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2010/02/09

「ここだけの話なんだけど…」という前置きをして話を始めることはよくある。「俺は人のことなんて興味がない」とか「私は噂話は嫌いなの」と言い張る人でさえも、本心では気になっているもの…たぶん。喋る方も秘密を持っていることのなんとなくの快感とそれを喋りたい欲求との狭間で揺れている。そんな状況で仲の良い友人らと酒を飲みテンションが少々高めになるとついつい箍が外れて「ココだけの話なんだけど…」と喋りたい欲求が勝ってしまうものである。聞く側にとっても『ココだけ』という特別感がより興味をそそる。そんな『ココだけ』の話が六本木のBARには溢れている。

さてそんな秘密の話はだいたいが声を潜めてお話をするものなのだが案外バーテンダーは耳がいいんです。バーテンダーというのは仕事柄、他のことをしていてもお客様の小さな動きに結構敏感になるもので、たとえば飲み物が無くなりそうなお客様が次のオーダーを考えている時「次はコレを飲もうかな…」なんて呟いているその言葉だけが喧騒の中耳に届いたりするのです。 その技術(?)を使うともなく使ってしまうのが、奥の席あたりで『ココだけ』の話をしている時なんです。まーだいたいがココだけの話とはいえそうそう驚く程の内容ではないのだが、時々…ほんと時々びっくりするお話が聞こえてきたりするんです。

あの時もそうでした…。

「ココだけの話なんですけどね…実は…」

いけないいけない、私がココだけの話をココでしてしまったらとんでもなくココだけでなくなってしまいます。…よかった欲望に負けなくて。やっぱお酒飲んでないと冷静な判断力が残っているものですね。

それにしてもBARというのはいろんな大人が集う場所であり、興味深い楽しい話が飛び交っている。何かを生み出す、新しい価値観を見出す場所としてはとても面白い場所だと思います。きっと今日もまた『ココだけの話』が私の耳に飛び込んでくるのでしょう。そして私はその『ココだけの話』をココだけにできるのだろうか…。

2010/02/09 04:59 | 未分類 | No Comments

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