
「チームとしての構成力」「チームとしての希少性」で評価をされるのではないでしょうか。
つまり、ソロで演技をしているパートは、これら評価に該当しないと考えてもいいかもしれません。

無論、演出上どうしても必要な場合もあるでしょうし、「勝ちに行く」ことがすべてではないですけれどね。
「ソロ」を「チーム部門でやる」「意義」がそこにあれば話は別、ということです。

そう考えた場合、今回の二組において、全編通してずっと二人の間でクラブが飛び交っていた
こーのクラブの演技を評価すべきでしょう。

TICRJも三人組を生かした技も多くありましたが、主に難易度の面で「チームとしての難易度」が高い技が少なく、
評価につながっていなかったとも考えられます。

こういう「大会としてのジャグリングのあり方」を考える必要があるくらい
近頃のジャグリングの大会というのはレベルが高く、
以前のように明確な「こちらの方が良かった」と圧勝というケースがなくなってきたような気がします。
審査員泣かせな状況ではありますが、日本のジャグリングの成長のためには現在の状況の方がいいですね。

続いて、女性部門。
3 今井 緑(デビルスティック)
動きに切れがあり、アピールがうまかったことが印象に残っています。
ステージの使い方、ルーチンの構成はこういった協議会初挑戦とは思えないくらいしっかりできていました。
技の難易度も申し分なかったのですが、大技がクリーンに決まらず、特に序盤で流れを作れなかったことを
後半に引きずってしまったのではないでしょうか。
「最初の大技」というのが、観客と自分との間にリラックスした雰囲気を作るために必要なものです。
ここの集中力は最も入れ、後の方に流れをつなげるようにしておくとよいですね。
しかし、その失敗を引きずった場合、演技が全体的に崩れそうなところなのですが、最後まで笑顔を忘れず、
全体が崩れることなくルーチンを終えることができたのはなかなか初挑戦ではできない芸当と思います。

4 田崎 杏(ボール)
3度目の挑戦とのことですが、相変わらず、演出については申し分ありません。
序盤の安定感は以前と比べてはるかな成長をしていたと思っています。
ミスが重なってしまい、崩れたところもありましたが、6ボール、7ボールまで挑戦できる
女性ジャグラーは、日本人ではとても貴重だと思います。
トスのできる女性ジャグラーとしては、間違いなく日本でもトップクラスと思いますので、
是非今後もこういった大会にどんどん挑戦して言っていただきたいと思います。

5 森 香凪恵(フラワースティック)
とにかく力技で勝負したフラワースティック。
多くのジャグラーが演出面も考える中、逆に、ひたすら高度な技をやるこういう演目があるのはとても良いと思います。
ただ、これが可能なのは、演出なくとも観客を興奮させられる技術力の高さ、
そして、技をどういう順番でやるか、直観的な構成のセンスでしょうね。
だからと言って演出面が悪かったかというとそういうわけではなく、
例えばステージを歩むときのスピードがゆっくりに統一されているとか、
技を決めたときのポーズの綺麗さとか、ステージ上で一点でやらずに動いて技をやるところであるとか、
良い演技を根幹から支えていたと思います。

6 須田 恵梨華(ディアボロ)
ディアボロを使って素晴らしい演技をする人というのは、
体の使い方とか持っている雰囲気とか、
ジャグラーの中でも突出していなければ評価をされにくい現状ですが、
須田さんはその領域に確実に近付いている印象がありました。
男性でこの領域に達している人は何人かいるのですが、女性では日本においては彼女だけなのではないでしょうか。
ステージに立ち、演技をするだけで会場の雰囲気を変えてしまう実力の持ち主で、
行う技の難易度、そして表現面では他の女性ジャグラーの出場者から比べて上手いと感じました。

女性部門ですが、
今回は4名も決勝に進出しており、それぞれが高いレベルの技を引っ提げての出場でしたね。
僕の予想では
1位 森さん、2位 須田さん、3位 田崎さん。
会場でちょこちょこ他の人の意見を聞いてみましたが、1位 森さん、2位 須田さんは
少数2人が入れ替わることもあったもののほぼ鉄板の順位。
3位はボールとデビルが半々くらいでした。

順位は、僕が予想した通りでして、
1位 森さん
2位 須田さん
3位 田崎さん
でした。
フラワーは技術力だけではなく、終始安定した演技だったのが良かった。
ディアボロは他の面ではほぼ上回っていたけれど、完成度の観点で評価を下げてフラワーに及ばなかったか。
ボールとデビルでは、ほぼ互角だったように見えましたが、6ボールや7ボールまで挑戦したボールが評価をされたという結果でしょう。

7 滝渕 亮太 (ボール)
首の後ろを中心とした技の数々を繰り出した正統派トスジャグラー。技はとてもマニアックでした。
首の後ろ技を中心とした構成というと、数年前に3位入賞をした加藤さんが思い浮かびますが、
その加藤さんに劣らないバリエーション豊かな技の数々を見せていました。
トスジャグラーで、この難易度で、この安定感が出せるのはすごいですよ!
男性部門しょっぱなから衝撃的なルーチンが見られたおかげで、会場は幾分かざわついていましたね。
何かしらのキャラクターを前面に押し出した感じの演技ではなかったのですが、
終始にこやかに演技をしていて、とても好感が持てました。

8 世良 京太 (デビルスティック)
僕の卒業したジャグリングサークルPatioの後輩。久々のPatioからの決勝進出者ですね。
後輩ですし、じゃぐなぎ杯にも出ていますし、個人的にも応援していました。
まず決めポーズが良くて、笑顔も良かったですし、舞台の上だからと言って縮こまらずに
のびのびと演技ができていたと思います。
おそらく舞台で行われるのは世界初となる3デビルが、一周とは言え見られたのは
大きかったと思います。観客の思いとしてはもう少し続けてほしかったというのが本音でしょうけれど。
それを含めても安定感があり、全パフォーマーの中で群を抜いて失敗が少なかった印象があります。
凄く反復練習したんだろうなと感じました。

9 秋田 誠博 (シガーボックス)
早稲田大学infinityのシガー3兄弟の一人。
日本のシガーボックスはJJFにおいては現在とても厳しい状態になっていると思います。
2年前、JIN君が決勝に進出してからというもの、色々な大会で5箱のダイヤモンドなどの
「大技構成」で挑む人が多くなっています。
「技」で挑むのは、僕も潔くて好きではあるのですが、別の方向からの可能性を模索できる人がいないのかと思っていました。
まさに彼がその答えを持ってきたという感じで、
僕はどうしてもシガーボックスに対しては厳しめに見てしまうのですが
その僕をもってしても、「完璧な構成を持ってきた」と言える、大変素晴らしい演技でした。
まず、曲・衣装・キャラクターのマッチングは他の出場者に比べて群を抜いてよく、
ところどころに挟むえぐい技、しかもあまり見たことがない技を良く取り入れていて、
「シガーボックスはダイヤモンドやレインボーだけではないぞ」というところをよくぞ見せつけてくれたと思います。
シガーボックス使いで居酒屋に行った時秋田君がそばに座ったので言ったのですが、
このルーチンは是非とも今後も練習をして、さらに完成度を高めてほしいです。
JJFだけで終わるのはもったいなく、最近とても多いジャグリング系の公演で使ってほしい。

10 渡辺 隼人 (ディアボロ)
「怖さがテーマである」というナレーションで始まったディアボロの演技。
緊張で固さもあったと思うのですが、その中で着実に技を決めていくのはさすがベテランの渡辺さんと言ったところでしょうか。
キャラクターは看板に偽りなしと言った感じ。もう少し極端に演出が入っても良かったかもしれませんが、
演出を入れすぎると逆にコミカルになってしまうこともあるのであの程度が適切かもしれません。
2ディアボロのよくぞあれが絡まないなという技を中心に、魅了できる技もたくさん。
やや全体的にドロップが多かった印象のある今大会の中では、完成度も高めだったと感じています。
ピルエットやハイトスなどの派手目の技に頼らずにルーチンを組んでいるところも職人気質を感じました。

11 KOMEI (クラブ)
KOMEI君と言えば、ダンス+ジャグリングをあわせたダグルという新ジャンルの開拓者。
何度かJJFでは「ゲスト」としてステージに立ったこともあるような人ですが、
そのKOMEI君が、満を持してJJFのチャンピオンシップに戻ってきました。
大方の予想では使うのはボールだろうと思われていたのですが、何と使った道具はクラブ。
クラブを持って舞台そでから出てきたとき、若干のざわつきがありましたね。
当然5つのクラブも安定して投げることができる彼ですが、そんな「普通の技」は彼の演技ではおまけ程度、
やはり、他の出場者と比べて動きや技の独創性が飛びぬけていたと思います。
数多くの舞台を乗り越えてきた貫禄と言いましょうか。
正直、人前でやる回数が増えれば増えるほど、演技の内容は無難になり、安定感を追い求めるため、
チャンピオンシップという舞台からは精神的に遠ざかってしまうのですが、
KOMEIくんをはじめ、昨年の深川晃くんや、その前の宮野玲くんなど、一線で活躍しているようなジャグラーが、
こうやってチャンピオンシップにもう一度挑戦してくれるような状況はとても素晴らしいと思います。

