« | Home | »

2010/01/14

pic_main.jpg イタリア/アメリカ(1959)

amazonにリンクを貼ろうと「すべてのカテゴリー」で検索したら「もしかして: カルティエ」と親切に出るじゃありませんか。カルティエじゃありません。カルティキです。

「2012」を50年も先取りしたSF巨編、ついにDVD化です!(超大げさ)クレジットされていませんが、作品を完成させた監督(主に特撮担当)はマリオ・バーヴァ。(え、知らない?「ザ・ショック」の監督です。((ええ、それも知らない?…。)))「ゆるい映画劇場特選」みたいな映画です。

さっそく冒頭のナレーションから行きましょう。「ティカルの古代遺跡に 残るピラミッド」「メキシコシティの南約500キロ」「何千年もの間 マヤの人々は ここに平和な文明を築いていた」「数学と天文学が 進んだ文明だった」「西暦607年のある日 彼らは北へ移住した」…。

さ~て、なぜ彼らは北へ移住したのでしょう?(僕は知りません。)まあ、考古学者の一行が遺跡に行ったら巨大アメーバに遭遇して大変。という話です。

巨大アメーバって、どこかで聞いた?「ゆるい映画劇場0001」に似てる?(錯覚ですって。)「人喰いアメーバの恐怖」は1も2もカラーで、こっちは白黒ですから(!)。すみません。似てます。マックィーン主演の「マックィーンの絶対の危機」(=「SF人喰いアメーバの恐怖」)が1958年製作で、こちらが1959年製作ですから…。(パクりじゃん!)

いえいえ、そうでもない。マックィーンを襲ったのは宇宙からのアメーバで、こっちはマヤ文明の邪神ですから。色んな所に人喰い巨大アメーバは生息しているという事です。(この映画、訳している時にうちの子がアメーバを見て、今もトラウマになっているし…。夢の中でアメーバに追い回されるらしい。)

とにかく西暦607年のある日マヤの人達が移住したわけですが、「1342年ごとに近づく彗星」というのがあって、それにアメーバは乗ってきたらしいんです。(結局、宇宙から来たんじゃん!)それで偶然、この映画に描かれる夜が、その彗星がまた(1342年ぶりに)地球に再接近するんだそうで、大変。(っていうか、すごい偶然。)

…話はどうでもいいんですが、アメーバは小学校の低学年児が見るとトラウマになる程度怖いです。

見どころは「ゆるい」意味で満載ですが、ダントツでベラ・ルゴシ・スペシャル(※注1)は見逃せません。

特典の予告編にも字幕を入れたのですが、“恐るべき魔術”、“驚異の原子力”、“地を這う巨大生物”、“恐るべし!”、“全世界が恐怖のドン底!”、“不死の怪物 カルティキ”。…東宝の特撮モノのノリで訳したんですけど、「地を這う巨大生物」だけが何とか本当で、後は…。

そういえば、この作品はイタリア語版でのリリースです。英語版も存在するのですが、音の欠落が多く修復困難という事でした。翻訳作業は、まず英語版で訳し上げて、その字幕をイタリア語版に載せて、イタリア語の翻訳家の方にチェックしてもらい、さらにその人でも大変な部分はイタリア人に見てもらい、確認修正して完成させました。

これって案外大変な作業で、最初は英語版の音でタイミングを出していくのですが、それをイタリア語版の素材に載せようとすると、タイミングを全部出し直す必要があり、それをやっているうちに、場合によってはタイミングがズレたりして、こんな映画(!)でも、翻訳には手間がかかっているのです~。

余談ですがイタリア映画はアフレコが基本で、イタリア語版と英語版を作る事も多かったはずです。(今もかな?)本作の場合、口の動きもそれぞれの言語にしっかり合っているので、アフレコではあるけど、両バージョンで撮影したのかな…。(そこまでは事情が分からなくてすみません。)そういえば、途中で電話番号をメモするようなシーンがあり、字幕でも電話番号を出すのですが、その番号が英語版とイタリア語版で違っていたりして、それも不思議でした。

とにかく、この作品も「ゆるい映画」として突っ込み入れながら見ると楽しいし、1人でしっかり見たりしたら、いい雰囲気で(矛盾は多いけど)案外ちゃんと怖いです。 

マリオ・バーヴァ監督作は過去に「ヘラクレス 魔界の死闘」をSFチャンネル用に訳した事があるので、これも見直す機会があったら「ゆるい映画劇場」で書きたいですが、VHS残ってるかな…。

DVD発売日: 2010/01/29

※注1
ベラ・ルゴシ・スペシャル:低予算映画「怪物の花嫁」でベラ・ルゴシが作り物の大ダコに自ら巻かれ、襲われているように見せかけた演技。(=熱い演技)

2010/01/14 11:27 | ゆるい映画劇場 | No Comments

Trackback URL
Comment & Trackback
No comments.
Comment




XHTML: You can use these tags:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>