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2010/10/29

最近少しだけ英語で仕事をしている。

長くいたと断言できるほどアメリカにいたので、『英語で仕事したらいいのに』とよく言われる。
けれど、母国語じゃないというプレッシャーに
真っ向から立ち向かうほどの度胸も余裕も持ち合わせておらず、
あえて避けはしないけれど、積極的にもその方向へ行こうとしなかった。
その結果、当然ながら純日本語環境での仕事にどっぷりはまったこの数年。

英語圏の映画なら字幕と原文を両方見聞きできて理解ができると言えど、趣味にすぎず、
所詮は聞き取りだけの世界。言わば一方通行のコミュニケーション。

多少大丈夫かなと思って始めた淡い期待は見事に打ち砕かれて、
毎日毎日、辞書と翻訳ツールとにらめっこ。
会って話すのは割と楽なのだけど、メールが難しい。
たわいのない数ラインのメールを送るのに、数時間かけて文章を組み立てる。

で、送る。

するとあっと言う間に返事が来る。

あんなに苦労した私の文章、ちゃんと読んでるんかしら?って思うくらいのあっさりした回答。
しかも手短な文章なのに、新しい課題が詰まれていたりする。

そしてまた辞書と翻訳ツールとにらめっこ。
しかも、出てくる言葉は、使ったことがない不慣れな単語ばかり。
そんな意味も分からない英語タチをとりあえず織り交ぜ、質問されたらアウト、と思いつつ送る。
相手の言っていることが理解できることが唯一の救い、長年のアメリカ生活の賜物と感謝。

そんな日々が数日すぎると、なんとなく慣れてくる。
仕事は日常生活と違って目的も狭められているから、割と同じことの繰り返しだったりする。

ひととおり専門用語が出揃うと気分的にも楽になる。
無理に難しい言葉や知らない単語を使わず、自分が理解した言葉で送り始める。
そうすると、今まで、一通一通穴のあく程眺めてから送っていたメールも
ま、こんなもんだろ、っと送れるようになる。
それで意外にコミュニケーションが成り立つ。

言葉というのは手段にすぎず、自分が理解しているかしていないかで生きもし、死にもする。
母国語の日本語でだって、意味がよくわからない言葉を、あやふやには使わない。
わかる言葉を使えば、それでいい。
後はどれだけボキャブラリー=語彙を増やし、それを体得していけるかが
『仕事ができる』っていう能力的な次のステップにつながる。
四字熟語を覚えるのと、新しい英単語を覚えるのは、私には原理が一緒だったりする。

2010/10/29 06:33 | things | No Comments

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