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初回2010/1/19(火)深夜2:30 リピート4/5(月)深夜3:00@WOWOW
1961年に結成され“サーフィンUSA”、“カリフォルニア・ガールズ”、80年代にも“ココモ”などのヒットを残している息の長いバンドです。とは言っても、バンドの分裂など様々な紆余曲折があり全期間順調に活動していたわけではありませんが。今回のOAは1980年のイギリスでの公演です。DVDも出ていますが、これもOA版だけ訳しました。
せつないライブです。このステージに立っているデニス・ウィルソンは1983年に、カール・ウィルソンは1988年に故人になっています。メンバーの1人、アル・ジャーディンのモノローグが本編の終わりに入っています。「僕達の音楽は 生き続ける気がします」「さようなら」「見てくれてありがとう」。
いつ聞いてもカリフォルニアの太陽を感じさせてくれる彼らの音楽は確かに今も健在ですし、正式に解散したわけではないバンドですが、このモノローグを聞くとすごく寂しい気持ちになりました。
でもここは“ファン・ファン・ファン”で行きましょう。僕の中で彼らに関する一番強烈な印象は“ココモ”の替え歌です。映画「カクテル」のサントラから“ココモ”がヒットした時、カナダのFMで聞いたものですが、Ooh I wanna take you down to Kokomo. We’ll get there fast and then take it slow. That’s where we wanna go. Way down to Kokomo.(=君をココモに連れて行ってあげたい。早くココモに行ってゆっくりしよう。皆が行きたい所、ココモ)を、Don’t go Ontario. You’ll like it better if you never go.(=オンタリオには行かない方がいい。行かなきゃ好きなままでいられる)と歌っていました。曲全体がこの調子で、オンタリオは寒い。行かない方が身のためだという内容です。(万一、この替え歌の歌詞を全部覚えている人がいたら教えてほしいです~)
ここでちょっと本当に息の長いバンドの話。ビーチ・ボーイズの2年先輩になるバンド、ベンチャーズです。こちらは1959年に結成され、2009年で結成50周年。来日回数はなんと59回(2010年1月のツアー含)で、日本での公演回数は2000回以上。まさに生涯現役バンドです。バンドとしての長続きの秘密は彼らによると声より指先の方が衰えにくいからだそうです。
また話をビーチ・ボーイズに戻すと、彼らのライブは他に1976年の「グッド・ヴァイブレーションズ・ツアー」を訳しています。
さらにブライアン・ウィルソンの初のソロ・ツアー「ブライアン・ウィルソン オン・ツアー」(こちらではニール・ヤング、ピート・タウンゼンド、シェリル・クロウ、パティ・スミスなども共演しています。)
それから「ブライアン・ウィルソン スマイルDVD」(ライブは1時間弱ですが、ブライアン・ウィルソンが分かる2時間弱のドキュメンタリーとボーナス映像約90分という、合計約250分の濃密なソフトです。)
ブライアンついでに、ブライアン本人が登場する映画「メイヤー・オブ・サンセット・ストリップ」も訳しています。(これも本編+音声解説2トラックで、90分の作品なのに字幕が3000枚近かった気がします。ロドニー・ビンゲンハイマーという男の生き様を追うドキュメンタリーですが、中身がメチャクチャ濃いので、内容はまた後日書きます。)
どの作品もソフト化されるくらいだから見どころがあって、それを少しでも多くの人に知ってもらいたいので書いているのですが、細かい事は「また後日…。」m(_ _)m