12 矢口 純 (デビルスティック)
今年じゃぐなぎ杯にも出場してくれたデビルスティッカー。僕も審査員をした中部学生大会では男子個人2位でしたか。
じゃぐなぎ杯で彼の予選のビデオを見たときから、「これは今年来るな」と思い、
じゃぐなぎ杯ではトリにさせてもらったものです。その僕の予感は正しかったと言えましょう(自慢)
1デビルが若干ドロップが多かった印象があったのですが、
その印象を打ち消すくらいの2デビルの技の応酬。
これでもかと言わんばかりに高度な技を連発し続け、しかも、その技の決まること決まること。
「技」だけで他を圧倒するパフォーマンスであったと言えます。
過剰な演出はなかったのですが、技の応酬こそ最大のエンターテイメント。
ジャグリングの大会はこうあるべきという姿を見た気がします。
彼の姿がとても舞台上で大きく見えたのですが、きっとジャグリング中の姿勢の良さもあったのではないかと思います。

13 Ike(コンタクトポイ)
こちらもじゃぐなぎ杯に出場してもらったことのあるコンタクトポイ使いのIkeくん。
コンタクトポイという道具はジャグリングの大会として出場する場合、
ポイとして綺麗な軌道を描きつつ、
コンタクトジャグリングや、リリースしてキャッチするなどのトスジャグリングの要素も入れる必要があり、
そもそも道具としての難易度が高い道具であると考えています。
そういう道具の性質をうまく利用しているルーチンで、
ポイの要素も、トスの要素も、勿論コンタクトの要素もふんだんに取り入れた演技でした。
特に、2つのポイを使った手から離れるポイの技を入れているところはとてもリスキーで、
コンタクトポイならではの演技だったのではないでしょうか。

14 亀井 大輝(ディアボロ)
昨年2位の「団長」こと亀井君がさらに上の順位を目指しての挑戦。
彼はとにかく会場を盛り上げるのがうまく、特に、バータックス系と呼ばれる、
ディアボロを縦まわしに回転させてそれを飛ばしつつ、カウボーイの縄のように飛んでいるディアボロをひっかける
系の技が始まると、どんな大会でも全力で盛り上がります。
そして、技のバラエティの多さ、決める技の数、技のスピード感、体の動かし方の切れの良さ、
ディアボロ使いの中でも群を抜いて高いと思います。
今回は、新規開拓の技が残念ながら上手くいかなかったのですが、
開拓されつくされたと思われているディアボロの世界を、これでもかと探求していく姿にとても好感が持てます。

来年のIJAチャンピオンシップにほいっと出たら、あっさりと優勝をかっさらってしまうくらいの実力があると思うのですが、
いかがでしょうか? 賞金額も高いですよ(笑)

男性部門はとても審査が難しかったと思います。
僕の予想では、1位滝渕、2位矢口、3位世良という予想。

1位・2位は迷いましたが、
滝渕君にした理由は、トップバッターでの演技は最終的に薄れがちになるのにも関わらず、
演技が最後まで頭に残っていたこと。
しかも、トスジャグラーでここまで印象が残るのはとてもレアです。
ただ、矢口くんも暴力的な技の応酬は一番会場を盛り上げていましたし、
この1位2位の順位は逆になるかもという思いはありました。

3位はとても迷いました。
世良くんではなく、Komei君か、秋田君が入ってもおかしくないというもの。
Komei君は演出+他に真似をできないことをやっていたという意味で、大いに入賞はありうると思いましたし、
心情的には秋田君の今インフレがすさまじいシガーボックスの世界に一石を投じたという点で押したかったです。
Komei君や世良君がもう少し単発で派手な技を決めていれば、秋田くんがもう少しドロップが少なければ
すっと3位は決まっていたかもしれませんが、無難に安定感のあった世良くんだろうと。
ただ、この3人は僕の中ではとても拮抗していました。

会場でそれとなく観客に順位予想を聞いてみましたが、
1位矢口君、2位滝渕君はほぼ全員がそう予想しており、(つまり、僕とは1位2位が逆です。)
3位は僕の言った3人の他に、渡辺隼人さんという声もちらほらありました。

結果は1位 矢口君、2位 滝渕君、3位秋田君。
1位2位はある意味予想通り。(順位は逆でしたが。)
3位に秋田君が入ったのは審査員のジャッジをとても賞賛したい。
秋田君は正直ドロップが多かった。ドロップが多かったが、間違いなくシガーボックスの世界に一石を投じた。
審査員の意図としてはそういうことなのではないのかもしれないけれど、
そんな彼の演技が評価されたのはシガーボックス使いとしてとてもうれしいです。

総評。
相変わらずレベルの高い大会でした。
ただ、今年はトス成分が少なく、ジャグリングファンとしてはちょっと寂しいですね。
それでもこれだけのハイレベルな戦いがくりひろげられるのはすごい。

予選の突破でさえ難しい今日この頃なんですが、
本当に予選一発で決まっちゃうのもったいないよなぁと思います。

2015/06/26

皆様お久しぶりです。

昨年より目標としてきました大会、IJA(国際ジャグリング協会)主催、
サマーフェスティバルの「チャンピオンシップ」「インディビジュアル部門」
のビデオオーディションをクリア、ファイナルに進出しました。

5年ぶり、2回目の挑戦となります。
日本人の皆様には色々なところでお見せしていますが、
今回は「ドラゴンボックス」または「竜半ボックス」と僕が呼んでいる道具を利用しての
出演です。

正直IJAからの「おめでとう、出演できます」メールを見るまでは
びくびくしていましたが、
無事出演することがかなってよかった。
ただ、昨日出演者一覧が送られてきて、正直ショックを受けたのですが、
よくこの中で僕予選通過したな……と思いますw

とにかく、泣いても笑っても後4週間程度しか時間が残されていません。
今のうちからメンタルなトレーニング、フィジカルなトレーニング、しておきたいと思います。

それとは別個に、5連休カナダ旅行できるわけですから、
そちらはそれで楽しみにしております。
観光する精神的な余裕があればいいですがw

Junk Stageの記事もなかなか着手できずすみません。
最近ゲームが面白いのと、練習もしなきゃで、
なかなか記事を書いている時間がとれませんね……

実は、これ以外にもう一個記事を書いたのですが、
投稿するのを忘れていました。
近日中に公開します。

2015/04/29

今さらではありますが、
2月末~3月最初に開催された「じゃぐなぎ杯」エキスパート部門の感想を。

前に書いた通り、
僕自身今じゃぐなぎ杯の存在意義について考えるところがあったりとか、
そんなに開催のモチベーションが高くなかったりするわけですが、
ひとつのじゃぐなぎ杯の特徴として、
「審査員が演者にアドバイスを送ることを推奨している」というものがあります。

2か月遅れになってしまい、若干記憶がおぼろげになっているところもあり、
コメントはちょっと簡単ではありますが、
参考にしてもらえるのであれば主催者冥利に尽きます。

1:やましょー(シガーボックス)
<良かったところ>
技のバラエティの豊かさ、特に、バランス系の技というのは
他のシガーボックス使いとの違いを出そうとしているのが伝わりました。
また、ステージ上の動き、ポーズの取り方、舞台の広く使い方などは
基本を押さえている感じでルーチンを作ったことのない人にお手本にしてほしいくらいです。

<アドバイス>
一番最初の演技順ということで、
お客さんもあったまっていなくて大変だったと思います。
今回の演技順は僕が意図して決めたものですが、
「序盤は観客に拍手をしてもらうように演技を作る」ことを意識するといいでしょう。
(こういう、序盤に観客と自分のプレッシャーを和らげるテクニックをメルティングというそうです)
今回、「トップバッター」という
特殊な状況に慣れていなかったものもあり、思うように演技できなかったと思いますが、
いかなる状況にも立ち向かえるような経験を積んでいくときっと安定感が上がると思います。

2:Dee(ハット)
<良かったところ>
技のバラエティの豊かさ、ハットという道具はなかなかスポットライトが当たりませんから、
技の全てが観客に新鮮に伝わったのではないかと思います。
舞台の使い方はベテランの貫録と言ったところなのではないでしょうか。
ドロップにあまり動じないメンタルの高さもあったと思います。

<アドバイス>
彼は同じサークルなので知っているのですが、
練習時間があまりとれていなかったんだろうなぁという感じです。
(その中でも果敢にじゃぐなぎ杯に挑んでくれて感謝したいです)
普段人前でやってないルーチンとは思うのですが、
やっぱり日ごろからある程度(いつふっと振られても良いように)
練習しておくのがいいのかなぁと思いますw
(まあ、その「振る」のが自分だったりするわけですが……w)

3:清水公太(ディアボロ)
<良かったところ>
他の出場者に比べ、特に安定感が高かったところが印象的です。
勿論、技の難易度もビンビンに伝わってくる内容で、
ディアボロの大会等で第一線で戦っているだけのことはあると感じました。
競技がどういうものかということがわかっていて挑んでいるので、
こういう大会では強いですね。

