2009/09/20

JunkStageをご覧の皆様、こんばんは。
いつもJunkStageをご訪問いただき、ありがとうございます。
腐女子系ピアニスト・森口綾子の「萌ゆらば楽し我が音色」更新についてのお知らせです。
現在、森口が私事多忙のため、こちらの連載を一時休載とさせていただいております。
連載再開は11月を予定しております。
御愛読くださっている皆様にはご不便をおかけいたしますが、復帰をお楽しみにお待ちくださいますよう、心よりお願い申しあげます。

2009/09/20 02:06 | ブログロール | No Comments
2009/03/27

ご無沙汰しておりました、たいへん申し訳ありません…森口です。
なぜこんなにご無沙汰になったかという理由を軽く申し上げますと、昨年11月から3月にかけて3Kに忙殺されておったのです。

3Kを軽くご説明させていただきますと。。

ひとつめのKはコンサートです。プロ中のプロなら三日に一回本番というサイクルも当たり前だそうですが、私は一か月に二個くらいでもひーこらで、ありがたくもそのような状態が続いておりました。

ふたつめのKはコンクールです。コンサートというのは点数はつきません。稀に何かの賞の審査の入るコンサートなどもありますが、お客様に喜んでいただくのが一番の目的です。よって自分の考えに基づいた自分の個性のたっぷり含まれた演奏をしてもなんの問題も無いし、少しの指のもつれなどもご愛敬というか、そういったテクニック方面も大切ですがそれ以上の音楽的な感動をお届けするのが重要だと私は考えています。

しかしコンクールとなると少し話が違います。点数がつく!点数をつける相手(審査員)が目の前にいる!!というプレッシャーの中でできるだけテクニック的な問題を最小限にすることを常に頭の片隅に置きながら適度に自分の個性と一般的な解釈を織り交ぜた演奏をしなければならないのです。ちょっと指が転がった~と思ったところで客席の方からカサっと紙をめくるような音とかがしたらもう生きた心地がしません。一瞬にして沸き起こる「いまのアクションは何故おこされました?何か書きました?-0.5点とかデスカ…?」というようなことを一生懸命アタマの中から追い出しつつ、次の音のことや今弾いてるパッセージのことを考え、けどさっきのカサ音が気になるじょーという葛藤にさいなまれながらなんとか止まらず最大限綺麗な音と無難な音楽性(にしてるつもり)で最後まで弾ききるのです。
ようするに私はコンクールが嫌いです…きらいではありますが、大好きなエリーザたん(モーツァルト@マドモワゼルモーツァルト)がテーマのコンクールだったので、挑戦してみました。結果は2位という…うれしいんだか悔しいんだか…苦笑。とりあえずおでこに大きなニキビが悪化してもはや怪我になったものの跡が二つ増えました。すとれす…。

三つめのKは婚約です。世の中タデ喰う虫も好き好きですホンマ。。自分で言うのもなんですが、一生に何か月かの事なんでどうかおおめに見てやってくださいまし、と言わなければならんような口を開けば惚気のような時期であります。アホです。かような人生の春めいた時期に、先に述べたコンクルでモーツァルトのアダージオK540というテンションおかしいくらい下がりまくりの世の中すべての悲しみを代弁したような曲が課題に出ていてなんとか感情移入して表現しなくてはならないというorz。。。JunkStageでおなじみの柳樂さんよりCDをお借りしたワルタークリーン先生の淡々とした拍感が見事に悲壮感を倍増させている演奏をカンバスに、なんとかヒューズを失ったときの大佐(*1)の心境を塗りこめて形にしました(ちなみに私はヒュロイベースのハボロイ(*2)派)。

というわけで、軽くのつもりが…ただの近況報告で一更新分になってしまいました。

(*1)ヒューズを失ったときの大佐・・・
鋼の錬金術師第四巻、士官学校時代からの恋人親友マース・ヒューズ中佐を電話が微妙につながってる状態で失うロイ・マスタング大佐・・・マジ切ない。いつも大胆不敵なふるまいのロイロイが目を見開いて受話器に向かって叫び続ける様はもう涎垂モノ・・・アレ?

