2014/08/08

今年も暑い夏ですね。そして、雨や台風も酷い。これも異常気象と言われる現象なのでしょうか?

さて、夏のこの時期、レインボーサポートネットのメール相談では、若い世代の方々からの相談が増える時期でもあります。

夏は解放的な気分になる季節であるのか、毎年、ダイレクトに性的な事柄に関する相談が寄せられます。

昨今は、パソコンやスマホで簡単に調べたい事項の回答が得られる時代になりましたが、そうした情報が果たして正しいのか?自分自身にあてはめた時にどうなのか?という観点での質問をメール相談として寄せられるのです。

中でも多いのは、リスキーな行為(いわゆる脱法ドラッグの使用や無防備な性行為など)をしてしまった後に、自責の念や困惑、事後の影響などに関する相談です。

10代や20代前半の若い世代の、夏に経験する非日常な体験が、その後の人生の糧になるような良い体験ならばいいのですが、残念ながら危険な誘惑に乗ったことによる悪い経験であることが多いのが現状です。

自分自身でも後悔しているのならば、やってしまったことは取り返しがつきません。大切なことは過ちを繰り返さない事です。

大人への入口は、リスクの扉ではありません。

若い時は、確かに、多少の無鉄砲な振る舞いをしてしまうのかもしれません。でも、昨今の青少年への夏の誘惑は、その後の人生を不幸にしてしまう程の卑劣さを持つものが少なくありません。

情報だけが氾濫し、興味本位で安易にリスクを犯しがちな若者達に、身近にいる大人が、自分自身を大切にすることの重要性を普段から教えてあげる事が大切であると思います。

2014/08/08 12:01 | LGBTと教育, LGBTライフ | No Comments
2014/07/25

今日は、中橋とLGBTライフ研究会で中心的な役割をしておられる、片桐さん(仮名・38歳)との対談です。

中「LGBTライフ研究会での活動内容を教えて下さい」

片「その名の通り、LGBT当事者が人生を豊かにするためのあらゆることを研究しようという趣旨で活動しています。でも、ここ2年くらいは成果物を発表するのが楽しくて、そのためにメンバーが情報を持ち寄り、あ~でもない、こ~でもないと議論しています」

中「成果物というのは、レポート的なものを通信販売しているのですよね?」

片「私たち的には、『マニュアル』と呼んでいます。一つ完成させたら、次はどんなマニュアルを作って世に出そうかと、その議論が楽しかったりします。作成する苦労は半端ではないのですが、完成させたら、達成感から、その苦労を忘れちゃうんですよ(苦笑)」

中「最初は、友情結婚のマニュアルでしたね。反響はどうでしたか?」

片「とても良かったんです。今でも一番押しの商品です。我ながら自信作ですから」

中「他はどうですか?」

片「中橋さんにも助言を頂きながら、LGBT向けのエンディングノートを作りましたよね。でもあれ、売れないので反響もないんですよ。いいものなのに・・・」

中「売れてないのですね。。ちょっと残念です」

片「スイマセン。私たちは、自分たちの研究の成果を発表する目的で、ネット配信会社に協力してもらって、PDFダウンロードという形式で販売してもらっているのですが、全然宣伝してないのですよ。だから、こうして取材してもらって、中橋さんが記事にしてくれたら宣伝効果は絶大かと」

中「いえいえ。謝らなくても大丈夫ですよ。営利目的の活動ではないですからね。それと、対談記事を掲載しますけど、絶大な宣伝効果は全く期待しないで下さい(焦)」

片「今は、LGBTが直面する課題を、一つずつ、自分でクリアーしてもらえるように、課題ごとのマニュアルを充実して、LGBTライフのバイブルにしてもらいたいという思いを強くしています」

中「情報を収集し、それをまとめて、問題点を分析し、解決法を書籍で提案しているわけですよね。そういう活動を通して、LGBTに関する様々な制度的問題点などが明らかになるのではないですか?」

片「そうですね。人として、ただ幸せな人生を送っていきたいだけなのに、人生の大切な部分でLGBTはやはり差別的な扱いを社会から受けてしまっています」

中「最新のマニュアルは、遺言書だそうですね」

片「はい。自分で遺言書が書けるようなマニュアルを作成しました。同性カップルは法的に相続人になれませんから、遺言でパートナーに遺産がいくようにできますからね」

中「私は、公正証書遺言を勧めているのですが、自筆での遺言書が良いと?」

片「確かに公正証書は、公証役場で作成されるから、内容に法律的な間違いがある心配とか、保管上の問題が無いことは理解しています。でも、公証役場に行かないと作れないでしょう。それが問題なのです」