<アドバイス>
演技時間が6分と長いので、もう少し「遊び」の時間があっても良いのではと思います。
音楽で言うと、「間奏」的な部分で、
例えば、ディアボロの個数を増やす時などに、
直前の技を終える→拍手をもらう→観客席を一望→ディアボロのあるところまで歩いていく
→ディアボロをとる→もう一度舞台中央まで戻ってくる→2個目のディアボロを見せる→演技再開
など、時間を使える部分はたくさんあります。
安定感があるだけに、こういうゆとりが持てれば、その分ルーチンの密度が濃くなるのではないでしょうか。
演出の種類にも依存しますが、ご参考まで。

4:70322(コンタクトジャグリング)
<良かったところ>
クリスタルボールという、重い素材を使ったアクティブなコンタクトジャグリング
(※マイム的な要素メインではなく、高いリスクのあるボディーロールという意味)
は斬新に感じました。こういったコンタクトジャグリングは一般的にはステージボールが使われますよね。
あまり見たことのない技も多く、観客席からのどよめきが聞こえていましたね。
曲の変化に合わせてルーチンのメリハリを効かせていたのも良かったと思います。

<アドバイス>
演技全体の「完成度」をもっと高めてほしいです。
それは、単にドロップを少なくすべしという意味ではなく、
動作の綺麗さ(ここで足を動かす、何歩動く、指先は曲げるのかどうなのか)
まで意識して完成度を高めていってください。
勿論ドロップしないことも重要ですが。
今後の伸びに大変期待できる内容でした。

5:クロ助(シガーボックス)
<良かったところ>
技のオリジナリティ。そして、こだわり。
クロ助さんの特徴である「あの技」を徹底的にこだわっているのが素晴らしいです。
日本人ジャグラーが好みそうな演技ですね。
キャラクターもあり、構成も良かったと思います。
「じゃぐなぎ杯」としての感想で無くなってしまうのですが、これまで
昨年7月のシガーボックス大会、11月の社会人大会と
今回のじゃぐなぎ杯、全てルーチンを変えているところが素晴らしい。
つまり、それはまだルーチンを伸ばせるモチベーションが高いということです。
さらに良い演技を期待したいです。

<アドバイス>
クロ助さんの「あの技」は、我々は知っているからいいとして、
演目を作るにはやはり「初見」を意識して作るべきというのが僕の意見です。
つまり、「あの技」に入る伏線をちゃんと用意しておく構成の方が
僕としては好みです。

6:村木慎也(オフストリングスヨーヨー)
<良かったところ>
ヨーヨーの世界からまず殴りこみをかけてきたというチャレンジ精神ですね。
「ジャグリングの世界でも評価されるものを作りたい」という目的を達したのは
審査員の高評価を見ればわかるのではないでしょうか。
ジャグリングの観点から見ても、技一つ一つのスピード感が素晴らしかった。
ドロップが少なかったところもヨーヨーの厳しい世界を戦い抜いている猛者の証明ですね。

<アドバイス>
ジャグリングのショーとしての観点から言いますと、
まだヨーヨーの世界から抜けきっていないと感じました。
例えば「最終的に手元に戻ってくるもの」などのヨーヨーのルールから抜け切れていないということです。
ピルエットなど、「ヨーヨーの世界では評価につながらない」技も
ジャグリングの世界では評価の対象となります。
むしろ、そういうジャンルを開拓するのが
ジャグリングの世界でも戦うことのできる肝となってきそうな気がします。

7:らっせ~ら世良(デビルスティック)
<良かったところ>
完成度の高さと、演出の良さが目立ちました。
特に、技と技の間の間の取り方がメリハリがあって好印象。
舞台を動く動き方も洗練されており、とにかく演技が綺麗に見えました。
客目線の演技ができていた、ということですね。

<アドバイス>
構成は素晴らしいし、このままショーになってしまうと思うのですが、
コンテストとして見た場合、技術レベルにもう少し比重を置きたいと感じます。
現時点でもよい技はあるのですが、大きなどよめきになる技が欲しい。
「火力の高い技」と一般的に言われますが、
例えば、凄く長い連続技を止めずにやりきるというのも一つの方法。
確かに技を止めて拍手をもらうのは大切なのですが、
時に、技をしている間に拍手が自然とわき起こるようなテクニカルな部分も必要です。

8:かんば(ボール)
<良かったところ>
独自の世界観をもった演技でしたね。
4ボール中心の1ルーチン目から、体の動きの綺麗さを重視した2ルーチン目
と、曲が変わった後の変化が大きかったのが個人的には印象深かったです。
(1曲目と2曲目とあまり変化が無いな……という人も多いですからね。)
体の動かし方もなめらかで洗練されていました。

<アドバイス>
かんばさんのスタンスのルーチンはコンテストとして見ずに
普通のジャグリングのショーとして見た場合はとてもいいムードを持っていると思いますが、
コンテストになると、どうしても印象が薄くなりがちです。
全員の演技が終わった後に、インパクトに残っている、というのは
(例えコンテストとしてルーチンを組んでも)難しいんですが、
例えば(本当に思いつきで言いますが)とてもゆっくりやるとか、何かストーリー見たいのを作ってしまうとか、
そのくらいのレベルのことをやらないと厳しい、今の日本のジャグリングのレベルは
それほどまでに上がっています。
いいアドバイスをあげることができないのがもどかしいですが、
かんばさんのようなスタイルを持つ人全体の課題なのではないかと思います。

9:いづた(シガーボックス)
<良かったところ>
動きのダイナミックさ。
彼ほどの動きのダイナミックさが出せるシガーボックス使いはなかなかいないと思います。
シガーボックスというのは概して高さに弱い道具ですが、
それを克服できている、
というより、むしろ高さが出ているのが普通の用にやってしまっているところが素晴らしい。
超時間連続で技をやり続けるパートがある等、技術的にも爆発力を持っていました。

<アドバイス>
やはり大会ともなると練習と感触が違うんだと思いますが、
ドロップが多くなってしまったのはやはり大会ならでは、なのではないのでしょうか。
そもそも予選で送られてきたビデオを見ると、アウトドアで撮影されていますし、
大分甲斐性も感じたのですが、やはり本番は何が起こるかわからないもの。
前半でミスをして崩れないように、メンタルにも負荷がかかる練習ができればいいのですが。
「ルーチンを人に見てもらう」ことも練習の一つと思いますので、
チャンスを見て積極的に人前でルーチンをするなどしてみてはどうでしょうか?

10:高森啓史(ディアボロ)
<良かったところ>
しょっぱなからガンガンにストレートを打つような、気持ちのいい始まり方でした。
とてもロングスパン(=途中で技を止めずに連続して技を決める)パートが多く、
ミスせず続いたところは確実に拍手をとっていました。
高度なことに挑戦していたと思います。
決めた技も、僕には目新しく感じました。

<アドバイス>
構成の意識を高めるのがいいと思います。
現状、音楽は「かけっぱなし」の状態で技を次々とやっている状態に近い印象で、
もっと有効に活かせると思います。
やっている技は凄いので、そういう(音楽を無視した)スタンスもありだとは思うのですが、
だとしたら歌詞が無い曲の方が適していると考えます。
人の受け売りですが、
「自分がもう一つの楽器を演奏している」ようにやるのがよいのではないでしょうか。

11:しゅわっち(ボール)
<良かったところ>
ルーチンの雰囲気を的確にとらえた音楽を選べていたと思います。
この意識があるだけでルーチンとしてはぐっと良いものになっていると思います。
2つのボールがくっついて移動するのが技の肝になっていたのですが、
その音楽がこの技の不思議さを一層際立てていて良かったですね。
また、曲の雰囲気に合わせ、
あまり表情を出さないキャラクターというのも雰囲気作りにプラスになっていました。

<アドバイス>
オリジナルの技中心の構成、特に「核」となる部分がある演技については、
その「核」をどう料理できるかが勝負だと思います。
そういう意味で、もっとえぐめの技があっても良かったのではないかと。
雰囲気がまた独自だったので、そことバッティングしてしまうかもしれませんが、
ピルエットやボディースローなど、派手目の技とあわせてみると良いのではないでしょうか。
雰囲気を活かすとしたら、もう少し構成を練るのがいいですね。
「二つくっついているのが不思議でしょう?」ということを、
もっと序盤でアピールできたら良かったと思います。

12:aki(デビルスティック)
<良かったところ>
ルーチンの大部分をデュアルデビルで通したというのが
まず「攻めているなあ!!」という感じで前衛的ですね。
ルーチン全体として見た場合、とんでもない難易度だと言えます。
この難易度にもかかわらず、目立ったドロップもないところもまたすごい。
これで高校生だというのですからたまりませんね……

<アドバイス>
演出面から。舞台を広く使えているという感じはしたのですが、
なんとなく動いてしまっているような気がします。
動く時はメリハリをつけて移動する。
つまり、移動するときは「技をちゃんとし終わって、アイドリング状態
(技の「アイドリング」ではなく、何も技をしていない状態のこと。
 デュアルプロペラを続けているだけの状態、など。)
で動き、足を止めてから次の技をやる。
ということの意識をしっかり持っておくと技が綺麗に見えるようになるでしょう。
技術レベルは高度なものを持っていますから、ルーチンの作り方をもっとこだわってみてください。