(*2)ヒュロイベースのハボロイ・・・

 マース・ヒューズの結婚を機にロイ・マスタングとマース・ヒューズの関係は不倫に変わってしまう。そこへロイの東部移動辞令・・・心も体も少しづつ離れ離れになる二人。東部で見つけた忠犬ジャン・ハボック准尉(当時)からの熱烈な求愛に次第にほだされていくロイ・マスタング(総受)、しかしいつでも一番大切な人と言われて心に浮かぶのはマースであった。そして中央移動直前に殉職し二階級特進してしまったヒューズ准将。永遠に帰らぬ者を想い続けるにはハボックの求愛は激しすぎた。罪悪感を感じつつもハボックの愛に自分のすべてを委ね始めるロイ。その居心地の良(長くなりそうなので強制終了)

2008/11/22

今回は、おパリの学校に入学したときに発生したある疑問の話をしたいと思います。

私がおパリの学校でついていた先生は、おホモの紳士?淑女?ようわからんけど素敵な壮年のレバノン人でした。ピアノ科というと普通9割以上が女の人なんですが、うちの門下は9割が男の子でした。しかも各種美少年揃い…!鼻息!!ハリポタ系とか、頭ツンツンでズボンちょっとずらして穿いてるような子とか、神聖ローマ帝国とか(彫像のようなお顔の背の高い青年です)ナヨっとしていつもシャツの二つめのボタンくらいまで留めてないくせに何故かいつも赤い襟巻き巻いてる子とか、清楚な丸メガネのベトナム系とか…いやもちろんみんなピアノの腕もなかなかですが。とにかく彼らと先生の織り成すレッスンを傍から、オバサン眼福よぉ~と思わずじゅるじゅる涎をすすってしまいそうに…基本私ってニ次元しか萌えへん筈なのに、ヨーロッパ人やと三次元おっけーですかソーデスカ…とか思いながら見てますた。そして、先生はあまり女性の門下生はお取りにならないらしいのに、どうして見ず知らずの私を生徒に取ったのかを不思議に思っていました。

しばらくして、入学試験のときの服装が功を奏したのではないかと思い当りました。
日本では音大や芸大の受験というと、けっこう綺麗な、そして少し黒っぽい格好をしていくのが普通です。審査する先生方の目や記憶にとまるようにあえて色ものを着ていく人もいますが、学校の制服以外ではサテンとかそういうテロンとした黒のワンピや膝より下まで丈のあるスカートが一般的だと思います。が、ここは自由の都パリ。いち外国人である東洋系の小娘がどんな格好で受験に行こうが誰もかまわないだろうと思い、ていうか実は日本から送った船便が届くのが思ったより遅れて黒っぽい服に他に選択肢が無かったのが事実だったような気もするのですが、とにかく私はリラックス出来る何の変哲もない某衣服量販店の黒いジーパンと一週間ほど前にノミの市で買ったえらく暖かい紺色のとっくり(巷ではタートルネックというのでしょうか)を着て、黒の皮靴を履いて音楽院に向かいました。それが後の私の運命をだいぶ変える要因になる(?)とも知らず…。
なんというか、まぁ要するに、受験の演奏のとき、先生は、私を…男の子だと…思ったのではないかと…あ、ちょっときゃわゆい(ヒー!!)東洋人の男の子キター!みたいな…。
東洋人の名前なんて男か女か分からんし、ズボン履いてるし、髪短いし、うちの家系は悲しいかな胸ナイン(ボインの反対)やし、腕は異様に筋肉質やし、妙に爆音やし…あああ事実を並べていくうちに悲しくなってくる自分がいる…。

先生はとても親切で人間的にとても温かみの有る方で、英語サッパリ仏語もイマイチの私に簡単なフランス語で奥の深いレッスンをしてくださり、とても感謝しています。けど、あまりの語学の才能の無さに言葉によるコミュニケーションを最低限に留めていたために先生が何故私を門下に入れたのかは二年半ずっと訊けずじまいでした。ほんまに男の子と思われてたんやったらちょっと…微妙ですわ…。

2008/10/27

今日は、ショパンのバラードの2番、というものを私的に紐解いてみたいと思います。
この曲は、昔大雨か洪水か呪いかで沈んだお城の物語を水の精がうたうだかなんだか、そんな内容で、テクニックはそんなに(って言うには難しいけど…)なんですが、なんとも精神面で難しい曲です。

