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2008/11/07

はじめまして。
行政書士という仕事を通じて日々LGBTの皆さんと接している中橋優と申します。
この度、ご縁があって記事を書かせて頂くことになりました。
私が体験してきたLGBT当事者の皆さんとの様々な出来事を題材にして記事を書いていこうと思いますので、よろしくお願いします。

LGBTとは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字をとったものです。
こうした性的少数者の方々に関する様々な行政手続や法的手続の相談、時にはよろず相談まで承っております。
私がこの世界に足を踏み入れたきっかけは、数年前に遡ります。
友人に、結婚について相談にのって欲しい人がいるのでお願いしたいとの連絡をもらい、指定されたファミレスに行くと、友人とA子さんとB子さんが待っていました。
しばらく雑談などした後、おもむろにA子さんが「私たち、結婚したいんです」と切り出しました。
私は「そうですか。おめでとうございます。お2人ともですか?」と、今思えばトンチンカンな返事をしてしまいましたが、その時は、その2人の女性がそれぞれに結婚を控えていると勘違いしたからでした。
少し困ったような表情をしている2人の女性を見かねて、私の友人が「結婚するのはこの2人だよ」と言いました。
「え?・・・ということはつまり、、その、あの、、」私が言葉に詰まっていると、B子さんが「ビアンなんです」と私に言いました。
そう、これが私にとって初めてのレズビアンの方との出会いでした。
A子さんとB子さんは結婚をしたいので、その手続きについて行政書士である私に相談されたのでした。
もちろん我が国では同性婚は認められていません。婚姻と同じような法的効果を持つ手続きは養子縁組ということになります。あくまで婚姻ではなく、法律上の親子になる意思をもってする手続きが養子縁組です。同じ戸籍に入る事になるので、そういった意味では『入籍』ですね。
A子さんとB子さんに、養子縁組により生じる法的な効果やメリット・デメリットを説明してその日の相談は終わりました。後日、2人は養子縁組をして入籍されました。
この件をきっかけに、A子さんとB子さんが通っていたビアンバーの友人たちの相談も受ける様になり、紹介、紹介の繰り返しで、ゲイの皆さんの相談も受けたり、ゲイビデオ会社の起業手続からLGBT関連企業の許認可手続、経営コンサル、顧問などをするに至りました。この間、本当にあっという間でした。
この後、こうしたLGBTの皆さんの様々なご相談にもっと幅広く、そして機動的に対応するために、仲間の行政書士3名と『レインボーサポートネット』を結成し、LGBTの皆さんの法務支援・行政手続支援を行っています。
昨年、レインボーサポートネットの活動がマスコミの目に止まり、新聞などで取り上げられ、全国から多くのご相談や講演のご依頼を頂くようになりました。
今日に至り思うことは、LGBT当事者の方は全国どこにでも居て、どんな職業でもどんな集団にもほぼ確実に存在するということです。
そして、見た目でLGBT当事者だと分かってしまう人は実は少数で、大多数の人は他人に気づかれずに自分のセクシュアリティの秘密を保っています。
ごくごく当たり前の日常に、あなたのすぐ側に、LGBT当事者は存在します。
それは何ら特別なことではありません。セクシュアリティにおいてのみ少数派なだけであって、もしかするとあなたの良き友人であったり、溺愛する息子・娘だったりするのです。
これから私は、そうした当たり前に存在するごく普通のLGBTの皆さんとの出来事を記していきたいと思います。