13:hanehitsuji(シガーボックス)
<良かったところ>
まずは、去年の彼の演技から見て、大変な成長を感じました。
「気迫」という言葉が適切と思いますが、それを感じる演技でした。
観客へのアピールの仕方、舞台っを広く使い方など、
去年甘いと感じた部分が全て克服されていましたし、
技も高度な技をガンガン決め、さらに多少の軌道の乱れを拾える甲斐性もありましたね。
技術力はもはや第一線で活躍するシガーボックス使いと比較しても
そん色のないレベルなのではないでしょうか。

<アドバイス>
技術はとてもよかったですが、演出/構成はまだ良くなると思います。
特に、音楽への意識がもう少し高くてもいいのではないかなと。
シガーボックス使いだけではなく、他のジャグラーの動画も、
音楽をどう上手く利用しているかを研究しながら見てみてください。
音楽に合わせて技をやりながら、自分が気持よくなるように演技できたらそれが一番なのですが。

14:工藤正景(ディアボロ)
<良かったところ>
彼もまた、去年と比べて成長を感じた一人です。
体の使い方も良く、体のキレもよくてダイナミックな演技ができていたと思います。
また、自分独自の世界観を出そうとしている努力を感じました。
そもそも、体を動かしながら技をするということ自体難しいですから、
それができるというのが彼の強力な武器であると考えます。

<アドバイス>
曲、特に2曲目が、ループする曲(ゲーム曲に多い)だったため、
ルーチンの緩急が無く、惜しいことをしていると思いました。
無論、ループする曲を選ぶというのもありなのですが、
せっかく演出の上手さを感じるので、
いわゆるAメロBメロでは流れるように演技をし、
サビの部分で大技を連続で決める、などの演出のできる
起承転結のある曲をチョイスするのが有利と思います。

15:ひろた(ボール)
<良かったところ>
清水君と並んで完成度が高い演技でした。
さらにその上でキャラクターもできているわ、技も高度だわ、
演技の間の「遊び」も面白いわ、曲も活かせているわ、
たった数分でギャラリーをグッと引き寄せることができる稀有な存在と思います。

<アドバイス>
ありません(笑)

……というと冷たいように聞こえるかもですが、
そのまま突き進んでほしいというのが感想で、
下手なアドバイスはいらないんじゃないかなぁ。

強いて言えば、似たような技がルーチン中何回か出てきたりして、
そこに変化をつけてもいいんじゃないのかなぁと思うのですが、
その「同じような技が出てきた」という印象に残っていないので
(そのアドバイスを)口にするのすら無粋な気がします。

16:稲葉悠介(シガーボックス)
<良かったところ>
演技を見ていたとある人物によれば「舞台に立った瞬間入賞するのがわかった」
くらいの気迫があったそうで、
流石に僕はそれは極端だろうと思いますが、その気迫が本当であることを証明しました。
技術レベル、間違いなく今の日本のシガーボックス界でトップ中のトップクラスの実力を身につけましたね。
演出、文句ありません。
ダイナミックで、観客へのアピールもかっこよく、
スピード感、危機迫る表情、舞台の使い方、全て素晴らしかった。

<アドバイス>
もはや残されているのは完成度だけでしょう。
充分完成度も高かったのですが、ドロップがあったのも事実。
このレベルのルーチンが、高次元の完成度を持っていたら
どれほど観客席が盛り上がるのか、今から楽しみです。
通常の練習で足りなければ、がっつりと人に見てもらうのも練習の一環です。
幸いにもすんでいるところにはサークルがたくさんあるでしょうから、
色々なところに足を運び、
「ルーチンを見てもらう」(生で)ということをしてみてください。

17:矢口純(デビルスティック)
<良かったところ>
技術レベルの高さ。こちらもほぼルーチン通してデュアルデビルという
驚異的なルーチン。(何故こんなことができる人が1つの大会に2人もいるのか。)
しかも、決めた時に「うおおおーっ!!」というどよめきを起こせるポテンシャルがありました。
抜群な舞台の使い方の上手さもありましたね。
左右に「ただ動く」のではなく、技を止めながら走る、技をやりながら動く、メリハリが効いていました。

<アドバイス>
やはり完成度、というか、この後の大会でじゃぐなぎ杯より
完成度が高いレベルで挑んだ大会があり入賞しているわけですが、
まあ、このレベルの演技であればもはや完成度で入賞が決まると言って
過言ではないのではないでしょうか。
別の人へのアドバイスと重複しないようにすると、
本番の舞台で自分がパフォーマンスしているところの
イメージトレーニングなんかも有効です。
僕が良く言うのが、舞台袖でコールっを受けるところからのイメージトレーニング。
その時に、緊張することができたら良いイメージトレーニングができている証拠です。

総括です。
最近のジャグリングコンテストのレベルの上昇を象徴するように、
じゃぐなぎ杯もまたレベルが上がっていたと思います。
昨年までだったら予選通過しているようなレベルの人も、
予選時点でやむなく落選をさせなくてはいけないということも
今後多くなってくるでしょう。

最近ちょっと
自分のアドバイスも古い価値観になってないか大変心配ではありますので、
本当に↑の感想はご参考までにしていただきたいです。

毎年出場していただける皆様に感謝いたします。

2015/01/23

どうも、年が明けまして一発目の告知日記です。

なんと、珍しいことに、今回は「竜半」の出演情報です。
僕がソロで(しかも大会以外で)出るなんて言うことは本当に最近めったにありません。
大会だと去年11月の社会人大会以来、普通の出演だと母校の大学の学祭の出演の5月以来とか、そんな感じではないでしょうか。

最近はすっかりとヒョウガ君に出番をとられまして(いいことです)
なまりきっていたと思うのですが、先の記事にも書いたとおり、
「今年はIJA(ジャグリングの国際大会!)を目指す!」と宣言しましたので、
なるべく「人前で演技をする」機会を作り、緊張しないようにしないといけません。

そこで、今年の上期はなるべく人前に立つ機会を増やそうと考えています。

その一環として、こちらでお願いしたら快く出演をさせていただけるのが
東京は両国、「両国コメディーナイト」というステージ。
両国コメディーナイト
この舞台は、「コメディ」と名乗っている通り、
普段は大道芸人さんを中心に、「コメディー」を持ち分としている方々が出演するステージ。
ビデオで拝見させていただいた時に、
ああ、すごく小さな舞台だけど、暖かそうな感じだな、と思っていました。

1/30(金)、平日ですが、有休をとって参上いたします。
開場18:30、開演19:30。東京に行く機会などめったにありませんゆえ、是非ともお誘い合わせのうえ
お越しくださいませ。

2014/12/15

10月にJJFが終わってからというもの、
大道芸ワールドカップin静岡があり、社会人大会があり、スマブラやモンハンがあり、など、とても充実した毎日があったため、チャンピオンシップの感想がこんな時期になってしまいました。
流石に記憶も薄れてしまったので、当時自分で書いたメモを見つつ、さらに公開されているチャンピオンシップの動画も再度見ながらです。ちょっと感想は拙いかもしれません。

今、ジャグリングの世界というのは、どんなに目の前で凄いことが行われていても、
凄いとわかる人は反応するけれど、それがいかに凄いことかをちゃんと解説できる人というのが必要なのでは、と思っています。
今、そういうことができる人というのはあまりいないように思いますので、僕が書かせていただこうと。そのため、(普段もそうですが)今回の記事は対象をジャグラーに絞って書いています。(Junk Stageの趣旨と合わず申し訳ありません。)
そのため、用語解説などはあまり入れませんのでご了承くださいませ。

まずは、チーム部門から始まります。

1 おどうぐがかり
二人ともよく知られたジャグラーで(※実は僕は言われて気がついた)
その二人が組んだとあらば、当然パフォーマンスはえぐいものになります。
バケツ、バスケット、はりぼての草など、牧場かピクニック、といった感じの背景があり、BGMもポップで、衣装もさわやか!!って感じで、かわいらしい雰囲気だったのですが、その印象と技のえぐさとのギャップが面白かった。
もちろんそれだけではなく、技術的にも高等なもの(特にボディースロー!)があり、
しょっぱなから会場を沸かせまくっていました。
彼ら2人組は十分に2人組ということを生かした技があったし、一人ひとり個別で高度なテクニックを持っており、
両方が同じ技(しかも高難易度の技!)にトライをしていたのが印象的でした。

2 こうぼくず
今度はYシャツスーツ姿の二人組の登場。
バウンスボールはソロでもオリジナリティを出しやすい道具ではありますが、2人組になることによって
さらにオリジナリティあふれる技の数々が特徴的でした。
舞台の使い方がよかったと思います。広く使えていただけでなく、単純に技だけで見せず、例えば片方を寝かせた状態で、それをまたぐように構えてそこまら5ボールバウンスなど、見せ方の工夫が随所になされており、
バラエティが生まれるように意識されていたのではないかと思います。
衣装がびしっとしていたのも見ていて印象がよかったですね。