バラードってのは物語性がある曲のことなので、それゆえ暗黒面が漂う曲が多いんですが、ショパンのバラ2はクラシック界に数あるバラードの中でも最も諦めの境地的なダークさが際立った曲だと思います。私としては、水の精オンディーヌのうたう悲しい城の物語よりも、空を歩く人アナキン(*1)が、ダースベイダーになるまでの物語、エピソード2と3あたりが浮かびます。曲の中に穏やかな部分と激しくとげとげしい部分が有るのですが、穏やかな部分もダーク。棘トゲしいところもずっとダーク。弾き手も自分の暗黒面を見つめなおし、それを曲に込めて表に出さないと、なかなか感動的な演奏になりません。現代日本社会に揉まれながら生きるオトナであれば、誰でも多かれ少なかれ暗黒面はお持ちだと思うのですが、それを最大限に極端化して精神的露出狂にならなければならないのです。
感情を振り切って狂ったような感じ、というともうダースベイダー化が完了しててちょっとシューマン入ってきてしまうので(シューマンのソナタ2番は、私的にクラシック界ナンバー1の狂気の沙汰の曲です)、あくまで、普通の状態で、でも普通の状態だからこそ耐えられないくらいの深い悲しみやら妬みやら羨望やら、それら全てを諦めたり、はーもーどーでもええわ疲れたわ…的な絶望の境地とか、諦めたときに出てくる妙な安心感など、とにかく暗黒面。小品とはいえなかなかに壮大な曲があっけなく終焉を迎える最後のフレーズでは、アナキン…辛かったね苦しかったね…これでやっと暗黒面に身を委ねられるね、たとえそれが一時のそして間違った形の安息だとしても…と涙してしまうのです(…)。

ちなみにルークたん(*2)な曲は、まだピンと来たことがありません。ルークたんは、映画では真の英雄、フォースの世界に新たな秩序と安定を与えた伝説のジェダイとして終わっていますが、原作?小説の続きでは結局暗黒面に落ちたり妹に最強ジェダイの座を奪われたり幽霊とかスパイとか変な人ばっか好きになってなかなか結婚出来なかったりいろいろ踏んだり蹴ったりなので、なんだかあまりに情けなくていやまたそのヘタレさが最高に受け受けしくて好いんだけど!

そんな踏んだり蹴ったりな曲には今のところ出会っておりませんで。。。

 今週の萌

*1 空を歩く人アナキン

ご存じSW史上もっとも愛し合った(お互いに叫びあってたからな)師弟の弟子の方の人。

*2 ルークたん

SW史上最強最大(いや最少か)の受。EP5でソロ船長と見つめあったあの数秒間は伝説。ビバ公認CP!公式身長170センチらしい。スピルバーグ監督の構想段階では女性だったらしい。ぜひ女体化(女性化では無く)も見てみた(強制終了)

2008/10/27 04:07 | 腐女子的音楽解釈 | 1 Comment
2008/10/06

今日は、腐女子系とはあまり関係のない、どうにもこう聞こえてしまって仕方が無いメロディーのお話をしたいと思います。
ショパンの2番のソナタの序奏の後の第1テーマが、愛ってなに?愛ってなに?愛ってナニィイイ愛ってナニっ!?とか、スケルツォ2番のアタマが、う~トコロテンっトコロテン・・ニッポォーーン文化国家!トコロテンっトコロテン・・なのは周知の事実ですが、他にもたくさんそういうメロディーを持つ曲があるのでご紹介します。クラシックになじみの少ない方には何のことやらかもしれませんが、できる限り曲名に動画をリンクさせておきますので、併せてご覧くださるとうれしいです。

まず、前出のショパンの2番ですが、わたしには、ラリっちゃダメ、ラリっちゃダメ、ラリっちゃダメぇぇえラリっちゃ駄目っ!にも聞こえます。薬物撲滅キャンペーン曲。
同じくショパンの練習曲作品25-3、最初は、のび太、のび太、のび太・・で、リンクの動画の13秒目あたりから、野比のび太、野比のび太、野比のび太・・名字まで。。
またまたショパンの英雄ポロネーズ、動画の3分12秒あたりから、左手の♪ミレドシがずっとブタキムブタキムぶたきむブタキム・・Es-durに転調しても更に激しくブタキム・・どんなけブタキムを渇望しているのか・・。
なんだかちょぴんばかりなので他の作曲家のも。。
ベートーベンの交響曲第九番の二楽章、動画の57秒あたりから、♪ク~ラリネットチョンボチョンボ☆フ~ルゥト~もチョンボチョンボ、は、まぁ有名です。
サンサーンスの交響曲第三番オルガン付き。オーケストラにピアノとパイプオルガン付きという、もう荘厳で壮大で大好きな曲なんですが、動画4分22秒くらいから、♪そーふぁーそーみーふぁーそー・・が、ア~コ~ヤ~が~い~がぁつーれーたぁあツレターツレターツレターツレター(アコヤ貝が釣れた!感動のあまりバックコーラス付き)。

