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2011/08/17

E.T.
【E.T. THE EXTRA-TERRESTRIAL】1982年
小学校中学年

映画館では見てないと思うけれど、ずっと昔のコトなので覚えていない。
急行列車で2駅隣の町に映画館があって、2本立ての映画をよく見に行った。

そう、その時は映画はなんでも2本立てだった、少なくともそこでは。
今思えば3時間から4時間も映画館にいられるなんて、贅沢な話だ。
しかもスクリーンは1つしかなく、話の区切れも関係なく入場でき、
2本観て1周したら出てくるという具合の、アバウトさ。

子供だったからおまけしてくれてたのかもしれない。
ずるをして3本観ていた気がするけれど、よく考えればそれだけで5時間ほど。
記憶が観た気になっているだけで、本当は2本観たら出てきていたのだろう。

個人的な意見だが、人と宇宙人の関係を客観的に映画で見るとおもしろい。
と、
ここでアメリカ映画と宇宙とエイリアンについて一節いれようと思ったが
裏取りし始めたら思いの他に広がってしまったので、
別の機会にふれることにする。

E.T.のような子供が主人公の映画をみるとつくづく思うコトがある。

英語には『お兄ちゃん』とか『お姉ちゃん』と弟や妹が兄や姉を呼び合う単語がない。
でも字幕では『お兄ちゃん』と言ってたりする。

主人公のエリオット【Elliot】は兄マイク【Michael】のことを
『マイク!』とか『マイケル!』と呼び捨てるし
妹のガーティー【Gertie】だって、エリオットのことを『エリオット』と呼ぶ。
そして根本的なことだけれど、常に会話は『you』から始まる。

初めてE.T.に遭遇した翌日、森にチョコレートを蒔き、夜に庭で待ちぶせをするエリオット、
そこにE.T.が姿を現す。怯えながらエリオットがつぶやくのは、

『Mom, Michael,』『Michael, Mom,』
『ママ・・・、お兄ちゃん』『お兄ちゃん・・・ママ・・・』

妹のガーティーと兄マイケルにE.T.の秘密を約束させる時も、

『約束するか?』『お兄ちゃんも?』
『Promise?』『Do you promise?』

部屋から出てきたガーディーに母がどこへ行くのかと尋ねる
『I`m going to play in Elliot`s room』
『エリオットの部屋で遊ぶの』

ガーディーのセリフが字幕では『お兄ちゃんの部屋で遊ぶの』ではないのは
恐らく日本文化的にもこのぐらいの歳の子は、まだ『お兄ちゃん』という単語が難しく
名前で呼んでいることが多いからだろう、と推測する。

日本ではいつから、そしてどうやって名前で呼んでいた習慣が
『お兄ちゃん』や『お姉ちゃん』になるのだろうか。

もちろん英語でも一般単語の『brother』や『sister』を使う時もあるが、
それば呼びかけではなく、お互いの立場を認識し合うような会話の時である。

E.T.を部屋に隠し、翌日体温計をデスクランプで温め、仮病で学校を休むエリオット、
放課後兄マイクが帰ってきたところをつかまえ、E.T.を見せる前に秘密をせまる。

『OK, Now, swear it– The most excellent promise you can make.』
『Swear as my only brother on our lives』
『マジに命を懸けて秘密を守ると誓って』
『僕とお兄ちゃんの秘密だ』

『brother』や『sister』は客観的な第3者からみる生物的な事実のみに留まる。

つまり、日本語で兄や姉が弟や妹を呼ぶ時に『弟』とか『妹』と言わないように
英語では『お兄ちゃん』や『お姉ちゃん』を名称としては使わず、
名前や『あなた』を意味する『you』を使うことで、その対等さが保持されている。

年齢の差を『お兄ちゃん』や『お姉ちゃん』で区切らないことが良いのか悪いのか
という論争は別問題として、
少なくともその違いが生物学的なコト、単なる生まれた順と生きている時間の差のみ
ということを理解してから使う、ということの方がより個々を尊重し会えるように思う。
だから、日本ももっと兄妹同士が名前で呼び合い続けてもいいとのではないかな、と。

ちなみに私には妹がひとり、弟がひとり、お姉ちゃんと呼ばれることはなく
常に『マサキ』だったし、お互いを名前で呼び合い育った。

近年社会人になってから、たまに弟が『姉ちゃん』と呼ぶようになり
私もつられてくん付けで弟を呼び、ちゃん付けで妹を呼ぶ。
ついに弟も私を敬うようになったか、なんてことを思うわけでもなく、
ただ、年月で培った姉弟の親しみさのひとつの表れ、とそう捉える。

2011/08/17 04:01 | movies | 1 Comment

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