中「つまり、自分ひとりで、誰の関与も無く作成したいということですか?」

片「そうそう。紙とペンがあれば、それだけで作れるじゃないですか。あとは、遺言書を作成するための法律的なルールを知らないといけない。だから、そのためのマニュアルを作ったんです」

中「気持ちはわかりますが、法的な安全や、死後に家庭裁判所での検認の手間を省くこと、遺言書の紛失や改ざんの危険性を考えると、私は公正証書をお勧めしますね。公証人に会わなければなりませんが、守秘義務もある立場の方々ですから」

片「わかりますよ。公正証書が理想です。それはわかっています。でも、それでも、自分のセクシャリティをカミングアウトすることになるかもしれないというリスクを負いたくないというのが大多数の当事者の意見だと思いますよ。公正証書だと、証人も2人以上必要ですよね」

中「確かに、公証人・証人2名には少なくとも、自分の遺言の内容は知られてしまいますね」

片「例えば、中橋さんに依頼して公正証書で遺言を作成したら、公証役場との折衝や証人の調達もして下さって、作成当日に1回だけ公証役場に本人が行けばよいというのは、ある程度気軽で良いとは思います。でも、誰にも知られずに、あっ、パートナーに知ってもらっても良いという場合もあるかもしれませんが、それでも、自分のセクシャリティの秘密は守られるので、そこを重視したいんです」

中「なるほどねぇ。公正証書でも、秘密は十分守られると思いますが、知られてしまう相手が数人出てくるのは避けられませんね。それが嫌だから、自分で作る遺言書の方が良いということですね」

片「はい。もちろん、自分で作ることのリスクはあると思いますが、とりあえずは、それで良いと思うんです。もしかしたら、将来、別のパートナーを見つけるかもしれないし(爆)」

中「まぁ、有り得るんでしょうねぇ(笑) だったら、一応の保険的に、自筆で遺言書を作っておこうとなるわけですね」

片「そういうこともあり得るという事です」

中「わかりました。今日は、当事者の方が、遺言書の作成に対してどのように考えておられるかを知れてよかったです。今後とも研究会の活動頑張って下さいね」

片「はい。ありがとうございました」

なお、下記のリンクにて、販売サイトを閲覧できますが、アダルト動画配信サイトのため、18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。また、主にゲイ向けのアダルト動画配信サイトですので、その点もご留意の上、閲覧される方は、下記リンクをクリックして下さい。

リンク先です。ここをクリックして下さい。

2014/07/11

7月になり、レインボーサポートネットには、遺言書に関する問い合わせが増えてきました。

毎年、夏が近づいてくるにつれ、相談件数自体が増える傾向にありますが、近年はパートナーとの関係を法的な婚姻関係(結婚)に近づけるための手段として、遺言書の作成をされるカップルが増えてきました。

数年前までは、「同性婚のような法律的な関係を築くにはどうしたら良いですか?」というご相談が大半でしたが、昨年あたりからは、具体的に遺言書の作成をしたいので手続きをお願いしたいという問い合わせが増えています。

これは、同性カップルの多くが、どちらかの死後に、自分の財産をパートナーに安全に遺すには、遺言書の作成が必須であるということをきちんと認識してくれた結果だと思います。

国内で活発になってきた同性カップルの権利擁護運動や啓発活動の結果が、当事者の皆さんに確実に浸透してきたのでしょう。

同性カップルが、マンションや一戸建てを購入する際、共同でローンが組めないので、片方の名義&ローンで購入し、その方が不慮の事故や病気で死亡した場合に備えて、パートナーの住居を守るために、遺言書でその不動産などを遺贈(遺産を与えること)するように書いておくのです。

遺言書は全て自筆で作成する自筆証書遺言という方法もありますが、死後に家庭裁判所で手続が必要であったりと、遺されたパートナーに負担をかける部分が大きいので、公正証書で遺言を遺し(公正証書遺言)、死後の手続がスムーズかつ迅速にできるようにしておくのです。