3 ピントクル
ここのところ随所で話題になっているチームパフォーマンス「ピントクル」が満を持してチャンピオンシップに登場です。
話題になるだけあってさすがに演出周りには隙が無く、
切れの良い動きが大変よくて、シンクロするところ、シンクロしない所などのメリハリがきいていて、二人の世界に引きずり込むことに見事に成功していました。
それよりは、やはり高度なテクニックにひかれます。ボディーバウンスや首のまわりを利用したチーム技は素晴らしかったですね。ルーチン中、いたるところから「うぉー!!!」と歓声が上がっていました。
一番盛り上げていたのは6ボールと謎のダンスのパートですね。
(この部分だけではないのですが)構成が練り上げられているなと感心しました。
ちなみに、僕の右後ろの席にウェス(※世界的に有名なジャグラー。)がいたのですが、このチームが終わった後、大興奮して
“Sickness!! Sickness!!”と大喜びしていました。

4 Loop7
世界最強のパッシング強豪校である東京大学のジャグリングサークル、マラバリスタの2人組。
特別な演出などはなかったようですが、自分たち独自の色を出そうと、
随所にあまり見ない手法のパスを入れていたのが好印象でした。
純粋にレベルの高いクラブパスでした。数が多い状態で、お互いに顔を向かい合わせている状態から片方が相手に背を向けたパス(バック・トゥ・フォワードとでもいいましょうか。)、からの互いに背を向けた状態(バック・トゥ・バック)にダイレクトに移行するなど、投げ始め~フィニッシュでポーズを決めるところまでがとても長く続けられている箇所が何カ所かあり、技が途切れずに「続く」ことに対しての驚きの声が上がっていました。

チーム部門総括。
全チーム共通してドロップが多かった印象がぬぐえず、特にどのチームも最後の大技を失敗しており、
「気持ちよく演技終了」とならなかったため、「飛びぬけたな!!!」というチームがいなかった感じがします。(強いて言うとLoop7だけはクラブの取りこぼしが1本だけだったので、まあ成功とみなしても良いような気がしますが……やはり最後の大技だけは全部回収してほしい。)
そんな中でも、成功させた技の難易度の高さで「おどうぐがかり」、
キレがよく、構成も素晴らしかった「ピントクル」の2組から優勝が決まるだろうなと思っていました。
3位は単純に使っている道具の難易度の高さという意味でクラブ2人組だろうなということでLoop7。
個人的には独特な演技で会場を沸かせたピントクルかなと思っていたのですが、
決めた技の難易度の高さ、あとは決めた技の数という意味か、優勝は「おどうぐがかり」でした。(ピントクルは2位。3位は予想通りLoop7。)

ただ、
優勝したおどうぐがかりも、他のチームも、「自分たちはもっとできる!!」と思っているのではないでしょうか。来年以降のリベンジが期待されます。

次は女性部門。

5 齋藤栞
男性顔負けのテクニックを持つシガーボックス使い。
ドロップの印象がほとんどなく、(それまでの出演者が全体的にドロップが多いという印象があったこともあると思いますが)、抜群な安定感があるように見えました。
勿論、決めた技の難易度も非常に高度で、女性部門のレベルの急上昇に一役買っていたのではないでしょうか。
やや、シガーボックスを持ったまま動く、あるいは、単一の技を連続して決める、という箇所が多かったと思います。全体的にとぎれとぎれになってしまっていたので、シガーボックスならではの「音に合わせた演技」をこれから覚えていくのがいいんではないでしょうか。
ただ、その部分を差し引いたとしても技術的に大変ハイレベルだったと思います。
さらに今後ものびしろが感じますので、今後演出面を強化すれば、本物の強豪シガーボックス使いになるのではないでしょうか。

6 須田恵梨華
躍進する日本のディアボロ界の中で存在感の高い女性ディアボリスト須田さん。
噂通り、素晴らしい腕前の持ち主で、技術は男性陣も顔負けだったのではないでしょうか。
ドロップも少なくて、完成度が高く、さらに、ハンドスティック(持ち手)ではなく糸の部分を持ってディアボロが糸に絡まった状態でハンドスティックをぐるぐる回す、「インテグラル」と呼ばれる技のバリエーションなど、派手技も組み込まれていましたね。
流石に日本の高度なディアボロ界の大海に足を踏み入れているだけあって、
広く舞台を使っているところとか、ステップとあわせて技を移行させてるところか、完全にわかっているなあという感じ。本当に隙が無くて素晴らしかったです。

さて、女性部門は2人しか決勝にコマを進めておらず、
この2人で優勝を争うというものですが、
この2人から優勝を予測するのは大変困難だったと言いたいです。
あくまでルール上からの判定ですが、
難易度は高次元の争いでしたが齋藤さんが高かったか。
完成度もどちらかというと齋藤さんだったと。
演出と構成は須田さんでした。
希少性にはほぼ差異はなかったはず。
そうなってしまうと、各カテゴリの2人の「差」の開きから判定するしかないと思うのですが、
「演出」「構成」での須田さんの優位性が「難易度」「完成度」の齋藤さんよりも差がついていたのではないかと思いました。
よって、僕の最初の考えでは1位が須田さん。
……ということを休憩中に隣にいたK君(サークル仲間)に話したところ、
「いやいや、竜半さんはシガーボックスに厳しすぎる」
と駄目だし。
自分が使っている道具なのでどうしても厳しめに取ってしまっているのではないかというわけです。
それもそうかと、予想を1位齋藤さんに変更。
つまりは、そういう他人の意見で簡単にひっくり返るような僅差の予想だったと言えます。

で、結局は1位が須田さん。
そして、通常出場者が2名の場合は「2位」という形では表彰されないと思うのですが、
今年は「2位に相当する」という理由で齋藤にも2位として表彰がされていました。

男性部門です。

7 西島公則
男性部門の一番手は飾ったのは西島さん。
全体的に正統派なボールジャグラーという印象でしたが、舞台の使い方がうまかった!
ボールを一気に投げ上げてキャッチする、というような演出を何度もやっていましたが、これがとてもきれいに斜めにわかれていて印象に残っています。
前半は3ボール、後半は4ボール以上という形でした。一般的に、3の時は舞台を元気よく動きまわっていて4以上になるとその余裕が無くなる…という形になりがちなのですが、西島さんはそこもちゃんとフォローアップされており、4ボール以降も元気良く舞台の上を動き回っていて、終始広く使えていたな、という印象です。
1番手というのはこういう大会だと記憶が薄れがちなのですが、
しっかりと皆さんの記憶に残っているのではないでしょうか。

8 たくぞー
いまや、「社会人ジャグラー」といえばこの人の代名詞ではないかとも言える、たくぞーさんの登場です。
普段から僕をいじることに全力を注いでいるたくぞーさんですが、いじるのは僕だけではなく当然クラブのいじり方もうまい方です。
まず最初に「クラブ」という道具は、その道具単体が扱うのに難しい道具であるということを言っておかねばなりません。
そのうえでもってのあの安定感の高さ。1ルーチン目はなんとノードロップ。
これがどれくらい偉大なことなのかはクラブジャグラーでしかわからないでしょう!!
もう、このノードロップだった段階で僕は泣きそうになってしまっていましたよ。
勿論、完成度重視のあまり難易度を下げているということは全くありませんでした。
2ルーチン目で少しだけドロップがありましたが1ルーチン目がノードロップだったので目立ってしまっただけで、「少なかった」といえるでしょう。とても完成度の高い演技だったと思います。
数々の舞台を経験しているだけあり、演出には貫禄を感じるくらいの余裕があったと思います。(後からの反省で自ら演出に「滑った」といっていましたが、「あえて滑る」というのも演出の一つだと僕は思います!)

9 亀井大輝
去年のこの時期くらいからか、社会人大会優勝、じゃぐなぎ杯3位、浜松ヨーヨーコンテストディアボロ部門優勝と、
僕が知っている大会の優勝争いに必ず絡んでいる亀井君の登場、
そこまで毎回演目の内容を変えているわけではないのですが、
彼は必ず会場を盛り上げるんですよ。 この強さは何なのかなぁと思うのですが、
やはり、構成がいい。客層を読み、観客が好きな技を正確に突いてくるのは
彼のセンスなんだろうなぁと思います。
そして、スピード感とメリハリ。2ディアの独特な技や、彼の代名詞と言える4つ縦まわしが目立ってしまうのですが、そこまでつなげる前の1ディアのスピードとメリハリのある技が彼のもう一つの強みなのかなぁと思います。
まず、1ディアでがっと客をつかむ。そして、その勢いそのままに2ディアに突入して、
見たことのないような技で盛り上げ、最後の4ディアの「あの技」につなげていけるというのが
彼が会場を盛り上げる「テクニック」というやつなのかもしれません。
さらに、彼は1回もディアボロを落とさなかった。「ノードロップ」で演技を終了させたことも付け加えておきましょう。

