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東日本大震災から1年。『絆』を考える1年となりました。
人の力ではどうやっても抵抗することのできない天災の脅威を多くの日本人がはっきりと認識することになったわけですが、それは、人の命がとても儚いものであり、いつか訪れる「死」という現実を直視するきっかけにもなりました。
いつ、どこで、どのように、人は死を迎えるのかはわからないということ。
必ずしも自分の愛する人やかけがえのない家族・仲間に看取ってもらえるとは限らないということ。
突然に「死」という孤独の瞬間を迎える可能性が誰にでもあるという現実は、人と人との絆を再確認しようとする行動に人々を駆り立てました。
夫婦の絆、家族の絆、恋人の絆、友人の絆、仲間の絆…等々、自分自身を取り巻く様々な絆をより強固なものにしたいと願う人が増えるようになりました。
レインボーサポートネットにも、恋人との関係をより強固なものにしたいので、パートナーシップ契約を結びたいとか、養子縁組の手続きをしたい、結婚式をするので結婚誓約書を作成して欲しいなどの相談やご依頼が多く寄せられました。
この1年間は、そうした恋人との関係をより強固なものにするための相談や手続きの依頼が例年の2倍近くにもなりました。逆に、恋人との関係を清算したいといった相談は減少しました。
人が人を想う気持ちというのは、とても尊いことだと思います。自分のためだけではなく、自分の愛する人のために万が一の事態に備えておこうという行動は、それ自体が愛情であるとも言えるでしょう。
「備えあれば憂いなし」と言いますが、いわゆる『終活』や『老いじたく』は、セクシャリティを問わず重要な事です。
日頃は滅多に考えない自分の死について、私たちは1年前の大災害を教訓に現実問題として考えるきっかけを得たのです。
いずれは終わりの来る人生だから、今出来ることは、今しておかないといけない。最期のその時に後悔しないために、生きていられるうちに何ができるかを真剣に考えなければなりません。
刹那的に生きている多くのLGBTの中には、東日本大震災を経験したり、目の当たりにしたりすることで、生き方が変わった方が少なくありません。








