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2013/04/30

こんにちは。根本齒科室の根本です。

だめですよ、●●に「尖閣」とか「憲法」とか入れてはw

前回申し上げた通りですが、いつものように、院内新聞のネタ探しで「歯」でぐぐっていたら、意外なサイトで予防歯科について載っていたので、(少し遅くなってしまいましたが)ご紹介することにしました。

今回の引用が、歯の予防の全体像をとらえたい人、小さなお子様をお持ちの方、これからお子様を考えている方にとって

「核 心 的 利 益」

になることを祈っております。無理かな?

ではさっそくサーチナから行きます。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0410&f=column_0410_013.shtml

赤ちゃんの歯のお手入れ方法と虫歯の防ぎ方
【コラム】 2013/04/10(水) 08:37

最近は歯が早く生えてくる赤ちゃんも多いようです。上下の前歯が生えそろったら、そろそろ歯のお手入れを始めましょう。ここでは赤ちゃんの歯のお手入れ方法と、虫歯の防ぎ方をご紹介します。

これは、と思い、さっそく近所のドラッグストアー「ウェルシア」に覗きに行ってきました。
乳幼児用の歯科用品は、歯科用品売り場でなく、乳幼児用品売り場にあります。
(離乳食などと並んでいる)
で、買い物ついでに堂々とこっそり写真を撮ってきました。

 *クリックで別タブで拡大表示になります。


■歯が生える時期

  個人差がありますが、乳歯は生後6カ月くらいから生え始めます。下の前歯、上の前歯と生え始め、1歳の頃には上下8本くらい、1歳2~4カ月頃には奥歯(臼歯)が生え始めてきます。

  上下そろうのは2歳半から3歳頃。その後、6歳頃になると、かむ力の強い6歳臼歯が生え、12~13歳頃には永久歯になります。

付け加えると、市の保健センターの検診でお子様たちを見ていますと、1歳6か月検診では
だいたい上下左右A~Dまでの16本、という子が多いです。2歳6か月~3歳5か月検診では
A~Eまでの20本になりますね。
園医をしている幼稚園の検診を見ていると、5歳くらいになると早い子では6歳臼歯(第一大臼歯)が生えています。
これは永久歯です。

まとめますね。
一応の目安として参考にしてください。

 ◆6M  萌出開始
 ◆1Y  2本x上下左右
 ◆1M6Y 4本x上下左右
 ◆3Y~ 5本x上下左右
 ◆5Y~ 永久歯(第一大臼歯)萌出開始


■赤ちゃんの歯のお手入れ方法

◎1歳まで

  食後や寝る前には湯冷ましなどを飲ませるだけでも効果があります。1日度1くらいは、食後に湿らせたガーゼで歯を拭いてあげるといいでしょう。

ここで、先ほどの写真をもう一度ご覧下さい。

仕上げ磨きというと、真っ先に思い浮かぶのは①の部分でしょう。
「はみがきめんぼう」の隣の子供用ブラシ(一番左はゴムブラシですが)のはそれぞれ対象年齢が
「6~8ヵ月」「8~12ヵ月」「1歳2カ月~1歳6ヵ月」「1歳6ヵ月~3歳」となっています。
(左2本は大人の使用する仕上げ専用歯ブラシです)

最初は「6~8ヵ月」のゴムブラシでいいと思いますが、1歳までは、子供が嫌がる場合は
食後に湿らせたガーゼで歯を拭く、ということですので、仕上げ磨きの代用として
②「歯みがきナップ」「にこピカ歯みがきシート」を使用して拭くとよいと思います。

余談ですが、出生時にごくまれに下顎乳前歯が生えていることがあり、先天歯と呼ばれます。
これがあると、授乳の障害になったり、傷ついて口内炎(リガフェーデ病)になったりするので、研磨したり抜いたりしろとWikipediaに書いてあります。
しかし、先日初めて下顎の1-1欠損のお子様を拝見しました。口腔内には下顎のA-Aのみが生え変わらずに残っているのです。
それ自体は特に問題はないのですが、もし先天歯と1-1欠損が併発したら、結構ナーバスな場面になっていたのかもしれません。
A-A研磨ならともかく、研磨のし過ぎで歯根長が短縮したり、抜去なんてことになった場合は・・・
最近は永久歯胚の先天欠損や癒合歯胚も以前より増えてきている感じなので、若干心配ではあります。