遺言書は『最後のラブレター』と呼ばれています。

大切な人の余生を守ってあげるために。。同性カップルには必須の手続です。

同性婚制度や同性パートナーシップ制度によって、同性パートナーに遺産相続の権利が認められる日が来るまで、レインボーサポートネットの遺言書作成支援は続きます。

2014/06/27

ある日、レインボーサポートネットの相談所に、中学生の子を伴った母親が相談に来られました。

相談の内容は、「子供が同性愛者である事を母親にカミングアウトし、母親としてはどうして良いかわからない。子供が大人になった後、同性愛者がどのような人生を送ることになるのかを、教えてほしい」というものでした。

話を良く聞いてみると、母親としては、同性愛者が悲惨な人生を送ることを子供に教えて、改心して欲しいという意図があることがわかりました。

子供の行く末を心配する親心なのでしょうが、あまりにも短絡的で無知な決め付けです。

まだ中学生という年齢ですから、セクシュアリティを決めつけるようなことはせず、子供からのカミングアウトに対しては、包容力をもって接してあげることが重要なはずです。

この母親と子供には、様々なセクシュアリティの人たちの話をし、その分類自体を気にする必要はなく、自分を型にはめようとする必要はないのだということを説明しました。

子供なりに悩み、決断して母親にカミングアウトしたのでしょうから、まずは、それを受け入れてあげなければいけません。その上で、年齢的にまだ若いので、自分のセクシュアリティを決めつけたりせず、自分の心に素直に生きていくことの大切さを説くべきではないでしょうか。

LGBT当事者の皆さんのお話を伺うと、小学生とかそれ以前から、恋愛対象や性的興味が同性に向いていたという方が多いのも事実です。

ということは、この子供も、大人になったらやはり同性愛者になるかもしれません。

しかし、まだまだ精神的に未熟な年齢の時に、自分自身を型にはめるような意識を植え付けることは、自我の形成に悪い影響を与える気がしてなりません。

特に母親の愛というのは、どこまでも寛容な包容力であるべきです。

実は、この相談は今から約5年ほど前のものです。先日、この母親からお手紙を頂きました。

当時中学生だった子は、大学生になったそうで、先日、異性の恋人を母親に紹介したそうです。

「もし、あの時、子供のセクシュアリティを決めつけるような対応をしていたら、子供はその型にはまってしまい、かえって、自由な心をを奪われていたかもしれません」とのことでした。

もちろん、異性の恋人を連れて来たからといって、セクシュアルマイノリティでないとは限りません。

この母親は安堵の気持ちでお手紙を寄せられたのだと思いますが、この先も寛容な包容力を持ち続けて欲しいと思います。

2014/06/13

今回は、中橋とゲイの田中さん(仮名・40歳)との対談です。

中「田中さんは、交際して20年になる彼氏さんがおられるそうですが、長いお付き合いですね」

田「はい。今思うと、長いなぁという感じですが、最初からこうなると思っていたわけではなく、結果的にたまたま長い付き合いになりました」

中「同棲しているのですか?」

田「はい。付き合い始めた当初はお互いに学生だったので同棲していませんでしたが、お互いに社会人になってからは、同棲しました。同棲して15年くらいになります」

中「もう夫婦のような感じですかね?」

田「夫婦がどのようなものか実感が無いのでわかりませんが、家族であることは間違いありませんね」

中「なるほど。田中さんの彼氏さんは、田中さんと同じと歳ですか?」

田「彼氏は、1歳年下です。でも、私よりしっかりしているかもしれません。年下と付き合っている感覚は全然ありません(笑)」

中「そうなんですか。ケンカとかしますか?」

田「些細なことがきっかけでしますね。でも、シコリは残さないようにしています。お互いに言いたい事を吐き出して、変な意味でストレスをためないようにはしていますよ」

中「長続きの秘訣はソレですかね?」

田「う~ん、どうなんでしょう。私が思うに、私たちは、この世界(LGBTの世界)を知ってすぐに付き合って、お互いに他の人と付き合った経験が無いので、そういう何も知らない二人だから、ここまで続いたような気がするのですよ」

中「へぇ、そうなんですね。私の偏見かもしれませんが、ゲイの方たちは、恋多きというか、経験数が多い方ばかりのように思うのですが、田中さんカップルは希少なゲイの部類に入るのではないでしょうか」

