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クルーレス
【CLUELESS】1995
大学を卒業した年。
人生というのは真剣な時もあるけれど、大部分はおかしくおもしろいもんだと思う。
だから映画もちょっとばかり真剣な部分もあるけれど
大部分がおもしろおかしい映画は観ていてすっきりする。
私の中の『馬鹿馬鹿しいけど、たまに観たくなるんだよね』っていう映画の
NO.1はこの10数年間ずっとこの『クルーレス』。
アメリカにいる時にビデオを購入。帰国時に友人に譲ってしまったけれど、
何がツボっているのか、帰国しても、やっぱりDVDを手に入れてしまった。
LAの高級住宅地区に住む、学校でも人気モノの女子高校生シェール【Cher】。
毎朝のコーディネートには余念が無く、仮免で学校にジープで乗り付け、
彼氏の理想は高く、下手な男子は寄せ付けない。
そんなある日、テネシーの田舎からやってきた少女タイ【Tai】のあまりのダサさに
彼女を救い、そして素敵な彼氏を見つけてあげなくちゃ、という正義感に駆り立てられる。
いくら金持ちの多いアメリカのLAだって、こんな高校生本当にいるワケないって思いつつ
アリシア・シルヴァーストーン【Alicia Silverstone】演じるシェールのノリノリの
高校生活ぶりは、天然で、お馬鹿で、なんでもかんでも行き過ぎやり過ぎなのに
嫌みがなくてイイ。
多分シェールの本質が父親や、友達を大事にする素直な子だったりするから、
ほのぼのしてしまうんだろう。
しかし、この映画の英語は、いわゆる【ギャル語】というのか、とにかく難しい。
例えが多いし、その時の流行語なのか、知らない単語や言いまわしがたくさんあって
字幕がないと、何を言っているか聞き取れても意味が分からない。
もちろんアメリカで観てた時は、日本語字幕なんて無かったわけで、
一体どうやってこれを理解していたのか不思議。
ストーリー前半、ホール先生【Mr. Hall】に交渉し、『討論【debate】』の中間成績『C』を
なんとかあげようとしたけれど、失敗。買い物でリフレッシュしたシェールが名案を思いつく。
『ホール先生が幸せになれば、生徒にも優しくなるに違いない!』
っていう単純明快、『ヒトは幸せになるとヒトに優しくなる』作戦。
早速、どうホール先生を幸せにするかを練り始める。
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Here’s the “411” on Mr. Hall
He’s single, 47, and earns miner ducats at a thankless job.
The man needs a good healthy “boink” fest.
ホール先生のデータ
独身、47歳、報われない仕事で給料も安い
彼に必要なのは健康なセックス
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『411』はアメリカの『電話番号案内』。なるほど、だから意味がホール先生の『データ』になる。
日本で言えば、『これがホール先生の”104″』ってところだけど、なんだかしっくりこない。
こういうジョークとも言える言い回しは英語特有だなぁ、とつくづく思う。
この映画の中でシェールが連発するのが『As if…!』
時々で、『超最低』とか『冗談やめてよね』とか『まさか』とか、とにもかくにもクールじゃないことは
全て『As if!』で片付けられる、便利な言葉。
高校生と大学生では違うものの、大学時代に『As if!』なんて使っているヒトなんておらず
西海岸の言葉なのかな、なんて思っていたことを思い出す。
ところどころに出てくるクランベリーズ【The Cranberries】の曲が懐かしい。