◎1歳になったら

  1歳になるころには、歯ブラシにも慣れさせておきましょう。お母さんが歯磨きするときに、子ども用の歯ブラシを持たせるのもおすすめです。子ども用の歯ブラシもいろいろありますから、握りやすいものを選ぶといいでしょう。

とありますので、子供が”自分で”棒状の物で”あそぶ”ことは習慣化しておく方がいいと思います。

1歳を過ぎるころには「乳歯ブラシ」もナイロン起毛の立派な感じになってきます。
しかし、これも「ナイロン起毛に慣れさせる」ことが主な目的です。

まさかこれで、子供が十分にプラークコントロールできるなどと勘違いしないでください。

食後や寝る前に、子供が数分”あそぶ”習慣を定着させる、程度のものであり、あくまでも予防歯科の主体は大人による仕上げ磨きです。
ここは取り違えないでください。


◎歯磨きのやり方

  ひざの上に子どもの頭を乗せると頭が安定しやすくなります。歯ブラシは1~2本の歯に当てて、小刻みに動かしながら磨きましょう。夕食後、1日1度でもきちんと汚れを落とすことが大切です。

簡単に言うと、「12時の位置」です。
顔面を時計になぞらえ、左口角の位置を3時、オトガイの位置を6時、右口角を9時、額を12時と見立てます。
仕上げ磨きは12時の位置からのアプローチが基本です。
正座または(パパなら?!)あぐらで、子供の頭がおなかのところに来て、足がむこうに伸びて寝てる感じです。


■虫歯を防ぐ方法

  乳歯が虫歯でも、「永久歯に生え変わるから」と気にしないお母さんもいるようですが、乳歯の虫歯によって永久歯の歯並びが悪くなったり、歯の質が悪くなることもあるようです。小さい頃から歯磨きの習慣をつけ、虫歯を防ぎましょう。

以前も書きましたが、その人のむし歯のなりやすさは、17~31ヵ月(1歳半~3歳)のケアが勝負です。
ここでのミュータンス菌(むし歯菌)の定着を許さなければ、ほぼ生涯にわたって、ミュータンス菌の少ない(『その他の常在菌』が大多数のシェアを占める)口腔内になることが知られております。

逆に、ここを外してしまうと、なかなか一定の比率で定着したミュータンス菌のシェアを下げることが困難になってきます。
つまり「むし歯になりやすい人間」になってしまうのです。

よく
「外来種の○○が生態系の中で増殖して、固有種とのバランスが云々」
などとニュースでやっていましたよね。

一般的に、一定のシェアを一定の系(空間内)で獲得すると、なかなか一掃は難しいものです。

非常に大切な時期です。


◎虫歯を防ぐ方法

  小さな子どもの場合、歯にフッ素をぬって虫歯予防する方法もあります。フッ素をぬると、歯のエナメル質にフッ素が作用し、フッ素カルシウムに変化します。フッ素カルシウムは虫歯を作る酸に抵抗力があります。

☆歯磨きを怠れば意味がありません。

あれっ?
「フッカルシウム」?日本語でおk wwwww

フッ素は
低濃度では「フッ化アパタイト」
高濃度では「フッ化カルシウム」
になります。

フッ化アパタイトは、むし歯の酸蝕に抵抗性があります。
いっぽうフッ化カルシウムはきわめて力学的にもろく、まさに崩壊そのものです。
ヲイどっちだよ?Which one is correct?哪一個是正確的?

(まぁ置いといて、フッ化アパタイトだろうと好意的に解釈して進みます)
フッ素は、おもに萌出直後~3年程度の幼弱歯に作用して、その歯を丈夫にするものです。
4歳~程度の、「ぶくぶくうがい」ができるお子様では、ミラノールなどの「フッ化物洗口法」が有効です。
歯科医院で処方してくれますが、最近は幼稚園や小学校などの公教育の場で実施されることも増えてきました。

■おわりに

  歯は一生ものですから、しっかりお手入れしてあげましょう。

(著:こそだて編集:nanapi編集部 写真:PresenPic)(情報提供:ナナピ)

いかがでしょうか?
では次に、大人?!の予防歯科についてのまとめに行きたいと思います。

トレンド・フォーカス
30~40代は歯の曲がり角!――知って役立つ歯の最新治療
2013年04月02日

※この記事は日経ヘルス for MEN「筋トレで腹を凹ます」をもとに再構成しました。

???腹を凹ます???   まぁ、次に行きましょう。
ゆるい図が、どことなく見る者をほのぼのとさせてくれる、癒し系記事です。

まずはリンクをまとめます。

◇虫歯
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20130322/1048264/
◇歯周病
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20130322/1048264/?P=2
◇インプラント
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20130322/1048264/?P=3
◇歯のメンテ
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20130322/1048264/?P=4

では最初から見ていきましょう。

◇虫歯
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20130322/1048264/

|働き盛り、歯はどんどん悪くなる!