単に音感と言葉の抑揚が一致しただけで意味も何もないんで、だからなに?と言われたらお終いなんですが、その単純さ故か、いったんそう聞こえたが最後、そうにしか聞こえなくなってしまうので、ご紹介した曲を演奏される機会がお有りの方は要注意ですって最後に書いても。。

2008/09/20

今回は、ピアノと萌えがディープに絡み合った場合のお話をさせていただきたいと思います。

これは、じつは今までにまだ一度しか体験したことはありません。あるマンガにハマったのがきっかけで、萌えがピアノに直結し、すさまじいエネルギーを供給してくれました。
福山庸治さんのマドモアゼル・モーツァルトというマンガで、まぁそのまんまヴォルフガング。アマデウス・モーツァルトのお話です。ただ、激チビだったとか色白だったとか言われてますが(むはーなんて受け受けしいっ!)皆様知ってらっしゃるとおりモーツアルトさんは立派な男性なんですが、このマンガの中では女の子なのです。それを知らない宿敵サリエリさん(*1)がモーツァルトは男だと思っているのに何故か惹かれていく、マンガの世界の人たちにはホモカップリングに見えるのにモーツァルトがマドモアゼルだと知ってる読者である三次元人間たちにはノーマルカップリングと認識されるというややこしい事態に陥る設定が、なんとも、ノーマルカップリングが得意でない私にもヒットし、ダダハマりしました。日本に一時帰国中に大阪梅田の某おたくの薄っぺらい本(*2)も扱ってる古本屋さんで見つけ、ものすごい勢いで萌えがほとばしり、その頃ちょうどイタリアに小さなコンクールを受けに行く計画をしていて本選の課題曲がモーツァルトのコンチェルト13番だったので、パリにもどってから、男社会の昔の貴族階級の中で女であることを隠しながら懸命に体力の続く限り作曲するヴォルフガングことエリーザたんを思い浮かべながら譜読みし、エリーザたんが汗だくになりながら楽しそうに指揮している姿を思い浮かべながら曲想を練り、エリーザたぁぁぁあああん!!と脳内で雄叫びをあげながら練習に励み、パリの町並みを歩きながらサリエリ×モーツァルトの見た目ホモカップリングのあれやこれやを妄想し伊吹を感じ、と過ごしていた結果、譜読みの激遅い私が二週間で完全インテンポで全楽章レッスンに持っていき、しかも先生に、ほとんど言うこと無いよ。そのまま持っといて。とっても良いよ♪とベタ褒め頂いたのです(なんかちょっと自慢っぽくてスミマセン…汗)。

 この状態が全ての作曲家や曲に当てはまれば、今頃わたしは世界中の有名コンクールを総ナメしてピアニスト界の頂点に君臨してたことでしょう(…?)。
残念ながら一回ぽっきりで終わってしまいましたが・・・モーツァルトは子守唄を歌わないは絵面が狙い過ぎで全然萌えへんかってんよな…ベートーベン萌え来たら結構便利やったと思うけど…。

今回の記事までが、ピアノと萌えが私の脳内でどういう風に存在しているのかを書くことで、 自己紹介をしているつもりで書いておりました。読んで頂いて、ありがとうございました。

次回からはクラシックの曲の紹介や留学中の生活などを、脳内世界を織り交ぜて綴っていきたいと思います。
今週の萌え

*1 宿敵サリエリさん
…モーツァルトと同時代の作曲家。映画アマデウスではモーツァルトを毒殺した犯人となっている。近年の研究により学術的にはサリエリ毒殺説は下火だが、そういうことをしてもおかしくないくらい敵視し、また執着していたらしい。なんで?天才への嫉妬心だけじゃなくて、なんか他にも要因があるんでねぇの?と腐女子心をくすぐる歴史上の人物である。

*2 薄っぺらい本
…二次創作物の紙媒体による自費出版、平たく言えば同人誌。薄っぺらいけど高い、けどクラシックの楽譜よりはマシ。自分の好みの萌え方をしてる作家さんの薄っぺらい本は腐女子には家宝にも値する。

