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2010/11/25

phantom_jct.jpg @allcinema
The Phantom Of The Opera(1962) @IMDB

日本では劇場未公開・テレビ放映のみになった「オペラの怪人」です。原作はガストン・ルルーのクレジットが入っていますが、話はかなり違います。主要人物の人間関係もかなり違います。舞台もロンドン。パリの「オペラ座」ではないので「オペラ」の怪人というテレビ放映時のタイトルの方が合うかなという気もしますが、怪人の苦悩を描く原作のエッセンスは生きているので、ぶっちゃけどちらでもよい気がします。ネット検索でヒットしにくくなるくらいなら「オペラ座の怪人」で全然問題ないですし、そもそも原題はThe Phantom Of The Operaで、一連の映像化作品と同じですから。

この作品で怪人を演じるのはハーバート・ロム。以前書いた「決死圏SOS宇宙船」にも出ている彼ですが、1917年生まれで今も健在。僕が好きな「ピンク・パンサー」シリーズでも、そして本作でも悲壮な役回りが多い気がしますが、IMDBの写真を見ると、昔は二枚目路線もあったのかなと思います。(いや、単なる悪役かな…)最新のクレジットが2004年ですし、本当にまだまだ現役なのかと思います。このまま100歳を越えて最長寿俳優になるまで頑張れ!と応援したくなります。

さらに共演のマイケル・ガフ。平成のティム・バートン監督版の「バットマン」以降、一連のシリーズでブルース・ウェインの執事アルフレッド役を演じた人です。彼も1917年生まれで最新のクレジットは2010年「アリス・イン・ワンダーランド」での声の出演です。まさに現役。彼にも100歳を越えて最長寿俳優になるまで頑張ってほしいものですが、個人的にはハーバート・ロムを応援します。(って、どっちでもいい?とか、両方応援しろ?)

この2人が火花を散らすような共演を見せる本作。個人的にはアルフレッドがこんな人でなしを演じていたとは驚きでした。ついでにハーバート・ロムがやはり出ていた「モルグ街の殺人」と頭の中でかぶってしまい、訳していてそれが少し妙な気分でしたが、そんな事はまたどうでもいいですね。

冒頭はアンブローズ・ダーシー卿の作による“ジャンヌ・ダルクの悲劇”の初日から始まります。実はこれこそ怪人が…。とにかくジェラルド・バトラーがファントムを演じたバージョンとは話が違うので、ネタバレは避けておきます。(それほど意外な展開があるわけではないですが。)

監督はテレンス・フィッシャーでハマー・ホラーの何本かをヒットさせた人ですが、クレジットを見ていたら「ロンドン警視庁マーチ大佐」(Colonel March of Scotland Yard)というテレビシリーズの1エピソードも監督している事に気づき懐かしくなりました。1996年に訳したシリーズですが、彼が演出したのは“The Invisible Knife”というエピソードで、刺し傷はナイフなのに、その凶器が見つからない。その謎は?といった話。30分で1話完結のシリーズ。ブリティッシュ・ユーモアが効いたシャレた作品でした。超自然現象なども扱っていて、「Xファイル」の源流の「事件記者コルチャック」の、さらに源流のような作品です。これはぜひソフト化したいです。という事で、思い切りまとまりのないエントリーですが、興味のある人は見てみて下さい。

DVD発売日: 2010/12/03

2010/11/25 08:24 | 翻訳作品(映画) | No Comments

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