こんな人は、当院の患者様でも、そうそうはいません。さすがに脅しだと思います。

|加齢とともに歯は黄ばみ歯ぐきもやせる

歯そのものの色は、大きく変わるわけではありません。70代80代の方でも、白い方は大勢います。また、ボロボロなのに、歯そのものの色は白くてきれいな方も少なくありません。

「30~40代になると紅茶やコーヒー、赤ワイン、タバコなどによる着色汚れが進む。エナメル質も摩耗によって薄くなり、奥の象牙質が透けて歯が黄ばんで見える。また、磨き残しがプラークとして定着すると歯周病になるし、歯肉がやせることで露出した歯の根っこ部分の虫歯も増えてくる」と話すのは、鶴見大学歯学部保存修復学講座の(ry

歯が黄ばんだ感じになる、というのは、このように奥の象牙質が透けて、あるいはダイレクトに見えてくるからです。
ちなみに文章中にあるような「紅茶やコーヒー、赤ワイン、タバコなどによる着色汚れ」など、機械的歯面清掃でほぼ瞬時に取ることができます。
しかし、通常、エナメル質が全体的に摩耗してくるというのは、形成不全などの先天疾患や、酸関係のToothWear(過食嘔吐や化学工場勤務など)でもないかぎり、なかなかお目にかかれません。

圧倒的に多いのは、歯ぎしり・くいしばり・かみしめ癖などにより、歯頚部がたわむことによって欠けてしまい(楔状欠損)、知覚過敏を引き起こし、そこから慢性的に欠けが大きくなって象牙質が露出していくパターンです。英語ではAbfractionといいます。

原因は物理的な圧力なので、一時的にそれ(楔状欠損)を接着性レジンなどで埋めても、すぐに再発したり、レジンが欠けてしまいます。

大切なことは、「食べるとき」「踏ん張るとき」以外には極力、歯を”休める”ことです。
詳細は、下の夏目漱石のお札をクリックしてください(PDF注意)

結構これを歯医者で言わないことが多いので、ぜひ落としてプリントアウトしておいてください。

さて、治療そのものについてですが、


ここまでステマ丸出しの表情ですっぱり割り切れるものではありません。

う蝕部分を赤く染色し、染まった部分のみを専用の器具を使って除去。健康な歯の部分は削らず神経も極力温存するため、治療後も歯の本来の働きを維持することができる

という解説もあります。これは「カリソルブ」という、むし歯だけを溶かして健康な歯の部分を残して充填する薬液のことで、少し前にはやったのを覚えています。
ただ、チェアサイドでは正確性に欠けるとされ、永久歯に積極的に用いるのには若干の抵抗を感じたことを覚えています。

もっと言えば、これ以上に「削らない」ことにこだわったのが、ベストセメントです。

虫歯 Q&A

Q 「神経を抜く」のは悪いこと?
 神経はできるだけ抜かないのが最新の考え方。「神経を取ると、象牙質が乾燥してもろくなり、ひびが入ることも。細菌への抵抗力が下がり、歯の寿命を縮めてしまう」と桃井教授。ただし、神経が通る歯髄にまで虫歯が到達すると、何もしなくても痛みが起こる「自発痛」が起こる。こうなると神経を取る必要がある。「虫歯になった象牙質を意図的に残し、虫歯の穴をきっちり封鎖。歯髄の働きで無菌化する歯髄温存療法という治療法もある」(桃井教授)。

し、歯髄温存療法ですか・・・
これは、シールドレストレーションというやり方で、完全に密封できればむし歯は進まない、という理論で、「カラーアトラス 治癒の歯内療法(クインテッセンス出版)」でちょっと触れていましたが、あまり肯定的には書かれていませんでした。

試しにそのとおりに何例かやってみたことが昔ありましたが、すべて神経が痛みもなく壊死を起こしてしまいました。
当たり前です。むし歯菌は嫌気性なので、封をして酸素分圧を下げたら基本的に元気になります。
また、過酷な口腔内で、不完全な歯質に依存して「虫歯の穴をきっちり封鎖(完全密封)」、などということがそもそも不可能です。

