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2015/07/09

こんにちは。根本齒科室の根本です。

時間のたつのが本当に早いです。あれよあれよという間に7月9日を迎えてしまいましたが、大丈夫w私にはまだ余命35~40年くらいあります(ことになってる)ので、まだまだコラムの旗は降ろさず、(ほそぼそとですが)更新していきます。

さて、いよいよ数日前になりました。

養護教諭の先生の話では、検診の道具は学校にあるとのことで、とりあえずほっとしました。
また、1日で全員はきついと思うので2日に分けましょう、みたいなお話をいただいており、若干安心しました。
そしてとても大切なことですが、その日に備えてユニクロで『安物のブレザー』と『真面目なチノパン』みたいなのを購入しました。
じつは歯科医師とは、常日頃からスーツを着る機会が極端に少ない(おそらく年に数日程度)職業でもあり、私などは、そこそこ気軽にネクタイを締められるような服など持っていなかったのです。

2日に分けてということだったので、チノパンはツータックのとノータックのを1本づつ買いました。
2日続けて同じのというのは微妙な感じがしたので2本購入したのですが、何だかすごく損した気分です。

ついに当日の朝です。

口から胃が飛び出しそうなくらい緊張します。
それなのに雲一つない、えらくスガスガしい天気なので、ムカつきますw

下見をしておいた小学校は、私が通っていたところ(静岡県三島市立沢地小学校)と遜色ないくらい立派な建物でした。
グラウンドをふらふら歩いていたら、何か体育教師のような人に声をかけられて、そのまま「いきなり」校長室に通されました。
いやーもう、心拍数180位逝ってたでしょうw

どうしても校長先生とか校長室に心理的になじめないのは、前回書いた通りです。
それでも、しきりに雑談を振ってくるので、キョドりながらも、何とかあたふた応対していました。

聞くところによると、ここの小学校は全校生徒で300人いないみたいです。また近隣の小学校はどこもそんならしいとの話でした。
びっくりしました。自分らが子供のころはその3倍はいたと思います。
何と言っても、1学年40+α人学級×4クラス×6学年
こりゃ、昔の校医の先生は大変だorz
今でよかった トホホ

とはいえ、着替えが校長室というのは本当にキツかった!マジで勘弁してほしいです。
出されたコーヒーの味もよく分からないうちに、検診が始まってしまいました。

さて、養護教諭に『連行』されて向かった1階の理科室。
廊下には大勢の1年生が体育座りしていて、それを見るだけでビビります。

◇ 低学年

はっきりいって、あまり幼稚園と変わらないイメージでした。全体的に乳歯ですし、ある子に集中してあり、ほとんどの子はむし歯はないのです。

◇ 中学年

このくらいになると、4前歯の永久歯がそろっている子が目立ちます。
体格の成鳥が速い子遅い子もいますが、それとは別に、歯の交換も早い子遅い子の差も感じられて、とても興味深かったです。
むし歯の傾向は、低学年と同様で、さすがに永久歯がやられているような子は見られませんでした。
また、このころになると、矯正装置が入っている子がちらほら見られるようになります。

◇ 高学年

1日目は3年生まで、2日目から4年生以降を見たのですが、5年生6年生になると、残念ながら6番(第一大臼歯)がやられている子がちょこちょこ目立つようになります。
低学年までは、むし歯はある子に集中してあるのですが、そうではなく、どの子にも割とまんべんなく少しづつはむし歯があるようになってきてしまいます。
これは、高学年になるにつれて、子どもが成長してしっかりしてきたと勘違いしてしまう面も大きいと思います。
この時期に、仕上げ磨きの手を離れてしまうことや、間食等についても低学年のころのようにあまりとやかく躾けたりしなくなってくるものです。
それがダイレクトに傾向の変化に結び付いてきている気がします。

印象に残ったのは、低学年~中学年~高学年と移行するにしたがって、お口の中の特徴が大きく変わっていくのが手に取るように実感できたことです。
中学年~高学年への大人の介入はもう少し検討の余地がありそうです。
大人でさえちゃんとしたプラークコントロール、シュガーコントロールは困難なのに、小学校高学年の子供にそれを望むのは土台無理です!

そんなこんなで、何とか初検診は終了しました。
全体の進行は、それでも割と自分にしてはスムーズでした。

<1>
今まで経験した幼稚園の就学前検診や保健センターの1歳6か月/2歳6か月検診などとことなり、保護者がいないのが大きいです。
付添いの保護者は、割としばしばあれこれ質問してくるものです。するとそれにこたえなければならず、その時間も結構バカにならないのです。
小学校の検診ではそれがないばかりか、(当然ですが)(一応)私語禁止で、うるさい子は養護教諭や担任にビシビシ注意されていました。
もしかしたら、子供たちも好奇心旺盛な年頃ですし、私にいろいろ質問したかったりしたのかもしれません…
<2>
また、1-6検診は当然として、2-6~3-6検診でも言うことを聞かない猛獣の赤さんのようなのがたくさんいまして、押さえつけたりするだけで大変です。
実をいうと、ものすごく強引に押さえつけたりしてるのですが、当然絶対笑顔と猫なで声は絶やしてはいけません。
もう3歳未満は、鳴き声を上げて口を開けた瞬間にパパッと見るのがデフォルトwww
ある先生など「鼻をつまめば口を開けて泣き出すから、その間にやっちゃうのよ」などと言ってはばかりません。
世の中、そんなものです。
でも、そこは小さいお子様をお持ちの親御様は、絶対にこんな実態を我が子の前ではおくびにも出されないでいただくことを強く望みます…
小学生はそれはありません。
私の隣で養護教諭がじろりと睨みを利かせていますので、子供たちもすごすごと検診に応じています。またそれができる年齢でもあります。

このように、<1><2>に示すようなボトルネックになる点が、小学校の検診の場合は存在せず、養護教諭(と担任の先生のサポートもある)との連携も頼れますので、小学校の検診はかなりスムーズにさばけるのです。
たしかに(昔の私のような)やんちゃ坊主どもは各学年にまんべんなく存在しており、そのたびに、(私の前では)温厚な養護教諭が穏やかながらもびしっとキツイ一言で〆られて指導していたので、大きなボトルネックになることもありませんでした。

それを横目に見ながら、我ながら心がビクビクしていました。コイツらはまんま30数年前の自分そのものであり、どんなに別人だと頭でわかっていても心は正直で、どうしても自分自身が怒られているように反応してしまうのです。そのたびに胸がチクリチクリと傷みっぱなしでした。

子どもの成長と自立という問題もありますが、お口の中を見ている感じでは、まだまだ手放しで性善説を唱えるわけにはいかなさそうです。はっきり言えば、それは『甘え』です。
神の見えざる手は、健康よりも、しばしばむし歯を運んできてしまうのです。
また、第二次性徴を迎えて強い自我形成に至ってしまうと、なかなか今までのような仕上げ磨きという訳にはいかなくなりますが、そこまでにいかにしっかりとした基礎を作っておくかが、その後の口腔内の予後を結構決定づけてしまうと思います。

【今回のまとめ】

検診の結果、小学校高学年までは、適切な口腔内の介入が必要だと思われた。


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