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2009/09/25

祥子さん(仮名・31歳)と台湾からの留学生の玲華さん(仮名・25歳)は、交際3年目のレズビアンのカップルです。
玲華さんは、近々、留学先の大学を卒業することになりました。
そこで、卒業後も引き続き日本に留まるために、必死に就職活動をしていましたが、結局、就職先を見つけることはできませんでした。
外国人が日本に長期滞在する場合には、在留ビザを取得しなければなりません。在留ビザにはいくつかの種類があり、正当な滞在目的などの厳しい審査をクリアーしてようやく取得することができます。
玲華さんは、留学を終えると日本に長期滞在する資格を失い、帰国をしなくてはなりません。
そのために、何とか就職先を探して、留学のビザから就労のビザに切り替える必要がありました。
ところが、就職先が見つからないために、ビザの切り替えができず、一旦は台湾に帰国しなければならなくなりました。

「配偶者ビザは取得できないのですか?」
二人からの相談は、この一言で始まりました。
在留ビザには、「配偶者ビザ」という種類のビザがあります。
これは、日本人と結婚した外国人に認められるビザで、「結婚している」という事実が、最低限の条件になります。
同性婚が認められていない我が国では、レズビアンやゲイの国際カップルに対して配偶者ビザは認められません。
二人は、欧米で取り入れられている同性婚の制度を利用しようとまで考えていたようですが、いずれにせよ、日本では認められません。
この事情を説明して、配偶者ビザについては諦めてもらいました。

レズビアンやゲイの国際カップルにとって、日本で一緒に暮らしていくことは「在留ビザ」の観点から考えると非常に難しい事です。
特に、玲華さんのように、留学生時代に日本人パートナーを見つけた場合、卒業後も日本で一緒に居ようとするためには、進学するか日本で就職するかなど、限られた選択肢の中での条件をクリアーしなければなりません。
ビザの問題で日本に留まることができずに、本国に帰国せざるを得なくなり、別れてしまうカップルも少なからずおられるようです。

しかし中には、一旦は本国に帰国し、キャリアを積んで、日本で起業をし、日本人パートナーとの幸せな生活を手に入れた元留学生もおられます。
在留ビザには「投資・経営」というビザがあり、これは、日本で起業する外国人に対して認められるビザです。このビザを手に入れるためには、資金的な要件が大きく影響します。

祥子さんと玲華さんには、二人の将来をよく考えた上で、その将来設計に合った在留計画を立ててもらうようにしました。
玲華さんは、日本での就職事情が厳しいので、日本で進学して、留学ビザを延長することになりました。
そして、祥子さんは、近々、会社を辞めて起業し、将来的に玲華さんのビザの受け皿となるような会社にして、二人で一緒にビジネスをしたいと考えておられます。

国籍の壁やセクシャリティの壁など、二人の関係には多くの障害がありますが、それを乗り越えて幸せを手にしようとする二人を心から応援したいと思います。

国際結婚をする男女が増えているようですが、LGBTの世界でも国際カップルが増えてきているような気がします。

2009/09/25 08:48 | LGBTと恋愛 | No Comments

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