« | Home | »

2012/05/18

今月は同性婚に関する大きなニュースが2つ飛び込んできました。

一つは、アメリカのオバマ大統領が同性婚を支持する声明を発表したというニュース。

このニュースは、秋の大統領選挙を意識した政治的なアピールであるとみる人が多いようですが、オバマ大統領は就任演説でセクシャルマイノリティに触れる発言をしたことからもわかるように、親LGBT的なスタンスをとっているので、今回の同性婚支持の声明はある程度予想できたことかもしれません。

アメリカでは、州によっては、同性婚制度を法制化している所もありますが、全米で導入されているわけではありません。オバマ大統領がどこまでの本気度で同性婚制度の構築に取り組んでいくのか、今後の推移が気になるところです。

さて、二つ目のニュースは、東京ディズニーランド(ホテル)において、同性婚の挙式を行うことが可能になったというものでした。

日本では法律上、同性婚は認められていません。禁止されているという趣旨ではなくて、法律の想定外です。ですから、ここでいう同性婚というのはセレモニー的な意味のものに限ったことです。挙式を行ったからといって、法律上の手続(婚姻届の提出)ができないので、法的な夫婦になれるわけではありません。

しかし、レインボーサポートネットにも、同性婚をするので、挙式の際に使用する「結婚誓約書」等の作成のご依頼が時折寄せられます。法的な効力を求めることはできないので、その点は十分に理解して頂いたうえで書面を作成しています。

中には、その誓約書を掲げて、挙式の前撮り写真を撮ったり、人前式の最中に誓約書読み上げて署名するパフォーマンスをしたりと、当事者の皆さんにとっては大変意味のある書面として扱って頂いております。

今回の東京デイズニーランドの件は大きく報道されましたが、実は既に各地の結婚式場やホテルなどにおいて、同性カップルによる挙式や披露宴の開催に応じるところが現れ始めています。

レインボーサポートネットでは、こうした冠婚関連企業に対しても、LGBTの皆さんの接遇に関するセミナーや教育訓練を行っていますが、やはり様々な事情を抱えるお客様を相手にする職業柄か、スタッフの飲み込みは大変早く、理解度も非常に高いです。

東京ディズニーランドのような有名なところで、こうしたビジネスへの取り組みがニュースにされると、おそらく追随してくるサービス関連事業者も多く出るのではないかと思います。

4兆円規模はあると思われる我が国のLGBT市場、手付かずの眠れる財宝に気付いた方も多いニュースだったのかもしれません。

同性婚やそれに準じた法制度が日本にも創設されるきっかけは、ビジネス界のLGBTというカテゴリーの顧客獲得合戦で生じる各種サービスからの後押しであるのかもしれません。

法的な結婚ではないけれど、同性婚の挙式を行ったカップルが増えてくれば、その既成事実自体が、法的な結婚への道を切り開いていく可能性は十分にあるでしょう。

ただ注意が必要なのは、同性カップルが皆結婚をしたいと考えているとは限らないということです。男女のカップルであっても結婚するとは限らないのと同じです。

LGBTの皆さんにとって、同性婚制度を歓迎する意見が多いのか少ないのか、そしてそれぞれの理由は何なのか、非常に興味深いことです。

ともあれ、挙式行いケジメをつけて新たな人生の旅立ちを迎えようとするカップルには、セクシャリティの区別を問わず、心から祝福を送りたいと思います。

2012/05/18 12:03 | LGBTビジネス, LGBTの法と政治 | No Comments

Trackback URL
Comment & Trackback
Comments are closed.
No comments.