2008/09/08

今回は、ピアノと萌えがさらりと交差したときの話をさせていただきたいと思います。

これはどういう事かというと、ある曲が何かのマンガの一場面にぴったりだと思ったり、マンガを読んでるうちにこのキャラにぴったりな曲はあれだな、と思ったりして、その曲を練習してる間中、マンガのいろんな場面が頭の中を駆け巡ったり、何か練習以外の日常生活を営んでいるときでも頭の中にイメージ映像とともにその曲が絶えず流れて仕方ないような状態になる事です。

ファイブスター物語(FSS)といういつになったら終わるのか、作者が老衰でお亡くなりになるまでにすべて描き切れるのか不明なほど、スケールの大きく、作者様が激遅筆のマンガがあって、まぁこの漫画に関しては恐ろしく壮大な作者様脳内年表に基づいた恐ろしく複雑怪奇なストーリーを、恐ろしく細部まで把握してる恐ろしくコアなファンが多数いらっしゃいますので詳しい説明は割愛させていただきますが、それにジュノーって惑星のコーラス王朝というのが出てきて、ある日この王朝のテーマソングとして私の脳内でモーリス・ラベル作曲のというピアノの組曲の中の「道化師の朝の歌」という曲がヒットしました。私が持つコーラスのなんか無国籍というか多国籍というかアジアラビアッパ(アジア+アラビア+ヨーロッパ)な印象とマッチして止まらなくなり、朗々とした歌の部分を練習してると頭の中でコーラス三世がジュノーンに乗ってる(*1)よう、四度のグリッサンド(指を鍵盤につけて滑らせる奏法)を弾いてたらクローソー(*2)めんこいよう可哀そうだよう、ソの連打でイラついてるとソープ主人公かもしれんけどちょっとウザいようと色々なイメージが飛び交うようになりました。一度結びついたものはなかなか離れません。私の中でFSS萌えは過去のものとなった今でも、道化師の朝の歌を聴いたり弾いたりすると頭の中にバババーっとジュノーンの悲劇がよみがえるのです。

最近では、このところ練習してるフランクのバイオリンソナタというバイオリンとピアノの曲で、四楽章の最高潮の盛り上がりでハ長調になる部分が、ゴーストインザシェルの素子さんがバトーさんの必死の努力にも関わらず(バト素(*3)は私が脳内妄想できる数少ないノーマルカップリング(*4)の一つなのです。)変なオジサン(人形遣い)に誘われるまま更なる上部構造にシフトした瞬間にマッチしました。大変な苦悩を抱えながら突き進み、急に解決なんて次元ではない何か新しい世界が降ってきて涙する、今までの日常と同じものがこれからも続くが今までと同じには見えない。そういう感じが四楽章の後半部分とリンクしました。

次回は、ピアノと萌えがディープに絡み合った状態のお話をさせていただきたいと思います。

今週の萌え

*1 ジュノーンに乗ってる
…ジュノーのコーラス朝の皇族のMH(モーターヘッド、星団歴980年に完成した人型戦闘兵器、言ってしまえばガンダムのようなもの)が、ジュノーンという名前。

*2 クローソー
…MHを駆るのに必要な、ファティマという人造コンピューター人間(若い娘さん仕様)のうちの一人。サラサラの紺色の長髪がめんこい。

*3 バト素
…バトー×素子、攻殻機動隊世界における最重要かつ公認のカップル。

*4 ノーマルカップリング
妄想する対象が男同士のカップルでは無く男×女のカップルである場合に、腐女子はカップリングすなわち男同士という常識なのでソレと区別するためにこう呼ぶ。一般的に、男同士のカップリングで妄想するのがライフワークな人の場合はノーマルカップリングを妄想するのは苦手、その逆も同じである。