田「はい。天然記念物並みかもしれません」

中「何だか、純愛っぽいですね」

田「恥ずかしぃ~(笑)」

中「交際期間が20年を経過して、家族同然のお二人と言う事ですが、もし、同性婚制度が日本に導入されたら結婚しますか?」

田「彼が望むのなら、私はOKしようと思います。でも、彼の両親が生きておられるうちには無理でしょう」

中「それは、なぜですか?」

田「私は両親にカミングアウトをしていますが、彼は彼の両親にカミングアウトしていません。彼の両親はとても厳格な方で、LGBTについて理解してくれる可能性は皆無なんです。今でも、彼が独身であることを普段から責めていて、彼はいつも悩んでいます。本当は、ありのままの自分を受け入れてもらいたいという気持ちがあるのに、その実現可能性はなくて、このまま、カミングアウトしないでいた方が良いのではないかと今のところは考えています」

中「難しい問題ですね。そうした問題を、カップルで真剣に考えるということからも、良いお付き合いを重ねてこられたお二人だと思います。どうそ、末長くお幸せに」

田「ありがとうございます」

2014/05/30

「レズビアンである彼女にとって、女の幸せとは何でしょうか?」

ある会社の社長から、このような相談が寄せられました。

この女性は、相談者である社長の秘書だそうで、業務上の付き合いは5年に及び、大変良い働きぶりだそうで、とても社長が気に入っているとのことでした。

社長は、その女性が未婚であるので『とても良い条件の男性』を紹介したところ、その女性は自分がレズビアンであることを社長にカミングアウトしてお見合いを固辞したというのです。

社長は、ショックを受けたそうですが、その女性の今後の女としての幸せを危ぶみ、レインボーサポートネットへ相談を寄せられたのでした。

セクシャルマイノリティを考える時、「男として…」とか「女として…」という観点に立つと、セクシャリティの分類的理解や議論しかできず、個人の幸福を考えるという視点に欠けることがあります。

社長は自分なりに、レズビアンを理解しようとしたのでしょうが、そこには「レズビアンで女の幸せを手に入れる事ができるのか?」という壁があったようです。

そもそも『女の幸せ』を、「男性と結婚して、出産して、子育てをすること」に限定してしまう考え方が、この社長をはじめ、多くの人が持っています。

確かに、妊娠・出産は女性にしかできないことであり、そういう意味では女性であることの特権と言っても過言ではないでしょう。

大切なのは、女性が人生において、子供を産む事が、本人にとって重要な意味を持つかという事です。

子供を持つ事が幸せと思うかどうかは、人それぞれなので、この社長のように、一般的な価値観を絶対的に捉えてしまうと、勝手に不幸な女性を作り上げてしまう事になります。

幸福か不幸かは他人が決める事ではありません。

そういう基本的な事を理解できていない人が多いのは、とても残念なことです。

幸せの価値観が多様化しないと、あらゆるマイノリティに関する理解は進まないと思います。

2014/05/30 12:01 | LGBTと恋愛, LGBTライフ | No Comments
2014/05/16

福岡では、この5月にLGBTに関するイベントが多数開催されます。

今回は、そのご案内です。

福岡で活動するLGBT支援団体が、ユニークな企画を提供しています。

気候も良いこの時期、是非、出かけてみませんか?

▶5/17 警固公園街頭アクション(主催:FRENS)
▶5/24 チャリティLIVE & 撮影会(主催:Rainbow Soup)
▶5/31 映画「Call Me Kuchu ウガンダで、生きる」上映&トークイベント(共催:Rainbow Soup / FRENS / やっぱ愛ダホ!idaho-net / 西南学院大学 学内GP「ことばの力養成講座」

特に5/31の映画&トークイベントはおすすめです!
特設サイトもご覧ください。
https://sites.google.com/site/callmekuchufukuoka0531/

2014/05/02

今回は、中橋とFTMのリキさん(仮名・33歳)との対談です。

中「リキさんは、子供が欲しいと真剣に願っているそうですが、そのための具体的な行動は計画しているのですか?」

リキ「はい。時間的にのんびりしてはいられないので、パートナーとも話し合って、実際に行動しようと情報を集めています。そのためのお金も、パートナーと頑張って稼ぎまくってます!(笑)」

