« | Home | »

2010/03/06

2010/3/9(火)深夜0:50@WOWOW
クイーンです。フレディ・マーキュリーです。オードリー春日じゃありません。

このライブは1986年7月のもの。円熟期のクイーンを見られます。ライブエイド(←これはDVD化時にイギリス本国で発表されたプレスリリースの翻訳版で、僕の訳を読めます。)は1985年7月13日。それから1年後のフレディも元気そうですが、残念ながらこのツアーの後、二度と本格的なツアーに出る事なく1991年に他界しました。

僕にとってフレディは歌っているイメージが強いですが、ツアー前後のオフの様子もこの作品には入っています。普通に話すフレディは、何となく不思議。

以前、セックス・ピストルズの“勝手にしやがれ”をクラシック・アルバムズのシリーズの1本として訳しましたが…。今見たら、先日、2010/02/24に再発売になってます。

このソフトの特典映像の中でピストルズとクイーンの逸話が語られます。ピストルズが世間から注目される事になったビル・グランディ・ショーという番組への出演はクイーンが出演をキャンセルした時の代役でした。これはよく知られた話ですが、もう1つ面白いのがボーカルのジョン・ライドンとフレディの初対面時の話です。

クイーンの“華麗なるレース”の収録スタジオがピストルズの“勝手にしやがれ”の収録スタジオと偶然隣り合わせになった日の話。ジョンがフレディのいるスタジオに押し入ったのです。「フレディは収録中だからムリだ」と周囲に言われていたのに、どうしてもジョンは会いたかったのでしょう。その後、クイーンのプロデューサーがピストルズの部屋に来て言います。「フレディは収録中だった。ジョンが犬みたいにスタジオを這い回り、フレディに“やあ”と言って出て行った。二度とさせないでくれ。」

2010年の今から見ると、セックス・ピストルズやクイーンを「昔の有名なバンド」とくくるしかない世代の人も多い気がしますが、当時のポジションには大きな差がありました。(そもそも、音楽の種類が全然違うし。)

これというのもフレディが歌うイメージで最も強烈なものの1つのが、僕にとっては、“ブレイク・フリー(自由への旅立ち)”で女装してニコニコ歌っている彼だったりするのです。もちろん当時はベテランの余裕での遊びでしたが、デビュー当初のピストルズくらい茶目っ気があるというか…。

でも考えてみると、ジョンはメディアの前で叫ぶ声と歌声がダブりますが、フレディは歌声だけしか思い出せない。

フレディ・マーキュリーという人は本当に不思議な人です。その性癖が命取りになった気はしますが、その点だけでなく素顔が見えない。とても複雑で繊細な人だったんだろうと勝手に想像するだけで、もう返事をしてくれる当人はいない。こういう人をカリスマと呼ぶのは簡単だけど…。そんな事より、もっと長生きしてほしかった。生きて、もっと人々を楽しませる存在であり続けてほしかった人です。

そういえば、このライブはソフト化されていない気がするので、興味がある人はお見逃しなく。聞き覚えのあるヒット曲満載だと思います。

2010/03/06 05:13 | 翻訳作品(音楽) | No Comments

Trackback URL
Comment & Trackback
No comments.
Comment




XHTML: You can use these tags:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>