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2008/03/12

junkstage読者のみなさま、お久しぶりです。
すっかりご無沙汰してしまいました。
ご無沙汰した挙句に、今日の記事はちょっとマニアックかも・・・。
なるべくマニアックにならないように、「第九」のお話しです。

オーケストラで働いていると、毎年年末に必ず「第九」を弾きます。
ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」作品125
というのが本当の名前ですが、まぁ、解りにくいので「第九」ですね。

ベートーヴェンというと、古典派の作曲家、つまりわりと古いスタイルの曲を
書く作曲家、というイメージですが、彼は耳が聴こえなくなってしまう病気になりました。
普通の作曲家は、ピアノで弾いてみたりしながら曲を作るのですが、
彼はこの病気のため、それが出来ませんでした。

つまり、書きながら確かめられなかったのです。
この音とこの音をぶつけたら、こういう響きになっているはずだ、という感じで作りました。
しかも、彼は本当に悩みの多い人だったらしく、苦しみぬいて、
なんとか幸せになりたい、という切実な気持ちを持ち続けました。
それがすっかり詰まった名曲が、第九です。

最後の楽章に、シラーの作った「歓喜のうた」という詩を引用していますが
先ず、交響曲に合唱を入れる、という発想が当時はとても斬新な発想でした。
誰もしませんでしたよ、そんな事。

さらに驚くのは、交響曲1曲で70分もかかる!
長すぎです。
こんな長い交響曲、当時はあり得ませんでした。
まぁ、そんな素晴らしく長い曲なのですが、でもこの曲
飽きないんです。

毎年6~7回は弾いているのに、未だに飽きないどころか
弾く度に感動しますし、夢中で弾いてしまいます。

2007年の年末は、この「第九」を、いずみシンフォニエッタ大阪というオーケストラで演奏しました。

このオーケストラは、少ない人数のオーケストラなのですが、
第九が演奏出来るギリギリの人数だったと思います。
普段、第九をやるって事になるとオーケストラは80人ぐらい、
合唱団は100人以上いるのが普通なんです。
すごい時には、よく東京でも大阪でもやっていますが、1万人の第九なんてのもあるんです。
合唱がすごい人数なんですね。

でも、今回の第九は、オーケストラは40人弱、合唱は20人強でした。
本当に、コンパクトなサイズ。

でも、小さい編成だからこそ出来る魅力、というのを追求して
しかし迫力は失わない、面白い演奏だったと思います。

3月15日にも、大阪のいずみホールでこのオーケストラのコンサートがあります。
僕もまたそこに参加して演奏しておりますので、
大阪在住の皆様、東京からたまたまその日に大阪に来てらっしゃる方、
是非いらしてください!
3月15日土曜日の、16時開演でございます。
今回の記事は、マニアックな長文になってしまってすみません。
また次回、なにか面白いのを書きますね。
それではまた来週!

2008/03/12 12:00 | 未分類 | No Comments

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