中「逞しいですね。リキさんはFTMですから、産むのはパートナーさんということでよろしいですか?」

リキ「はい。でも卵子は私のを使ってもらいます」

中「リキさんは、性別適合手術を受けていないという事ですね」

リキ「そうです。子供が無事に産まれたら、性別適合手術を受けたいと思っています」

中「つまり、卵子はリキさんのものを使って、それを精子と受精させた後に、パートナーさんのお腹に移し、出産してもらうということですね」

リキ「そうそう。私のパートナーが代理母みたいになります。戸籍上も母親となるでしょうけど、遺伝子的には私が親です。この繋がりで家族を作りたいと切に願っています」

中「精子はどう調達するのですか?」

リキ「精子バンクでもいいし、協力者もいないわけではないですし、それはけっこうどうでもなるんです(笑)」

中「そうなんですか!精子の価値、何だか低いですね(焦)」

リキ「そんなことはないですよ(爆) でも、海外に行けば、かなり選べます。そこは、パートナーと色々検討しています」

中「やはり海外でないと難しいのですか?」

リキ「日本でも色々と動きはあるようですが、現実的には海外に行った方が早くて確実ですね」

中「同じようなことをされた方は多いのでしょうか?」

リキ「実際にはどれくらいいるのかわかりませんが、今は結構いるんじゃないですかね」

中「そんなにまでして子供が欲しいと思う理由は何ですか?」

リキ「そりゃあ、男の本能でしょう!自分の子供を孕ませたいですもん(爆)」

中「あぁ、なるほど。男性的発想ですね、確かに。。」

リキ「だから、一刻も早く性別適合手術を受けて、戸籍上も性別変更をしたいけれども我慢しているんですよ。子供ができるまでは!って」

中「確かに、現行の制度だと、戸籍上の性別変更には、性別適合手術を受けて、生殖機能を失う必要がありますね」

リキ「酷い制度だと思いますよ。性別変更させてあげるから、生殖機能を失えっていう拷問じゃないですか? LGBTだって、子供が欲しいと思いますよ。今は医学も発達していることだし、そういう手段で子供を持てるなら、LGBTのカップルだって子供を持ち、育てていきたいですよ」

中「確かに、自分の遺伝子を後の世代に受け継がせたいと思うのは、性別云々ではなくて、人間的な本能かもしれませんね」

リキ「自然じゃない妊娠・出産をすべきではないという人がいますが、ヘテロセクシャルの夫婦でも不妊治療で妊娠・出産する人たちが多くいますよね。こういう人たちも自然な妊娠・出産ではないじゃないですか。それと区別する意味がわかりません」

中「確かに、差別的な取り扱いだということもできると思います」

リキ「子供はもちろん大切に育てていきます。普通の家庭ではないのは確かだけど、そういうマイノリティの家庭に生まれ育ったことを恥じる事がないような育て方をしていきたいと二人で誓っているんです」

中「様々なハードルがあると思いますが、お二人の夢が叶うように頑張って下さいね」

リキ「はい!頑張ります」

2014/05/02 12:01 | LGBTと生殖医療, 対談 | No Comments
2014/04/18

高校を卒業して10年以上経った同窓会で、久しぶりに旧友に再会し、またつるむ様になったという「ひとみ」さん(仮名・アラサー)の悩みは、その旧友からの思わぬ告白でした。

その旧友(「あい」さん・仮名)は、高校卒業後、地元を離れて都会の大学に進学し、大学時代に知り合った留学生の外国人と結婚。その後、夫と外国に移住して生活をし、最近になって日本に戻ってきました。

不便な国で暮らしていたという、あいさんは、最近になってSNSを始め、同窓会の情報をキャッチ。久しぶりに、同級生たちと合流できたのでした。

一方、相談者のひとみさんは、高校を卒業後、地元の短大へ進学。そして、地元の会社へ就職し、会社で知り合った男性と婚約中の身です。

ひとみさんとあいさんは、離れ離れになっていた期間を感じさせないほど打ちとけ合い、同窓会後にもわざわざあいさんが新幹線に乗って、ひとみさんに会いに来るほどの親密さになっていました。

二人で会った際には、お互いの男性パートナーの話をし、ひとみさんはあいさんから結婚生活のい・ろ・はを教えてもらう等、友人としての付き合いを深めていきました。

ひとみさんが恋人と正式に結納を交わして婚約をし、結婚披露宴の日取りも決まって、いよいよ結婚の日が近づいて来た日の事でした。

ひとみさんは、あいさんから、愛の告白をされました。

戸惑うひとみさんに、あいさんは「一方的な気持ちだから、ただ伝える事ができただけで幸せ。これまでと変わらぬ付き合いをして欲しい。できれば好きになって欲しいが、無理強いはしない。でも、あなたが結婚してしまうのは悲しい。もし、自分の気持ちを受け入れてくれるのなら、夫と離婚してもいい」と伝えたのでした。

