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2011/07/10

こんにちは。根本齒科室の根本です。

前回は、歯の表面のプラークは、蓄積するにしたがって硬くなる
という話をしました。

ところで

(1) 歯ブラシの使い方を、誰に、どのように習いましたか?
(2) あなたにとって歯みがきとは、主に何でしょうか?

この質問に、あまりはっきりと答えられる人は、なかなかいないと思います。
多分、「何となく」が多いと思います。どうでしょう?

私は答えを知っています。それは

(1) TVのコマーシャル(TV⇒本人 or TV⇒親⇒本人)
(2) 日常の生活リズム、ないしはエチケット

です。ウチの来院患者様方におたずねしたのですから間違いありません。
しかし、今まで一度でもむし歯になったり、歯周病で歯石を取って
もらったような人は、どこか歯ブラシなどに課題があることが多いです。

TVのコマーシャルに出てくるタレントさんの多くは、『ひじ』を支点にして
がしがしやってますね。

しかし、歯には、三大不潔域と呼ばれる

◆ 隣接面(歯と歯の接しているあたり)
◆ 歯頚部(歯と歯肉の境目~生え際近辺)
◆ 小窩裂溝(歯の溝やシワシワの中)

の部分があります。

ここは実はかなり厄介なところで、TVの真似をして適当に歯みがきしてしまうと
もっときたなくなってしまいます。

『ひじ』を支点にすると、とたんに半径40~50センチの巨大な円弧になり、
これで細かくやれといっても無理です。

じつは

◆ あらかじめ毛先を食い込ませる
◆ 振幅は5mm以内、肘・手首は固定して指先だけで動かす

これが正解です。
これを効果的に実現してくれるスグレモノこそ、音波歯ブラシです。

なぜでしょうか?

今回もへたくそなAAを併用して見ていきます。

前回のアレは、局所の図です。
プラークは、歯をみがかないとか、歯ブラシがあたらない場所だと、
自分自身が毎日増えていきます。

形としては 上 か ら 順 番 に 積 も っ て い く 感じです。


<例>
(日にちは便宜的なもので、正確ではありません)
(使用漢字はプラークの硬さを現しただけで、植物等とは無関係)

【1日目】 【2日目】  【3日目】 【4日目】  【5日目】

                                ホホホホホ
                        ホホホホホ 木木木木木
(お口の中)          ホホホホホ 木木木木木 林林林林林
        ホホホホホ 木木木木木 林林林林林 森森森森森
ホホホホホ 木木木木木 林林林林林 森森森森森 鬱鬱鬱鬱鬱
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(歯の表面)
              (歯)

このように、「ホ」→「木」→「林」→「森」→「鬱」と、
地層のように発達していきます。

「ホ」:口の中に漂っている、きわめて柔らかい状態
「木」:一応くっついている程度。弱めの付着
「林」:爪で引っかいても少し残る。そこそこしっかり付着
「森」:かなり腰のある状態。歯みがきしても残ることも
「鬱」:1~2回こすった位ではびくともしない、歯石直前の状態


1日目の「ホ」は、2日目には「木」になり、その上にさらに
「ホ」が乗っかっている状態です。

1日目の「ホ」は、3日目には「林」になっています。
2日目に乗っかっていた「ホ」は「木」に成長しています。
その上にさらに「ホ」が降りかかっているので、3層構造になっています。

「鬱」まで来てしまうと、もうちょっとやそっとこすった位では
びくともしません。長期戦になる公算が大です。

とくに、三大不潔域と呼ばれる

◆ 隣接面(歯と歯の接しているあたり)
◆ 歯頚部(歯と歯肉の境目~生え際近辺)
◆ 小窩裂溝(歯の溝やシワシワの中)

のような、目地の奥のように凹んでいる部分は、すぐに
「鬱」が沈着しやすい場所といえます。

「隣接面」と「歯頚部」が合体した「歯と歯の間の生え際」
を模式的に下手糞なAAで示してみます。

      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
       ホ木林森鬱┃     (前の歯)
   お   ホ木林森鬱┃
       ホ木林森鬱┃
   口    ホ木林森鬱┃
        ホ木林森鬱┃
   の     ホホ木林森鬱┃・・・(隣接部)・・・・・・
        ホ木林森鬱┃
   中    ホ木林森鬱┃
       ホ木林森鬱┃
       ホ木林森鬱┃
       ホ木林森鬱┃     (後の歯)
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃

このように、かなり積もっている状態です。

TVのコマーシャルのように、肘を支点にして、ジャカジャカ
歯ブラシを振り回したとしましょう。

■■■■● は、歯ブラシの毛先のつもりです(先端加工あり)。


        ∧
       ↑↓↑
■■■■●↑↓↑
       ↑↓↑
       ↑↓↑
         ∨

このように、歯ブラシの毛先は大きく前後に往復運動します。

当然毛先は歯の出っ張っているところばかりをなでつけるばかり。
肝心の目地の奥の凹んだところ「三大不潔域」は完全スルーです。
ちょっと歯ブラシを振り回してみましょう。

      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
        林森鬱┃
        ∧  林森鬱┃
       ↑↓↑林森鬱┃
■■■■●↑↓↑木林森鬱┃     (前の歯)
       ↑↓↑木林森鬱┃
       ↑↓↑木林森鬱┃
         ∨ ホ木林森鬱┃
        ホ木林森鬱┃
       ホホホホ木林森鬱┃・・・(隣接部)・・・・・・
       ホホ木林森鬱┃
       ホホ木林森鬱┃
       ホ木林森鬱┃
       ホ木林森鬱┃
       ホ木林森鬱┃     (後の歯)
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃

はい。すると、

      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
        林森鬱┃
        林森鬱┃
        林森鬱┃
        木林森鬱┃     (前の歯)
        木林森鬱┃
        木林森鬱┃
        ホ木林森鬱┃
        ホ木林森鬱┃
       ホホホホ木林森鬱┃ ←プラークが押し込まれて増えている
       ホホ木林森鬱┃
       ホホ木林森鬱┃
       ホ木林森鬱┃
       ホ木林森鬱┃
       ホ木林森鬱┃     (後の歯)
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃


「隣接部」には汚れ=「ホ」が押し込まれてしまっていますね。
これでは逆効果ですね。いわゆる【へたくそな歯みがき】です。

肝心の毛先が肝心なところに当たっていないと、むしろ、より
悪い状態になってしまいます。

ではどうしたらいいのでしょう。
これの答えが上で書いた「 ス ク ラ ビ ン グ 法 」です。

しかし、これが結構難しい。
歯医者通いの途中の人は、担当の衛生士さん等に教えてもらいましょう。
これを誰でも簡単に再現できるようにした家電製品こそが

「 音 波 歯 ブ ラ シ 」です。

「 電『動』歯 ブ ラ シ 」ではありません。
古い電『動』歯ブラシは、カパカパ動いたりしますが、下手に動かれると
それこそ【へたくそな歯みがき】の上乗りになってしまいます。

音波歯ブラシ。OMRONの3000円くらいのでも十分効果があります。


■■■■◆ は、歯ブラシの毛先のつもりです(先端加工なし)。

スイッチを入れると 毛 先 が 細 か く 振動します。

■■■■◆       (OFF)

    ↑
  / ⌒ \
   /⌒\
■←((((◆))))→    (ON)
   \し/
  \ し /
    ↓


またまた分かりにくいAAですみません。
(毛先から同心円状に波動の輪が広がっているつもりです)
すると、どうなるでしょうか?

波動エネルギーは、毛先から歯の面に垂直にぶつかります。
(レイキとかヒーリングとかの「波動」ではありません)
「森」や「鬱」、「三大不潔域」に向かってぶつかっていきます。

ちょっとスイッチを入れてみましょう。

     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃     (前の歯)
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林○鬱┃
       ○○○○鬱┃
       ○○○○○┃
■■■■■■■◆○○○鬱┃・・・(隣接部)・・・・・・
       ○○○○○┃
       ○○○○鬱┃
      ホ木林○鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃     (後の歯)
     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃

「○」がたくさん発生して、毛先から円状に破壊されています。
「○」はプラークが波動エネルギーに蹴散らされている図です。
(超音波の「キャビテーション効果」で発生するバブルではありません)

いい感じに「林」や「森」が、蹴散らされていますね。
スイッチを切ってみましょう。

     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃     (前の歯)
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林 鬱┃
             鬱┃
              ┃
               鬱┃ ←プラークの層が破壊されている
              ┃
             鬱┃
      ホ木林 鬱┃
      ホ木林森鬱┃
      ホ木林森鬱┃     (後の歯)
     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃
     ホ木林森鬱┃
やりましたね!

これを何日か続けていれば、「森」や「鬱」など、この世から
消えてなくなるでしょう?!(でもサボるとまたできてしまいます)


【今回のまとめ】

三大不潔域に対してはスクラビング法が有効で、音波歯ブラシの活用が再現性が高い。

2011/07/10 03:30 | ためになる「かもしれない」小ネタ | No Comments

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