10 武倖平
JJF個人部門の女性部門から始まり、
男性部門に突入してから、「西島」「たくぞー」「亀井」と、どんどん会場のボルテージが盛り上がっているところに登場した高校生。
この彼がまたさらに会場を盛り上げることになるとは想像していませんでした。
1ルーチン目は3ボールの足周りを中心としたえぐいボディースロー。
2ルーチン目は「ピンボール系」と言われる、両腕を体に密着させて脇を転がすような技を中心としたナンバーズ(多くのボールを扱うこと)。
概して、日本人は、一つのテーマがあって、それをひたすら応用していくような演目が好きでして、その観客席の心をがっちりつかんだ演技だったと思います。
まずは3ボール。まるでヌンチャクが足にまとわりつくような投げ方&取り方は何だったのでしょうか。人間技なのでしょうか。
しかも、この3ボールがナンバーズの布石となっているのだからたまりません。
ピンボールにサイトスワップを混ぜた技の数々……からの3ボールで見せたボディースローをここで混ぜてくる!!これはえげつない。
そして、何よりもその技が「決まる!」
多少失敗もあったのは間違いないのですが、とにかく多くの技が「決まり」、その都度どんどん観客のボルテージを上げていった。
技の順番とか、「演出」とか「構成」の話は一切しなくてもよく、「小細工なし」という言葉がぴったり。ガンガンにストレートのみで攻めてくるような感じで、それを喰らいまくってしまう観客。とにかく我々観客のジャグラーが一番見たいものを見せてくれた。という感じの演技だったと思います。

11 豊田真希
このボルテージの最高潮の高まりを受けて登場したのがクラブジャグラー豊田さん。
こちらもこれまでのジャグラーに負けないくらい高度なジャグリングでした。
3クラブでは、一回見ただけでは何が起こっているかわからない複雑な動きを含んだ技の数々。普段は流れるように演技をしておいて、時々規則性が生まれる技を行う、相当技術力のあるジャグラーならではの見せ方をしていました。(ボールならできる人は多いのですが、これをクラブで出来る人は希少!!)
4クラブも凄かったのですが、5クラブもキックアップから始まり、バッククロス、ピルエットなどの凄まじい技の数々。武君と同じく、「小細工なし!」という感じだったと思います。
最後、7クラブが成功していたとしたら、JJF史上なら初のことですし、世界的に見てもそうは前例がないはず。あれが成功していたら、あるいはあれをやっていなければ、上位入賞もありえたと思うのですが、残念ながら失敗に終わってしまっていました。
それを舞台の上で挑もうという気持ちはジャグリングをする者のプライドとして大変わかります。
(僕もIJA2010でシガーの5アップピルエットに挑戦して結局失敗に終わった……)
そういう果敢に挑む気持ちは大変素晴らしいと思います。

12 松村高朗
休憩をはさんでJJF常連、カーキくんの登場。率直に「ああ、いい演技だったな」と思います。
こうやって毎年JJFの感想を書きながら言うことではないかもしれないですが、正直言うと、チャンピオンシップは技術点やら演出点やら、リスクを冒してでも高度な技に挑戦するとか、勝とうと思うといろいろ意識しないといけないことがあって、
ともすると、自分のスタイルを曲げて挑もうとする人もいるのかもしれません。
彼の演技は、勝敗は別として、「やりたいことをやっているな」という感じがとてもしましたし、
変なプレッシャーなく演技ができていたんじゃあないのかなぁと思います。
そんな「自分がやりたいこと」をチャンピオンシップの舞台でできるのは、
カーキ君の地の強さがあるからこそ許されるものなのでしょう。
(つまり、「素」で「技術」も「演出」も日本トップクラスであるということ。)
彼にはそのスタイルでいてほしいと思うし、きっとフォロワーもたくさんいると思います。
無論、審査的観点から見ても、ミスが少なく完成度が高かったと言えますし、
観客を独特の世界観に引き込んでいて素晴らしかった。

13 Teku
うんぱっぱーTekuさんの登場。コンタクトジャグリングの名手として名を馳せている超人です。
一時期流行りまくったマイムやマジックのジャンルと隣接する「見せる」コンタクトジャグリングではなく、
技術で勝負するコンタクトジャグリング。人知を超えたバランス感覚と、ものすごい集中力を必要とするジャンルです。
コンタクトジャグリングというと、2012年優勝のやなぞーさんがあまりにも有名ですが、
Tekuさんは彼よりも大きなボールを使っての演技。
コンタクトジャグリングは、最終的なフィニッシュが手の甲や手のひらでピタッと止まる技というのが多いのですが、彼が挑んだのはさらにその上。指先でのフィニッシュ。彼を象徴する、人差し指と中指の上でボールをバランスするテクニックや、小指の上、立てた親指の上など、信じられないところでボールをバランスして止める
さらに、2ボールでは雪だるまのように、1つのボールの上にもう一つボールを乗っけて腕の上を転がしたり、そのまま投げてもう片方の手でキャッチしたりとか、物理学の法則を根底から揺るがさないか心配してしまうような技の数々。何故そういうことができるんだろう!?
最後は4つのボディーロールまで挑んでいました。コンタクトジャグリングの技術の最先端を見た気がします。

14 深河晃
先日大絶賛したギアの出演者の一人、というか僕が見た回に出演していたジャグラー、深河晃君の登場です。
なんというか、まあ……
動きも、構成も、技をやっている時の表情も、あまりにも一つのパフォーマンスとして完成されすぎており、
第一線で活躍する「本物の」(←ここ重要!)プロの実力というやつを食らった気がします。
「技」単一としては凄く印象に残った!という技はないのですが、もう、流れとして完成されすぎてしまって、そういうことを気にすること自体がナンセンスなような気がします。
そんな彼がディアボロを落としたのは最後の技、4ディアボロたった1回だけです。
その1回ですら、再挑戦の後4ディアは完璧な安定感で空中に投げ上げられ、さらに4つ投げ上げた後ピルエットをして成功をさせました。
むしろ、そのドロップは演出だったのではないかと思ってしまいました。
んー。「流石」という言葉しか出てきません。

15 山本賢哉
男性部門も最後。山本さんが登場。こちらは正統派なボールジャグラーです。
7ボールの安定感、5ボールのバッククロス、リバースバッククロスなど、高度なジャグリングが「続いている」という印象が残っています。最後の技、7ボールの「db97531」を本番の舞台で決められるのも素晴らしいですね。
何かしらのキャラクターがあったりとか、特別な演出があったりとか、そういうことは無かったのですが、例えば、高度な技をやる時に少しタメがあったりとか、ただスタートするだけじゃなくて、3つのボールを投げておいて、床に置いてあるボールを拾ってダイレクトに5つにするところとか、工夫があって好印象です。

さて、男性部門。
今年はまたレベルの高い戦いでした。例によってシガーボックス・デビルスティックが決勝に残っていないのですが、だいたいこういう時はトスジャグリングのレベルが「本当に」高い時と相場が決まっています。
僕の予想ではすべてが完成されていた1位深河晃、
技術力ガシガシで見たい技を見せてくれた2位武倖平、
ノードロップ、さらに盛り上げで会場を味方につけた3位亀井大樹で
90%くらいこの順位で確信していました。
この3人に次いでいたのは完成度の高さと難易度の高さでたくぞーさんだったと思いますが、
盛り上がり方でこの3人には及んでいなかったか。
武くんが「一番観客が見たかったジャグリングである」という意味で1位になってもいいんじゃないかという思いもあったのですが、
これはJJFという大会であり、得点のカテゴリである「エンターテイメント性」「構成」2つの面で完璧だった深河君には及んでいなかったなぁと。

しかし、ふたを開けてみると、
1位 武
2位 亀井
3位 深河
でした。
会場で聞いたときは「おおー! 随分と観客目線の順位のつき方だなぁ」……と思ったのですが、
その後聞いたところによると、深川君は最後の技をミスしたため、タイムオーバーで減点されていたとか。
この減点がどれくらい響いていたのかわからないですが、深川さんの順位に影響はあったのではないかと推測します。

それにしても、何故日本のジャグリング界は、こう次から次へと凄まじい人材が生まれてくるのでしょうか。
このジャグリングという趣味を持って、目の前でこういう凄まじい競争が繰り広げられるのを生で目撃できるのは本当に素晴らしい。
また来年が楽しみです。

男性部門に優勝した武君、2位の亀井さんは動画が公開されています。
こちらで、今年のJJFの盛り上がり方を感じてください。

↓男性部門1位 武くん

↓男性部門2位 亀井さん

2014/12/14

第二回moai cup
「社会人のための」ジャグリングの大会として、
昨年神戸のジャグリングサークルmoaiで誕生した”moai cup”。
今年は我らがジャグリングサークル、「浜松スポーツジャグリングサークル」が主催をし、
開催をすることができました。

まずは、手伝っていただいたじゃぐなぎのスタッフの皆様に感謝をさせていただきたいです。

今回、これを主催するにあたり、
「なるべく仕事を役割分担をする」ということを目標にしました。

僕は毎年3月に「じゃぐなぎ杯」というやつを自分のサークルでやっていまして、
商品の発注から告知、ウェブページ作成、入出金の管理などを、ほぼ一人でやっていました。
勿論、音響や受付など、手伝ってもらうものもあったのですが、
「肝心」なものは僕が一人でやっていた……と思っています。

正直言うと、自分ひとりでやるのが、イベントとしては一番自分の理想に近い形になるのですが、
やれることに限界はあるし、時間もひっ迫するし、何しろ主催が楽しめない(笑)

ありがたいことに、サークル員から、「やれることは振ってください」
と、申し出をいただきましたし、
あと、今回の大会を来年の7月に開催されるIJA(ジャグリングの国際大会)を目標としたときの、一つの区切りとして
できれば自分の演技を出したかったので、
この言葉に甘えることにしまして、自分は陣頭指揮に徹し、
なるべくお仕事をサークル員に振っていく、ということをさせていただきました。

