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2010/03/18

sundemon.jpg @allcinema

The Hideous Sun Demon(1959)

誤まって放射能を浴びた科学者が日光を浴びるとトカゲ系の怪物に変身してしまうので困る話です。

白黒のせいでしょうが、変身した怪物が妙にリアルです。SFが好きな人は一度はこの怪物のスチルを見た事があるでしょう。でも、主人公の性格が…。「こんな所で泥酔して寝たらダメだよ」(@夜の砂浜)。「ほら、そこでそんな事してると困る事になるよ」(@夜の酒場で女に言い寄り、連れの男達に絡まれる)と、主人公の心の中の天使クンは囁かず、悪魔クンがド~ンと居座り、まんまと困る主人公。

「いくらフィクションだからって、もうちょっと同情したくなる男を主人公にするもんじゃないのか、普通は?」と突っ込みたくなる気持ちを抑えて考えたのです。たぶん、放射能を浴びたせいで主人公は肉体だけでなく精神も変化したんです!そうそう。そうすると、このトカゲは突如として哀愁の怪物になるわけ。

いえいえ、そう思ったのはこう書いている間の思いつき…。だって上司のような博士が作品の序盤で言うんです。放射能事故に巻き込まれたのは、身から出たサビだろ。彼は酒癖が悪かった。二日酔いで現場に行ったんだろ?みたいな事を。

あ~あ、やっぱり自爆じゃん。でも彼の支えになろうと親身になる彼女もいる。そんな彼女を放り出して酒場の女とイチャイチャ…。

やっぱりダメな奴が悲劇的な結末を迎えるヒドイ話です。でもでも、ヒドイ奴でも一介の科学者になる頭はあったわけで、必死に普通の男の子に戻ろうと焦る彼には同情します。(ただ、観客が同情したな~って思うと、すぐ「あ~ぁ、バカだね」と思う行動に出ちゃうんだもん。)

という話なので、褒めませんが、でもやっぱり訳すと愛着がある。酒場での殴り合いのシーンの撮影にはカメラの後ろに何人いたのかな?笑いをこらえつつ立ち会ってた人もいたんじゃないかな?いや、逆にエド・ウッドの現場みたいに、当事者達は思い切り真剣にやってたのかな?なんて、色々想像します。

少なくとも原作・製作・監督・主演を務めちゃったロバート・クラークは、本作を誇りに思っていたと、どこかの英語のサイトに本人のコメントがあったのは見た事がありますが…。(2005年没)

それからIMDBのユーザーコメント情報。初公開は何と「プラン9フロム・アウター・スペース」(エド様作品)と2本立てだったそうです。すごい。(「すごい」の意味が微妙ですけどね。)

そうそう、サウンドトラックには例の「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」でも使われてる音楽も入ってます。(この曲、色んな映画で使い回されてるし。)

ちなみに本作は1959年製作、1962年日本公開。別に関係ないけど「太陽の季節」は1955年。

と、色々書いてきましたが、ごめんなさい。誤訳しました!!

発売版のDVDでは修正したので大丈夫ですが、この作品、じつは以前、ディレクTVのSFチャンネルでの放映用に翻訳した事がある作品で、今回のDVD発売用では当時の字幕を軽く見直せばいいだけだと思っていました。

それで1999年当時の自分の訳を見たらですね…。ええ、最初から間違えてました~。

作品は、けたたましいサイレンの音から始まります。放射能事故発生直後から話が始まるわけです。その後、主人公を乗せているであろう救急車が病院へ急行しつつ、ナレーションが入ります。そこを少し…。

アメリカが                                                  アメリカが打ち上げた
人工衛星2機を打ち上げた                    人工衛星による――
Immediately after the launching of US satellites number One and number Three into outer space,

その直後 太陽で                                     太陽が発する放射能の
危険な光線が発生した                            新発見は大ニュースになった
newspaper headlines across the country told the world of a new radiation hazard in the sun

放射能より危険な光線だ                          宇宙線より危険な光線だ
far more deadly than cosmic rays.

私の同僚の科学者                                    無名の科学者で私の同僚
ギル・マッケンナ博士は――                   ギルバート・マッケンナは
An obscure scientist, my colleague, Doctor Gilbert McKenna had

研究中に この光線を発見                       その危険を身をもって知った
already discovered this danger from the sun.

これは彼の物語である                               これは彼の物語である
This is his story.

………。

いや、話が話なので、「研究中にこの光線を発見したギルの話だよ~」でも、作品のメインの部分には全く影響ないので、どうでもいいじゃん!と、言いたいところですが、せっかく右側のように訳せるのなら、最初から右側のように訳せよ!と自分に突っ込みたくなります。ええ。

でも、とにかく発売版で直せてよかったよかった。(1枚目と2枚目は切り方を変えて、長さを調整し直しました。)

 DVD発売日: 2010/03/29

2010/03/18 09:33 | ゆるい映画劇場 | 1 Comment

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