一時的にわざとむし歯を残して仮に珪酸セメント(グセ+水カル)などで封をして、数か月したらまた外して、あらかじめ残しておいたむし歯を削りなおして詰める、というやり方(間接歯髄覆罩)は、しばしば行いました。
神経があわてて、内側に修復象牙質という壁を作るので、壁ができる数か月後などに、改めてむし歯を削りなおすというものです。
シールドレストレーションよりはましでしたが、それでも神経までギリギリだったりすると、なかなか「痛みもなく壊死」とか「強い痛みが出て神経を取るしかない」などでうまくいきません。
それに、「そこまで手間をかけるくらいなら、とりあえず普通につめて、問題があったらそのとき神経を取ってくれ」と患者様の方が言い出してしまいます。

今のところ、一番安全なのがベストセメントのような気がします(強い自発痛がない場合)。

次のページに行きます。

◇歯周病
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20130322/1048264/?P=2

・・・
申し訳ありません。ちょっとここの絵では、あまりにも意味が不明だと思います。ゆるけりゃイイってもんでもないと思いますので、普段はあまりこのような手前味噌のことはしないのですが、
うちの公式HPのリンクを貼りますので、そちらでイメージをつかんでください。

その後でもう一度日経トレンディのページを見ると、かなり焦点があいまいであり、やっつけ仕事であることがわかると思います。
僭越ですが、このページに対する評価は、なしとします。

次逝きましょ!

◇インプラント
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20130322/1048264/?P=3

いや~、いいですねぇwwwww
こりゃ、商売がやりやすくて助かります(冗談です)

インプラント Q&A

Q 治療費の相場は?
 健康保険が適用されない自費診療になるので、歯科医院によって治療費は異なる。フィクスチャーや人工歯などの材料費に、診察代、検査代、手術代が上乗せされて、相場は1本当たり30万~40万円の所が多い。見積もりを出してもらい、内訳について説明を受けて検討しよう。万一、インプラントに不具合が生じたときの保証内容についても確認しておこう。医院によっては、保証料を上乗せしたり、独自の保証制度を設けている所もある。

Q 「インプラント治療の医師」の選び方は?
 インターネットでは「安い」「早い」を宣伝文句にしている治療機関もあるが、それだけにつられて選ぶのは良くない。信頼できるかかりつけ医がいるならまず相談した方がいいし、実際にインプラント治療を受けた人に話を聞くのもいいだろう。「リスクについてもきちんと説明し、入れ歯やブリッジの選択肢など、総合的に判断してくれる医師がいいだろう。治療後のかみ合わせなどメンテナンスについても、どんどん質問してみるといい」(吉岡理事長)。

読者の皆様は、これをご覧になると、確かに良さそうな感じはするものの、なぜこのように高額なのか?いくら保険外とはいえ、あまりにも格差がありすぎるのでは?というのが正直なところでしょう。

じつは、私たちの天然歯1本の値段は、現在は、非常に高いのです。

映画「レ・ミゼラブル」では、歯を抜いて売っている場面がありましたが、今こんなことをやったら・・・
実際に、誤抜歯でも、損害賠償で数百万~1000万近くの判例が数多く出ています。

治療そのものが日本の保険で数千円のことが多くても、歯そのものの価値が数千円、などということは絶対にないのです。
そして、インプラントは「歯のない所」に入れる物です。
歯牙修復と欠損補綴。概念としては似て非なるものです。

(とりあえず一旦ここまでであげます。その後で加筆修正します。)

また、欠損というからには、「廃用性萎縮」という概念を忘れることはできません。

以前、NHKクローズアップ現代での”ネガキャン事件”について本コラムで触れたことがありました。
その時の冒頭の図をもう一度出します。

日経トレンディの図を出して、顎堤の形態の比較をしてみましょう。

お分かりいただけたでしょうか?

土手の高さが全然違いますね。後者の方がモリモリと土手が盛り上がっていますね。
また、もっとも注意すべき「下歯槽神経」が省略されていますね。

実際の臨床ではこんな甘い顎堤などありません。
事前の診断は死命を制する重要なポイントです。

「廃用性萎縮」。
使わない土手は痩せていきます。下顎の顎堤は下がり、上顎の顎堤は含気化(副鼻腔が押し迫って薄くなる)します。含気化すると、

このような、副鼻腔に落としたり、後から取れてしまったりするトラブルが発生しやすくなります。

日経トレンディの絵だけを見ていると、いかにもインプラントは簡単にできそうな気がしてきませんか?だから

 いや~、いいですねぇwwwww
 こりゃ、商売がやりやすくて助かります

と、現場の人間としては、軽口の一つも叩きたくなる、というものです。
(私は政治家ではないので、麻生さんや猪瀬さんのような心配をしなくてもよいので楽です)