正直こういうことを行うのも今回が初めてだったので、
お手伝いしていただいた皆様には大変助けていただきました。

特に、目の前であっという間に係を割り振っていったM君には大変助けてもらったと思っています。

反省点としては、もう少し早く動き出しておけばよかったことと、
僕→各担当者への連絡はできる状況だったのですが、
各担当者←→各担当者の連絡ができない状態だったことでしょうか。

これについては、メーリングリストやBBSなど、
古典的な手段ではありますが、これで充実させていきたいと思います。

今の流行で言うとL×neでやり取りをする人が多いと思うのですが、
本職のシステムエンジニアとして、情報が駄々漏れだということの疑いを払しょくできないツールを
使う気にまったくなりません。

これらのちゃんとした係制については、
次回「じゃぐなぎ杯」にも是非とも活かさせていただきたいです。
そうすれば、やれることも増えますしね。

自分自身の演技の感想。
使っている道具は実は去年と一緒なので、珍しさというのは無くなったと思いますが、
それを加味した上でちゃんと盛り上がるようにしておいたつもりではあります。
そこら辺の狙いはちゃんと達成できた……と思っております。
ただ、自分で撮影しておいた自分の演技を見返すと、改善点が多いことにも気付かされます。
ううーん、次の出演機会までに頑張らねば。

大会自体の感想。
最近、ジャグリングの大会もいろいろ出てきたのですが、
今回のmoai cupは、ネタあり、ガチありの、とても個性的なものになりました。
去年が第一回で、参加者のスタンスとしてはほぼ全員がガチだったのですが、
出場者の中にネタの人がいて、「ああ、こういう演目もありなんだ」ということを知ってか、
去年よりネタ寄りの演技者が多かったと思います。

開催地が去年と違うので、客層がそういう状況(つまり、「ネタもありなんだ」という状況)を
理解していなかったので、若干ぽかーんとしてしまっている方もいてちょっと心配でしたが、
これは告知の段階で、来年以降「そういう大会だよ」ということを強調しておいたほうがいいと思います。

それから、(演目がネタ寄りだからわからないネタに対して集中力がなくなるのは仕方ないんですが)
流石に人のパフォーマンス中に(出場者以外が)観客が自分の道具を使ってしまっていた人がいたのはどうかと。
この辺は、僕は少なくとも今まで見てきたジャグリングの大会ではそういうことをする人はいなくて、
つまり、ジャグラーとしては常識の範疇だから、MCからの注意点などにも含まれていないのですが、
当たり前のようにこれができないのは残念。よりによって自分たちの主催する大会でこういうことが起こってしまったのはとても無念です。

他にも思うところはあるのですが、
来年主宰される方もきっとこの課題を認識されたんじゃないかなと。
是非来年以降もよりよく、個性的な大会を目指していただきたいなと思っております。

出場者として参加していただいた皆様、お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

2014/08/13

国際ジャグリング協会(IJA)主催のサマーフェスティバル内、
チャンピオンシップと言われる、ジャグリングの技術を競い合う競技があります。

この大会において、今年は
1位にひろたくん、こと林広太(はやし こうた)くんが。
2位に望月ゆうさくさん
と、ワン・ツーフィニッシュをするという快挙を成し遂げました。

うーん、素晴らしい。

優勝したひろた君の演技はyoutubeに早速アップされていました。

彼は、3ボール中心のスタイルが得意なジャグラー。
3ボールというのは、数が少ないだけに一番「できることが多い」ジャグリングで、
基本的には両手に持っている球が1つずつ、空中に浮いている球が1つ、なので「簡単」に思えるのですが、
それだけに、やりようによってはいくらでも複雑にできたり、難しい技ができるので、ボールジャグリングの中でも独特なカテゴリーです。

1曲目、まったくドロップをしないで3分間! しかも、えぐい技を決め続ける!!

これがしっかりと下支えになって、2曲目のはっぱ隊の”YATTA!”につながっているわけですね。
2曲目は、元気のある演技でして、勢いのまま最後まで突っ切った感じです。
技の数なんかは1曲目の方が多かったりしそうですけど、2曲目になっての観客のボルテージの上がり方が凄く、アメリカの方々の心もがっちりとつかんでいる模様。会場大爆笑してるもんなぁ。

どうしても演出に目を奪われがちですが、
意識して足を動かしながら(踊りながら)ジャグリングをする、というのは凄く難しくて、
例えば、僕だと、初級技程度ならなんとかステップを踏みながらジャグリングすることはできますが、
これが少し手を交差させたり、ちょっと取る位置が普通と違ったりすると、多分足を動かすことすらままなりません。
ひろたくんの場合、大胆に足を動かしながらジャグリングをするパートがあったり、足踏みをしながら手元では複雑な技をやっていたりなどしているパートがあり、これらは見た目とは裏腹に難易度高そうです。

さらに、彼の先輩譲りの背中の後ろ系の技を多用していますが、これまた「難しい」という言葉が陳腐に聞こえるくらい難しい。
ジャグリングは本当に「空中に浮いているボールがどこにあるか」ということがわかっていることが重要で、そのたいていの情報は視覚から入ってきます。しかし、背中の後ろと言うのはその視覚に頼れる部分が少なく、(勿論ちゃんと見える技と言うのもあるのですが)体に当てることでの触覚に頼るなど、普通のジャグリングとは異なる感覚が必要です。

彼はまだ大学生で、他の出場者たちはプロフェッショナルばっかりだとのことでしたが、
だからこそリスクを顧みないえぐい技中心の構成ができたのかもしれません。
さらにそれが完成度が高かったらもうお見事としか言えませんね。

あらためて、優勝おめでとうございます。

因みに彼、我々のサークル「じゃぐなぎ」の主催する「じゃぐなぎ杯」の今年の優勝者でもあります。

2位の望月ゆうさくさんも、近いうちに動画がアップロードされるとのことらしいので、
そちらをお待ちしたいと思います。

2012年にジャグラーSatoshiさんが同じ部門で優勝。
2013年にはチーム部門でThe Pastelsが優勝、
そして、今年。

日本人はこう言っても「いやいや、俺たちなんかまだまだ」と言うと思いますが、
ここ近年、世界的に見ても日本は強ジャグリング国の一角になったんではないかと言ってもいいと思います。

そういえば、昨年チーム部門優勝のThe Pastelsの動画を
タイミングを逃しましてこのブログで紹介していませんでしたので引き続き紹介したいと思います。

こちらが昨年度チーム部門優勝のThe Pastels。
日本最強、いや世界最強のクラブパッシングの名門校、東京大学のジャグリングサークル、マラバリスタ出身の
4人組です。

技の難易度(特に最後の方、最後回収を失敗しましたが両側から投げ入れをのある10本パスの難易度は尋激高!!!)、途中にちょっと挟む小ネタ、ステージを縦方向にも横方向にも広く使うビジュアルの良さ、ポーズの決まり方。どれをとっても素晴らしいのですが、
演技の構成が完璧で、それらの要素を120%活かせているのだと思います。

全体を通して言えるのは、めまぐるしく変わる登場人物(登場←→退場が全てスムーズ!!)、
そして、4人という人数を活かしたパッシングのバラエティの多さですね。

もう少し短い時間の視点からいうと、
技の開始から拍手をもらうまで、を一つのまとまりと考えた時の
ベースとなるパターン → 変化 → 大技でフィニッシュ
という流れがあることがわかると思います。

「変化」の段階で既に拍手を貰えているのですが、さらにそこから展開させてもう一度変化(大技でフィニッシュ)をさせて、さらに大きな拍手、をもらうという意図があると思いますが、これがことごとく成功しています。

かといって、その流れだけではなく、舞台に最初からおいてあったクラブを使うと思いきや
その上にただ座るだけとか、「スカす」ことも途中途中挟んでいるので、全体的を通して単調だと感じないのです。

そして、最後の大技。4323ライン4人16クラブパス!!(※この技の名前はチームメンバーであるフレディさんから教えてもらいました)
この技が一発で決まったのが凄く大きくて、実に感動的です。

ジャグリングと言うのは、他のステージエンターテイメントと違って、
「最後の大技」の変化がつけにくく、「フィニッシュが決まった時とても感動する」
ということはイマイチ無いものと常日頃思っているのですが、
その真っ向勝負っぷりが素晴らしい。
音楽もこの技に合わせて盛り上がっており、
このフィニッシュを見せられたらスタンディングオベーションを送るしかないじゃないですか、と言う感じ。

なんにしても、見事な演技でした。本当に素晴らしい。
1年遅れとなってしまいますが、あらためて優勝おめでとうございます。

2014/07/23

さる7/6、大阪にて
シガーボックスだけのイベント、「箱の集い」に参加をしてきました。
このイベント内に、シガーボックスだけの大会があり、それの観覧を目的に参加してきました。

この大会は、今回実施されるのは3回目で、
前回まで別のイベントの中の一環として行われていたのですが、
人数の増加にしたがって独立開催となりました。

初回の参加者は6人だったと記憶していますが、
大会の参加者は女性部門が1人、男性部門が21人の大所帯。大分増えましたね。

かつて、JJF(ジャパン・ジャグリング・フェスティバル。日本最大のジャグリングの祭典。)
ではシガーボックスを使用可能なマットゾーンは、いつもいつも代わり映えのないメンバーで、
「人の名前と顔を覚えられない!!」ことで有名なこの僕ですら、マットゾーンに集まってくる数人
(10人超えていたかどうか……)の顔は覚えることができていたもんです。
それが今や、こうして、シガーボックスだけのイベント、大会を開催できるようになるとは。