突然の予想外の告白にショックを受けたひとみさんは、レインボーサポートネットに相談を寄せられたのでした。

メール相談を何度も重ねるうちに、ひとみさんの気持ちは徐々に整理されていきました。

あいさんのことをどのように思っているのかを、自分の気持ちに問いかけ、混乱した思いを整理して、まず、自分の気持ちに正直になりました。

ひとみさんは、あいさんの事は友人として大好きだが、恋人になれるわけではないし、性的関係を築くつもりもない。あいさんは、夫がいるのに、その人を裏切ろうとしている。そのことは軽蔑に値する。あいさんには、夫を大切にするように伝えたい。と考えるようになりました。

ひとみさんは結婚披露宴の直前、あいさんに電話をして、自分の正直な気持ちを伝えました。

これから結婚しようとしている女性として、妻として女としてどうあるべきかを、今度はあいさんにわかって欲しかったからでした。

あいさんは、短く「わかった。ありがとう」と言って、電話を切ったそうです。

それから、間もなく、あいさんが夫と共にまた外国へ旅立ったとのことでした。

ひとみさんが結婚して1年、子供が誕生し、育児に日々めまぐるしく過ごしている時でした。

海外のあいさんから出産祝いが届きました。ひとみさんとは連絡を全く取っていませんでしたが、共通の友人とは連絡を取っており、ひとみさんの出産の情報が伝わったそうです。

お祝いの品に手紙が添えられていました。「あいさん、出産おめでとう。私ももうすぐ母になります」

ひとみさんは、あの時、あいさんに正直な自分の気持ちを話した事を、本当によかったなと実感しました。あいさんが日本を離れた事を知ってから、ひとみさんは自分自身の事を責めていましたが、この手紙で救われた気持ちになりました。

そしてまた二人の日本と海外の遠距離での交流は再開し、高校時代の仲の良い『友達』に戻ったのでした。

大切なものを失うのか、それとも新たに手に入れるのか、ターニングポイントにおいて考えるべきは、その時に課されている責任を全うできるのかという観点なのかもしれません。

2014/04/18 12:01 | LGBTと恋愛 | No Comments
2014/04/04

消費税が5%から8%に上昇し、色々なものの価格が上昇しました。

そもそも今回の消費増税の理由は、「高齢化社会における社会保障財源の確保のため」だそうです。

つまり、高齢者の医療や介護・福祉などについての国の出費が増え、これを補う必要があるので消費税を上げたということでしょう。

今日ほどの超高齢化社会になると、医療機関や介護・福祉サービスや施設にお世話になることは、全国民的に晩年のほぼ定められたレールであろうと思われます。

少子化や核家族化により、自分の老後を自分の子供や親族に託せないという方がほとんどです。

LGBTにとって、将来の老後の心配はつきものです。特に、自分の子供をもうけることは多くのLGBTには無いわけですから、老後を誰かに看てもらうという発想を排除して、老後の設計をしなくてはなりませんでした。

その老後の設計の際に、「ヘテロセクシャル(異性愛者)は、自分の子供に老後を託せるからう羨ましいな」という気持ちになり、何か悔しいような気持であったのが、結局、ヘテロセクシャルであっても、子供が老後を看てくれるというケースが少なくなっているという現状ですので、そういった面では、セクシャリティの老後の不安の格差は解消してきているなと、多くのLGBT当事者は感じ始めているのです。

逆に、LGBTの方が、元気なうちから自分の老後について真剣に考え、いわゆる『終活』として様々に準備をしているケースが多いとすると、老後に自分の不本意な医療や介護を受けてしまうリスクの大きさは、ヘテロセクシャルの方が大きいのかもしれません。

終活に関しては、ヘテロセクシャルよりも、LGBTの方が先行しているということです。

終活の定義は、『自分の最期を自分らしく迎えるために必要な準備をすること』です。

自分らしい生き方を貫いてきたLGBTにとっては、人生の終わりも自分らしさを貫く事が必然と言えます。

自分らしい人生の最期を考える時、それは、一般の人が普段はなかなか考えない『自分らしさ』に真剣に向き合う事になります。

自分らしさを考えるという事は、他者との違いを認めるということでもあります。

終活ブームの今日、人の生き方の違いにまで思いを馳せ、自分の中にある他者への差別や偏見が適切に是正されることを期待します。

2014/04/04 12:01 | LGBTライフ | No Comments

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