2008/08/31

前回の最後の方の内容:幕末、日本の行く末に命をかける男たちの足音を感じる京都に激しく後ろ髪を引かれながら三種の神器を携え留学先の巴里へと関空から飛び立ちました。

  そんな精神状態(沖田さんと土方さんの息吹を感じたい70%、これから留学だーどうしよー30%)で始まった留学生活でしたが、まぁパリに到着してみると…まず人づてにピアノの弾ける物件を探しまくり、先生を決めるために(それすら決めてなかった・・普通は留学する何年か前から夏のバカンスの時期にヨーロッパ各地で、または日本でも多少は行われる講習会に参加し、お気に入りの先生を見つけ、日本に帰ってその先生とコミュニケーションをなんとか取れるほどの語学力をつけつつメールなどでコンタクトをとり続け、門下生の人数枠に空きが出たときに先生のいらっしゃる学校を受験するというのがだいたいの物の順序なのですが・・。)初めて講習会なるものに参加し、せっかく決まったピアノの弾ける物件が階段が狭すぎてピアノが通らなという絶体絶命の危機に陥ったので受験直前まで生フランス語に翻弄されながらなんとか練習場所を確保するのに奔走し、滞在許可に関する様々な事項をクリアするべく不慣れなメトロでぐるぐるとパリじゅうを回って、沢山の人達のご支援やホンマに運が良かった・・てな事の運びが重なり学校の受験や滞在許可の申請がどうにか無事済んでも、駆け出し留学生に余計な時間があるはずも無く日々ヘトヘトで、せっかく日本から持参した三種の神器は一度サラッサラの髪たなびく楊ぜんさん(*1)三尖刀(*2)をかまえてらっしゃる絵を描いたときに使ったのみで、放置プレイを重ねたサイトは間もなく閉鎖いたしましたが・・・。

 このように、ピアノはいつも本気で(練習は嫌いなんですが人前で弾くのは好き・・我ながら困った人種であります・・)、でもその横にいつもこれマタかんなり本気で萌が鎮座まします精神状態がべストのピアノ弾きであります。次回は、ピアノと萌がさらりと交差したり、ディープに絡まった状態に陥ったときのお話をさせていただきます。 

<今週の萌え>

 *1 楊ぜん……藤崎竜によって漫画化された中国のお話『封神演義』に出てくる軍師補佐の天才道士。超絶美形で自信家。  *2 三尖刀……楊ぜんの武器。サラサラヘアの痩身美形が操る長くて硬質な異形の刀…じゅるり。

2008/08/23

今回より、Junk Stage でコラムを連載させて頂くことになりました、森口綾子(もりぐちりょうこ)と申します。宜しくお願いいたします。

  私はクラシック音楽のピアノ弾きです。そして、自分のハマった漫画をキャラクター別にピンポイントでひたすら斜めに斜めに掘り進め、日々妄想を欠かさず、萌を糧に生きる腐女子でもあります。ピアノへの情熱と腐臭ただよう萌は、日々私の中に同居しております。それらは完全にセパレートして存在していたかと思うと、たまにさらりと交差したり、急にディープに絡み合うこともあります。それはどんな感じかというと・・セパレートしているときがだいたい多いので、まずその状態の例をあげてみます。  

 私は過去に2年ほどフランスのパリに留学していました。2004年夏、急に留学することになり(と言っても何も外からの圧力は無く私が一人で勝手にパリの音楽院を受験しに行く決心をしただけの話なんですが)バタバタと準備を進め、発表になった受験曲の譜読みを進めつつも、アタマの中の半分は

一番隊隊長と副長(*1)のアレやコレや。

そう、新選組デス。。

当時大河ドラマで世間一般的にもかなり流行っていたのですが、3次元(現実)にはまったく萌を感じない私はピースメーカーという漫画(*2)でダダハマりし、ちょくちょく京都に行っては沖田さんと土方さんの何かを感じるべく暑いあつい市中をほっつき歩き、今は(4年前の話ですが)パチンコ屋となっている池田屋跡に行ったり壬生寺の境内の階段に座って蚊と戦いながら必死でぼーっとしたり、鍵善のくずきりを食べつつ妄想したりして萌え萌えほっこりしつつ、練習はまぁ今が頑張り時と思って、効率の良い’ゆっくり練習’(私は早く仕上げようと焦ってインテンポの練習ばかりするととたんに曲が崩れてしまうので)をちゃんとやるってな日々を送っておりました。んー若かった・・。

その後、京都にものっそい後ろ髪を引かれつつ日本を後にした日、スーツケースには少量の服と大量の楽譜と、パソコンとスキャナとタブレットがしっかり収まっていました。その頃、ちょろりと二次創作絵(妄想をたっぷり練りこんで好き勝手書いた好きなマンガやアニメの絵)などを載せるサイトを持っていたため・・当時そういうサイトを持つ輩にとってスキャナ、タブ、フォトショップ(またはイラストレーターなど画像関連のソフト)は三種の神器だったのです。 

お話しは途中ですが、今回はここまでで。次回は上記の、ピアノと萌えが別々に存在している状態のお話、の続きをさせて頂きたいと思います。 

<今週の萌え>

 *1 新撰組……言わずと知れた幕末の軍事組織。なぜか女の子は男子が集団でいるだけで萌えられる。 

*2 ピースメーカー……黒乃奈々絵による漫画作品。新撰組を素材とし、2003年にはアニメ化もされた。