今となってはあまりにも人数が多すぎて、
よっぽどインパクトが無い限り、数回自己紹介をしてくれないと覚えられません(ごめんなさい。)

まずは、イベントの内容に触れる前に、
この素晴らしい大会を主催した、自らも素晴らしいシガーボックス使いであるおうち君と、
そして、協力いただいた関西中心のスタッフの皆様に感謝を。

ジャグリング人口は、以前と比べて大変増えまして、
こうやってイベントを開催すればある程度の人数が集まるようにはなったのですが、
それでも、事前の体育館の調整やら、告知やら、音響や大会の運営、と
やらなければいけないことは多々。
同じく大会のあるイベントを主催する身としてはその苦労に頭の下がる思いです。

さて。
「箱の集い」はそもそも、シガーボックスを使った大会がメインのイベントであり、
22人と言う大量の参加者が次々と演技をみんなの前で披露していきました。

女性部門は一人の参加と言うことで、この一人の演技が「優勝」にふさわしいかどうかの観客投票が行われ、
結果として見事に「優勝」。
優勝したまっちさんは、キャラクターと言い、決めた技の高度さといい、文句無しの優勝であったと思います。

男性部門は全21人の群雄割拠の状態でしたが、この中から観客一人につき3票を2人以上に投票するシステム。(つまり、同一人物に2票投票してもいい。ただし、同一人物に3票は駄目。)
その結果、
1位には高難易度の技を次々と涼しい顔で決めた稲葉悠介くん。
2位にはスマートな構成と完成度の高さで圧倒したたつるくん。
3位にはクロスキャッチにこだわりまくり、観客をガンガンに盛り上げたクロ助さんが選ばれました。

特に1位の稲葉君は、昔からシガーボックスにひたむきに打ち込んでいながら、
なかなかスポットライトが当たらずもどかしい思いをしていたと思いますが、
満を持しての優勝と言う感じで、素晴らしかったと思います。

今後の課題についても認識しているようで、さらなる向上心も素晴らしい。
是非ともまた大きな大会を目指して頑張ってほしいものです。

技単独で見ると、バランス系で要所要所に面白い演技をする人が見受けられました。

勿論、それ以外の技も堪能させていただき、
たいへん良い刺激をいただきました。

*******************************************************
こう見えてもかつて僕もシガーボックスを武器にJJFで戦った男ですから、
少しだけ全体を総括して思ったことを。

今や、日本のシガーボックスのテクニカルな部分は、
世界的に見てもトップクラスであることは間違いありません。

しかし、人前で行う演技として見た時、まだまだ甘いなぁ、と思います。
(これは、僕自身にも言えることですが。)

シガーボックスと言う道具は、他の道具に比べて(4拍子の曲に限定ではありますが)音楽に合わせやすい道具だと考えています。
まだ、「自分独自の演技の作り方」というものを模索中の方は、技を単発単発で考えるのではなく、いわゆる「Aメロ」や「Bメロ」、「サビ」、「間奏」といったひとくくりで演技を考えられるような演技を目指してみると良いのではないでしょうか。

シガーボックスには、ボールでいうところの「カスケード」、デビルスティックでいうところの「アイドリング」のように、「何も技(トリック)をせず、ジャグリングが続いている状態」というものがありません。
それはどういうことかと言うと、ただ技をやっているだけでは、「できる技を並べただけ」という印象を受けてしまいます。
演技には「流れ」が必要で、その「流れ」を活かして拍手を受けることを心掛けるといいのではないでしょうか。

また、数人、舞台の上で筋肉が委縮してしまったりして、
普段多分簡単に決められるような技が決められない等の状態になっている人が見受けられました。

僕も昔(今も?)そうだったのでよくわかりますw

そういう人は、単純に「舞台(大会)慣れしていない」……の一言で済ませるのは簡単なのですが、
じゃあどうしたら解消するのか。

前々から、このブログでもたびたび言っていますが、イメージトレーニングをするというのがあります。
(ドラゴンボールとかの修行のシーンを想像する人も思いますが、もっと現実的な話です。)

イメージトレーニングとは、
「本番をできるだけリアルに想像して、心理状態まで本番に近づける」ような練習です。
(道具を持たずにやってもいい)

「続きましては、エントリーNo.5、竜半。」と、MCのコールを受け、
暗がりの中を舞台袖から歩いていき、持っていたシガーボックスを置き、
顔をあげると目の前に多くの観客がいる……
そういう状況も含めたイメージをしながら、演技を脳内なり実際なりで通してみる、
この状況で、リアルに緊張を感じることができるなら、良いイメージトレーニングができていると思います。
*****************************************:

こうやって、JJFなどの敷居の高い大会よりも、
誰でも参加ができる大会がもっと開催され、「大会慣れ」できる状況が多くあると
参加者全体のレベルの向上につながりますね。

勿論、他の道具のジャグリングも大好きなのですが、
やはり、シガーボックスには思い入れがありますから、
きっとまたシガーボックス使いの活躍を日本の各所で見られるようになることでしょう。

2014/06/30

すっかりと記事をあげるのが遅れてしまいましたが、
WJD in 大阪と言うイベントに先日参加してきました。

WJDについては……何度もこのブログでは紹介しているのですが、
World Juggling Dayの略で、
「この日、世界のありとあらゆる場所でジャグリングをしましょう」と言う記念日。

人づての話ですが、IJA(国際ジャグリング協会)の創立記念日 のようなもの
だという話です。

例えば、僕がこのWJDに行かずに
家でジャグリングしてもWJDを満喫したということになるわけですが、
せっかくイベントがあるなら行かなければならないではないですかw

去年実は
このイベントをとても楽しみにしていたのですが左手に怪我をしてしまったため
参加を見送ったイベントでした。

さらに、5月には
楽しみにしていたシルク・ド・ソレイユの東京公演と、
「社会人ナイト」という、社会人になってもまだまだジャグリングを頑張っている人たちによる
ジャグリングの舞台を見に行きたかったのですが、
これまた風邪で行くことができなかったという激痛がありまして。

「最近ジャグリングのイベントと縁が無いなぁ……」と言う思いと、
もしかすると、このままジャグリングの熱が冷めていってしまうのではないだろうかという
嫌な予感を少し感じていたので、「意地」になって参加した部分もありました。

ありがたいことに「社会人ナイト」は、(予定が合わずに参加できなくなってしまったメンバーがいたとはいえ)WJD in 大阪のゲストとして出演してくださるということで、
これは僕にとって幸運でした。

WJD in 大阪の今年のコンセプトは、
「上級者・中級者」が、「初心者に教える」というコンセプトがあり、
参加者の名札(の代わりの布テープ……布テープに名前を書いて服に貼りつける)に色分けをして、
これはうまいなと思いました。
さらに、初心者ゾーンを設けるなどの配慮がされていました。

ただ、なかなか初心者の方が「教えてください」というわけにはいかず(心理的にそんなもんです)
または、初心者は「どう習っていいかわからない」というところがありますので、
まだまだ改善の余地があると思いましたね。

僕は
ここ数年、シガーボックスメインからクラブメインに大分移ろいがあり
(と言っても、クラブだってそんなうまいわけじゃないんですが)
後輩のKから「何クラブとかやってるんすか!!!」とか飲み屋で起こられる始末なここ最近で、
ちょっと反省して、2日目はなるべくシガーゾーンにいるようにしました。
結果、少しだけシガーボックスに対する情熱が戻ったかもしれない。

実は、この記事を書いている今の前日、
じゃぐなぎの練習会があって、2時間程度シガーボックスの練習をしました。
やや成長があったのかなとか思いますが、
またそれは目にわかる成長があったらの話と言うことにしましょう。

ところで、今回のWJDにはクイズ企画を持って行って、
それが盛り上がったかどうかはまあ……正直僕の満足いくレベルでは無かったと思っていますが、
それはおいておいて、その後先日誕生日を迎えたばかりの僕に、
年齢と同じ数のドーナツをプレゼントされるという完全に嫌がらせの企画がありました。(笑)

流石に3X個食うのは無理と言うことで、
7個食った段階で「流石にもう勘弁してください」と言ったんですが、
その時に「え~~~」という声が一切上がらなかったことで、
僕はこの企画に勝利したと断言できます。

いや、プレゼントしてくれることはありがたいんだけど、
まず冷静に考えて3X個食える筈がないし、
だいたい、その日の夜に呑み会があってそこに出されるメニューとかを楽しみにしていた僕にとって
この仕打ちは悪ノリとはいえ、「嫌がらせ」以外の何物でも無く、
いくら、「えー、せっかくプレゼントしたのに」とか「プレゼントしたものを嫌がらせと言うなんてどういう神経しているんですか」とか言われると思いますが、

誰が何と言おうとも嫌がらせです。(笑)

この仕打ちをした張本人にはいつか同じ苦痛を味あわせるから覚悟しておけ。

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