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2008/07/09

ユージュアル・サスペクツ
【the Usual Suspects】

公開されたのは、1995年、大学を卒業した年。
けれど映画館で観たのか、DVDで観たのか、覚えていない。
初めて観た時、そのストーリーの斬新さと、この作品でアカデミー助演男優賞を
獲得したケビン・スペイシーの演技にものすごく感動した覚えがある。
彼は前作『セブン』ですでに注目を浴びていたようだが、私にとってはこの作品が
彼との出会いの映画である。マイ・ベスト10に入る映画の1つだ。

題名の通りの『常連の容疑者(the Usual Suspects)』達前科者5人が
ある事件の面通しに集められたところから物語が始まる

面通しが終わった5人が警察から出てくるシーンでのこと
5人のうちの1人、元汚職警官キートン(Dean Keaton)と
弁護士であるガールフレンド・イーディ(Edie Finneran)との会話シーン。

イーディの助けを借り、人生のやり直しを図っていたキートン、
その矢先にこの面通しに呼ばれ、これで前科がばれすべてが終わりだと悲観的になる。

+++

キートン 『もう終わりだ ムダだよ』
イーディ 『あきらめないで』
キートン 『一生 これだ』
イーディ 『愛しているのよ』
キートン 『これですべてパアだ』
イーディ 『愛しているのよ。』『聞いてるの?』

Keaton 『It’s finished, I’m finished.』
Edie 『Don’t give up on me now, Dean.』
Keaton 『It’s never gonna stop.』
Edie 『I love you.』
Keaton 『They ruined me in there tonight.』
Edie 『I love you. Do you hear me?』

+++

字幕では『Don’t give up on me now』=『あきらめないで』と訳されているけれど
直訳すると『私に見切りをつけないで=私との今までをあきらめないで』となる。
『give up』しないで、に『on me』が続くので、悲観的になっているキートンを、
単純に元気づける為とその場限りで出た言葉ではないと感じる。
それまでイーディは彼を支え励まし、そして共にやってこうとしてきた。
それを今、正にこのタイミングであきらめないで、という懇願である。
二人が共有してきた時間と共に目指してきた未来が瞬時で見えた。

そして『Don’t give up on me now.』が『I love you.』のセリフにつながる。
愛しているからこそ、頑張って共に信じて頑張りましょう、ってこと

もし、このセリフが『愛しているのに、今ここで私に見切りをつけるの?』
なんてことになれば逆ギレの愛情のもつれシーンだ。
しかもたたみかけるように『I love you. Do you hear me?』
『愛してるって言ってるじゃない、聞いてるの?』ときたもんだ。
なるほど、この字幕が『あきらめないで』に留まるわけだ。

でも留まってしまったので、そのセリフの真意となる
『愛しているからこそ、一緒に今まで頑張ってきたのよ、そして愛しているからこそ
ここであきらめないで一緒に頑張りましょうよ』、という気持ちが
だいぶこぼれてしまってるように思う。

限られた会話時間の中で、ちゃんと字幕にするのはとても難しいなーと改めて思う。

余談だが、今ではすっかり有名になったベニチオ・デル・トロ(Benicio Del Toro)が
前科ものの1人、いわゆる若いチンピラ役で出演している。
しかも途中であっさり死体となり、退場する。
何度も見ているのに最近になるまで全く気がつかなかった。

2008/07/09 11:33 | movies | No Comments

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