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2010/02/23

2010/2/23(火)深夜0:50 リピート4/6(火)午前11:45 11/2(火)午後11:50

@WOWOW

音楽方面ばかり続いていますが、もう1回音楽いきます。(次は映画いきます)

1963年生まれでアルバムデビューは1987年ながら、10代の頃からシンガーソングライターとしてキャリアを築いてきた実力派。彼のデビューアルバムリリース時のツアーからのライブです。(髪型はLAメタルの人みたいだけど、彼はイリノイ州シカゴ出身。)

彼の曲で僕が好きなのは“ライト・ヒア・ウェイティング”と“ナウ・アンド・フォーエヴァー”です。どちらもバラード調のスローな曲ですが、今回のライブはこの2曲より前の時期のアップテンポな曲中心のものです。

“ライト・ヒア・ウェイティング”は、僕が翻訳していたドキュメントUSAという番組の1エピソード“夢の卒業パーティ”の終わりにも使われていました。アメリカの高校の恒例行事の1つ、プロム(卒業パーティ)を控えた時期の高校3年生の様子を追ったドキュメントで、いわゆるプロムキングとクイーンになりそうなカップルから、様々な悩みを抱え不登校になっている若者達。さらには同世代ながら高校に通っていない若者まで、色々な境遇の若者が登場するドキュメントでした。

この番組を放送したのは1993年の春(アメリカCBSでの放送は1992年の夏)。このエピソードに登場した若者達も今は30代半ばです。1人1人の名前は思い出せませんが、何人かの表情は今でも覚えています。思春期特有の悩み、将来への期待と不安。彼らはその全ての表情を見せてくれていました。

テレビというのは不思議なものです。番組を翻訳しただけの僕にとっては過去の話ですが、彼ら1人1人が今を生きている。1人1人に人生がある。番組という形になったところで視聴者にとっては1つの過去になり、それなりに完結した気分になりますが、もちろん人々は生きていく。

当時の僕は翻訳し、吹き替え版を収録し、番宣を書く事までしていましたが、それでも傍観者でしかない。彼らとの接点は実際には何もないのに、「皆、元気にしているのかな?」と思うのです。これって職業病みたいなものなのかも…。

ところで、この曲の一部だけ訳すと…
Wherever you go
Whatever you do
I will be right here waiting for you
Whatever it takes
Or how my heart breaks
I will be right here waiting for you

君がどこへ行っても
君が何をしていても
僕はここで君を待っている
何があっても
いくら苦しくても
僕はここで君を待っている

この歌詞はリチャード・マークスが当時の恋人(現奥さん)のシンシア・ローズに書いたラブレターを曲に乗せたものらしいですが、このドキュメンタリーのエンディングに使われると、せつない思いになるばかりでした。

“ナウ・アンド・フォーエヴァー”は映画“ゲッタウェイ”のテーマ曲。主演のアレック・ボールドウィンとキム・ベイシンガーの仲がよかった頃の作品です。この作品の時は2人揃って来日し、テーマ曲を歌ったリチャード・マークスもプロモーション来日しました。

その特番の翻訳をするため2人にインタビューし、リチャード・マークスには“ナウ・アンド・フォーエヴァー”を含めて3曲歌ってもらう取材をしたのですが、アレックとキムは今はすでに破局してしまっています。15分ほどのインタビューでしたが、とても和やかで、本当に仲がよかったのに。と、破局話を聞いた時に思ったものです。

一方、リチャード・マークスは今もシンシア・ローズと一緒です。幸せそうで何よりです。

(ライブの話、どこ行ったんだ~?)

2010/02/23 02:14 | 翻訳作品(音楽) | No Comments

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