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クジラにシャチとくれば、次は“ピラニア”にしようと思ったりもしたのですが、悩み抜いた末、タコにします。
そうそう。スティングの曲にあったじゃん。あれの映像化…。なんてウソです。ニューヨークに来たタコの話です。人間より大きいので、無闇に動くと人さまの迷惑になる大きなタコ。文明に溶け込めず、そんなタコに人々は冷たい。
という話でも何でもいいんです。が、実際は、独立記念日の祭典に活気づくニューヨークに大ダコ来襲!自由の女神の首はヘシ折られ、色々大変!な話と言った方が近いです。(でも本当はそうでもありません。)
“テンタクルズ”が“デイライト”になっちゃう巨大生物パニックもの(スケールはとてもちっちゃいです)が、これです。
レビューを見ると、やたら評判が悪いです。ええ、たしかにどうでもいいB級作品です。実際、訳している僕も「なんでここからこういう展開になるわけ?」と突っ込む事度々…。それでも訳している時はもちろん真剣で、さらに、正直言って、それなりに愛着をもって訳しました。(でも、細かい話は全部忘れてる…)
この作品を訳したのは、今もよく覚えていますが、2001年9月11日前後の1週間ほどでした。ハドソン川の水面からタコ目線で世界貿易センタービルを見上げるようなアングルが随所に入った作品です。1993年だったか、WTCが爆弾テロに見舞われましたが、それより少し前、僕はバッテリーパーク・シティに1月半ほど滞在していて、WTC周辺もしょっちゅうウロチョロしていました。最後にWALL街近所を散歩したのは1999年だったかな…。WTCがあった最後は…。
まあ、そんな記憶が自分の中にあり、あの悲しい光景が世界のメディアを独占してしまった頃、僕はタコがニューヨークを襲う映画を訳していました。もっともCBS制作の48HOURSも訳していたので、リアルタイムに近いニュースマガジンも見てはいましたが。
とにかく批評の意見をまとめると「期待しないで見れば、それなりに飽きない」という感じが平均値という感じ。そういう見方をする場合、字幕版より吹き替え版がいいよ、という意見も散見されます。ごもっとも…。
じゃ、いくら書いたって意味ないじゃん!と言われると返す言葉もありません…。ただ、ジャケットは怖そうでしょ?(そんなに怖くないんですが…)DVDには日本語吹替え版も入っているので、レンタル屋さんで見かけたら…。
そういえば、この作品の脚本は“グローイング・アップ”の監督ボアズ・デビッドソンだったりします。