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パヴァロッティ追悼1周忌~パヴァロッティ&フレンズ
Salute Petra
2010/12/9(木)午前5:00@WOWOW(初回放送2008年12月)
僕がパヴァロッティを知ったのは1991年のセントラル・パークでのチャリティの取材の時でした。TBSの「ニュースコール」での外信ディレクターをやっていた時にニューヨークからの中継で、このイベントを紹介しました。ルーシー・シーハムのレポートで、彼女がパヴァロッティを取材した素材があり、そこに彼女がラフに構成をつけてナレーション原稿も作り、それはニューヨーク支局がチェックして録音し、衛星回線を使って赤坂の報道局で素材とナレーションの音を受け取り、それをこちらのセンスで編集し、BGMを選び、字幕を入れ、OA時には調整室でニューヨーク支局に電話で指示(東京のOA画面でどんな画像が映っているかを伝える事です)を出し、コーナーをOA中は自分で仕込んだVTRとニューヨークの中継画面の切り替えなどをピッチャーに指示する係をやり…。という事をしていた時期です。この「ニュースコール」での仕事はディレクターとしてのデビューにもなったので、今でも思い出深いです。
とにかく、その時期に知ったパヴァロッティですが、今回は追悼1周忌(収録日:2008年10月12日)のコンサートです。ステージに立つ顔ぶれも有名どころ(オペラはあんまり詳しくないですけど)で、3大テノールの他の2人、ホセ・カレーラスとプラシド・ドミンゴも当然登場します。スティングもズッケロも登場します。アンドレア・ボチェッリも登場します。
音楽に魂を感じるステージです。オペラが苦手という人も聴いているだけで感動すると思います。番組の冒頭でコンサートの指揮をしたユージン・コーンが言います。「このコンサートをパヴァロッティは天国から微笑んで見ていると思う。」本当にそう思いました。
ヨルダンのペトラ遺跡という、会場となった場所も荘厳です。人が人である事を越えられるんだと、なんか思っちゃいます。音に魂を乗せて飛ばす。人ってすごい。って。
ところで、この作品は歌詞にも全部字幕を入れてあります。英語とイタリア語で、英語の部分は自分だけでも完結できますが、イタリア語はムリなので、この時もイタリア語の翻訳家の方と組んで作業しました。イタリア語の翻訳の第一稿をもらい、それを字幕的に調整して返して、意見をもらって再調整、といった具合のメールのキャッチボールで、全体に歌詞も付いているので、さっきも言ったように「オペラは苦手」とか「オペラには興味ない」という人も見やすい番組になっています。
以下は曲名とアーティスト名のリストです。本当に感動的なコンサートです。
ローマのギター : ホセ・カレーラス
恋人よ、我が命よ : プラシド・ドミンゴ
忘れな草 : カレーラス&ドミンゴ
かの川のほとりに : シェリル・ミルネス
歌に生き、恋に生き : シンシア・ローレンス
ガブリエルのオーボエ : アンドレア・グリミネッリ
あなたは見たのか、輝く百合を : スティング
ごらん、なんて月だ : ジョヴァノッティ
行け、我が想いよ、金色の翼にのって : ズッケロ
グラナダ : アンジェラ・ゲオルギュー
朝の歌 : アンドレア・ボチェッリ
ミゼレーレ : ズッケロ&パヴァロッティ
私の好きな世界 : ラウラ・パウジーニ
さあ手を取り合って : ゲオルギュー&スティング
2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 : グリミネッリ&アリーム・カンドー
生きる~Dare to live~ : パウジーニ&ボチェッリ
カルーソー : パウジーニ&ジョヴァノッティ
それでは、ほんとうにおしまいなんだな : ゲオルギュー、ボチェッリ、ローレンス&ミルネス
誰も寝てはならぬ : ルチアーノ・パヴァロッティ