ところで、インプラントの結構重要なポイントについて、さらっとですが書いてあったので、
もう少し詳しく説明します。

「体の中で最も硬い物質を入れることになるから、その機能をどう永続的に維持していくかを見ていくことも大事」(吉岡理事長)。通常の歯は、土台に「歯根膜」というクッションがあり、衝撃を適度に吸収して周囲の組織を守ってくれるが、「インプラントは骨に直接歯を打ちこむため、かむ力を微調整することができないのが解決すべき課題となっている」(吉岡理事長)。

そうです、そのおかげで、天然歯はかみしめ時に平均30マイクロのアソビがありますが、インプラントは平均3マイクロしかありません。
骨に癒着しているのですから当然です。「解決すべき課題」と書いてありますが、解剖学的には解決しないでしょう。

そうすると、模型上で天然歯と同じ高さで作ると、軽くかんだときはいいのですが、かみしめ時に沈まないインプラントだけが相対的に高くなるのです。
それを踏まえて、インプラント部分は、天然歯と比べて、ほんの少し低めに調整して入れるのが一般的です。

また中長期的にも、天然歯よりも高くなりがちな傾向があるので、ときどき咬み合わせを確認・微調整する必要があります。

そして、隣の天然歯と連結することも原則的にはできません。
インプラントが動かないので、連結された天然歯の方が叩かれて、セメントが取れてきてしまうからです(仮固定に使うくらいは、たまにやりますが) 。

相手の歯の状態も大事です。
相手の歯が歯周病になって弱っていたりすると、やはり、対天然歯よりも、対インプラントの方が”ケンカ”に負ける確率が高くなるので、アタリを調節したり、相手側の歯周病の対策を補強工事として行ったり、いろいろな可能性を考えて進める必要があります。

ここに書いたことも、ほんの一部です。

しかし、咀嚼能率や耐久性もそうですが、隣在歯に対する保護作用という面で圧倒的に優れているのも、インプラントです。
まさに「お口の中の国土強靭化」です。

では、最後のページに行きましょう。

◇歯のメンテ
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20130322/1048264/?P=4

おや?

「歯をしっかり磨いて、というと強い力をこめて磨いてしまう人が多い。ホウキで掃除するのをイメージして。ブラシの先でサッサッと掃くでしょう? それと同じで、ブラシの先をサッサッと動かすのがいい」

・・・
「ボールを良く見て、グッと踏みこんで、腰でバァーンと打つ。バァーンと。」

何だか、こんな名セリフを髣髴とさせる文面ですね。
少なくとも私はそれだけでは球を打ち返すことはできません。
多分、スクラビング法のことを言っているんだと思いますので、私なりの解釈として、こちらのコラム(1) (2) も参考にしていただければと思います。

「塩水うがい」で菌を殺菌しよう

それなら重曹の方がいいと思います。

一般論ですが、塩水うがいとか、塩水で歯みがき、というのは、よけいなSDS(発泡剤)が入っていないのですっきり引き締まる、とか、直接よく毛先が当たる、というのがセールストークだったと記憶しています。

しかし、化学的には、口腔内(歯肉外)の[Na+]や[Cl-]のイオン濃度(≒浸透圧)を上げることにより、歯肉内の水分が歯肉外に移行することで、一時的な収斂作用を見るにすぎません。
この一時的な収斂作用は、各種「生薬」配合の「歯”槽膿漏”予防歯みがき粉」や「リステリン」等の含嗽材も同じことです。
当然ながら、とくに歯周病は、原因は、歯肉内のプラークや縁下歯石ですので、これらを除去しない限り、必ず再発を繰り返すのは当然の理です。
そして炎症の再発を繰り返すと、歯槽骨の吸収(消失)⇒歯周病菌のさらなる侵入⇒(以下無限ループ)となり・・・

また、むし歯予防と[Na+][Cl-]aqの間には、寡聞にして何の因果関係のエビデンスも聞きません。
むしろ「食後30分の歯みがき」などのような問題も重曹で解決するし、(飲用するレベルで摂取するわけではないので)無害です。

