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2013/04/30

ギター弾きの恋
【Sweet and Lowdown】
1999年 人生で最も体重が減った年

ウッディ・アレンの映画を好きな人はとことん好き、という友人が周りに多く、
いつも気になっていたけれど、映画館に行くチャンスがなかなかなかった。
食わず嫌いに近くて、なんか小難しそう、という思いが強かった。

それがある日突然ふらりと見に行くことになった。

アッパーウエストのリンカーンセンターの、
いわゆる日本で言う単館系を扱う映画館だったと思う。

そこを散歩していた、ということは多分セントラルパークの東側、メトロポリタン・ミュージアムから
公園を抜けててくてく歩いて来た帰り道だったのだと思う。

それとも、わざわざ調べて見にいったのか、、多分違う。

行き先はどこだったにしろ、どこかからの帰り道にたまたま映画館の前を通り、
三日月に乗ったギター弾きのポスターにつられ入ったらウッディ・アレンだった、
という具合だったと思う。

いろんな登場人物が主人公のギター弾きエミットに関してしゃべり
伝記のように進行する物語の中、更にエミットが早口でまくしたてる、という
言葉だらけの映画で、一瞬しまった、とも思う。

もちろん日本語の字幕なんてついておらず、結局何となく雰囲気だけを感じとり
最後は何だかいい映画だったな、と思って出てきた。

有名ギターリストエミットが口がきけないハッティに出会い
自分のペースを守りつつも愛情を注いで行く、そういう話。

原題のSweet and Lowdownに関しては結構解釈が難しいのだが、
映画を一通り見た後の私の中では、優しさと堕落と、ということにした。

そしてセリフひとつひとつに意味はあるだろうけれど、言葉あそび的要素が強い映画である。

その後いくつかウッディ・アレンの映画を見て、
とにかく『軽い話し言葉が好きな人なのだな』というのが思ったこと。

例えば、この映画の中盤、
エミットのマネージャー、シドが無駄遣いをやめろと忠告する場面。
なんだかんだと節約できないとしぶるエミットが思い出したように
これまた早口でまくしたてる。

=====

張り合って 100ドル札を燃やした
相手は70ドル 俺は200ドルを灰にした
バカだった

I had burned 100 dollars once, the guy ………. me ……..
He burned 50, I burned a hundred,
He burned 20, I burned another hundred
I could cut out

=====

この英語のセリフのテンポがいい。
字幕は最初からたしあげて相手が70ドル燃やし、俺が200ドル燃やした、と言ってるが
実際のセリフは、あいつが50ドル燃やしたから俺は100ドル燃やしてやった、
それでもあいつが(びびって)20ドル燃やしたが、
俺は(同じくまた)100ドル燃やしてやった!
と、得意げに言い、そしてふと気がつく。

ふむ、(俺はバカか)それこそ節約できるじゃないか!と本当の節約を決意する。

2回も燃やせば反省もする。

そういうアホらしくも切ない話と共に
俳優ショーン・ペンがおかしな口調と見事なギター弾きの手つきで進行する。

一言も声を出さないハッティ役のサマンサ・モートンの目力も印象的で
何度見ても一言もしゃべらないのに強烈な演技に感心する。

ただ、何故か私の記憶ではしゃべれないハッティが
唯一声をあげ大泣きするシーンがあるはずなのだけれど
そんなシーンは出てこず、記憶違いだったらしい。

※前回コラムに書いたのですが、この映画のDVDに英語字幕機能がついておらず、
残念ながら耳でも正確に聞き取れず、
the guy ………. me …….. の部分が未記入なことご了承ください。

2013/04/30 11:36 | movies | 1 Comment

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