さらに、重曹の良いところは、1リットル当たり大さじ1杯混ぜてパスタをゆでると、大勝軒のもりそば(つけ麺)にきわめて似た麺に変身するところです。
ウェルシアには、通称「デフレパスタ」と呼ばれる、500g98円という、とんでもない大変有難いパスタがあります。ちなみにメイドイン・ギリシャです。
もうだいぶ、つけ麺に化けています。
早くギリシャもユーロを脱退して、ドラクマに戻してくれたら、さらなる爆裂値下げ間違いなしでしょう(これでは”デフレの輸入”になってしまい、安倍美楠に反するので我慢しますが)。

ときどき鏡でチェック。磨き残しはないか確認を

いいことが書いてあります。

「(前略)奥歯のつきあたりは、口を閉じ気味にイーッとして、ブラシを奥に回りこませるのがコツ」(桃井教授)。

これは私も常日頃患者様に申し上げているところです。
分からずに歯をみがこうとすると、10人が10人、大口を開けて歯ブラシをしようとします。
これでは口角に引っかかって外側はみがけません。

ぜひ参考にしてみてください。

少し付け加えます。

◆(上下とも)右の犬歯の付近は要注意
◆臼歯部は、上は外側、下は内側

右の犬歯のところは、右利きの人の場合、歯ブラシを持ち変えるエリアと一致します。
そしてそこから奥は、逆手にして歯をみがいています。

その順手と逆手の境界部分が、おろそかになりがちなので注意してください。

臼歯部ですが、「上は外側」は、さきほどの桃井教授のおっしゃるように、口を閉じ気味にイーッとしてみがくとよいでしょう。
「下は内側」は、舌根部が邪魔するのです。
舌尖部とことなり、舌根部は不随意筋です。
引っ込めようとしても勝手に出っ張ってしまったりします。
そして嘔吐反射も起きやすい部位なので、ついついなおざりになりがちです。

また、とくに現代人は小顔の人が多く、大臼歯部が舌側に内傾斜しているケースも少なくありません。
そうするとどうしても角度的な入りにくさも増します。

ためしに、下の大臼歯の歯頚部付近を真面目にブラッシングしてみてください。慣れないと本当にやりにくいと思います。

そのような訓練を幼少時に受けていない場合は、オエッとなりがちですが、これは習慣と意識で耐久時間がどんどん伸びます。
3秒が5秒に、10秒に、といった感じです。
嘔吐反射にたじろがず、せっかくなので、耐久時間をどんどん伸ばしていきましょう。

家でできるホワイトニング

何度も言いますが、薬事の規制で、歯科医院でしか行えないことになっています。
重ねて、くどいですが、TPPで、フッ素洗口液とともに自由化される可能性を秘めている二大薬物の一つだと踏んでいます。

しかし、ホームホワイトニングの最大のボトルネックは、マウスピース(歯型・石膏模型・加圧加工)です。
ここを歯科医院が押さえてしまっているので、非常に敷居が高いものになっています。

もうひとつは、人種間の歯質の差です。
東洋人はエナメル質が薄いので、白人や黒人のような、過酸化尿素35%のような高濃度のものは無理です。
しみ過ぎて&痛過ぎて、拷問のような感じになってしまいます。
(個人輸入の通販をご検討の方は、くれぐれも濃度にご注意ください)
20%でもかなり厳しく、15%程度が平均値です。
当歯科室では、それでもしみるといって、11%で行う方も少なくないほどです。
その辺の管理は、利権云々は別として、やはり慣れた専門家がアドバイスできる方がいい気もします。

エナメル質が薄いということは、それだけ効果が薄いことも意味します。
ホワイトニングは歯のエナメル質が染まるだけで、内側の象牙質は染まらないからです。

この辺も、我田引水パート2ですが、当院公式HP(あまり煮詰まっていませんが)をご参考にしてください。


以上です。
(あ、これは使えそうだ)と思ってネタとして取っておいたのですが、いざよく見てみたら、あまり使えなさそうな部分もあり、また新しい発見もあり、自分としても勉強になりました。

歯は何と言っても、自然治癒しません。目減りしたらそれまでです。
医科一般と真逆の性質です。
ですから、「何かあったら歯医者があるさ」ではなく「歯医者にヤラれないにはどうするか」でないといけません。
(「ヤラれない」とは、従来的な治療のことです。健診、PMTCなど予防処置は含みません)

そして戦い?!は、1歳になる前から始まっているのです・・

各自、ご高配ください。

【今回のまとめ】

時期に、また、範疇に応じた予防知識で武装しよう&重曹でゆでるつけ麺は大変おいしい

2013/04/30 11:50 | ためになる「かもしれない」小ネタ | No Comments

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